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第十六章 三年目の始まり
魔法の授業
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魔法の実技の時間。リィカはミラベルが魔法を唱えているのを見ていた。
クラスは剣や魔法、座学など関係なしに、成績順に分けられているが、クラスとは関係なく、それぞれの分野での授業というものも存在している。
アレクとバルは剣術の授業に行き、リィカはユーリと一緒に魔法の授業に来た。そして、そこでミラベルも見つけたのだ。
「『水よ。我が指先に宿れ』――《水》』。……あ」
一瞬だけ水が指先に生まれた。本来であれば、そのまま指先に留まるはずの水が、一瞬で砕けて下に落ちる。
それを見て、ミラベルは小さく声を上げるが、すぐ諦めたような顔になる。
「レイズクルス、君はまたですか。何をしているんですか。君は本当に魔法師団長様の娘ですか」
ミラベルにそう言っているのは、教師のザビニー。リィカがこの学園に入学して最初の魔法の授業の時、平民クラスに来て授業をした先生だ。
結局は最初の一回のみで終わったので、それ以降リィカがザビニーに会うことはなかった。リィカは別に会いたくなかったし、おそらく先方も同じ気持ちであったろうと思う。
この授業が始まってすぐ、ザビニーはリィカを一瞥したのみで、特に声を掛けてくることもなかった。
(相変わらず、ヤな先生だな。誰の娘とか関係ないし。先生なんだから、使えるように教えてあげればいいのに)
ミラベルとザビニーの様子を見ながら、リィカはそう思う。ダスティンはちゃんと教えてくれた。出来ないからといって、貶めるような発言をしたりはしなかった。
周囲の生徒たちも、ミラベルを小馬鹿にするような笑いを浮かべているが、ミラベルはそれらに反応せずに、うつむいたまま「すいません」と言っていた。
「リィカ、もしかしてザビニー先生を知ってますか?」
ユーリに声を掛けられて、頷く。
「うん。最初だけだけど、平民クラスに来て、教えてもらったことがあるの。でも、なんかダメだった」
まああれを「教えてもらった」と言っていいのかどうかは微妙だが、一応そういう表現にしておく。ユーリは、リィカの「なんかダメだった」という言葉に笑った。
「まあそうでしょうね。まともな人間なら、当然の感想だと思いますよ。よくあんなのが、この学園の教師をやっていると、思ってしまいますからね」
そんな毒を吐きつつ、ユーリが語るところによると、ザビニーは魔法師団員の親戚筋に当たるらしい。当然、魔法師団長であるレイズクルス公爵の派閥の所属だ。
こんなところにまでその権力が及んでいるため、下手に解雇も出来ないらしい。
「だったら、その娘のミラベル様には、もっと敬意を払った方がいいんじゃないの?」
「公爵本人が蔑ろにしていたら、周囲もそれに習いますよ。そうしないと不興を買う、というのもありますけど、純粋に公然と誰かを馬鹿に出来る機会というのは、なかなかないでしょうから」
「……そうなんだ」
何とも嫌な話だ。
きっと、そうやってミラベルは小さい頃から周囲に馬鹿にされて下に見られて、自分自身を抑え込んできたんだろう。それが、魔力すらも抑え込んでしまっている。
「ユーリッヒ様、リィカさんも。お二方とも余裕で羨ましいです。おしゃべりしている暇がありましたら、わたくしに教えて下さいな」
「そうですよ! っていうかユーリ様! 対戦しましょう! 強くなった私を見せてあげます!」
同じく魔法の授業に出ているレーナニアとエレーナに声をかけられて、リィカは笑ってユーリはゲンナリする。
「……まあ対戦したいならいいですけど。はっきり言って、僕の楽勝だと思いますけど」
「そんなこと、やってみなきゃ分からないじゃないですか!」
「……やらなくても分かる……いえ、いいです。エレーナの気が済むまで付き合いますよ」
ユーリは、言葉の途中でギロッとエレーナに睨まれて肩をすくめつつ、「やれやれ」と言いたげにエレーナと一緒に対戦スペースに去っていく。
もう三学年ともなれば、ある程度生徒どうしで教え合ったり、自由な対戦なんかも許可されている。教会から神官も派遣されているから、多少怪我を負っても回復してもらえる。
上級魔法の使用は禁止されていて、どちらかの攻撃が一発でも直接当たれば、それで試合終了。それが対戦のルールだ。
二人の背中を見送り、リィカはレーナニアを見る。その目が、期待に満ちている気がする。
