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第十四章 魔国
誓約
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「静かだね……」
入ってすぐの所にいた多数の魔族を退けて以降、誰とも遭遇しない。気配もなく、通路を駆け抜けている。
「魔王の他にもいるはずだよね。カストルもダランも、ジャダーカだって……」
「あの重量武器を持った四人……じゃなく、三人か」
「あん時、カストルの側にいた奴だっていねぇぞ」
リィカが名前を上げると、アレクとバルもそれに続く。
これまで遭遇して戦いながら、倒し切れていない相手もいる。出てきても良いだろうに、その様子がまるでない。それがかえって不安になる。
とりあえず、階段を見つけては上に進む。少なくとも、魔王の気配は上からする。
そうして、無人のエリアをひたすら上へと進み、さほど時間もたたないうちに、一つの大きな扉の前に立っていた。
「この奥だ……」
「ああ……」
暁斗とアレクが言って、左右の扉に手を掛ける。緊張が高まる中、二人が扉を開けた。
「暗い……」
暁斗がつぶやいた、その瞬間だった。
『約四千年前、我々魔族は人族との戦いに敗れ、この小さな北の島に追いやられた』
突如、声が響いた。
「な、なんだ!?」
異口同音に皆が叫ぶ中、暗い空間に光が生まれる。
明るく光るそこには、大勢の人間と魔族が戦っている絵が映し出されていた。
「………………!!」
泰基と暁斗が息を呑んだ。
それはまるで巨大なスクリーンだった。映し出されているのは、絵ではない。映像だ。
『小さな貧しい島に追いやられ、我らの数は激減した。だがやがて環境に適応し、数は増える。だが、問題が生まれた。食料が足りなくなった』
懸命に畑を耕す魔族たち。掘っても掘っても出てくる石を放り投げる魔族たち。収穫できるのは、ごく僅かだ。
『そして、初めての"魔王"が生まれた』
「え?」
その疑問の声は誰が上げたのか。
映し出されたのは、二体の魔族だ。初めての魔王、という単語に何か不吉な予感がした。
『種の滅びを防ぐため、強き力を持つ者が二名誕生した。その二名の争いは苛烈だったが、第三者の干渉は望まなかった。いつしか、他者を寄せ付けぬ結界が作られていた』
映像は、二体の魔族が戦う様子に変わった。
そして、その二体を黒い結界が覆った。魔族の使う、決闘の結界だ。
『勝った者が"魔王"を名乗った。強き者を選び、人族の地に進軍した。追い込んだが、召喚された勇者と聖剣によって逆に追い込まれ、多くの魔族が死んだ。――だが、ここで魔王は気付いてしまった。"これだけ死ねば、残った魔族は生き残れる"と』
干潮によってできた道を渡り、魔族が南下している。
劣勢に追い込まれる人間側。だが、そこに現れたのは、聖剣グラムを手に持つ、黒髪・黒目の青年だった。
その青年が剣を振り、魔法を使い、魔族を倒していく。そして、選ばれた数人の仲間たちと共に北上し、魔国へと追い返していく。
『勇者は、我らが単に生きるために人間の土地に攻め込んだことを知った。ひどく動揺し、人間と"共存"の道を提案した。だが、それは他ならぬ仲間たちによって一刀両断された。人間を殺しすぎた我々魔族と共存など不可能だと』
魔王を前に、勇者とその仲間たちが対峙していた。
勇者は聖剣を持つ手を構えることなく垂れ下げ、打ちひしがれているように見えた。
『魔王は言った。魔国に戦える力を持つ者は、すでに魔王一人。戦い、魔王が勝てば再び人間の土地に攻め入ろう』
この言葉に、勇者たちが戦う構えを見せる。
『だが、もし勇者たちが勝てば、魔国に戦う力はない。共存など望まぬ。魔国の魔族たちが生き残れるよう、この地に攻め込むような真似さえしなければ、それで構わないと』
勇者一行は顔を見合わせてから、頷いていた。
共存など不可能だと言った仲間たちとて、魔国の現状を目にして動揺していた。戦えぬ者たちに対してまで、その力を振るうことはできなかった。
勇者たちと魔王の戦いが始まる。その戦いの果て、倒れたのは魔王だった。
倒れた魔王を見下ろす勇者の手は震えていた。悔しそうに、唇を噛みしめている。『すまない』と、一言告げる勇者の言葉が響いた。
『それから約二百年ほどかけ、魔族の数も増えた。だがそこで再び食料の問題に直面する』
その時再び"魔王"と呼ぶにふさわしい力の持ち主が、産声を上げた。
成長し、魔王を名乗り、再び人間の地に侵攻し……破れた。魔国に来た勇者が、同じように打ちひしがれている。
