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5章 運命
エラビエの塔
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ミエラとシーラが連れ立って闇へと消えていった後、残されたアーベンたちはヨヨヨから聞き出した情報を頼りに、エラビエの塔へと足を向けていた。賑やかな街を越え巨大な塔のシルエットが徐々に彼らの前に姿を現す。
「ミエラちゃん…大丈夫かしら」
アイリーンの力ない声が風に乗って流れた。彼女の顔には心配の色が濃く映り、その手は無意識に強く握られていた。
アーベンは「またか」と思いながらもアイリーンの方へ振り向き、優しい微笑みを浮かべた。
「心配なのは理解できる。だが、ミエラは自ら行くと決めたのだ。そして私たちにはヤックリーに会うよう示した。今はその使命に足を進めるべきだろう」
アーベンの静かな言葉に、アイリーンは深く息を吐き出した。彼女の肩が少し落ち着いたように見えた。
「そうよね…でも」アイリーンは不安げに巨大な塔を見上げた。「塔の中は何処に通じているかわからない扉だらけなのよね」
その言葉を聞いたロスティンは、粗野な笑いを漏らしながら会話に加わった。鋭い目には挑戦的な光が宿っていた。
「ミエラの心配よりも自分達の方が心配だな。下手をすれば一生出られなくなるかもしれないぞ」
ロスティンは腰に下げた剣の柄を無意識に握りしめながら言った。
「誰かしら捕まえて聞くか」
そう言いながら、彼は塔の周りを警戒するように見回した。しかし、広大な石畳の広場には彼ら以外の姿はなく、ただ風が吹き抜けるだけだった。夕闇が徐々に世界を包み込んでいく。
アーベンは古い羊皮紙のように黄ばんだ塔の壁を見上げ、思案顔で言った。
「塔の周りには何もないからね。中に入れば誰かしらいるだろう。最悪、面倒だが魔法院から誰かに聞くしかないな」
決意を固めた三人は、重厚な木の扉に向かって歩を進めた。アーベンが両手をかけて扉を開くと、予想外の光景に彼らは足を止めた。
外観はイランカランの塔と瓜二つだったが、中の造りは全く別物だった。
期待していた螺旋の廊下などは影も形もなく、扉を開けると一気に巨大な広間が広がっていた。天井を見上げれば、遥か彼方に塔の頂が小さく見えるほどの高さがあったが、不思議なことに上階へ続く階段も廊下も見当たらなかった。
「なんだぁこれ…?」
ロスティンが呆然としたように呟いた。その声は広間に吸い込まれ、かすかに反響した。アーベンも同じ思いだったが、表情には出さずにいた。好奇心が、彼の中で静かに燃え上がっていた。
「ねぇ、本当にここであってるの?」
アイリーンは不安げに自分の尻尾を足に絡めながら尋ねた。
アーベンは確信を持って答えた。
「巨大な四つの塔だ、間違えることはないよ」彼は広間の床に描かれた複雑な模様を見つめながら続けた。
「まぁ、これは何らかの魔法の仕掛けなのだろう。ところで、君たちは宿の本を手に取ったかい?」
アーベンが振り向いて尋ねると、アイリーンは申し訳なさそうに首を横に振った。ロスティンも「まさか」と言わんばかりに肩をすくめ、腕を組んだ。
アーベンはそれを予想していたかのようにため息をつきながらも、教え導くように言った。
「勿体ない。貴重な情報とは人だけでなく書物からも得られるものだよ。あの宿にはオステリィアに関する書物が数多くあった」
その言葉にロスティンは鼻を鳴らした。彼の足元には自分の影が広がり、その姿は広間の柱に映って無数に増えていた。
「そういうのはお前やミエラみたいに得意な奴がすればいいさ」
ロスティンは投げやりに
「んで、どうなんだ?その貴重な情報とやらは」
アーベンは微笑み、学者のように穏やかに説明を始めた。表情には知識を共有する喜びが浮かんでいた。
「塔は代々管理する者によりその内部が変貌していくようだ。わざわざ塔をまとめず四つに分けているのは、『常に賢者も愚者も、ひとえに同じ』だからだという。興味深い哲学だね」
ロスティンは眉をひそめ、広間の床を足で軽く蹴った。
「何が言いたいんだ?」
「一人の人間に任せても正しいことにはならないから、四人で治めようということだろう」アーベンは静かに答えた。
「まぁそこはおいといて、ここに来る前に私たちが通った虚像の街道を思い出してみてくれ。門がひとりでに現れただろう?」
アイリーンは目を見開き、その記憶に頷いた。彼女の顔には理解の色が浮かび始めていた。
「何かきっかけが必要なのね」
「そういうことだ」アーベンは頷いた。
ロスティンは苛立ちを隠せない様子で言い返した。
「だからそのきっかけがわからないんだろうが!」彼の声は広間に響き渡り、何度も反響した。
アーベンは静かに微笑んだ。その表情には、どこか遠い記憶を想起しているような懐かしさが混じっていた。
「だから本を読んだ方がいいと言っているんだ。敵…とは言わないが、相手を知るにはその歴史や土地柄を学ぶのが一番だからね」
そう言いながら、アーベンは広間の中央へと歩み寄り、古代の言葉を唱えるように静かに呟いた。
「始まりの人が参る」
その瞬間、彼の足元から淡い光の輪が広がり、広間の中央に突如として一つの扉が現れた。それは彫刻が施された美しい木製の扉で、どこか異世界への入り口のようだった。
アイリーンとロスティンは目を見開いて驚きの声を上げた。二人の表情には、恐れと好奇心が入り混じっていた。
アーベンは何の躊躇いもなく扉に近づき、取っ手に手を掛けた。扉が開くと、向こう側には彼らが期待していた螺旋の廊下が現れ、蠟燭の明かりがゆらめいていた。
アイリーンは半ば感嘆、半ば呆れたように言った。
「…なんか呪文が必要?って思っちゃうわね」
アーベンは哲学者のように答えた。
「多数が必要ないと思っていても残るものもある。知識の価値を示す良い例だろう」
三人は警戒しながら螺旋の階段を登り始めた。石造りの壁には古びた魔法の紋章が刻まれ、淡い光を放っている。途中、数多くの扉が目に入るが、どれも同じように見えた。
ロスティンは片っ端から扉を開けていったが、どの扉の向こうにも何もない空の部屋があるだけだった。失望が彼の表情を曇らせる。
アイリーンはいらだちを隠せず、廊下に向かって声を張り上げた。
「誰かいませんか!」
彼女の声は虚しく反響するだけで、応える者はなかった。三人の足音だけが階段を登る間、静寂を破っていた。
「このまま頂上まで行くつもりか?」ロスティンが疲れた声で尋ねた。彼の額には汗が浮かびあがり、アーベンは肩をすくめ、冷静な様子で答えた。
「ここまで人がいないとは予想外だ。塔の住人たちは夜型なのかもしれないね」
アイリーンは呆れた目でアーベンを見つめた。
「あんたね…」
アーベン達が話しているまさにその時、不意に一つの扉が静かに音を立てて開いた。三人は反射的に身構えた。扉の隙間から、一人の見知った顔が覗いていた。白髪に銀が混じった老人の鋭い目が彼らを見据えていた。
「飲んだくれ!」
ロスティンが思わず叫ぶと、アラムルは眉をしかめ、苦々しい表情で応じた。
「失礼な奴らじゃ。何処か聞いたことあるような声が聞こえたから来てみれば…」
そう言いながら、アーベンたちをじっと観察し、ミエラの姿を探すように視線を巡らせた。
「…あの子はどうした?」
アラムルの声には、隠そうとしている心配が滲んでいた。アイリーンはすかさず一歩前に出て、真剣な表情で答えた。
「連れて行かれたわよ、塔の管理者たちに!」
アイリーンの言葉にアラムルは一瞬呆然とした表情を見せた。その瞳に驚きと恐れが浮かび、すぐに顔を引き締めた。老人の皺だらけの顔に、決意の色が浮かんでいた。
「それで…お前たちは何をしている?あの子の仲間じゃないのか」
アラムルの声は低く、しかし力強かった。彼の手は無意識に杖を握りしめていた。
ロスティンは冷ややかに言い返した。
「なんだ…?急にいきなり身内顔かよ」
「あんたね!」アイリーンは彼の腕をつかみ、たしなめるように言った。彼女の目にはアラムルへの同情と理解が浮かんでいた。
アーベンは二人の間に立ち、外交官のような冷静さで状況を説明した。
「ミエラから頼まれて、貴方の話にあったヤックリーという方を探しているのです。まぁ貴方でも構いませんが…ライカン・スク…」
その言葉を口にした瞬間、アラムルの態度が一変した。アーベンの話を最後まで聞くことなく、彼は部屋から飛び出し、長い廊下を急ぎ足で歩き出した。振り返りもせずに命令するような声で叫んだ。
「何をしている!ついてこい!」
その声には、これまでの彼からは想像もできない威厳と切迫感があった。三人は一瞬顔を見合わせた後、急いでアラムルの後を追った。
廊下を進みながら、ロスティンはアイリーンに小声で尋ねた。
「よう、あれがミエラの祖父に見えるか?」
アイリーンは何も言わず、唸るだけだった。彼女の目には複雑な感情が浮かんでいた。アーベンはそれをみて静かに微笑んでいた。
「ミエラちゃん…大丈夫かしら」
アイリーンの力ない声が風に乗って流れた。彼女の顔には心配の色が濃く映り、その手は無意識に強く握られていた。
アーベンは「またか」と思いながらもアイリーンの方へ振り向き、優しい微笑みを浮かべた。
「心配なのは理解できる。だが、ミエラは自ら行くと決めたのだ。そして私たちにはヤックリーに会うよう示した。今はその使命に足を進めるべきだろう」
アーベンの静かな言葉に、アイリーンは深く息を吐き出した。彼女の肩が少し落ち着いたように見えた。
「そうよね…でも」アイリーンは不安げに巨大な塔を見上げた。「塔の中は何処に通じているかわからない扉だらけなのよね」
その言葉を聞いたロスティンは、粗野な笑いを漏らしながら会話に加わった。鋭い目には挑戦的な光が宿っていた。
「ミエラの心配よりも自分達の方が心配だな。下手をすれば一生出られなくなるかもしれないぞ」
ロスティンは腰に下げた剣の柄を無意識に握りしめながら言った。
「誰かしら捕まえて聞くか」
そう言いながら、彼は塔の周りを警戒するように見回した。しかし、広大な石畳の広場には彼ら以外の姿はなく、ただ風が吹き抜けるだけだった。夕闇が徐々に世界を包み込んでいく。
アーベンは古い羊皮紙のように黄ばんだ塔の壁を見上げ、思案顔で言った。
「塔の周りには何もないからね。中に入れば誰かしらいるだろう。最悪、面倒だが魔法院から誰かに聞くしかないな」
決意を固めた三人は、重厚な木の扉に向かって歩を進めた。アーベンが両手をかけて扉を開くと、予想外の光景に彼らは足を止めた。
外観はイランカランの塔と瓜二つだったが、中の造りは全く別物だった。
期待していた螺旋の廊下などは影も形もなく、扉を開けると一気に巨大な広間が広がっていた。天井を見上げれば、遥か彼方に塔の頂が小さく見えるほどの高さがあったが、不思議なことに上階へ続く階段も廊下も見当たらなかった。
「なんだぁこれ…?」
ロスティンが呆然としたように呟いた。その声は広間に吸い込まれ、かすかに反響した。アーベンも同じ思いだったが、表情には出さずにいた。好奇心が、彼の中で静かに燃え上がっていた。
「ねぇ、本当にここであってるの?」
アイリーンは不安げに自分の尻尾を足に絡めながら尋ねた。
アーベンは確信を持って答えた。
「巨大な四つの塔だ、間違えることはないよ」彼は広間の床に描かれた複雑な模様を見つめながら続けた。
「まぁ、これは何らかの魔法の仕掛けなのだろう。ところで、君たちは宿の本を手に取ったかい?」
アーベンが振り向いて尋ねると、アイリーンは申し訳なさそうに首を横に振った。ロスティンも「まさか」と言わんばかりに肩をすくめ、腕を組んだ。
アーベンはそれを予想していたかのようにため息をつきながらも、教え導くように言った。
「勿体ない。貴重な情報とは人だけでなく書物からも得られるものだよ。あの宿にはオステリィアに関する書物が数多くあった」
その言葉にロスティンは鼻を鳴らした。彼の足元には自分の影が広がり、その姿は広間の柱に映って無数に増えていた。
「そういうのはお前やミエラみたいに得意な奴がすればいいさ」
ロスティンは投げやりに
「んで、どうなんだ?その貴重な情報とやらは」
アーベンは微笑み、学者のように穏やかに説明を始めた。表情には知識を共有する喜びが浮かんでいた。
「塔は代々管理する者によりその内部が変貌していくようだ。わざわざ塔をまとめず四つに分けているのは、『常に賢者も愚者も、ひとえに同じ』だからだという。興味深い哲学だね」
ロスティンは眉をひそめ、広間の床を足で軽く蹴った。
「何が言いたいんだ?」
「一人の人間に任せても正しいことにはならないから、四人で治めようということだろう」アーベンは静かに答えた。
「まぁそこはおいといて、ここに来る前に私たちが通った虚像の街道を思い出してみてくれ。門がひとりでに現れただろう?」
アイリーンは目を見開き、その記憶に頷いた。彼女の顔には理解の色が浮かび始めていた。
「何かきっかけが必要なのね」
「そういうことだ」アーベンは頷いた。
ロスティンは苛立ちを隠せない様子で言い返した。
「だからそのきっかけがわからないんだろうが!」彼の声は広間に響き渡り、何度も反響した。
アーベンは静かに微笑んだ。その表情には、どこか遠い記憶を想起しているような懐かしさが混じっていた。
「だから本を読んだ方がいいと言っているんだ。敵…とは言わないが、相手を知るにはその歴史や土地柄を学ぶのが一番だからね」
そう言いながら、アーベンは広間の中央へと歩み寄り、古代の言葉を唱えるように静かに呟いた。
「始まりの人が参る」
その瞬間、彼の足元から淡い光の輪が広がり、広間の中央に突如として一つの扉が現れた。それは彫刻が施された美しい木製の扉で、どこか異世界への入り口のようだった。
アイリーンとロスティンは目を見開いて驚きの声を上げた。二人の表情には、恐れと好奇心が入り混じっていた。
アーベンは何の躊躇いもなく扉に近づき、取っ手に手を掛けた。扉が開くと、向こう側には彼らが期待していた螺旋の廊下が現れ、蠟燭の明かりがゆらめいていた。
アイリーンは半ば感嘆、半ば呆れたように言った。
「…なんか呪文が必要?って思っちゃうわね」
アーベンは哲学者のように答えた。
「多数が必要ないと思っていても残るものもある。知識の価値を示す良い例だろう」
三人は警戒しながら螺旋の階段を登り始めた。石造りの壁には古びた魔法の紋章が刻まれ、淡い光を放っている。途中、数多くの扉が目に入るが、どれも同じように見えた。
ロスティンは片っ端から扉を開けていったが、どの扉の向こうにも何もない空の部屋があるだけだった。失望が彼の表情を曇らせる。
アイリーンはいらだちを隠せず、廊下に向かって声を張り上げた。
「誰かいませんか!」
彼女の声は虚しく反響するだけで、応える者はなかった。三人の足音だけが階段を登る間、静寂を破っていた。
「このまま頂上まで行くつもりか?」ロスティンが疲れた声で尋ねた。彼の額には汗が浮かびあがり、アーベンは肩をすくめ、冷静な様子で答えた。
「ここまで人がいないとは予想外だ。塔の住人たちは夜型なのかもしれないね」
アイリーンは呆れた目でアーベンを見つめた。
「あんたね…」
アーベン達が話しているまさにその時、不意に一つの扉が静かに音を立てて開いた。三人は反射的に身構えた。扉の隙間から、一人の見知った顔が覗いていた。白髪に銀が混じった老人の鋭い目が彼らを見据えていた。
「飲んだくれ!」
ロスティンが思わず叫ぶと、アラムルは眉をしかめ、苦々しい表情で応じた。
「失礼な奴らじゃ。何処か聞いたことあるような声が聞こえたから来てみれば…」
そう言いながら、アーベンたちをじっと観察し、ミエラの姿を探すように視線を巡らせた。
「…あの子はどうした?」
アラムルの声には、隠そうとしている心配が滲んでいた。アイリーンはすかさず一歩前に出て、真剣な表情で答えた。
「連れて行かれたわよ、塔の管理者たちに!」
アイリーンの言葉にアラムルは一瞬呆然とした表情を見せた。その瞳に驚きと恐れが浮かび、すぐに顔を引き締めた。老人の皺だらけの顔に、決意の色が浮かんでいた。
「それで…お前たちは何をしている?あの子の仲間じゃないのか」
アラムルの声は低く、しかし力強かった。彼の手は無意識に杖を握りしめていた。
ロスティンは冷ややかに言い返した。
「なんだ…?急にいきなり身内顔かよ」
「あんたね!」アイリーンは彼の腕をつかみ、たしなめるように言った。彼女の目にはアラムルへの同情と理解が浮かんでいた。
アーベンは二人の間に立ち、外交官のような冷静さで状況を説明した。
「ミエラから頼まれて、貴方の話にあったヤックリーという方を探しているのです。まぁ貴方でも構いませんが…ライカン・スク…」
その言葉を口にした瞬間、アラムルの態度が一変した。アーベンの話を最後まで聞くことなく、彼は部屋から飛び出し、長い廊下を急ぎ足で歩き出した。振り返りもせずに命令するような声で叫んだ。
「何をしている!ついてこい!」
その声には、これまでの彼からは想像もできない威厳と切迫感があった。三人は一瞬顔を見合わせた後、急いでアラムルの後を追った。
廊下を進みながら、ロスティンはアイリーンに小声で尋ねた。
「よう、あれがミエラの祖父に見えるか?」
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