精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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聖竜さん神竜を目指す1

 久しぶりの登場だ。俺は聖竜になった
 そのおかげか今まで以上に力が増し、精霊達を守れるようになった
 平和な世の中でしかも強い精霊を守るってのはおかしく聞こえるかもしれねぇが、弱い精霊もいるんだよ
 そいつらは戦闘能力を持たない、自然に加護を与えることしかできないから弱い存在だ
 当然魔物にも襲われるし、精霊を捕まえて見世物、奴隷にしようとたくらむ馬鹿も実を言うと少なからずいる
「俺はもっと強くなりてぇ」
 俺の独り言に雪の精霊セツが反応した
「ガンちゃん、強く、なる?」
 俺の名前がガンドレだということから、親しい精霊や妖精はガンちゃんと呼ぶようになっていた
「おう、お前らを守るためにな」
「おー、頼もしい」
 セツが座っている俺の足に登ってきて腰を下ろした
 小さい、柔らかい、可愛い
 いや別に変な気を起こすとかそう言うのじゃなくてな
 ただ単純に可愛いと思ったんだ
 そこに刀の精霊ムラサメが来た
 彼女も同じようにセツが座る俺の足の反対の足に座った
「ガンちゃん、ガンちゃん、今日は、何する?」
「ん? そうだな、この前の嵐で花畑に繋がる橋が壊れたからそれを直すくらいだな」
「じゃあさ、あとで妖精たちと、遊ぼうよ。みんな、遊んで欲しいって、言ってるよ」
「おう、じゃぁ後で行くわ。橋には近づくなよ。あぶねぇから」
 二人が手を振って去って行った
「さてと、そろそろ仕事を始めるか」
 俺は重ね積み上げられた木材を巨大な布でくるむと一気に橋のところまで運んだ
 橋は酷いありさまだ
 嵐の精霊キシカが癇癪を起したらしい
 あいつは普段はおとなしいくせに怒ると手がつけられねぇからな
 この前は確か花畑に蜂が出たのに驚いたからだったか
 あいつも感情のコントロールを覚えねぇとこの先苦労するぜ
 まぁまだ幼いからしゃーないっちゃしゃーないんだが
 木を伐り、長さをそろえ、頑丈なロープでしっかり結び、橋の形に整えていった
「おっし、できたできた」
 橋なんて作ったことないが、このくらいの簡単なつり橋なら俺でも作れるな
 空を飛び、橋を架けて耐久を見る
 俺が乗っても崩れない
 これで大丈夫そうだな
 あとは女王様に報告して、妖精たちのとこに行けばいいな
「女王様は今客神が来ておられますので、少し待っててくださいね」
 ムラサメの双子の姉、盾の精霊コーリンが女王様のいる部屋の前で俺を止めた
「客神? 神様がいらっしゃっているのか?」
「えぇ、女王様の親友にして妹神様だそうですよ」
「妹!? どういうことだ?」
「あれ? ガンちゃん知らないんですか? 女王様は元々神様ですよ?」
「えぇえええええ!!」
 衝撃の事実だった
 そりゃぁ神々しいわけだ
 まぁ知ったところで俺が仕えるのは変わりないし、気にしなくていいか

 それからしばらくして話が終わったみたいで、中から美しい蝶のような羽を持った少女が出てきた
「お、君がシルフェインちゃんが言ってた聖竜君だね。う~ん、なかなかいい感じ。これからもシルフェインちゃんを助けてあげてね!」
 少女はそう言って飛び去って行った
 彼女からも神聖な雰囲気を感じたってことは彼女がその客神だったんだろう
 その後俺は中に通され、紅茶を飲んでいる女王様がこっちに気づいた
「あら、ガンちゃん、どうしたのですか?」
 女王様にまでそう呼ばれるのはかなりむずがゆい
「女王様、俺のことは呼び捨てにしてくださいって。恥ずかしいじゃないですか」
「あらそう? 私はこの呼び方がすきなのですが、嫌ならやめておきましょうか」
「い、いえ、嫌というわけではなくてですね」
「フフ、ではこれまで通りガンちゃんと呼ばせてください」
 全く、女王様にはかなわねぇな
「それで、どうしたのですか?」
「橋の修理が終わりましたので報告を」
「まぁ、早いのですね。さすがガンちゃんです」
 女王様に褒められて天にも昇るような気持ちになった
「では、俺、私はこれから妖精たちと遊んでまいります」
「あらあら、あの子たちにせがまれたのですか? では、遊んであげてください。あの子たちも喜びます」
 俺は深くお辞儀をして部屋を出てから妖精たちのところに飛んだ
 森にある広場のあたりにムラサメとセツを含む数人の精霊、そして妖精たちが戯れていた
 そこに合流
 幸せだ。こんな時間が永遠に続いてほしい
 そう思っていたが、まさかあんなことが起こるなんて思いもしなかった
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