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第十一章 四天王ジャダーカ
魔法の打ち合い②
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「すごいだろ」
何とか立ち上がったリィカに、ジャダーカは得意満面の笑顔で言葉をかける。
「《電磁砲》も《水風狂乱》も、どっちもアイディアはカストルだ……っとと、カストル様だがな。形にしたのは俺だ。すごいだろ」
子供のような笑顔を見せられ、リィカは毒気を抜かれた。
魔法バカ、とヤクシニーが評していたことを思い出す。
「《水風狂乱》は、その時によって内容が変わるんだ。さっきは、雨と竜巻と雷だったが、雹だったり突風だったりになることもある」
解説どうも、と言いたくなるが、ジャダーカに解説しているつもりはなく、単に自分が得意なことを自慢しているだけだろう。
こっちは必死だというのに、ジャダーカはまだ楽しんでいるレベルでしかないことに、悔しさが募る。
「なぁリィカ、俺の方が強いと思うんだが、降参しないか?」
「しない」
挙げ句に、本気で心配そうな顔で降参を勧めてくる。
余裕の顔をされても嫌だが、これもこれで腹が立つ。
一言で切って捨てる。
「そうか。だったら、もう少し魔法の打ち合いを楽しむか。次行くぞ」
こっちは楽しくない、とリィカは内心でツッコミを入れる。
知らない混成魔法ばかり、という点だけ見れば楽しいのだが、それを自分の体を張って受けなければならないのだ。
楽しさを大変さが上回る。
「《吹雪》」
ジャダーカが唱えた混成魔法は、初めてではあるけれど、どんな魔法かはすぐ分かった。
「《炎の竜巻》!」
対抗する魔法を唱える。火と風の混成魔法だ。
込められるだけの魔力を込める。
「……………うそっ……」
それでも、ジャダーカの魔法の威力が強い。
炎が吹雪によって、凍らされていく。
もう、すぐリィカの手前だ。
「うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
リィカが叫ぶ。
ギリギリの所で、何とか相殺した。
《吹雪》の影響で、寒い。手がかじかむ。
炎の魔法を使ったのに、かなり体温を下げられた。
「寒いか? だったら、こういう魔法はどうだ?」
ジャダーカの声に慌てて動こうとするが、凍えた体は思い通りに動いてくれない。
「《地獄の門》」
「あっ!?」
リィカの周囲、広範囲に渡って、地面が火に包まれる。
確かに寒さはなくなったが、暑い……というより、熱い。
燃えさかる火が、リィカの足下をかすめる。
(このままだと、足が焼かれる……!)
「《泥地化》!」
ほとんど悲鳴を上げるように、リィカは魔法を唱えた。
土と水の混成魔法。
かつて人食い馬の動きを止めるために使った混成魔法を、自らの足下に使う。
リィカはガクッと膝をついた。
名前の通りに地面を泥状態にするのに、地面は固い。火で水分が蒸発させられた。だが、地面の火を消すことはできたのだから、上出来だろう。
それでも、リィカの周囲一メートルだけだ。その周りでは、未だに地面に火が燃えさかっている。
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ
息が切れる。
ジャダーカの魔法の威力が強くて、普段より余計に魔力を使ってる。
より魔力を込めて、ギリギリ相殺できている、というレベルだ。
何とか戦えてはいるが、力の差がありすぎる。
「降参するか、リィカ?」
「しつこい」
それでも、ジャダーカの提案を突っぱねる。
まだ負けていない。
必ず勝つための道があるはずだ。
「そうか。だったら、次の魔法を見た後に、もう一度考えてくれ」
「だから、しつこい……」
なおも降参を勧めてくるジャダーカに、苛立ち気味で言い返したが、語尾が小さくなった。
ジャダーカの手に、とんでもない魔力が集まっている。
「あんたに見せたくて、あんたのために必死に覚えた魔法だ。――死ぬなよ、リィカ」
「――っ……!」
息を呑んだ。
