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18.毒状態の治し方
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私が最後の一人の治療を終えたとき、すでに日は落ちて暗かった。
魔術の光もなくなると、辺りは闇に包まれた。
「ろうそくとか、誰も持ってない?」
こんな暗いままでは問題だ。
そう思って私が声を出すと、応答があった。
「持っているが……つけて大丈夫なのか? 魔獣に襲われたりとか……」
これは先生の声だ。魔獣について教えている先生だ。
確かに、基本的にはその通りなんだけど。
「ここは建物の最上階です。校庭にいる人たちが魔獣を倒せればいいですが、万が一にも抜かれてしまえば、魔獣と戦うのは時間の問題です。明かりがなければ、私たちは戦えません」
時と場合だ。
確かに、明かりがあると魔獣に見つかりやすくなってしまうけど、ここは血の匂いが充満しているから、どちらにしても匂いを辿ってここまで来るだろう。
場所を移動しても同じ。
人間以上の嗅覚を持つらしい魔獣は、服などに染み付いた匂いだって辿ってくるから、結果は変わらない。
明かりがあろうとなかろうと、魔獣に見つかる結果に変わりない。
「そ、そうか」
そう答えた先生の声は、若干裏返っていた。
カチカチ音がした後、ポッと火が点る。
先生が持っていたのはランタンだった。
それを皮切りに、あちこちで火が点ったけれど。
「一度に使い過ぎないで下さいね。一晩、明かりを絶やすわけにはいかないですから」
注意すると、何人かが動かしていた手が止まった。
やれやれ、と息を吐く。
気付けば、シルベスト殿下がいなくなっていた。
窓から見た校庭に、ハインリヒ様の姿もない。
きっと、ダンジョンに乗り込んだんだ。
目を瞑って、無事を祈る。
ダンジョンに乗り込むのを見送ることさえ出来なかったのは心残りだけど、そのために私がするべき治療を放り出したら、ハインリヒ様に軽蔑されただろう。
大丈夫。ハインリヒ様は強い。
核を壊して、戻ってきてくれる。
だから、それまで持ち堪えるだけだ。
校庭では大きく何カ所かに火がたかれている。
多分、リスベス先生の指示だろう。下にいる人たちも何とか戦えるはずだ。
こっちはぼんやりと見えるだけだけど、何もないよりはマシだ。
ふと、体が震えている人の姿が見えた。
火の揺らぎによるものかと思ったけど、違う。
「どうしたの、寒い?」
剣術科の生徒だ。
そんなに深い傷じゃなかったから、他の生徒に治療をやってもらったはず。
「あ、その、何か、さっきからおかしくて……」
その男子生徒の言葉に、眉をひそめる。
「怪我は治ってる?」
「は、はい、その、治してもらって……」
チラッと視線を向けたのは、すぐ近くにいた女子生徒だ。
「わ、私が治しました。ちゃんと治ったはずなんですけど」
その言葉を聞きつつ、男子生徒の状態を診る。
見た事がある症状だ。
「《診断》」
魔術を使って、体の状態を確かめる。
そうしたら、案の定、体のあちこちに紫色の光が点々と光っている。
「えっ、なんで……」
「治療する前に、《診断》はした?」
「え、え……?」
動揺している女子生徒に聞けば、慌てふためきながらも何のことか分からない、といった様子を見せる。
学校で習った授業を思い返して……そういえば、教えていなかった?
「うわぁ、マジか。いや、ちゃんと聞いてなかった私も悪いけど」
どうせ全部知っている事だからと、聞き流していたのが問題だったかな。
けれどまさか、基本中の基本すら教えていなかったとは。
「魔獣の中には、毒持ちもいるの。だから、回復する前に必ず体の状態を確認するのよ。毒が体内にある状態で回復魔術をかけてしまうと、毒も活性化してしまうから」
「え、えっ、そうなんですか!? じゃあ、どうしたらいいですか!?」
顔はちゃんと見えないけど、半泣きの声だ。
「《状態回復》は使える?」
「え? い、いえ……何の役に立つんですか?」
そうきたか。
彼女が悪いわけじゃなくて、そう教えている先生が駄目なんだろうけど。いや、そもそもこういう学校にしちゃった先達たちのせいかもしれない。
「《状態回復》はね、体内に入ってしまった毒を消すことができる魔術よ。魔獣と戦った人を回復させるのに、必要なのは怪我の治療だけじゃないの」
解説して、男子生徒の正面に回る。
「ごめんなさい、ちょっと失礼しますね?」
「え?」
断って、両手で頬に触れた。
本当は、傷がある状態で使った方が、傷を通して体内に魔術の力が届くから効果がある。それもあるから、最初に必ず体の状態を確認するんだけど、治してしまったものはしょうがない。
男子生徒の顔が赤い。
もしかして、熱が出てきちゃったのかもしれない。
「《状態回復》」
唱えて魔方陣が浮かぶ。
怪我の治療は白く光るけど、この魔術は青い光を薄く放つ。
頬に手を添えた一番の理由は、口が近いことだ。
怪我がなくても、体内と繋がっている場所。口を塞ぐわけにはいかないから、頬に手を触れるのだ。
《状態回復》を使うときは、必ず《診断》を維持したまま発動すること。
毒がある場所を意識して使う事で、より効果が発揮する。
紫色の光がすべてなくなった事を確認して、魔術をやめる。
男子生徒の震えはなくなっていた。
「体調はどう?」
「は、はい、だ、大丈夫、です。あ、ありがとう、ございます!」
「そんな大げさよ。気にしなくていいから」
私は笑って、周囲を見回す。
「他に体調がおかしい人はいませんか?」
《診断》をすることを知らなかったという事は、私が治療した以外の人は、毒の確認をしていないことになる。
他にいてもおかしくないと思ったけど、幸い誰からも声はあがらない。
良かった。
場合によっては、毒に侵された人ばかりの時もあるから、本当に大変なのだ。
「さて、と」
小さくつぶやいて、窓から校庭を眺める。
幸いにも、魔獣の数はそんなに多くはないみたいで、今のところは問題なく倒すことができているようだ。
視線を動かせば、リスベス先生の姿も見える。
先生が、彼らのフォローをしてくれていたのか。
この場所での治療が終わったなら、次に私が行くべき場所は、あそこだ。
講堂の出入り口に足を進めると、クラリッサ様から声がかかった。
「マレン様、どうされたんですか?」
「下に行きます。戦っている彼らの体力や怪我を治す必要がありますから。皆様方はここにいて下さい」
ここまで魔獣が来る可能性を口にはしたけど、校庭で食い止めた方が良いに決まってる。
そのためにも、私は下に行く。
私は、講堂を後にした。
*****
「聖女様だ……」
マレンが講堂を出たすぐあと、毒状態を治療してもらった男子生徒が赤い顔で言った言葉に、他の生徒たちも反応した。
「ああ、聖女様だ」
「ええ、本当に素敵です。あの神々しいお姿……」
「治しても、それを威張ろうともしない、とてもお心の素敵な方……」
間違いなく、マレンが聞いていたら恥ずかしくて悶絶していただろう。
そして、叫んだだろう。単に回復術士としての役目を果たしただけだと。
「ふざけないでよ! なんで、あんなのが聖女なの!!」
ずっと隅で震えていたピーアが、突然立ち上がって叫ぶ。
周囲から向けられる驚きと蔑みの視線に気付くこともなく、講堂を飛び出したのだった。
魔術の光もなくなると、辺りは闇に包まれた。
「ろうそくとか、誰も持ってない?」
こんな暗いままでは問題だ。
そう思って私が声を出すと、応答があった。
「持っているが……つけて大丈夫なのか? 魔獣に襲われたりとか……」
これは先生の声だ。魔獣について教えている先生だ。
確かに、基本的にはその通りなんだけど。
「ここは建物の最上階です。校庭にいる人たちが魔獣を倒せればいいですが、万が一にも抜かれてしまえば、魔獣と戦うのは時間の問題です。明かりがなければ、私たちは戦えません」
時と場合だ。
確かに、明かりがあると魔獣に見つかりやすくなってしまうけど、ここは血の匂いが充満しているから、どちらにしても匂いを辿ってここまで来るだろう。
場所を移動しても同じ。
人間以上の嗅覚を持つらしい魔獣は、服などに染み付いた匂いだって辿ってくるから、結果は変わらない。
明かりがあろうとなかろうと、魔獣に見つかる結果に変わりない。
「そ、そうか」
そう答えた先生の声は、若干裏返っていた。
カチカチ音がした後、ポッと火が点る。
先生が持っていたのはランタンだった。
それを皮切りに、あちこちで火が点ったけれど。
「一度に使い過ぎないで下さいね。一晩、明かりを絶やすわけにはいかないですから」
注意すると、何人かが動かしていた手が止まった。
やれやれ、と息を吐く。
気付けば、シルベスト殿下がいなくなっていた。
窓から見た校庭に、ハインリヒ様の姿もない。
きっと、ダンジョンに乗り込んだんだ。
目を瞑って、無事を祈る。
ダンジョンに乗り込むのを見送ることさえ出来なかったのは心残りだけど、そのために私がするべき治療を放り出したら、ハインリヒ様に軽蔑されただろう。
大丈夫。ハインリヒ様は強い。
核を壊して、戻ってきてくれる。
だから、それまで持ち堪えるだけだ。
校庭では大きく何カ所かに火がたかれている。
多分、リスベス先生の指示だろう。下にいる人たちも何とか戦えるはずだ。
こっちはぼんやりと見えるだけだけど、何もないよりはマシだ。
ふと、体が震えている人の姿が見えた。
火の揺らぎによるものかと思ったけど、違う。
「どうしたの、寒い?」
剣術科の生徒だ。
そんなに深い傷じゃなかったから、他の生徒に治療をやってもらったはず。
「あ、その、何か、さっきからおかしくて……」
その男子生徒の言葉に、眉をひそめる。
「怪我は治ってる?」
「は、はい、その、治してもらって……」
チラッと視線を向けたのは、すぐ近くにいた女子生徒だ。
「わ、私が治しました。ちゃんと治ったはずなんですけど」
その言葉を聞きつつ、男子生徒の状態を診る。
見た事がある症状だ。
「《診断》」
魔術を使って、体の状態を確かめる。
そうしたら、案の定、体のあちこちに紫色の光が点々と光っている。
「えっ、なんで……」
「治療する前に、《診断》はした?」
「え、え……?」
動揺している女子生徒に聞けば、慌てふためきながらも何のことか分からない、といった様子を見せる。
学校で習った授業を思い返して……そういえば、教えていなかった?
「うわぁ、マジか。いや、ちゃんと聞いてなかった私も悪いけど」
どうせ全部知っている事だからと、聞き流していたのが問題だったかな。
けれどまさか、基本中の基本すら教えていなかったとは。
「魔獣の中には、毒持ちもいるの。だから、回復する前に必ず体の状態を確認するのよ。毒が体内にある状態で回復魔術をかけてしまうと、毒も活性化してしまうから」
「え、えっ、そうなんですか!? じゃあ、どうしたらいいですか!?」
顔はちゃんと見えないけど、半泣きの声だ。
「《状態回復》は使える?」
「え? い、いえ……何の役に立つんですか?」
そうきたか。
彼女が悪いわけじゃなくて、そう教えている先生が駄目なんだろうけど。いや、そもそもこういう学校にしちゃった先達たちのせいかもしれない。
「《状態回復》はね、体内に入ってしまった毒を消すことができる魔術よ。魔獣と戦った人を回復させるのに、必要なのは怪我の治療だけじゃないの」
解説して、男子生徒の正面に回る。
「ごめんなさい、ちょっと失礼しますね?」
「え?」
断って、両手で頬に触れた。
本当は、傷がある状態で使った方が、傷を通して体内に魔術の力が届くから効果がある。それもあるから、最初に必ず体の状態を確認するんだけど、治してしまったものはしょうがない。
男子生徒の顔が赤い。
もしかして、熱が出てきちゃったのかもしれない。
「《状態回復》」
唱えて魔方陣が浮かぶ。
怪我の治療は白く光るけど、この魔術は青い光を薄く放つ。
頬に手を添えた一番の理由は、口が近いことだ。
怪我がなくても、体内と繋がっている場所。口を塞ぐわけにはいかないから、頬に手を触れるのだ。
《状態回復》を使うときは、必ず《診断》を維持したまま発動すること。
毒がある場所を意識して使う事で、より効果が発揮する。
紫色の光がすべてなくなった事を確認して、魔術をやめる。
男子生徒の震えはなくなっていた。
「体調はどう?」
「は、はい、だ、大丈夫、です。あ、ありがとう、ございます!」
「そんな大げさよ。気にしなくていいから」
私は笑って、周囲を見回す。
「他に体調がおかしい人はいませんか?」
《診断》をすることを知らなかったという事は、私が治療した以外の人は、毒の確認をしていないことになる。
他にいてもおかしくないと思ったけど、幸い誰からも声はあがらない。
良かった。
場合によっては、毒に侵された人ばかりの時もあるから、本当に大変なのだ。
「さて、と」
小さくつぶやいて、窓から校庭を眺める。
幸いにも、魔獣の数はそんなに多くはないみたいで、今のところは問題なく倒すことができているようだ。
視線を動かせば、リスベス先生の姿も見える。
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そのためにも、私は下に行く。
私は、講堂を後にした。
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間違いなく、マレンが聞いていたら恥ずかしくて悶絶していただろう。
そして、叫んだだろう。単に回復術士としての役目を果たしただけだと。
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