8 / 1,022
獣人の国2
しおりを挟む
カルン大瀑布には一つのうわさがあった
滝の流れ落ちる巨大な泉には古来より龍が住む―――
その龍は滝を訪れた者の願いを気まぐれに叶えるのだそうだ
ただのうわさ話と思いきや、つい最近も龍を見たという幾人かの目撃証言もあるため何かが住むのは間違いないみたいだね
龍、前世ではお話の中にしか登場しない空想上の生き物とされてきた
僕も目が見えなくなる前に母さんによくそういう話を読んでもらっていたからもし滝に本当にいるのなら会ってみたい
翌朝早朝、ミューニアを出て森の中を歩いていく
観光名所なだけあって道もちゃんと整備されており、観光客らしき人々が滝へと向かっている。僕らもその流れに乗って滝へと向かった
一時間ほどで滝のある泉へとたどり着くと、目を疑う光景がそこに広がっていた
滝がその流れを止めていたのだ
現在管理人たちが原因を調査しているのだけど滝の流れ落ちる崖の上には強い魔物が出現するため難航している
そこで観光に来ている冒険者に報酬を出して調査を依頼することにしたらしい
管理者が冒険者たちを募り始めたので僕らもそれに参加することにした
せっかく滝の流れるさまを見れると思ったのに・・・。絶対に解決してやる
でもここでまた一つ問題が起きてしまった
僕たちは新米の冒険者だ。それがほかのベテラン冒険者をいら立たせてしまったみたいなんだよね。というわけで現在絶賛絡まれ中である
「おいおい嬢ちゃんたち、遊びじゃねぇんだよ。どうせ観光気分で参加する気だろ? 悪いことは言わねぇからおとなしくここで待ってな」
ガラの悪そうな男が笑いながらそう言ってくる
彼らはCランクの実力者だそうで、この辺りでは名の通った冒険者、“梟の目”というチームらしい
リーダーの男オウルは馬鹿にするように笑っている
他の冒険者たちも同じように笑っているのでかなりムッとしたけど、そこは大人な対応(無視)で乗り切ろうと思う
「どこいくんだ! 待ちやがれ!」
あ、ダメだった。 聞かなかったことにして自然に行こうとしたけど回り込まれてしまった。と言うか僕の腕をつかんでいる
ふいに僕のすぐ後ろで殺気が膨れ上がった。やばい、エンシュたちが精霊の姿に戻りそうだ
「不届き物が、リディエラ様の腕を放せ!」
彼女は一瞬のうちにオウルの後ろに回り込むと拳で黙らせた。つまり、殴って気絶させたのだ
周りはあっけに取られて動けないでいる
そんな彼らもフーレン、テュネ、アスラムが叩き気絶させていく。一瞬すぎて彼らは何もわからなかっただろうが僕には見えた
本当に一瞬だけど精霊の姿に戻ってしまってたよ。ばれると面倒なのでやめてほしいんだけど、すっきりしたのでまぁよしとしよう
「すまねぇ、実力者とは知らず馬鹿にしちまって」
オウルはこちらの実力を分かって謝ってくれた。まさに平謝りだ
誰も僕らが精霊だというのは気づいていないようでなにより
ひと悶着はあったが彼らとも和解して一緒に原因を調査することになった
話してみると彼らは案外気さくで、いろいろと楽しい冒険談を話して聞かせてくれたよ
危険な依頼、ダンジョンでの宝探し、初心者の頃の話など、非常に面白い話ばかりだった
せっかく僕らも冒険者になったのでそう言う冒険談を語れるくらいにはなりたいなぁ
そんな話をしていると崖の上、滝が流れ落ちるところまで上がって来た
やはりというか、上流までいかないと原因は分からないようだね
道中には危険な魔物も出るそうなので気を引き締めて向かうとしよう
滝の流れ落ちる巨大な泉には古来より龍が住む―――
その龍は滝を訪れた者の願いを気まぐれに叶えるのだそうだ
ただのうわさ話と思いきや、つい最近も龍を見たという幾人かの目撃証言もあるため何かが住むのは間違いないみたいだね
龍、前世ではお話の中にしか登場しない空想上の生き物とされてきた
僕も目が見えなくなる前に母さんによくそういう話を読んでもらっていたからもし滝に本当にいるのなら会ってみたい
翌朝早朝、ミューニアを出て森の中を歩いていく
観光名所なだけあって道もちゃんと整備されており、観光客らしき人々が滝へと向かっている。僕らもその流れに乗って滝へと向かった
一時間ほどで滝のある泉へとたどり着くと、目を疑う光景がそこに広がっていた
滝がその流れを止めていたのだ
現在管理人たちが原因を調査しているのだけど滝の流れ落ちる崖の上には強い魔物が出現するため難航している
そこで観光に来ている冒険者に報酬を出して調査を依頼することにしたらしい
管理者が冒険者たちを募り始めたので僕らもそれに参加することにした
せっかく滝の流れるさまを見れると思ったのに・・・。絶対に解決してやる
でもここでまた一つ問題が起きてしまった
僕たちは新米の冒険者だ。それがほかのベテラン冒険者をいら立たせてしまったみたいなんだよね。というわけで現在絶賛絡まれ中である
「おいおい嬢ちゃんたち、遊びじゃねぇんだよ。どうせ観光気分で参加する気だろ? 悪いことは言わねぇからおとなしくここで待ってな」
ガラの悪そうな男が笑いながらそう言ってくる
彼らはCランクの実力者だそうで、この辺りでは名の通った冒険者、“梟の目”というチームらしい
リーダーの男オウルは馬鹿にするように笑っている
他の冒険者たちも同じように笑っているのでかなりムッとしたけど、そこは大人な対応(無視)で乗り切ろうと思う
「どこいくんだ! 待ちやがれ!」
あ、ダメだった。 聞かなかったことにして自然に行こうとしたけど回り込まれてしまった。と言うか僕の腕をつかんでいる
ふいに僕のすぐ後ろで殺気が膨れ上がった。やばい、エンシュたちが精霊の姿に戻りそうだ
「不届き物が、リディエラ様の腕を放せ!」
彼女は一瞬のうちにオウルの後ろに回り込むと拳で黙らせた。つまり、殴って気絶させたのだ
周りはあっけに取られて動けないでいる
そんな彼らもフーレン、テュネ、アスラムが叩き気絶させていく。一瞬すぎて彼らは何もわからなかっただろうが僕には見えた
本当に一瞬だけど精霊の姿に戻ってしまってたよ。ばれると面倒なのでやめてほしいんだけど、すっきりしたのでまぁよしとしよう
「すまねぇ、実力者とは知らず馬鹿にしちまって」
オウルはこちらの実力を分かって謝ってくれた。まさに平謝りだ
誰も僕らが精霊だというのは気づいていないようでなにより
ひと悶着はあったが彼らとも和解して一緒に原因を調査することになった
話してみると彼らは案外気さくで、いろいろと楽しい冒険談を話して聞かせてくれたよ
危険な依頼、ダンジョンでの宝探し、初心者の頃の話など、非常に面白い話ばかりだった
せっかく僕らも冒険者になったのでそう言う冒険談を語れるくらいにはなりたいなぁ
そんな話をしていると崖の上、滝が流れ落ちるところまで上がって来た
やはりというか、上流までいかないと原因は分からないようだね
道中には危険な魔物も出るそうなので気を引き締めて向かうとしよう
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる