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29 工房
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食事の後にオスカーたちが案内したのはまさかの僕の工房候補だった。
工房と家を別に持つ余裕は資金的にも精神的にもないので、工房兼住居となる。
「エノクの家ってことは、私たちの家でもあるわね!」
そう言ってミラが張り切って建物の状態や部屋の配置、広さなどを観察し始めた。
ネルは特に何も言わなかったが、やはり一緒に住むつもりではあるようで、建物を見る真剣さはミラ以上だ。
「お二人とも、精霊の森には帰られないのですか?」
僕の気持ちを汲んだのか、ニーナが二人にそう聞いたが、ネルもミラも帰るつもりは全くないようだ。
好奇心旺盛でいつかは精霊の森の外の世界を見てみたいと思っていたらしいミラはともかく、ネルも精霊の森に帰ることを全く考えていないのは意外だった。
しかし、ミラの面倒は自分が見なければいけないと考えてそうなお兄ちゃん気質なので、ミラが森の外にいる限りは付き合うつもりなのかもしれない。
せめて、ミラに頼れる仲間ができればネルも自分を優先して行動するのだろうが。
ちなみに、このミラの冒険仲間に僕はなるつもりはない。
どう考えても僕では足手纏いだからだ。
工房の候補はいくつかあり、そのすべてを見て回ったネルとミラは相談して一つの工房を選んだ。
「エノクは意見はないのか? エノクの工房だぞ?」
オスカーに聞かれたが、工房とは言ってもせいぜいその工房ですることは紙作り程度のものなのだ。
その紙作りだって、今回みたいに依頼者本人に作ってもらえるなら僕がする作業は魔法陣を書き込むことだけだ。
魔法陣を描く作業は机があればできる。
だから、僕に工房へのこだわりとかは特にない。
僕にこだわりがない以上、一緒に住むネルとミラに希望があるならそれを叶えた方がいいだろう。
ということで、ネルとミラが選んだ工房を借りることにすると、オスカーがその建物を買うという。
「買わなくても、借りればいいだろう!?」
「これは私からエノクへの賄賂のようなものだ。受け取ってくれ」
賄賂って、そんな堂々と言うものではないのではないだろうか?
「まぁ、嫌になったら売ればいいし、エノクは私の命の恩人なのだから気楽に受け取ってくれ」
「そう言うなら受け取るけど……僕は本当に嫌になったら出ていくからね?」
「ああ。そうならないように私たちもエノクに尽くすよ」
「尽くすなんて大袈裟だな……まぁ、でも、ありがとう」
正直、3人分の宿代をいつまで払う必要があるのかちょっと困っていたのだ。
オスカーの足元を見るようで申し訳ないが、建物を買ってくれたのなら安心して住むことができる。
ゼノビアの家族はいい人たちだったから、そんな彼らが治めるこの領地に住むこと自体には異存はない。
「エノク、私、この部屋使ってもいい?」
「僕はこっち」
早速自分の部屋を決め始めたネルとミラに笑う。
「俺はでかいベッドが置ける部屋がいいな」
「あたしは朝日が入る部屋がいいわ」
ガルフレッドとシーラが何か言い出した。
「ネルとミラ以外と一緒に住むつもりはないんだけど?」
そう伝えたのだが、ガルフレッドは警護のためにも一緒にいた方がいいだろうとゼノビアとオスカーに説得されてしまった。
シーラとグラーツはゼノビアの屋敷で引き取ってくれることになった。
危ない。シーラを受け入れていたら、グラーツもついてくるところだった。
工房の購入手続きにはしばらくかかることと、掃除や改装が終わるまでは宿にいることになった。
宿屋に帰れば、当然、グラーツがいた。
今回は拘束していたわけでもないのに、グラーツは朝と同じ姿勢で椅子に座っていた。
「グラーツ? 大丈夫か?」
そう声をかけるとグラーツが魔法書から顔をあげた。
その瞳が、やけにキラキラしているような気がした。
「君はすごいな」
「……え?」
まさかそんな言葉をこの偏屈なエルフから聞くとは思わなかった。
正直、怖い。
「この魔法の書物の中にある魔法陣は完璧で美しい! 無駄が一切ない完全体の美しい魔法陣だ!」
確かに、魔法陣はレース編みのように美しいものもあるが、それでも魔法陣は魔法を使うためのものであって、芸術品ではない。
こんなに感動して「美しい」と称賛を繰り返すようなものではないはずだ。
めちゃくちゃ怖い。
「ど、どうした? 頭でも打ったのか?」
偏屈さから誰かの恨みを買って、魔法書に集中している間に殴られたんじゃないだろうか?
