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間章
光の女神ヴァナ、闇の女神ダーナ
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「つかれたぁ。ただいま、ダーナ。ヒロインちゃん達、どうなった?」
「おかえり、ヴァナ。色々分かったことがあるわ」
「えっ!? 良いこと? 悪いこと?」
「……んー。どっちもかしらね」
ここは神達の住まう神界。
ここで、神は自らが作り出した世界の行く末を見ている。
ヴァナとダーナも同様だった。
二人の女神は、自らが作り出した世界に起こっている出来事について、頭を悩ませているところだった。
「まず、“乙女ゲーム”の知識がある子だけど。この子だけなのは確かだわ」
双子の女神の眼前に大きく映し出されたのは、アルカトル王国の王太子の婚約者、レーナニアの姿だ。
「この子だけ? ヒロインちゃんは違うの? あの子だって魔力暴走辺りの件からして、おかしかったよね?」
今度はリィカの姿が映し出される。泰基と話をしている映像だ。
「勇者の父親だっけ? 勇者が二人召喚されたのも初めてだけど、これがどうしたの?」
「この二人が話していたの。ヒロインはゲームの知識があるわけじゃないけど、“混ざり者”ではあるようなのよ」
「ええっ、そうなの!?」
この世には、神の数だけ、たくさんの世界が生まれている。
それぞれの世界は独立しているが、時々それらが混ざり合う現象が起こる。
歴史や世界観、物や生き物、人の魂に至るまで。
違う世界からやってきたものを、神たちは“混ざりもの”と呼んでいた。
※ ※ ※
神は、与えられた世界を自由に創造できる。
歴史が動き始めてしまえば干渉はできないが、創造の段階なら何をしようと自由だ。
とは言っても、ほとんどの神は細かく世界を作らない。
ヴァナとダーナもそうだ。人間と魔族を配置し、魔力と魔法を与えただけ。後は、その世界の行く末をずっと見守っている。
ある時、一部の神、特に女神達があるモノに魅せられた。
最初の世界である地球に生まれた、乙女ゲームと呼ばれるモノに。
魅せられたゲームの世界を、自らが与えられた世界にそのままそっくり作り上げた。
――ここまでならば、問題はなかったのだ。
だが、その女神達は、乙女ゲームに詳しい人間の魂を、自らが作り上げた世界に無理矢理連れてきたのだ。
混ざり合いは自然現象だ。それを故意に行うのは、決して許されない禁忌の行為だ。
だが、禁忌が行われたことにすぐには気付く者はいなかった。
気付いたときには、世界がボロボロになっていた。
連れてこられた人間が、自らがヒロインだと、主人公だと勘違いして、ゲームの知識を駆使して、傍若無人な振る舞いをして、世界は少しずつ壊れていった。
ゲームの時間が修了した後、世界の破壊は加速した。簡単に世界が壊れた。
禁忌を犯した女神は処分された。
だというのに、同じ事をする女神が続出した。
ついに、地球の神でもあり、神たちのリーダーである主神から、ゲームの世界を自らの世界の中に作り上げることが禁止された。
それ以降、神達の間では“乙女ゲーム”は禁句だ。
しかし、真面目に取り組んできたヴァナとダーナに悲劇が起こった。
世界の混ざり合いが起こったとき、乙女ゲームの世界が自らの世界と混ざってしまったのだ。
混ざり合ったものが、目に見えない人の魂などである場合、神であっても分からない。しかし、世界が混ざれば流石に分かった。
双子の女神は、主神に泣きついた。
まだ乙女ゲームの悲劇は記憶に新しい。その結果、主神は限定的ながら、世界への干渉を許可してくれた。
それが、ゲームの知識を持つ者の、記憶への干渉だ。
“混ざり者”は、時期の前後はあれど、ほぼ必ず前世の記憶を取り戻す。それは、神にもどうすることもできない自然現象だ。
ゲーム知識を保持する者の何が厄介かと言われれば、ゲーム知識という名の、未来を知っている事だ。
だから、その時期だけをずらす。その未来を知るタイミングを、すでに起こってしまった後にしてしまえば、それは未来を知ることとはならない。
レーナニアがゲーム知識を持っていることは、毒殺未遂後の様子から間違いないと判断されていた。最もその動きから、記憶への干渉は完全ではないことも分かってしまったが。
その後も確認を続け、ゲーム知識を保持しているのは、彼女だけだという結論に至った。
だが、ヒロインだっておかしい。魔力暴走時、ゲームと違う道を進んだ。それが何故なのか、分からずにいたのだ。
「……召喚された勇者の奥さんで、母親?」
「みたいね」
「……待って、じゃあ勇者って……」
「ヒロインの、前世の魂に引き寄せられたのね。ヒロインに引き寄せられたわけじゃないからか、乙女ゲームの影響を全く受けていないわね。こっちの王子様にはゲームの強制力が働いているけど」
ダーナの言葉に合わせて、今度はアレクが映し出される。
「ゲームの流れで行くなら、この王子様と勇者とのヒロインを巡る三角関係になるはずだけど、勇者がゲームの影響を受けないせいで、完全にゲームとは流れが違っているわ。そのせいで、王子様もゲームの強制力なんか関係なくなっているしね」
「つまり!!」
ヴァナの目が輝く。
ダーナが思わず身を引いた。
「勇者がいれば、もう乙女ゲームなんか関係ない。世界が破壊される心配は、しなくていいって事ね!?」
「……なるほど。私は、先が読めなくなって困ると思ったけれど、そういう考え方も確かにあるわね」
やったやったと喜ぶヴァナに、ダーナは釘を刺しておくことにした。
「勇者が帰る可能性だってあるんだから、喜んでばかりじゃ駄目よ」
「今まで一度も帰ったことないんだから、大丈夫だって」
「それがそうでもないのよ」
今度は教会が映し出される。僻地にあるフロイドのいる教会。地下に、帰還の魔方陣が描かれている教会だ。
「……でも、ここの魔方陣、使えないよ?」
「前の勇者の時はね。でも今の勇者の場合、発動条件が整ってしまったでしょう? その条件を知る事さえできれば、いつでも帰れるのよ」
「……あー!!」
ヴァナが頭を抱える。次に出てきた声は半泣きだった。
「やだやだ、そんなのやだ。せっかく問題解決したと思ったのに。ねえダーナ。あの教会潰しちゃうか、森の魔女を殺しちゃうか、どっちかしちゃおうよぉ」
「……物騒なことを言わないで。私たちに許された干渉は、ゲーム知識保持者への記憶の干渉だけ。それも、ゲームの流れと違っているから意味はないけれど。潰すとか殺すとか、そんなの禁忌行為よ」
「じゃあ、主神に聞いてくる!!」
「……え?」
ヴァナの姿が、ダーナの前から消えた。
それを見て、ダーナはつぶやいた。
「……本当に主神に聞きに行ったの? 許可が出るわけないでしょうに」
まったくもう、とつぶやく。
別に乙女ゲームが悪いわけではない。
単に未来を知る者が、それを元に好き勝手なことをするから、世界が保たないだけ。
自然な流れでゲーム通りに事態が進行するだけなら、別に何も問題ない。
でも、勇者の出現でゲームから流れは逸れた。ヒロインを守る騎士が王子様だけになったせいで、ヒロインの負担が増している。
ゲーム通りなら、川に落ちても王子は大怪我しないから、その後ヒロインが無茶する事はなかったし、牢に入れられることもなかった。
ダーナとしては、ゲームがどうなるか先が読めないから、勇者にはぜひ帰って欲しい、というのが本音だ。
記憶の干渉が完全ではなかったとしても、効果はあるのか、レーナニアも目に余る問題行動は起こしていない。一番の懸念事項が問題なければ、ゲーム通りの展開になった方が分かりやすくていい。
ダーナは別の姿を映し出す。
「帰還の方法を知るとしたら、確かに森の魔女からしかないでしょうけど、彼女の寿命がそろそろ限界なのよね。果たして、間に合うかしら」
映し出されていたのは、黒い髪、黒い目の二十歳前後の女性。しかし、その表情は、ひどく老成したものだった。
「おかえり、ヴァナ。色々分かったことがあるわ」
「えっ!? 良いこと? 悪いこと?」
「……んー。どっちもかしらね」
ここは神達の住まう神界。
ここで、神は自らが作り出した世界の行く末を見ている。
ヴァナとダーナも同様だった。
二人の女神は、自らが作り出した世界に起こっている出来事について、頭を悩ませているところだった。
「まず、“乙女ゲーム”の知識がある子だけど。この子だけなのは確かだわ」
双子の女神の眼前に大きく映し出されたのは、アルカトル王国の王太子の婚約者、レーナニアの姿だ。
「この子だけ? ヒロインちゃんは違うの? あの子だって魔力暴走辺りの件からして、おかしかったよね?」
今度はリィカの姿が映し出される。泰基と話をしている映像だ。
「勇者の父親だっけ? 勇者が二人召喚されたのも初めてだけど、これがどうしたの?」
「この二人が話していたの。ヒロインはゲームの知識があるわけじゃないけど、“混ざり者”ではあるようなのよ」
「ええっ、そうなの!?」
この世には、神の数だけ、たくさんの世界が生まれている。
それぞれの世界は独立しているが、時々それらが混ざり合う現象が起こる。
歴史や世界観、物や生き物、人の魂に至るまで。
違う世界からやってきたものを、神たちは“混ざりもの”と呼んでいた。
※ ※ ※
神は、与えられた世界を自由に創造できる。
歴史が動き始めてしまえば干渉はできないが、創造の段階なら何をしようと自由だ。
とは言っても、ほとんどの神は細かく世界を作らない。
ヴァナとダーナもそうだ。人間と魔族を配置し、魔力と魔法を与えただけ。後は、その世界の行く末をずっと見守っている。
ある時、一部の神、特に女神達があるモノに魅せられた。
最初の世界である地球に生まれた、乙女ゲームと呼ばれるモノに。
魅せられたゲームの世界を、自らが与えられた世界にそのままそっくり作り上げた。
――ここまでならば、問題はなかったのだ。
だが、その女神達は、乙女ゲームに詳しい人間の魂を、自らが作り上げた世界に無理矢理連れてきたのだ。
混ざり合いは自然現象だ。それを故意に行うのは、決して許されない禁忌の行為だ。
だが、禁忌が行われたことにすぐには気付く者はいなかった。
気付いたときには、世界がボロボロになっていた。
連れてこられた人間が、自らがヒロインだと、主人公だと勘違いして、ゲームの知識を駆使して、傍若無人な振る舞いをして、世界は少しずつ壊れていった。
ゲームの時間が修了した後、世界の破壊は加速した。簡単に世界が壊れた。
禁忌を犯した女神は処分された。
だというのに、同じ事をする女神が続出した。
ついに、地球の神でもあり、神たちのリーダーである主神から、ゲームの世界を自らの世界の中に作り上げることが禁止された。
それ以降、神達の間では“乙女ゲーム”は禁句だ。
しかし、真面目に取り組んできたヴァナとダーナに悲劇が起こった。
世界の混ざり合いが起こったとき、乙女ゲームの世界が自らの世界と混ざってしまったのだ。
混ざり合ったものが、目に見えない人の魂などである場合、神であっても分からない。しかし、世界が混ざれば流石に分かった。
双子の女神は、主神に泣きついた。
まだ乙女ゲームの悲劇は記憶に新しい。その結果、主神は限定的ながら、世界への干渉を許可してくれた。
それが、ゲームの知識を持つ者の、記憶への干渉だ。
“混ざり者”は、時期の前後はあれど、ほぼ必ず前世の記憶を取り戻す。それは、神にもどうすることもできない自然現象だ。
ゲーム知識を保持する者の何が厄介かと言われれば、ゲーム知識という名の、未来を知っている事だ。
だから、その時期だけをずらす。その未来を知るタイミングを、すでに起こってしまった後にしてしまえば、それは未来を知ることとはならない。
レーナニアがゲーム知識を持っていることは、毒殺未遂後の様子から間違いないと判断されていた。最もその動きから、記憶への干渉は完全ではないことも分かってしまったが。
その後も確認を続け、ゲーム知識を保持しているのは、彼女だけだという結論に至った。
だが、ヒロインだっておかしい。魔力暴走時、ゲームと違う道を進んだ。それが何故なのか、分からずにいたのだ。
「……召喚された勇者の奥さんで、母親?」
「みたいね」
「……待って、じゃあ勇者って……」
「ヒロインの、前世の魂に引き寄せられたのね。ヒロインに引き寄せられたわけじゃないからか、乙女ゲームの影響を全く受けていないわね。こっちの王子様にはゲームの強制力が働いているけど」
ダーナの言葉に合わせて、今度はアレクが映し出される。
「ゲームの流れで行くなら、この王子様と勇者とのヒロインを巡る三角関係になるはずだけど、勇者がゲームの影響を受けないせいで、完全にゲームとは流れが違っているわ。そのせいで、王子様もゲームの強制力なんか関係なくなっているしね」
「つまり!!」
ヴァナの目が輝く。
ダーナが思わず身を引いた。
「勇者がいれば、もう乙女ゲームなんか関係ない。世界が破壊される心配は、しなくていいって事ね!?」
「……なるほど。私は、先が読めなくなって困ると思ったけれど、そういう考え方も確かにあるわね」
やったやったと喜ぶヴァナに、ダーナは釘を刺しておくことにした。
「勇者が帰る可能性だってあるんだから、喜んでばかりじゃ駄目よ」
「今まで一度も帰ったことないんだから、大丈夫だって」
「それがそうでもないのよ」
今度は教会が映し出される。僻地にあるフロイドのいる教会。地下に、帰還の魔方陣が描かれている教会だ。
「……でも、ここの魔方陣、使えないよ?」
「前の勇者の時はね。でも今の勇者の場合、発動条件が整ってしまったでしょう? その条件を知る事さえできれば、いつでも帰れるのよ」
「……あー!!」
ヴァナが頭を抱える。次に出てきた声は半泣きだった。
「やだやだ、そんなのやだ。せっかく問題解決したと思ったのに。ねえダーナ。あの教会潰しちゃうか、森の魔女を殺しちゃうか、どっちかしちゃおうよぉ」
「……物騒なことを言わないで。私たちに許された干渉は、ゲーム知識保持者への記憶の干渉だけ。それも、ゲームの流れと違っているから意味はないけれど。潰すとか殺すとか、そんなの禁忌行為よ」
「じゃあ、主神に聞いてくる!!」
「……え?」
ヴァナの姿が、ダーナの前から消えた。
それを見て、ダーナはつぶやいた。
「……本当に主神に聞きに行ったの? 許可が出るわけないでしょうに」
まったくもう、とつぶやく。
別に乙女ゲームが悪いわけではない。
単に未来を知る者が、それを元に好き勝手なことをするから、世界が保たないだけ。
自然な流れでゲーム通りに事態が進行するだけなら、別に何も問題ない。
でも、勇者の出現でゲームから流れは逸れた。ヒロインを守る騎士が王子様だけになったせいで、ヒロインの負担が増している。
ゲーム通りなら、川に落ちても王子は大怪我しないから、その後ヒロインが無茶する事はなかったし、牢に入れられることもなかった。
ダーナとしては、ゲームがどうなるか先が読めないから、勇者にはぜひ帰って欲しい、というのが本音だ。
記憶の干渉が完全ではなかったとしても、効果はあるのか、レーナニアも目に余る問題行動は起こしていない。一番の懸念事項が問題なければ、ゲーム通りの展開になった方が分かりやすくていい。
ダーナは別の姿を映し出す。
「帰還の方法を知るとしたら、確かに森の魔女からしかないでしょうけど、彼女の寿命がそろそろ限界なのよね。果たして、間に合うかしら」
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