精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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妖精たちのお留守番3

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 リディエラ様がまた旅に出てからもう三か月はたつのです。寂しいのです
 数週間前にフクちゃんというリディエラ様の可愛がっているセルズクがこの家に来てから、リディエラ様からの連絡が途絶えているのです
 いったい今何をしているのでしょう
 心配なのです
 セルズクのフクちゃんは頭がすごくいいのです
 私たちのお手伝いをよくしてくれるのですが、夜泣きがすごいのです
 夜行性なのもあるのでしょうが、しょっちゅう泣いてるのです
「フクちゃんも心配なのですね。大丈夫なのです。リディエラ様はすごく強いのです。きっと元気なのです」
 フクちゃんを安心させようと話しかけると、私に頬をスリスリとしてくれる
 すごく可愛いのです

 それから数日後、ようやくリディエラ様から連絡がありました
 どうやら問題が重なって忘れてたみたいなのです
 問題も片付いたからジューオンの観光をしたらいったん帰るらしいのです
 リディエラ様に会える。もうすぐ会えるのです
「で、いつ頃お帰りになるのよ」
 マリリカもそわそわしています
 みんな会えるのが楽しみでしょうがないみたいです
 あのしっかり者のコルトやゴーシュまではしゃいでいます
「観光したらすぐに帰られるそうなのです」
 歓声が上がりました
 あぁ、早く会いたいのです

 それから数日後、お友達のピクシーやドクシー、パックたちが遊びに来ました
 彼らはみんな妖精族の国にいるのですが、どうやらこの度オベロン王様とティターニア女王様に祝福される人族が決まったみたいなのです
 オベロン王様とティターニア女王様は愛の祝福を授けてくださる妖精族の王様で、毎年一組のカップルに祝福を授けて、末永く幸せに暮らせるようにして下さるのです
 今年選ばれたのは猫獣人の女性と人間のカップルだそうです
 種族の壁を超えた愛、素晴らしいのです!
 ピクシーたちと戯れ話し、充実した日を過ごせました
 しばらく滞在するそうなので明日は彼らに人間の国を案内しようと思うのです
 そして次の日、私が街を案内することになったのです
 当然みんな姿を隠してからなので人間にばれることはないのです
「皆さん、準備できましたか?」
「「「はーーーい」」」
 一斉に返事が返ってきました
 みんな手をあげて可愛らしいのです
「じゃぁ人間の街ツアーに出発なのです!」
 総勢五十人くらいの妖精集団で一斉に行動するのです
 まずはこの街自慢の噴水広場なのです
 待ち合わせや告白スポットとして有名で、噴水の中央には我らが精霊女王様の像が飾られています
 本物の方がはるかに美しいのですが、人間の皆さんが思いを込めて作ってくれたのがよくわかります
「すごーい、こんなの作っちゃうって人間は本当に器用だね」
「あら、ドワーフほどじゃないわ」
「エルフの彫金技術も負けてないと思うよ」
 口々に感想を言ってます
 うんうん、気持ちはわかるのです
 次に向かったのは私たちが倒した巨大猪の皮を飾っている町長の家
 ここは皮をいつでも触れるところなのです
 これほど立派な猪の皮はなかなかないんだそうです
「ふわふわだわこれ」
「あったか~い」
「なんだか良い匂いもするぞ」
 そうなのです、この猪、ジャコウイノシシと言って、香りの良い花や草ばかり食べるので体臭がフローラルなのです
 まるで花畑に包まれているかのような心地いい香りなのです
 次に来たのは木彫りの人形を置いてある公園
 人や動物を形どった木彫り人形がたくさん置いてあるのです
 鳥や小動物、幻獣や神獣、我らがリディエラ様と四大精霊様まであります
 ただ、本来のお姿でなく人間形態というのが残念なところなのです
「これがリディエラ様のお姿。美しいの!」
「見てみて、この猫なんて動き出しそう」
「兎さん可愛いなぁ」
「竜の躍動感がすごいね」
 リディエラ様の木彫りは特に注目を集めていました
 やっぱりリディエラ様は最高なのです
 それからいくつか街の紹介をした後、屋敷に戻ってみんなでパーティーしたのです
 おいしい料理をみんなで作りました
 あんまり騒ぐと人間たちにばれちゃうので静かなパーティーでしたが、みんな楽しんでくれたのです
 もうすぐリディエラ様も帰ってこられるので、いつでも歓迎会ができる準備をしておくのです!
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