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魔族の国1
少女はこの間見たような切羽詰まった顔はしておらず、気が抜けたようにゆったりとしていた
植物人も彼女の心の傷を癒すよう努めているみたいだ
さすが人々が癒しを求めて来る国だけのことはある
早速少女に話を聞いてみた
「私は、五十年前まで前魔王に仕えていました。あの人は私に優しく接してくれていましたが、今思えば私の力が欲しかっただけなのだとわかります。徐々に私はあの人に依存するようになりました。まるで本当のお父さんのように思っていましたが、戦争が終わる直前に私はあの人に殺されかけました。何とか逃げたのですが数年は回復に時間がかかりました。そのあとはあの方に・・・。すいません、これ以上は思い出せないのです。あの方には会ったはずなのですが、その姿も、声も、何も思い出せません。恐らく呪いの効果なんだと思います」
ニーバと名乗った少女は悲しそうな顔で語ってくれた
黒幕の正体は分からない
しかしニーバがどこでその男に会ったかは分かった
魔王国はずれの廃村だ
そここそニーバの故郷であり、前魔王から逃れて隠れていた場所でもあった
もしかしたらそこに何か手掛かりがあるかもしれない
魔王国には自由に動ける精霊がまだ少ない
少し前までは精霊は全くいなかったんだけど、ここ数年で少しは増えたらしい
それでも少ないのには変わりないので、調査は僕たちで行う必要がありそうだね
プランティアの観光はとりあえずこの問題が解決していつかしたいな
僕らはプランティアを出て魔王国を目指すことにした
ここからはかなり離れているけど飛んでいけばそんなにかからないか
それからニーバを精霊達が守れるように対策してから出立した
呪いはなくなったとはいえ、また狙われるとも限らないからね
「魔王国に行くのは勇者の召喚術で召喚された時以来です」
テュネが昔話をしてくれた
勇者がまだ力を失っていなかった頃はテュネたちも一緒に戦っていたらしい
それに、勇者を強くする試練は四大精霊と母さんが行っていた
それによって勇者は力が無くても無類の強さを誇る
だから今でも世界中の人に尊敬されているし、助けられる人も多いんだって
しばらく空を飛んでいると、日が地平線に沈んでいくのが見えた
綺麗だ
夕日に照らされて輝く大海原はキラキラとまるで宝石みたいだ
今起こっている異変はこの世界を脅かすものなんだと思う
どうにも僕はあのエルフの国での事件と魔王暗殺事件が繋がっているような気がしてならない
まぁどっちにしろ何としても止めないとね
夜になるころに魔族の国ジューオンに着いた
精霊の姿だったこともあり、すんなりと通してくれた
むしろ歓迎されているみたいで恥ずかしいな
「魔王様は今国の視察の旅に出ています。しばらくは戻らないかと・・・」
教えてくれたのは幹部のセロンという女性だ
理知的な顔をしていて、メガネが良く似合う涼し気な美人だった
「え?大丈夫なの? 命を狙われてるって聞いたけど」
「それに関しては大丈夫だと思います。この国の一番強い方と二番目に強いわたくしの姉がついてますので」
自信満々に言っているということは本当に大丈夫そうだ
でも、相手は得体のしれない人物、気を付けるに越したことはない
ちょうど魔王に会う用事もあったので直接会いに行くことにした
「今魔王様はサルハにいるようですね。連絡しておきましょうか?」
「うん、そうしてもらえると助かるよ」
セロンさんは通信用魔法で魔王に連絡を取ってくれた
僕たちが来るまでサルハで待っていてくれるようだ
サルハの詳しい場所をセロンさんに聞いてまた飛び立った
地上では僕たちを珍しそうな、あるいは嬉しそうな顔で見ている魔族の人達がたくさんいる
そんな彼らに手を振ると歓声が上がった。悪い気はしないね
魔王に会ったらまず精霊と魔族の友好を結ぶつもりだ
母さんに頼まれてたしね
魔王、一体どんな人なんだろう?
植物人も彼女の心の傷を癒すよう努めているみたいだ
さすが人々が癒しを求めて来る国だけのことはある
早速少女に話を聞いてみた
「私は、五十年前まで前魔王に仕えていました。あの人は私に優しく接してくれていましたが、今思えば私の力が欲しかっただけなのだとわかります。徐々に私はあの人に依存するようになりました。まるで本当のお父さんのように思っていましたが、戦争が終わる直前に私はあの人に殺されかけました。何とか逃げたのですが数年は回復に時間がかかりました。そのあとはあの方に・・・。すいません、これ以上は思い出せないのです。あの方には会ったはずなのですが、その姿も、声も、何も思い出せません。恐らく呪いの効果なんだと思います」
ニーバと名乗った少女は悲しそうな顔で語ってくれた
黒幕の正体は分からない
しかしニーバがどこでその男に会ったかは分かった
魔王国はずれの廃村だ
そここそニーバの故郷であり、前魔王から逃れて隠れていた場所でもあった
もしかしたらそこに何か手掛かりがあるかもしれない
魔王国には自由に動ける精霊がまだ少ない
少し前までは精霊は全くいなかったんだけど、ここ数年で少しは増えたらしい
それでも少ないのには変わりないので、調査は僕たちで行う必要がありそうだね
プランティアの観光はとりあえずこの問題が解決していつかしたいな
僕らはプランティアを出て魔王国を目指すことにした
ここからはかなり離れているけど飛んでいけばそんなにかからないか
それからニーバを精霊達が守れるように対策してから出立した
呪いはなくなったとはいえ、また狙われるとも限らないからね
「魔王国に行くのは勇者の召喚術で召喚された時以来です」
テュネが昔話をしてくれた
勇者がまだ力を失っていなかった頃はテュネたちも一緒に戦っていたらしい
それに、勇者を強くする試練は四大精霊と母さんが行っていた
それによって勇者は力が無くても無類の強さを誇る
だから今でも世界中の人に尊敬されているし、助けられる人も多いんだって
しばらく空を飛んでいると、日が地平線に沈んでいくのが見えた
綺麗だ
夕日に照らされて輝く大海原はキラキラとまるで宝石みたいだ
今起こっている異変はこの世界を脅かすものなんだと思う
どうにも僕はあのエルフの国での事件と魔王暗殺事件が繋がっているような気がしてならない
まぁどっちにしろ何としても止めないとね
夜になるころに魔族の国ジューオンに着いた
精霊の姿だったこともあり、すんなりと通してくれた
むしろ歓迎されているみたいで恥ずかしいな
「魔王様は今国の視察の旅に出ています。しばらくは戻らないかと・・・」
教えてくれたのは幹部のセロンという女性だ
理知的な顔をしていて、メガネが良く似合う涼し気な美人だった
「え?大丈夫なの? 命を狙われてるって聞いたけど」
「それに関しては大丈夫だと思います。この国の一番強い方と二番目に強いわたくしの姉がついてますので」
自信満々に言っているということは本当に大丈夫そうだ
でも、相手は得体のしれない人物、気を付けるに越したことはない
ちょうど魔王に会う用事もあったので直接会いに行くことにした
「今魔王様はサルハにいるようですね。連絡しておきましょうか?」
「うん、そうしてもらえると助かるよ」
セロンさんは通信用魔法で魔王に連絡を取ってくれた
僕たちが来るまでサルハで待っていてくれるようだ
サルハの詳しい場所をセロンさんに聞いてまた飛び立った
地上では僕たちを珍しそうな、あるいは嬉しそうな顔で見ている魔族の人達がたくさんいる
そんな彼らに手を振ると歓声が上がった。悪い気はしないね
魔王に会ったらまず精霊と魔族の友好を結ぶつもりだ
母さんに頼まれてたしね
魔王、一体どんな人なんだろう?
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