シーラの助言を受けて一応、部屋に鍵はかけていったが……
あ、シーラの助言というのはグラーツが誰かに狙われているというものではなく、グラーツは集中すると周りが見えなくなっているため、部屋においてある荷物が盗まれたりしないように防犯として鍵をかけるようにというアドバイスだった。
「エノク、私のところに嫁いでこないか!?」
「はぁ!?」
一体どうしてそんな話になったのかさっぱりわからない。
「何言ってるの兄さん!? エノクはあたしが狙ってるんだから!!」
「えぇ!?」
シーラがそう言って抱きついてきて驚いた。
「シーラもグラーツも諦めろ! エノクは俺のものにする予定だ!!」
「僕、男だけど!?」
ガルフレッドの冗談に僕は思わずツッコミを入れた。
流石にガルフレッドのは冗談だろう。
……冗談だよな?
「安心しろ、獣人には同性婚も多重婚もよくあることだ!」
「が、ガルフレッド……冗談だよね?」
「本気だが?」
「僕、結婚しても、魔法書をタダで作ったりしないからね?」
能力の搾取は親しい間でも反対だ。
僕と結婚した時の利益なんて、魔法書作成くらいのものだろう。
そう思って今後二度と彼らがおかしなことを言い出さないために釘を刺したつもりなのだが、ガルフレッドもシーラもグラーツも不思議そうな顔をして言った。
「そんなの当然だろう?」
「当たり前だわ!」
「才能は成長させるべきで搾取するべきではないだろう?」
どうやら、彼らには正しい良心があったようだ。
「それならどうして……」
「君の才能を守るためにはエルフの里が適しているからだ」
「兄さんの言う通りよ。それに、その魔力を受け入れるのにエルフは適していると思うのよ」
「エルフの里よりも俺たち獣人の山の方がエノクを守れるだろう」
みんな、僕を守ってくれようと思ったのか。
シーラに関しては違う計算も混ざっていそうで怖いが……
「皆さん、エノク様のお気持ちが一番大事だと思います!」
「それに、エノクは工房を買ったばかりよ。みんな」
「そうだね。この先のことはエノクの判断によるけど、今のところはこの街の工房で過ごすことになったのだから、みんなでエノクを守ったらどうかな?」
宿まで送ってくれたニーナとゼノビアが助け舟を出してくれた。
オスカーに関しては助け舟なのかなんなのかわからない。
「工房! では、エノクが魔法の書物を作成するところを間近で見ることができるのか!?」
工房の話にグラーツが興奮し出した。
本当に、グラーツをゼノビアの屋敷で引き受けてもらうことにしておいてよかった。
工房と家を別に持つ余裕は資金的にも精神的にもないので、工房兼住居となる。
「エノクの家ってことは、私たちの家でもあるわね!」
そう言ってミラが張り切って建物の状態や部屋の配置、広さなどを観察し始めた。
ネルは特に何も言わなかったが、やはり一緒に住むつもりではあるようで、建物を見る真剣さはミラ以上だ。
「お二人とも、精霊の森には帰られないのですか?」
僕の気持ちを汲んだのか、ニーナが二人にそう聞いたが、ネルもミラも帰るつもりは全くないようだ。
好奇心旺盛でいつかは精霊の森の外の世界を見てみたいと思っていたらしいミラはともかく、ネルも精霊の森に帰ることを全く考えていないのは意外だった。
しかし、ミラの面倒は自分が見なければいけないと考えてそうなお兄ちゃん気質なので、ミラが森の外にいる限りは付き合うつもりなのかもしれない。
せめて、ミラに頼れる仲間ができればネルも自分を優先して行動するのだろうが。
ちなみに、このミラの冒険仲間に僕はなるつもりはない。
どう考えても僕では足手纏いだからだ。
工房の候補はいくつかあり、そのすべてを見て回ったネルとミラは相談して一つの工房を選んだ。
「エノクは意見はないのか? エノクの工房だぞ?」
オスカーに聞かれたが、工房とは言ってもせいぜいその工房ですることは紙作り程度のものなのだ。
その紙作りだって、今回みたいに依頼者本人に作ってもらえるなら僕がする作業は魔法陣を書き込むことだけだ。
魔法陣を描く作業は机があればできる。
だから、僕に工房へのこだわりとかは特にない。
僕にこだわりがない以上、一緒に住むネルとミラに希望があるならそれを叶えた方がいいだろう。
ということで、ネルとミラが選んだ工房を借りることにすると、オスカーがその建物を買うという。
「買わなくても、借りればいいだろう!?」
「これは私からエノクへの賄賂のようなものだ。受け取ってくれ」
賄賂って、そんな堂々と言うものではないのではないだろうか?
「まぁ、嫌になったら売ればいいし、エノクは私の命の恩人なのだから気楽に受け取ってくれ」
「そう言うなら受け取るけど……僕は本当に嫌になったら出ていくからね?」
「ああ。そうならないように私たちもエノクに尽くすよ」
「尽くすなんて大袈裟だな……まぁ、でも、ありがとう」
正直、3人分の宿代をいつまで払う必要があるのかちょっと困っていたのだ。
オスカーの足元を見るようで申し訳ないが、建物を買ってくれたのなら安心して住むことができる。
ゼノビアの家族はいい人たちだったから、そんな彼らが治めるこの領地に住むこと自体には異存はない。
「エノク、私、この部屋使ってもいい?」
「僕はこっち」
早速自分の部屋を決め始めたネルとミラに笑う。
「俺はでかいベッドが置ける部屋がいいな」
「あたしは朝日が入る部屋がいいわ」
ガルフレッドとシーラが何か言い出した。
「ネルとミラ以外と一緒に住むつもりはないんだけど?」
そう伝えたのだが、ガルフレッドは警護のためにも一緒にいた方がいいだろうとゼノビアとオスカーに説得されてしまった。
シーラとグラーツはゼノビアの屋敷で引き取ってくれることになった。
危ない。シーラを受け入れていたら、グラーツもついてくるところだった。
工房の購入手続きにはしばらくかかることと、掃除や改装が終わるまでは宿にいることになった。
宿屋に帰れば、当然、グラーツがいた。
今回は拘束していたわけでもないのに、グラーツは朝と同じ姿勢で椅子に座っていた。
「グラーツ? 大丈夫か?」
そう声をかけるとグラーツが魔法書から顔をあげた。
その瞳が、やけにキラキラしているような気がした。
「君はすごいな」
「……え?」
まさかそんな言葉をこの偏屈なエルフから聞くとは思わなかった。
正直、怖い。
「この魔法の書物の中にある魔法陣は完璧で美しい! 無駄が一切ない完全体の美しい魔法陣だ!」
確かに、魔法陣はレース編みのように美しいものもあるが、それでも魔法陣は魔法を使うためのものであって、芸術品ではない。
こんなに感動して「美しい」と称賛を繰り返すようなものではないはずだ。
めちゃくちゃ怖い。
「ど、どうした? 頭でも打ったのか?」
偏屈さから誰かの恨みを買って、魔法書に集中している間に殴られたんじゃないだろうか?
シーラの助言を受けて一応、部屋に鍵はかけていったが……
あ、シーラの助言というのはグラーツが誰かに狙われているというものではなく、グラーツは集中すると周りが見えなくなっているため、部屋においてある荷物が盗まれたりしないように防犯として鍵をかけるようにというアドバイスだった。
「エノク、私のところに嫁いでこないか!?」
「はぁ!?」
一体どうしてそんな話になったのかさっぱりわからない。
「何言ってるの兄さん!? エノクはあたしが狙ってるんだから!!」
「えぇ!?」
シーラがそう言って抱きついてきて驚いた。
「シーラもグラーツも諦めろ! エノクは俺のものにする予定だ!!」
「僕、男だけど!?」
ガルフレッドの冗談に僕は思わずツッコミを入れた。
流石にガルフレッドのは冗談だろう。
……冗談だよな?
「安心しろ、獣人には同性婚も多重婚もよくあることだ!」
「が、ガルフレッド……冗談だよね?」
「本気だが?」
「僕、結婚しても、魔法書をタダで作ったりしないからね?」
能力の搾取は親しい間でも反対だ。
僕と結婚した時の利益なんて、魔法書作成くらいのものだろう。
そう思って今後二度と彼らがおかしなことを言い出さないために釘を刺したつもりなのだが、ガルフレッドもシーラもグラーツも不思議そうな顔をして言った。
「そんなの当然だろう?」
「当たり前だわ!」
「才能は成長させるべきで搾取するべきではないだろう?」
どうやら、彼らには正しい良心があったようだ。
「それならどうして……」
「君の才能を守るためにはエルフの里が適しているからだ」
「兄さんの言う通りよ。それに、その魔力を受け入れるのにエルフは適していると思うのよ」
「エルフの里よりも俺たち獣人の山の方がエノクを守れるだろう」
みんな、僕を守ってくれようと思ったのか。
シーラに関しては違う計算も混ざっていそうで怖いが……
「皆さん、エノク様のお気持ちが一番大事だと思います!」
「それに、エノクは工房を買ったばかりよ。みんな」
「そうだね。この先のことはエノクの判断によるけど、今のところはこの街の工房で過ごすことになったのだから、みんなでエノクを守ったらどうかな?」
宿まで送ってくれたニーナとゼノビアが助け舟を出してくれた。
オスカーに関しては助け舟なのかなんなのかわからない。
「工房! では、エノクが魔法の書物を作成するところを間近で見ることができるのか!?」
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