精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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魔王ちゃんを狙う者7

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 用事も住んだことだし、いよいよミカリアを見に行くのだ
 楽しみすぎて昨日の夜は七時間くらいしか寝れなかったのだ
「では行きましょうか魔王様」
 リドリリが吾輩の手を引っ張っていく
 どうやらリドリリもかなり楽しみだったようだ
 そう言えば朝早くに起きて何かしてたみたいだな
「お姉さま、私も手をつないでよろしいでしょうか?」と、カミネがリドリリに甘えている
「えぇ、いいですよ」
 リドリリの両手には吾輩とカミネがついてまるで親子のようだ
 リドリリと吾輩は幼馴染なんだが、吾輩の方が小さいからどうしてもこのようになってしまう
 まぁ吾輩はまだまだ成長の余地があるからな
 ある、はずだ・・・
「この先みたいだぞ」
 シュロンが地図を確認しながら教えてくれた
 それにしても神獣か、魔族の国にはいままで神獣や聖獣はいなかった
 それもそうだ。年中他国に戦争を仕掛けて他の種族を支配下に置こうとしていた魔王ばかりだったからな
 歴史上吾輩しか他国と同盟を結んで仲良くしようとした魔王はいないしな
 そんな国に神獣が住み着くわけがないのだ
 ここ最近でこの国では神獣や聖獣の目撃例が多くなってきている
 順調に平和になっていっている証拠なのだ!
「着いたみたいですね」
 リドリリが指をさす方向には日に照らされて輝く透き通った湖があった
 相当な広さがあるみたいだな
 ここは現在観光地になっていて、たくさんの人であふれている
 魔族はやはり多いのだが、多種族も来ているようだ
 うむ、順調に他国にも平和になったと伝わっているみたいだ
 この五十年、苦労したものだ
 それもこれもあの時勇者が吾輩を助けてくれたおかげなのだ
 また会いたいものだなぁ
 今一体何をしておるのだろうか
 勇者は寿命がないと言っておったからこの世界のどこかにいるはずなのだ
「あ、あれ見てくださいよお姉さま! 魔王様もほら! あそこです!」
 カミネが騒ぎ始めた
 湖の方を指さしているので目を凝らしてみてみると、湖にうねる翼の生えた蛇が見えた
 頭のトサカが何だかかっこいいぞ
 神獣ミカリア、陸海空を移動できる蛇で、神々が世界を見聞するときにも走り回るという
 岸に這いあがって来たので触れ合いに行ってみた
 ミカリアは誰に対してもおとなしくて、子供達を背中に乗せていた
 吾輩も近寄ってみると、こちらに顔を向け、背中に乗れるように頭を下げてくれた
 早速よじ登ってみると、ひんやりとした体が気持ちいい
 滑り台のように背中から尻尾を滑ることができた
 楽しいぞこれ!
 キャッキャと喜んでいたらリドリリとシュロンが微笑ましそうな顔で見ていた
 お前たちは吾輩の母上か・・・。
 ミカリアのサービス精神はすごいものだな
 湖で様々な技を繰り出して見せてくれたり、背中にのっけて飛んでくれたり、湖の魚を取って来てくれたりと、せわしなく動いていた
 どうやらミカリアは人に喜ばれるのが好きみたいなのだ
 表情はないが、喜んでもらえて嬉しそうなのが伝わってくる
 ミカリアや他の観光客と楽しく遊んでいたその時、吾輩に向けて炎で出来た矢が飛んできた
 すぐに水の盾で防いだが、一体だれが?
 魔力の出所を探ったが、すでに逃げたのか、よくわからなくなった
「ご無事ですか! 魔王様!」
 リドリリたちが急いでで駆けつけてきた
「う、うむ、大丈夫だが、一体何なのだ?」
 念のためシュロンが観光客を避難させた
 するとそこに先ほどより大きな炎の塊が撃ち込まれた
 それを結界魔法で防ぐが、かなりの威力で結界にひびが入った
 さらにそこに魔法を撃ってくる何者か
「一体どこから?!」
 リドリリが周囲を探索するが、その姿は見つからない
「おい、これかなりの遠距離から撃って来てないか?」
 シュロンが冷静に判断する
 確かに魔力の気配が周辺から感じられない
 しかし一体どうやって相手は位置を把握しているんだ?
 魔法は相手の姿が見えなければ当てることなどかなり難しいはずだ
 敵はかなりの実力者と見える
 攻撃はやまない
 それも正確無比で、確実に吾輩を狙ってきている。だが吾輩も魔族国随一の魔法使いだ
 国一番だと自負もしている
 絶対に負けないのだ!
「アニマサーチ!」
 吾輩は探索の魔法を発動させた
 これは数キロ圏内をカバーできる動物の形をした魔法で、空、陸を駆け巡る動物たちを一斉に解き放つことができるのだ
 ものすごいスピードで駆けまわる動物たち
 しばらく魔法を避け続けていると、動物の何匹かがどうやら犯人をみつけたようだ
 その動物と視界をリンクさせると、そこには全く知らない魔族がいた
「見つけたぞリドリリ! 転移を頼む!」
「はい!」
 全員リドリリに掴まるとすぐに転移が始まり、目の前にその魔族がいた
 その魔族はかなり驚いていた
「くそ、一体どうやってここの居場所が!」
 魔族は杖をこちらに向けると、煙幕のような魔法を張って逃げた
「追うぞ!」
 すぐさま煙幕を払ってシュロンが追いかけ始める
 スピードはかなり遅く、すぐにシュロンに掴まった
 あっけなく掴まった魔族、フードを目深にかぶっていたので気づかなかったが、その子は少女だった
 とりあえず縛って事情を聴くとするか
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