『その歴史を、繰り返してきたのだ』
その瞬間、巨大なスクリーンの光が消えた。
突然暗転し目が慣れない中、ゴゴゴゴ……という音が聞こえる。
「ようこそ、勇者諸君。壮大な仕掛けだろう。我も最初は驚いた」
聞こえたのは、魔王の声だ。
「さて、今見たとおりに、我の望むのは魔族という種が生き延びることのみ。そなたらがその目で見たように、この地に戦える魔族はもうほとんどいない。その事実に関して口を噤め。その事実を知った人間がこの魔国を攻めてこなければ、それで良い。魔国の現状など、忘れてもらって結構」
再び場は明るくなり、視界が戻る。
正面にいるのは、魔王。そして、その両脇にいる魔族にも見覚えがある。ハルバードを持つポタルゴス、そしてジャダーカの側近のクナムだ。
「さあ勇者諸君、約束するや否や」
宣言する魔王に、一同は声も出ない。
だが、いち早く立ち直ったのは暁斗だった。
「もし約束しなかったら、どうするの?」
「どうもせぬ。やることは変わらぬ。そなたらを全力で殺すのみ。勘違いはするな。そなたらが約束しようとしまいと、戦いは避けられぬ」
その時、棒立ちのようにしか見えない魔王から、凄まじいプレッシャーが放たれ、暁斗は息を呑んだ。
「勇者どもはこの地を見て、ショックを受けるらしい。戦う理由が単に生き残るためであるならば、力を取り合っていけばいいじゃないか、と言う。だが、それが成されたことはない」
魔王が指先をたてて、指さした。
さした先は……アレクだった。
「なぜか分かるか。王の子として生まれながら、王になろうとしなかった者よ」
「……………!!」
「答えよ」
アレクは大きく目を見開く。
驚いて声も出ない。なぜそんな事を知っているのか、という疑問すら浮かばないうちに、魔王に答えを要求される。
「……魔族は、敵だ。なぜ手を取り合わなければならない?」
「その通りだ。異界から来た勇者が何を言おうと、この世界の人間にとってはそれが常識。手を取り合うなど、ましてや魔国を救おうなど、考えるはずもない。だから、勇者はせめてもの罪滅ぼしとして、口外せぬことだけを約束した」
それだけで終わらせなかったのが、先代の勇者だ。だが、敵である魔国を救うための行動を悟られるわけにはいかず、たった一人だった。
「さて、どうする。勇者よ」
「……もうちょっと考える時間とかあるのかなぁって思ってた」
視線を向けられた暁斗が苦笑した。
聖剣グラムが誓約のことを教えてくれたとき、仲間と相談することもできる、と言っていたが、これでは相談どころではない。
「時間が欲しければやるぞ」
「いや、いいよ」
親切な魔王の言葉に、暁斗は首を横に振った。
答えは出ている。
「オレは、ここに来て話を聞いて、可哀相だなぁとか大変だなぁとかは思うけど、何とかしてあげたいなんて思わない。オレはみんなのためにここまで来たんであって、世界のためじゃないから、魔国がどうなろうとオレは知らない」
「ほぉ」
「多分さ、あんたを倒した後、戻ったら魔国の現状を伝えて、魔族たちを滅ぼしちゃえば、次の魔王は生まれないよね。だってもう魔族はいないんだから。そうしたら、次に勇者が召喚されることもなくなる」
「その通りだ、勇者。その道を選択するか? 正直これまでそれを選ぼうとする勇者がいないことが、意外すぎだ」
「……抵抗できない人を相手に力を振るって殺そうとか、考える方が難しいと思うけど」
よほどイっちゃってる人じゃなければ、そんな選択できないだろう。日本人のほとんどは、暴力なんてものに縁がない人が多い。
あとはぶっちゃけ、前の人たちがそうしたんなら、自分もそうしようか的な右にならえ的なものもあったんじゃないだろうか。
「ふむ、なるほど。異界ではそういう考えをするということか」
暁斗は苦笑した。
この世界でだって、ボーダーラインは日本よりは低いかもしれないが、それでも意味なく暴力は振るわないだろう。
だから、約束が成り立つのだ。
「オレは、みんなにも戦う力のない人に力を振るって欲しくない。できるなら、人間と魔族が手を取り合える日が来て欲しい」
それができれば、召喚という名の誘拐がされることだってなくなる。
「オレは約束するよ、魔王。誓約を交わす」
「良かろう。ここに勇者と魔王の誓約がなされた」
魔王が厳かに告げる。
「だがこの誓約が発動するのは、我が敗北した後だ。我が勝てば、我らは人の地に進軍し、豊かな地を奪い取る。良いな」
「いいよ」
暁斗が答えて、構える。
勇者と魔王が、にらみ合った。
入ってすぐの所にいた多数の魔族を退けて以降、誰とも遭遇しない。気配もなく、通路を駆け抜けている。
「魔王の他にもいるはずだよね。カストルもダランも、ジャダーカだって……」
「あの重量武器を持った四人……じゃなく、三人か」
「あん時、カストルの側にいた奴だっていねぇぞ」
リィカが名前を上げると、アレクとバルもそれに続く。
これまで遭遇して戦いながら、倒し切れていない相手もいる。出てきても良いだろうに、その様子がまるでない。それがかえって不安になる。
とりあえず、階段を見つけては上に進む。少なくとも、魔王の気配は上からする。
そうして、無人のエリアをひたすら上へと進み、さほど時間もたたないうちに、一つの大きな扉の前に立っていた。
「この奥だ……」
「ああ……」
暁斗とアレクが言って、左右の扉に手を掛ける。緊張が高まる中、二人が扉を開けた。
「暗い……」
暁斗がつぶやいた、その瞬間だった。
『約四千年前、我々魔族は人族との戦いに敗れ、この小さな北の島に追いやられた』
突如、声が響いた。
「な、なんだ!?」
異口同音に皆が叫ぶ中、暗い空間に光が生まれる。
明るく光るそこには、大勢の人間と魔族が戦っている絵が映し出されていた。
「………………!!」
泰基と暁斗が息を呑んだ。
それはまるで巨大なスクリーンだった。映し出されているのは、絵ではない。映像だ。
『小さな貧しい島に追いやられ、我らの数は激減した。だがやがて環境に適応し、数は増える。だが、問題が生まれた。食料が足りなくなった』
懸命に畑を耕す魔族たち。掘っても掘っても出てくる石を放り投げる魔族たち。収穫できるのは、ごく僅かだ。
『そして、初めての"魔王"が生まれた』
「え?」
その疑問の声は誰が上げたのか。
映し出されたのは、二体の魔族だ。初めての魔王、という単語に何か不吉な予感がした。
『種の滅びを防ぐため、強き力を持つ者が二名誕生した。その二名の争いは苛烈だったが、第三者の干渉は望まなかった。いつしか、他者を寄せ付けぬ結界が作られていた』
映像は、二体の魔族が戦う様子に変わった。
そして、その二体を黒い結界が覆った。魔族の使う、決闘の結界だ。
『勝った者が"魔王"を名乗った。強き者を選び、人族の地に進軍した。追い込んだが、召喚された勇者と聖剣によって逆に追い込まれ、多くの魔族が死んだ。――だが、ここで魔王は気付いてしまった。"これだけ死ねば、残った魔族は生き残れる"と』
干潮によってできた道を渡り、魔族が南下している。
劣勢に追い込まれる人間側。だが、そこに現れたのは、聖剣グラムを手に持つ、黒髪・黒目の青年だった。
その青年が剣を振り、魔法を使い、魔族を倒していく。そして、選ばれた数人の仲間たちと共に北上し、魔国へと追い返していく。
『勇者は、我らが単に生きるために人間の土地に攻め込んだことを知った。ひどく動揺し、人間と"共存"の道を提案した。だが、それは他ならぬ仲間たちによって一刀両断された。人間を殺しすぎた我々魔族と共存など不可能だと』
魔王を前に、勇者とその仲間たちが対峙していた。
勇者は聖剣を持つ手を構えることなく垂れ下げ、打ちひしがれているように見えた。
『魔王は言った。魔国に戦える力を持つ者は、すでに魔王一人。戦い、魔王が勝てば再び人間の土地に攻め入ろう』
この言葉に、勇者たちが戦う構えを見せる。
『だが、もし勇者たちが勝てば、魔国に戦う力はない。共存など望まぬ。魔国の魔族たちが生き残れるよう、この地に攻め込むような真似さえしなければ、それで構わないと』
勇者一行は顔を見合わせてから、頷いていた。
共存など不可能だと言った仲間たちとて、魔国の現状を目にして動揺していた。戦えぬ者たちに対してまで、その力を振るうことはできなかった。
勇者たちと魔王の戦いが始まる。その戦いの果て、倒れたのは魔王だった。
倒れた魔王を見下ろす勇者の手は震えていた。悔しそうに、唇を噛みしめている。『すまない』と、一言告げる勇者の言葉が響いた。
『それから約二百年ほどかけ、魔族の数も増えた。だがそこで再び食料の問題に直面する』
その時再び"魔王"と呼ぶにふさわしい力の持ち主が、産声を上げた。
成長し、魔王を名乗り、再び人間の地に侵攻し……破れた。魔国に来た勇者が、同じように打ちひしがれている。
『その歴史を、繰り返してきたのだ』
その瞬間、巨大なスクリーンの光が消えた。
突然暗転し目が慣れない中、ゴゴゴゴ……という音が聞こえる。
「ようこそ、勇者諸君。壮大な仕掛けだろう。我も最初は驚いた」
聞こえたのは、魔王の声だ。