「……えと、何を教えればいいですか?」
「わたくし、魔法は《回復》しか使えないんです。ですから、《上回復》を使えるようになりたいんです。もう一つ言えば、あの模擬戦の時の水の固まり……《防御》の水属性版、でしたよね。あれも使ってみたいです」
また無茶を言う、と思ったリィカだが、その前に確認だ。
「《回復》って、水属性のですよね? レーナニア様はどの属性を持っていらっしゃるんですか?」
《回復》には、光魔法もある。同じだから、確認しないとどちらなのかが分からない。水属性を持っていなければ、《防御》の水属性版である《水防御》も使えない。
「ええ、水属性です。残念なことに、わたくしが持っている属性は、それ一つなんです」
「そうなんですかっ!?」
正直意外だった。レーナニアから感じる魔力量は多い。二つ以上の属性を持っているもの、と勝手に思っていた……。
(……違った。レーナニア様は、確か魔力病だったんだ)
そう思いつつレーナニアの魔力を感じてみると、確かに余剰分がずいぶん多い気がする。
"森の魔女"と呼ばれていた香澄からもらった、魔力病を治療するための方法を思い返す。あれも、いつどうやって公表するか、まだまだ検討中だが。
(たぶん魔力病が治ったら、レーナニア様の魔力はずいぶん少なくなるんだろうな)
属性一つというのが、妥当な程度に。
魔力病を治せるとなったとき、その事実も同時に告げたとして、レーナニアは何を選ぶのだろうか。
そこまで考えて、リィカはフウッと息を吐いた。考えたところで、その時に答えを出せるのはレーナニアだけだ。リィカが気にしてもしょうがない。
それよりも、今現在のレーナニアからの頼み事をどうするか、だが。
「……あの、わたし、支援魔法って苦手なんです。教えられるかどうか……」
「使えないんですか?」
「い、いえ、使えることは使えますけど」
一応、使えるようにはなった。なったが、苦手意識がなくなったわけでは決してない。が、レーナニアはそんな逃げ腰のリィカに詰め寄った。
「でしたら問題ありませんよね。よろしくお願いします」
「……はい」
他にどう答えようもなく、リィカはただ頷くしかなかったのであった。
クラスは剣や魔法、座学など関係なしに、成績順に分けられているが、クラスとは関係なく、それぞれの分野での授業というものも存在している。
アレクとバルは剣術の授業に行き、リィカはユーリと一緒に魔法の授業に来た。そして、そこでミラベルも見つけたのだ。
「『水よ。我が指先に宿れ』――《水》』。……あ」
一瞬だけ水が指先に生まれた。本来であれば、そのまま指先に留まるはずの水が、一瞬で砕けて下に落ちる。
それを見て、ミラベルは小さく声を上げるが、すぐ諦めたような顔になる。
「レイズクルス、君はまたですか。何をしているんですか。君は本当に魔法師団長様の娘ですか」
ミラベルにそう言っているのは、教師のザビニー。リィカがこの学園に入学して最初の魔法の授業の時、平民クラスに来て授業をした先生だ。
結局は最初の一回のみで終わったので、それ以降リィカがザビニーに会うことはなかった。リィカは別に会いたくなかったし、おそらく先方も同じ気持ちであったろうと思う。
この授業が始まってすぐ、ザビニーはリィカを一瞥したのみで、特に声を掛けてくることもなかった。
(相変わらず、ヤな先生だな。誰の娘とか関係ないし。先生なんだから、使えるように教えてあげればいいのに)
ミラベルとザビニーの様子を見ながら、リィカはそう思う。ダスティンはちゃんと教えてくれた。出来ないからといって、貶めるような発言をしたりはしなかった。
周囲の生徒たちも、ミラベルを小馬鹿にするような笑いを浮かべているが、ミラベルはそれらに反応せずに、うつむいたまま「すいません」と言っていた。
「リィカ、もしかしてザビニー先生を知ってますか?」
ユーリに声を掛けられて、頷く。
「うん。最初だけだけど、平民クラスに来て、教えてもらったことがあるの。でも、なんかダメだった」
まああれを「教えてもらった」と言っていいのかどうかは微妙だが、一応そういう表現にしておく。ユーリは、リィカの「なんかダメだった」という言葉に笑った。
「まあそうでしょうね。まともな人間なら、当然の感想だと思いますよ。よくあんなのが、この学園の教師をやっていると、思ってしまいますからね」
そんな毒を吐きつつ、ユーリが語るところによると、ザビニーは魔法師団員の親戚筋に当たるらしい。当然、魔法師団長であるレイズクルス公爵の派閥の所属だ。
