30 / 1,022
鬼人族の国5
神社は城のすぐ横にあり、来た時には気づかなかったけど朱色の鳥居がひっそりと立っていた
その横には石碑が立っていて、「モモタロウ神社」とだけ書かれている
鳥居をくぐってみると鬼人たちが参っていてお祈り中。観光客の人も結構参っているようだ
神社は簡素で特にめぼしいものはないのにこれだけにぎわっているのはご利益が計り知れないからなんだという
ここに参ってから運気が上昇しただの、雨が降らなかった土地に雨が降っただの、恋愛が成就しただの様々なご利益が一手に集結したような神社らしい
僕も早速お参りをしてみることにした
願うのはもちろん家族、精霊や妖精たちの幸せと旅の安泰だ
四大精霊も願っていたが、何を願ったのかを聞くのは野暮ってものだと思うので何も聞かない
「わたし~、皆の健康をいのりましたよ~」
ただ一人、フーレンはニコニコと笑って自分の願いを打ち明けていた
フーレンらしい願いで何ともほのぼのだね
お守りも売っているみたいなのでそれも買うことにした
このお守りには特殊な魔法が込められていて、単純な結界で魔を払う力があるみたいだ
霊やゾンビと言った存在には効果覿面らしい
戦場跡地が近くにある村の人や町の人、他国から来た人もこぞって買いに来るのでたまに売り切れているらしいんだけど、今回は人数分買うことができた
お守りにはモモタロウらしく桃が描かれていて可愛い! それぞれ色違いを買うことにした
僕は白、テュネは青、エンシュは赤、フーレンは緑、アスラムは黄色だ
お守りをそれぞれリュックやカバンにつけて大満足で神社を後にした
おみくじなんかもあるかと思ったけどどうやらこの時期はやっていないみたいなんだ
少し残念だったけど時期じゃないならしょうがない
やってるのは年明けの数日間だけなんだとか。またその時期になったら行ってみよう
「次はどこへ行こっか?」
四人に聞いてみた。街の人に聞いていた観光名所から厳選していく
その結果三獣の塔と呼ばれるモモタロウの三人の部下を祀った塔に行くことにした
この三獣の塔は三つが仲良く並んでいて、右から犬獣の塔、猿獣の塔、雉獣の塔という名前で、それぞれのメインカラーで彩られていた
犬は赤、猿は黄色、雉は青だ
これは幹部のアカネさんたちと同じ色でもある
しかもこの塔、三獣鬼の家でもあるのだ
プライベートルームは解放されてはいないけど、そこ以外は自由に見ていいらしい
ちなみにプライベートルームは塔のてっぺんにある
あと実を言うとモモタロウの部下はこの三獣だけじゃない。この三獣の塔の奥にはさらに六つの同じ大きさの塔があって、そこにもそれぞれ幹部たちが住んでるみたい
でも三獣の塔以外は解放されてないんだよね
「これはなかなか絶景ですね」
テュネが感心している
赤黄青に彩られて立つ三つの塔は周りと比べてもちゃんと調和がとれていた
てっきり派手な色で違和感ありありだと思ってたけどそんなことはなくて、少し暗い色で塗られているため和風の建物と見事に釣り合いが取れてる
中に入るとこの塔のマスコットのように三人の獣人の絵がそこかしこに飾られていた
三人ともイケメンで、犬の獣人の人は活発そうなイメージ、猿の獣人の人は知的そう、雉の獣人の人は優しそうな印象だ
この印象、そのまま三獣鬼に受け継がれているみたいだね。それに、顔もどこか面影が残っている
それにしても絵が多い、三人ともナルシストだったのかな?
なんて思ってたけどどうやら違うみたい
この絵は全て奉納されたものなんだそうで、絵を描いて奉納するとご利益が得れるということなので僕らも挑戦してみた
お手本はそこかしこにあったけど、自分のイメージでいいそうなので思いついたものを描き起こした
・・・
僕、絵なんて描いたことがなかった。恐るべき絵になってる
どうしようこれ、まるでゾンビをボコボコにしてプレスしました、みたいになってる
それに比べて四人はうま・・・くもないか、テュネとアスラムはうまい、まるで画家が描いたみたいだ
でもあとの二人は・・・。うん、個性的でいいんじゃないでしょうか
エンシュは豪快で、フーレンは抽象的、ある意味こっちの方が芸術なのでは?