ジャダーカの手に集まった膨大な魔力が、放出された。
「《天変地異》」
巨大なエネルギーの球体が、現れた。
何とか立ち上がったリィカに、ジャダーカは得意満面の笑顔で言葉をかける。
「《電磁砲》も《水風狂乱》も、どっちもアイディアはカストルだ……っとと、カストル様だがな。形にしたのは俺だ。すごいだろ」
子供のような笑顔を見せられ、リィカは毒気を抜かれた。
魔法バカ、とヤクシニーが評していたことを思い出す。
「《水風狂乱》は、その時によって内容が変わるんだ。さっきは、雨と竜巻と雷だったが、雹だったり突風だったりになることもある」
解説どうも、と言いたくなるが、ジャダーカに解説しているつもりはなく、単に自分が得意なことを自慢しているだけだろう。
こっちは必死だというのに、ジャダーカはまだ楽しんでいるレベルでしかないことに、悔しさが募る。
「なぁリィカ、俺の方が強いと思うんだが、降参しないか?」
「しない」
挙げ句に、本気で心配そうな顔で降参を勧めてくる。
余裕の顔をされても嫌だが、これもこれで腹が立つ。
一言で切って捨てる。
「そうか。だったら、もう少し魔法の打ち合いを楽しむか。次行くぞ」
こっちは楽しくない、とリィカは内心でツッコミを入れる。
知らない混成魔法ばかり、という点だけ見れば楽しいのだが、それを自分の体を張って受けなければならないのだ。
楽しさを大変さが上回る。
「《吹雪》」
ジャダーカが唱えた混成魔法は、初めてではあるけれど、どんな魔法かはすぐ分かった。
「《炎の竜巻》!」
対抗する魔法を唱える。火と風の混成魔法だ。
込められるだけの魔力を込める。
「……………うそっ……」
それでも、ジャダーカの魔法の威力が強い。
炎が吹雪によって、凍らされていく。
もう、すぐリィカの手前だ。
「うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
リィカが叫ぶ。
ギリギリの所で、何とか相殺した。
《吹雪》の影響で、寒い。手がかじかむ。
炎の魔法を使ったのに、かなり体温を下げられた。
「寒いか? だったら、こういう魔法はどうだ?」
ジャダーカの声に慌てて動こうとするが、凍えた体は思い通りに動いてくれない。
「《地獄の門》」
「あっ!?」
リィカの周囲、広範囲に渡って、地面が火に包まれる。
確かに寒さはなくなったが、暑い……というより、熱い。
燃えさかる火が、リィカの足下をかすめる。
(このままだと、足が焼かれる……!)
「《泥地化》!」
ほとんど悲鳴を上げるように、リィカは魔法を唱えた。
土と水の混成魔法。
かつて人食い馬の動きを止めるために使った混成魔法を、自らの足下に使う。
リィカはガクッと膝をついた。
名前の通りに地面を泥状態にするのに、地面は固い。火で水分が蒸発させられた。だが、地面の火を消すことはできたのだから、上出来だろう。
それでも、リィカの周囲一メートルだけだ。その周りでは、未だに地面に火が燃えさかっている。
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ
息が切れる。
ジャダーカの魔法の威力が強くて、普段より余計に魔力を使ってる。
より魔力を込めて、ギリギリ相殺できている、というレベルだ。
何とか戦えてはいるが、力の差がありすぎる。
「降参するか、リィカ?」
「しつこい」
それでも、ジャダーカの提案を突っぱねる。
まだ負けていない。
必ず勝つための道があるはずだ。
「そうか。だったら、次の魔法を見た後に、もう一度考えてくれ」
「だから、しつこい……」
なおも降参を勧めてくるジャダーカに、苛立ち気味で言い返したが、語尾が小さくなった。
ジャダーカの手に、とんでもない魔力が集まっている。
「あんたに見せたくて、あんたのために必死に覚えた魔法だ。――死ぬなよ、リィカ」
「――っ……!」
息を呑んだ。
ジャダーカの手に集まった膨大な魔力が、放出された。
「《天変地異》」
巨大なエネルギーの球体が、現れた。
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