「さて、今見たとおりに、我の望むのは魔族という種が生き延びることのみ。そなたらがその目で見たように、この地に戦える魔族はもうほとんどいない。その事実に関して口を噤め。その事実を知った人間がこの魔国を攻めてこなければ、それで良い。魔国の現状など、忘れてもらって結構」
再び場は明るくなり、視界が戻る。
正面にいるのは、魔王。そして、その両脇にいる魔族にも見覚えがある。ハルバードを持つポタルゴス、そしてジャダーカの側近のクナムだ。
「さあ勇者諸君、約束するや否や」
宣言する魔王に、一同は声も出ない。
だが、いち早く立ち直ったのは暁斗だった。
「もし約束しなかったら、どうするの?」
「どうもせぬ。やることは変わらぬ。そなたらを全力で殺すのみ。勘違いはするな。そなたらが約束しようとしまいと、戦いは避けられぬ」
その時、棒立ちのようにしか見えない魔王から、凄まじいプレッシャーが放たれ、暁斗は息を呑んだ。
「勇者どもはこの地を見て、ショックを受けるらしい。戦う理由が単に生き残るためであるならば、力を取り合っていけばいいじゃないか、と言う。だが、それが成されたことはない」
魔王が指先をたてて、指さした。
さした先は……アレクだった。
「なぜか分かるか。王の子として生まれながら、王になろうとしなかった者よ」
「……………!!」
「答えよ」
アレクは大きく目を見開く。
驚いて声も出ない。なぜそんな事を知っているのか、という疑問すら浮かばないうちに、魔王に答えを要求される。
「……魔族は、敵だ。なぜ手を取り合わなければならない?」
「その通りだ。異界から来た勇者が何を言おうと、この世界の人間にとってはそれが常識。手を取り合うなど、ましてや魔国を救おうなど、考えるはずもない。だから、勇者はせめてもの罪滅ぼしとして、口外せぬことだけを約束した」
それだけで終わらせなかったのが、先代の勇者だ。だが、敵である魔国を救うための行動を悟られるわけにはいかず、たった一人だった。
「さて、どうする。勇者よ」
「……もうちょっと考える時間とかあるのかなぁって思ってた」
視線を向けられた暁斗が苦笑した。
聖剣グラムが誓約のことを教えてくれたとき、仲間と相談することもできる、と言っていたが、これでは相談どころではない。
「時間が欲しければやるぞ」
「いや、いいよ」
親切な魔王の言葉に、暁斗は首を横に振った。
答えは出ている。
「オレは、ここに来て話を聞いて、可哀相だなぁとか大変だなぁとかは思うけど、何とかしてあげたいなんて思わない。オレはみんなのためにここまで来たんであって、世界のためじゃないから、魔国がどうなろうとオレは知らない」
「ほぉ」
「多分さ、あんたを倒した後、戻ったら魔国の現状を伝えて、魔族たちを滅ぼしちゃえば、次の魔王は生まれないよね。だってもう魔族はいないんだから。そうしたら、次に勇者が召喚されることもなくなる」
「その通りだ、勇者。その道を選択するか? 正直これまでそれを選ぼうとする勇者がいないことが、意外すぎだ」
「……抵抗できない人を相手に力を振るって殺そうとか、考える方が難しいと思うけど」
よほどイっちゃってる人じゃなければ、そんな選択できないだろう。日本人のほとんどは、暴力なんてものに縁がない人が多い。
あとはぶっちゃけ、前の人たちがそうしたんなら、自分もそうしようか的な右にならえ的なものもあったんじゃないだろうか。
「ふむ、なるほど。異界ではそういう考えをするということか」
暁斗は苦笑した。
この世界でだって、ボーダーラインは日本よりは低いかもしれないが、それでも意味なく暴力は振るわないだろう。
だから、約束が成り立つのだ。
「オレは、みんなにも戦う力のない人に力を振るって欲しくない。できるなら、人間と魔族が手を取り合える日が来て欲しい」
それができれば、召喚という名の誘拐がされることだってなくなる。
「オレは約束するよ、魔王。誓約を交わす」
「良かろう。ここに勇者と魔王の誓約がなされた」
魔王が厳かに告げる。
「だがこの誓約が発動するのは、我が敗北した後だ。我が勝てば、我らは人の地に進軍し、豊かな地を奪い取る。良いな」
「いいよ」
暁斗が答えて、構える。
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その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
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