こんなところにまでその権力が及んでいるため、下手に解雇も出来ないらしい。
「だったら、その娘のミラベル様には、もっと敬意を払った方がいいんじゃないの?」
「公爵本人が蔑ろにしていたら、周囲もそれに習いますよ。そうしないと不興を買う、というのもありますけど、純粋に公然と誰かを馬鹿に出来る機会というのは、なかなかないでしょうから」
「……そうなんだ」
何とも嫌な話だ。
きっと、そうやってミラベルは小さい頃から周囲に馬鹿にされて下に見られて、自分自身を抑え込んできたんだろう。それが、魔力すらも抑え込んでしまっている。
「ユーリッヒ様、リィカさんも。お二方とも余裕で羨ましいです。おしゃべりしている暇がありましたら、わたくしに教えて下さいな」
「そうですよ! っていうかユーリ様! 対戦しましょう! 強くなった私を見せてあげます!」
同じく魔法の授業に出ているレーナニアとエレーナに声をかけられて、リィカは笑ってユーリはゲンナリする。
「……まあ対戦したいならいいですけど。はっきり言って、僕の楽勝だと思いますけど」
「そんなこと、やってみなきゃ分からないじゃないですか!」
「……やらなくても分かる……いえ、いいです。エレーナの気が済むまで付き合いますよ」
ユーリは、言葉の途中でギロッとエレーナに睨まれて肩をすくめつつ、「やれやれ」と言いたげにエレーナと一緒に対戦スペースに去っていく。
もう三学年ともなれば、ある程度生徒どうしで教え合ったり、自由な対戦なんかも許可されている。教会から神官も派遣されているから、多少怪我を負っても回復してもらえる。
上級魔法の使用は禁止されていて、どちらかの攻撃が一発でも直接当たれば、それで試合終了。それが対戦のルールだ。
二人の背中を見送り、リィカはレーナニアを見る。その目が、期待に満ちている気がする。
「……えと、何を教えればいいですか?」
「わたくし、魔法は《回復》しか使えないんです。ですから、《上回復》を使えるようになりたいんです。もう一つ言えば、あの模擬戦の時の水の固まり……《防御》の水属性版、でしたよね。あれも使ってみたいです」
また無茶を言う、と思ったリィカだが、その前に確認だ。
「《回復》って、水属性のですよね? レーナニア様はどの属性を持っていらっしゃるんですか?」
《回復》には、光魔法もある。同じだから、確認しないとどちらなのかが分からない。水属性を持っていなければ、《防御》の水属性版である《水防御》も使えない。
「ええ、水属性です。残念なことに、わたくしが持っている属性は、それ一つなんです」
「そうなんですかっ!?」
正直意外だった。レーナニアから感じる魔力量は多い。二つ以上の属性を持っているもの、と勝手に思っていた……。
(……違った。レーナニア様は、確か魔力病だったんだ)
そう思いつつレーナニアの魔力を感じてみると、確かに余剰分がずいぶん多い気がする。
"森の魔女"と呼ばれていた香澄からもらった、魔力病を治療するための方法を思い返す。あれも、いつどうやって公表するか、まだまだ検討中だが。
(たぶん魔力病が治ったら、レーナニア様の魔力はずいぶん少なくなるんだろうな)
属性一つというのが、妥当な程度に。
魔力病を治せるとなったとき、その事実も同時に告げたとして、レーナニアは何を選ぶのだろうか。
そこまで考えて、リィカはフウッと息を吐いた。考えたところで、その時に答えを出せるのはレーナニアだけだ。リィカが気にしてもしょうがない。
それよりも、今現在のレーナニアからの頼み事をどうするか、だが。
「……あの、わたし、支援魔法って苦手なんです。教えられるかどうか……」
「使えないんですか?」
「い、いえ、使えることは使えますけど」
一応、使えるようにはなった。なったが、苦手意識がなくなったわけでは決してない。が、レーナニアはそんな逃げ腰のリィカに詰め寄った。
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「……はい」
他にどう答えようもなく、リィカはただ頷くしかなかったのであった。
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第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
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