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そして、対面することになったラザナスは、どういうわけか、俺の目の前に金貨の入った小箱を開けてみせた。
小箱の中に、金貨が五枚、綺麗に並べられていた。
「先日、ルシファー様に助けていただいたことを父上に伝えたところ、お礼が届きましたのでお届けにあがりました」
この金貨は一体なんだろうと呆然と見つめていた俺に、ラザナスは微笑んでそう言った。
その親、子供に一体どんな教育をしているんだ? うちの父上に親としての再教育をしてもらうべきではないだろうか?
「あの、ラザナス、俺にこのようなものは不要だ」
「わかっております! 公爵家にはこのようなお金が不要なことは! しかし、我が家にはお金か他国からの輸入品しかルシファー様に差し上げることができるものがなく、輸入品など、この国を統べる宰相様のご子息に差し上げるようなものではないだろうと父上が申しておりました」
「いや、俺は君に特別なことをしたわけでもないのだから……」
「理不尽な上級生から助けてくれました! 感謝しても感謝しきれないほどです!」
「そうか……」
俺はとりあえず、小箱の蓋を閉じて、それをラザナスの前に置いた。
どう言われようと、こんなお金を受け取るわけにはいかない。
「感謝の気持ちは受け取る。けれど、こうしたものは不要だ。持って帰ってくれ」
ラザナスの左の眉の先がぴくりと動き、ラザナスの目は細められ、冷たい視線に変わった。
不機嫌になったのを隠すこともない様子に少し呆れたが、よく考えれば彼はまだ十歳だ。誰にでも噛みつきたくなるような思春期真っ只中だろう。
だから、この様子も仕方ないのかもしれない。
「やはり、ルシファー様に悪役は無理ですね」
ラザナスを帰した後、インベルがそんなことを言った。
「どうしてだ?」と俺は首を傾げる。
「私はあの者が悪役に役に立つとお伝えしたつもりでしたが、伝わっておりませんでしたか?」
「いや、悪役になるために必要な人物なんだろうということは伝わっていたよ。でも、子供にあんな大金を持たせて、それを子供のクラスメイトにあげようとする親はだいぶどうかしていると思わないか? 金銭感覚も思考も健全だとは思えない」
「つまり、ラザナスを拒否したのではなく、ラザナスの親に対しての抗議としてお礼の品を返したと?」
「……そういうことになるのかな?」
正直なところ、俺はそこまで詳しく考えてはいない。ただ、大金を子供に渡そうとする感覚が気持ち悪かっただけだ。
しかし、だからと言って、ラザナスを拒否したり否定したつもりはない。だって、彼は親に言われたら従わざるをえない立場だろう。
嫌な大人の元で変な教育を受けてしまっているとは思うものの、子供の彼におかしな行動の責任を問うつもりなどない。
しかし、その日を境に、ラザナスは俺に突っかかるようになった。突っかかるとは言っても、十歳の子供ができることなどごくごくささやかなことだ。
廊下を歩いているとわざとぶつかりそうになったり、それに対して俺が「失礼」と声をかけても無視したり、あとは聞こえよがしの悪口だ。
「ルシファー様はお高く止まっておられる」「さすが公爵家のご嫡男」「しかし、学園に入れられたのはルシファー様に問題があるからでは?」とまぁこんな感じの。
貴族にとっては下級貴族が上級貴族にこのような態度を取るのはあり得ないことなのだが、ラザナスの父親は元々は貴族の出ではないために、あまり気にならないのかもしれない。
そして、こんなラザナスの行動に付き合っている貴族は、他の生徒曰く、ハイヤー伯爵家に借金があったり、資金援助を受けていて逆らうことができないのだという。
「ルシファー様、どうされますか?」
ラザナスとその取り巻きたちが俺の悪口を言っているのを横目で見て、インベルが眉間に深い皺を寄せて俺に聞いた。
「何が?」と、俺は首を傾げた。
「あの者たちの対処です。懲罰を受けさせるか、この学園を退学させるか、家を取り潰すか……その全てを行うのが貴族としては一般的かとは思いますが」
「そんなことをする必要はないよ」
「あのような雑魚どもをルシファー様がわざわざ相手する必要ないこともわかりますが、問題を放置することは公爵家の威厳に関わります」
「公爵家の威厳か……父上には迷惑をかけたくないな」
かといって、子供がすることに対して俺がなんとも思っていないのも本当のところだ。一体、どのような対処が望ましいのだろう?
直接注意する? それとも、教師に報告して学校側の対処に委ねる? 果たして、悪役令息としてはどのように対処するべきなのだろうか?
ラザナスへの対応を決めかねていたある日、俺はインベルとマルローと一緒に廊下を歩いていた。
中庭に面した廊下を歩いていると、「きゃっ!」と少女の短い悲鳴が聞こえた。
「ルシファー様! あそこ!」
マルローが指し示した方を見ると、ラザナスたちが地面に座り込んでしまっている少女を見下ろしていた。
おそらくラザナスたちに突き飛ばされたのだろう少女の姿に俺はすぐに彼女を助けに向かう。
その間も、ラザナスは令嬢に対して何やら言っているようだ。
どうせ、俺に対してと同じように意地の悪い言葉を言っているのだろうが、前世の記憶がある俺と違って令嬢はまだ十代の若々しい少女だ。
細身の少女にとって、自分の倍もあろうかというラザナスに見下ろされて意地の悪いことを言われるのは恐怖だろう。俺は足を早める。
そして、ラザナスの言葉が聞こえてきた。
「……貧乏男爵のくせに!」
その言葉に俺は内心で首を傾げた。彼女は伯爵令嬢だったと思ったが、俺の記憶違いだったのだろうか?
しかし、彼女は伯爵という身分の割には周囲の令嬢たちから距離を置かれて常に一人だった。
もしや、彼女が俺がいじめるべき対象なのではないだろうか? しかし、だとしたら、ここで助けるわけにはいかないだろう。
一度助けた相手を自分がいじめるなど矛盾した行動だ……いや、アニメでもあったな。悪役が他の悪役に対して、「こいつは俺の獲物だから手を出すな!」的なやつ!!
それだ! と閃いた俺はラザナスと少女の元へと向かった。
「ラザナス、お前は男爵令嬢から手を引け!」
俺はいつも自分のことを言われても特に相手にすることなく放っておいたものだから、そんな俺が急に出てきてラザナスは驚いたようだった。
ラザナスの取り巻きの少年たちは顔を真っ青にして、すでに逃げ腰だ。
「る、ルシファー様には関係ありません!」
「男爵令嬢の身分を知らしめるのは俺の仕事だ! お前に勝手をさせるつもりはない!」
男爵令嬢をいじめるのは悪役の俺の仕事だ! と、そのまま言いそうになったが、脳をフル回転させて言い換えてみた。
身分で人を差別するなどやっていいことではないが、すまん。今の俺は悪役令息なのだ。
俺の言葉にラザナスの表情が醜く歪む。
「ルシファー様は正しい権力の使い方をご存知ないのかと思っておりましたが、ようやく、ご理解いただけたようですね」
ぐふふふと変な笑い方をして、ラザナスは取り巻きと一緒に校舎の方へと歩いていった。
「ルシファー様、ありがとうございます」
「何を勘違いしているんだ? 俺は別に君を助けたわけじゃない。むしろ、逆だ。君の尊厳を傷つけたんだから、恨んでくれ」
なぜか勘違いして俺にお礼を言ってきた男爵令嬢にちゃんと俺を恨むように言ってから俺はその場を離れた。
君がしっかり俺を恨んで、ヒーローと一緒に逞しく強くなってくれないとストーリーが変わってしまって前世の弟ががっかりするんだから、しっかりしてくれよ!
「ルシファー様、どうしたのですか? いつもならもっと優しく助けてあげるのに」
マルローが不思議そうに俺を見上げてくる。
「がっかりした? 俺は優しいだけじゃないよ」
これから悪役令息としての本領を発揮していくのだ! 俺はマルローにやる気に満ちた笑顔を向けた。
マルローは困惑したような表情をしていた。マルローから嫌われてしまうのは少し寂しいが、俺はこの学園に友達を作りに来たわけではないのだから仕方ない。
小箱の中に、金貨が五枚、綺麗に並べられていた。
「先日、ルシファー様に助けていただいたことを父上に伝えたところ、お礼が届きましたのでお届けにあがりました」
この金貨は一体なんだろうと呆然と見つめていた俺に、ラザナスは微笑んでそう言った。
その親、子供に一体どんな教育をしているんだ? うちの父上に親としての再教育をしてもらうべきではないだろうか?
「あの、ラザナス、俺にこのようなものは不要だ」
「わかっております! 公爵家にはこのようなお金が不要なことは! しかし、我が家にはお金か他国からの輸入品しかルシファー様に差し上げることができるものがなく、輸入品など、この国を統べる宰相様のご子息に差し上げるようなものではないだろうと父上が申しておりました」
「いや、俺は君に特別なことをしたわけでもないのだから……」
「理不尽な上級生から助けてくれました! 感謝しても感謝しきれないほどです!」
「そうか……」
俺はとりあえず、小箱の蓋を閉じて、それをラザナスの前に置いた。
どう言われようと、こんなお金を受け取るわけにはいかない。
「感謝の気持ちは受け取る。けれど、こうしたものは不要だ。持って帰ってくれ」
ラザナスの左の眉の先がぴくりと動き、ラザナスの目は細められ、冷たい視線に変わった。
不機嫌になったのを隠すこともない様子に少し呆れたが、よく考えれば彼はまだ十歳だ。誰にでも噛みつきたくなるような思春期真っ只中だろう。
だから、この様子も仕方ないのかもしれない。
「やはり、ルシファー様に悪役は無理ですね」
ラザナスを帰した後、インベルがそんなことを言った。
「どうしてだ?」と俺は首を傾げる。
「私はあの者が悪役に役に立つとお伝えしたつもりでしたが、伝わっておりませんでしたか?」
「いや、悪役になるために必要な人物なんだろうということは伝わっていたよ。でも、子供にあんな大金を持たせて、それを子供のクラスメイトにあげようとする親はだいぶどうかしていると思わないか? 金銭感覚も思考も健全だとは思えない」
「つまり、ラザナスを拒否したのではなく、ラザナスの親に対しての抗議としてお礼の品を返したと?」
「……そういうことになるのかな?」
正直なところ、俺はそこまで詳しく考えてはいない。ただ、大金を子供に渡そうとする感覚が気持ち悪かっただけだ。
しかし、だからと言って、ラザナスを拒否したり否定したつもりはない。だって、彼は親に言われたら従わざるをえない立場だろう。
嫌な大人の元で変な教育を受けてしまっているとは思うものの、子供の彼におかしな行動の責任を問うつもりなどない。
しかし、その日を境に、ラザナスは俺に突っかかるようになった。突っかかるとは言っても、十歳の子供ができることなどごくごくささやかなことだ。
廊下を歩いているとわざとぶつかりそうになったり、それに対して俺が「失礼」と声をかけても無視したり、あとは聞こえよがしの悪口だ。
「ルシファー様はお高く止まっておられる」「さすが公爵家のご嫡男」「しかし、学園に入れられたのはルシファー様に問題があるからでは?」とまぁこんな感じの。
貴族にとっては下級貴族が上級貴族にこのような態度を取るのはあり得ないことなのだが、ラザナスの父親は元々は貴族の出ではないために、あまり気にならないのかもしれない。
そして、こんなラザナスの行動に付き合っている貴族は、他の生徒曰く、ハイヤー伯爵家に借金があったり、資金援助を受けていて逆らうことができないのだという。
「ルシファー様、どうされますか?」
ラザナスとその取り巻きたちが俺の悪口を言っているのを横目で見て、インベルが眉間に深い皺を寄せて俺に聞いた。
「何が?」と、俺は首を傾げた。
「あの者たちの対処です。懲罰を受けさせるか、この学園を退学させるか、家を取り潰すか……その全てを行うのが貴族としては一般的かとは思いますが」
「そんなことをする必要はないよ」
「あのような雑魚どもをルシファー様がわざわざ相手する必要ないこともわかりますが、問題を放置することは公爵家の威厳に関わります」
「公爵家の威厳か……父上には迷惑をかけたくないな」
かといって、子供がすることに対して俺がなんとも思っていないのも本当のところだ。一体、どのような対処が望ましいのだろう?
直接注意する? それとも、教師に報告して学校側の対処に委ねる? 果たして、悪役令息としてはどのように対処するべきなのだろうか?
ラザナスへの対応を決めかねていたある日、俺はインベルとマルローと一緒に廊下を歩いていた。
中庭に面した廊下を歩いていると、「きゃっ!」と少女の短い悲鳴が聞こえた。
「ルシファー様! あそこ!」
マルローが指し示した方を見ると、ラザナスたちが地面に座り込んでしまっている少女を見下ろしていた。
おそらくラザナスたちに突き飛ばされたのだろう少女の姿に俺はすぐに彼女を助けに向かう。
その間も、ラザナスは令嬢に対して何やら言っているようだ。
どうせ、俺に対してと同じように意地の悪い言葉を言っているのだろうが、前世の記憶がある俺と違って令嬢はまだ十代の若々しい少女だ。
細身の少女にとって、自分の倍もあろうかというラザナスに見下ろされて意地の悪いことを言われるのは恐怖だろう。俺は足を早める。
そして、ラザナスの言葉が聞こえてきた。
「……貧乏男爵のくせに!」
その言葉に俺は内心で首を傾げた。彼女は伯爵令嬢だったと思ったが、俺の記憶違いだったのだろうか?
しかし、彼女は伯爵という身分の割には周囲の令嬢たちから距離を置かれて常に一人だった。
もしや、彼女が俺がいじめるべき対象なのではないだろうか? しかし、だとしたら、ここで助けるわけにはいかないだろう。
一度助けた相手を自分がいじめるなど矛盾した行動だ……いや、アニメでもあったな。悪役が他の悪役に対して、「こいつは俺の獲物だから手を出すな!」的なやつ!!
それだ! と閃いた俺はラザナスと少女の元へと向かった。
「ラザナス、お前は男爵令嬢から手を引け!」
俺はいつも自分のことを言われても特に相手にすることなく放っておいたものだから、そんな俺が急に出てきてラザナスは驚いたようだった。
ラザナスの取り巻きの少年たちは顔を真っ青にして、すでに逃げ腰だ。
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「男爵令嬢の身分を知らしめるのは俺の仕事だ! お前に勝手をさせるつもりはない!」
男爵令嬢をいじめるのは悪役の俺の仕事だ! と、そのまま言いそうになったが、脳をフル回転させて言い換えてみた。
身分で人を差別するなどやっていいことではないが、すまん。今の俺は悪役令息なのだ。
俺の言葉にラザナスの表情が醜く歪む。
「ルシファー様は正しい権力の使い方をご存知ないのかと思っておりましたが、ようやく、ご理解いただけたようですね」
ぐふふふと変な笑い方をして、ラザナスは取り巻きと一緒に校舎の方へと歩いていった。
「ルシファー様、ありがとうございます」
「何を勘違いしているんだ? 俺は別に君を助けたわけじゃない。むしろ、逆だ。君の尊厳を傷つけたんだから、恨んでくれ」
なぜか勘違いして俺にお礼を言ってきた男爵令嬢にちゃんと俺を恨むように言ってから俺はその場を離れた。
君がしっかり俺を恨んで、ヒーローと一緒に逞しく強くなってくれないとストーリーが変わってしまって前世の弟ががっかりするんだから、しっかりしてくれよ!
「ルシファー様、どうしたのですか? いつもならもっと優しく助けてあげるのに」
マルローが不思議そうに俺を見上げてくる。
「がっかりした? 俺は優しいだけじゃないよ」
これから悪役令息としての本領を発揮していくのだ! 俺はマルローにやる気に満ちた笑顔を向けた。
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