それぞれの絵を奉納してお祈りをささげた
僕の絵を見て受付のお姉さんの顔が引きつってたけど気にしないでおこう
ちなみに言うと、この塔とは別の場所に他の幹部鬼仙たちの塔もあるらしい
その横には石碑が立っていて、「モモタロウ神社」とだけ書かれている
鳥居をくぐってみると鬼人たちが参っていてお祈り中。観光客の人も結構参っているようだ
神社は簡素で特にめぼしいものはないのにこれだけにぎわっているのはご利益が計り知れないからなんだという
ここに参ってから運気が上昇しただの、雨が降らなかった土地に雨が降っただの、恋愛が成就しただの様々なご利益が一手に集結したような神社らしい
僕も早速お参りをしてみることにした
願うのはもちろん家族、精霊や妖精たちの幸せと旅の安泰だ
四大精霊も願っていたが、何を願ったのかを聞くのは野暮ってものだと思うので何も聞かない
「わたし~、皆の健康をいのりましたよ~」
ただ一人、フーレンはニコニコと笑って自分の願いを打ち明けていた
フーレンらしい願いで何ともほのぼのだね
お守りも売っているみたいなのでそれも買うことにした
このお守りには特殊な魔法が込められていて、単純な結界で魔を払う力があるみたいだ
霊やゾンビと言った存在には効果覿面らしい
戦場跡地が近くにある村の人や町の人、他国から来た人もこぞって買いに来るのでたまに売り切れているらしいんだけど、今回は人数分買うことができた
お守りにはモモタロウらしく桃が描かれていて可愛い! それぞれ色違いを買うことにした
僕は白、テュネは青、エンシュは赤、フーレンは緑、アスラムは黄色だ
お守りをそれぞれリュックやカバンにつけて大満足で神社を後にした
おみくじなんかもあるかと思ったけどどうやらこの時期はやっていないみたいなんだ
少し残念だったけど時期じゃないならしょうがない
やってるのは年明けの数日間だけなんだとか。またその時期になったら行ってみよう
「次はどこへ行こっか?」
四人に聞いてみた。街の人に聞いていた観光名所から厳選していく
その結果三獣の塔と呼ばれるモモタロウの三人の部下を祀った塔に行くことにした
この三獣の塔は三つが仲良く並んでいて、右から犬獣の塔、猿獣の塔、雉獣の塔という名前で、それぞれのメインカラーで彩られていた
犬は赤、猿は黄色、雉は青だ
これは幹部のアカネさんたちと同じ色でもある
しかもこの塔、三獣鬼の家でもあるのだ
プライベートルームは解放されてはいないけど、そこ以外は自由に見ていいらしい
ちなみにプライベートルームは塔のてっぺんにある
あと実を言うとモモタロウの部下はこの三獣だけじゃない。この三獣の塔の奥にはさらに六つの同じ大きさの塔があって、そこにもそれぞれ幹部たちが住んでるみたい
でも三獣の塔以外は解放されてないんだよね
「これはなかなか絶景ですね」
テュネが感心している
赤黄青に彩られて立つ三つの塔は周りと比べてもちゃんと調和がとれていた
てっきり派手な色で違和感ありありだと思ってたけどそんなことはなくて、少し暗い色で塗られているため和風の建物と見事に釣り合いが取れてる
中に入るとこの塔のマスコットのように三人の獣人の絵がそこかしこに飾られていた
三人ともイケメンで、犬の獣人の人は活発そうなイメージ、猿の獣人の人は知的そう、雉の獣人の人は優しそうな印象だ
この印象、そのまま三獣鬼に受け継がれているみたいだね。それに、顔もどこか面影が残っている
それにしても絵が多い、三人ともナルシストだったのかな?
なんて思ってたけどどうやら違うみたい
この絵は全て奉納されたものなんだそうで、絵を描いて奉納するとご利益が得れるということなので僕らも挑戦してみた
お手本はそこかしこにあったけど、自分のイメージでいいそうなので思いついたものを描き起こした
・・・
僕、絵なんて描いたことがなかった。恐るべき絵になってる
どうしようこれ、まるでゾンビをボコボコにしてプレスしました、みたいになってる
それに比べて四人はうま・・・くもないか、テュネとアスラムはうまい、まるで画家が描いたみたいだ
でもあとの二人は・・・。うん、個性的でいいんじゃないでしょうか
エンシュは豪快で、フーレンは抽象的、ある意味こっちの方が芸術なのでは?
それぞれの絵を奉納してお祈りをささげた
僕の絵を見て受付のお姉さんの顔が引きつってたけど気にしないでおこう
ちなみに言うと、この塔とは別の場所に他の幹部鬼仙たちの塔もあるらしい
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています