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聖竜さん神竜を目指す2
俺はいつものように妖精たちと遊んだり、女王様の指示に従って仕事をしたりとそれなりに忙しくしていた
そんな何気ない日々の最中だった
突如として妖精たちが遊んでいた広場が爆発した
「何事です!」
その時俺はちょうど女王様とティータイムを楽しんでいたんだ
あの時俺が妖精たちと一緒にいてやれば・・・
「俺が見てきます!」
急いで広場に向かうと惨状が広がっていた
爆発に巻き込まれたのかところどころに妖精たちが倒れている
「なんだよ、これ・・・」
俺はあまりのことに動けずにいた
「ガンちゃん! 危ない!」
ムラサメの声がしたが、俺は妖精たちの亡骸を見ていて反応が遅れてしまった
そんな俺をムラサメが守るように前に出た
迫る巨大な火球。それがムラサメに直撃した
「あぁああああああ!!」
ムラサメの悲鳴が聞こえ、俺はすぐにその火を水魔法で消した
だが、遅かった
体の半分を焦がされたムラサメ
息はあるがこのまま死ぬだろうことがすぐに分かった
下半身が炭化して崩れていたのだ
「嘘、だろ、ムラサメ・・・」
「ガ、ン、ちゃん、向こう、に、セツと妖精、達が、逃げて、る・・・。お願い、守って」
そう言うとムラサメはゆっくり目を閉じていく
「待て!死ぬなムラサメ! 頑張れ!きっと助かるから!」
俺はムラサメを抱えた
そこに女王様が走ってくる
「そんな・・・。なんてこと」
女王様はムラサメや妖精たちを見て泣き崩れた
「女王様、すまねぇ、俺がついていれば」
「ムラサメはまだ息があります。私がこの子を見ますからガンちゃんは他の子の避難を!」
「はい!」
ムラサメをそっと地面に寝かせると、俺は空を飛んでセツたちを探した
いまだ姿を見せない犯人。見つけたらただじゃ置かねぇ。コロシテヤル
どす黒いものが再び俺の中に湧き出るのを感じた
しかしその感情は、聖竜の聖なる力によって消された
「そうだよな。それじゃぁあの頃と同じになっちまう。待ってろよセツ、俺が必ず助けてやる」
空から森を見渡すと、何かから逃げているセツたちの姿が見えた
セツは雪魔法しか使えない
相手はそれに対して炎を使うようだ
相性は最悪
翼を大きく広げ、急降下してセツとそいつの間に入った
「何だてめぇは。こんなことしてただで済むと思ってねぇよな?」
そいつは龍だった
この辺りじゃ見ない他地方に住むという、俺たちとは一線を画した竜の一種だ
一般的には俺たち竜よりも強いとされている
「テキ、コロス」
喋れるみたいだが、およそ知性というものが感じられねぇ
そいつは口を大きく開くと、火球を飛ばしてきた
でかい
「ガンちゃん、危ないよ!」
セツは俺を心配して叫んでいる。大丈夫だ、さっきみたいなことにはならねぇ
俺は口を開き、水のブレスを放った
火球はそれに打ち消され蒸発した。と同時に水蒸気爆発が起こる
俺はセツたちを守るようにその爆発を結界で防いだが、龍の方は直撃したみたいだった
「グガァアア、ガッ、クッ、ゴロズ」
驚いた
今の爆発で右腕から右胸にかけてが吹き飛んでいるのに倒れない
飛び出た心臓が脈打っているのが見える
「とんだ化け物だな。だが、心臓を撃たれれば流石に死ぬだろうよ!」
俺は光を口に集約してレイを放った
まっすぐに奴の心臓を撃ちぬき、奴は悲鳴を上げて倒れた
俺は近づいて龍の顔を見る
「まだ生きてんのかよ。しぶてぇな」
「ぐ、ゴロズ、ゴロ、ス・・・。」
龍は息絶えた
何故こいつがここにいて、精霊や妖精たちを襲ったのか分からない
敵を討てたとは思えねぇ
討ったところで死んだ奴らは帰ってこねぇんだ
俺は誰にも気づかれないよう涙を流した
守ってやれなかった妖精たち
いつも俺の体に乗って遊んでたあいつらを思って
「終わりました女王様。こいつが犯人です」
俺は龍の死体を女王様に見せた
「龍、ですか・・・。なぜこのようなところに」
「分かりません。けど、こいつら本来は流ちょうに話せるはずなんですよ。俺みたいに。それなのにこいつは片言で殺すとしか言ってなかった。何かおかしいんですよ・・・。そんなことより、ムラサメは!? ムラサメはどうなったんです?」
「何とか傷はふさぎ下半身も再生させたのですが、エレメント体に深い傷がついていて、もう、長くないかもしれません」
「そんな・・・。俺が、俺がもっとちゃんとこいつを守ってやれてれば・・・」
「ガンちゃん・・・」
セツも泣いている
そうだよな、お前が一番仲良かったもんな
「なにか、何か方法はないんですか?」
「あるにはあります。私は神力を失い、蘇生魔法を使うことができませんが、私の妹、妖精の祖神であるエルリウラなら治せるかもしれません」
「そのエルリウラ様はどこに?」
「魔族国ジューオンのどこかに、私の娘に会いに行っているはずです」
「俺、行ってきます。必ずムラサメを助けて見せますよ!」
「時間はそう多くありません 私が命をつなぎとめておきます。できうる限り急いでください」
俺はうなずいた
女王様はまた襲撃があるかもしれないと、戦闘に特化した精霊達を呼び戻すことにしたらしい
その中には娘さんも交じっているようだ。あの子は確かに俺より強かった
それなら安心だろう
俺は翼を広げ、ジューオンへと向かった
俺の故郷、魔王様にも協力を要請しよう
何かが、起こり始めている
そんな何気ない日々の最中だった
突如として妖精たちが遊んでいた広場が爆発した
「何事です!」
その時俺はちょうど女王様とティータイムを楽しんでいたんだ
あの時俺が妖精たちと一緒にいてやれば・・・
「俺が見てきます!」
急いで広場に向かうと惨状が広がっていた
爆発に巻き込まれたのかところどころに妖精たちが倒れている
「なんだよ、これ・・・」
俺はあまりのことに動けずにいた
「ガンちゃん! 危ない!」
ムラサメの声がしたが、俺は妖精たちの亡骸を見ていて反応が遅れてしまった
そんな俺をムラサメが守るように前に出た
迫る巨大な火球。それがムラサメに直撃した
「あぁああああああ!!」
ムラサメの悲鳴が聞こえ、俺はすぐにその火を水魔法で消した
だが、遅かった
体の半分を焦がされたムラサメ
息はあるがこのまま死ぬだろうことがすぐに分かった
下半身が炭化して崩れていたのだ
「嘘、だろ、ムラサメ・・・」
「ガ、ン、ちゃん、向こう、に、セツと妖精、達が、逃げて、る・・・。お願い、守って」
そう言うとムラサメはゆっくり目を閉じていく
「待て!死ぬなムラサメ! 頑張れ!きっと助かるから!」
俺はムラサメを抱えた
そこに女王様が走ってくる
「そんな・・・。なんてこと」
女王様はムラサメや妖精たちを見て泣き崩れた
「女王様、すまねぇ、俺がついていれば」
「ムラサメはまだ息があります。私がこの子を見ますからガンちゃんは他の子の避難を!」
「はい!」
ムラサメをそっと地面に寝かせると、俺は空を飛んでセツたちを探した
いまだ姿を見せない犯人。見つけたらただじゃ置かねぇ。コロシテヤル
どす黒いものが再び俺の中に湧き出るのを感じた
しかしその感情は、聖竜の聖なる力によって消された
「そうだよな。それじゃぁあの頃と同じになっちまう。待ってろよセツ、俺が必ず助けてやる」
空から森を見渡すと、何かから逃げているセツたちの姿が見えた
セツは雪魔法しか使えない
相手はそれに対して炎を使うようだ
相性は最悪
翼を大きく広げ、急降下してセツとそいつの間に入った
「何だてめぇは。こんなことしてただで済むと思ってねぇよな?」
そいつは龍だった
この辺りじゃ見ない他地方に住むという、俺たちとは一線を画した竜の一種だ
一般的には俺たち竜よりも強いとされている
「テキ、コロス」
喋れるみたいだが、およそ知性というものが感じられねぇ
そいつは口を大きく開くと、火球を飛ばしてきた
でかい
「ガンちゃん、危ないよ!」
セツは俺を心配して叫んでいる。大丈夫だ、さっきみたいなことにはならねぇ
俺は口を開き、水のブレスを放った
火球はそれに打ち消され蒸発した。と同時に水蒸気爆発が起こる
俺はセツたちを守るようにその爆発を結界で防いだが、龍の方は直撃したみたいだった
「グガァアア、ガッ、クッ、ゴロズ」
驚いた
今の爆発で右腕から右胸にかけてが吹き飛んでいるのに倒れない
飛び出た心臓が脈打っているのが見える
「とんだ化け物だな。だが、心臓を撃たれれば流石に死ぬだろうよ!」
俺は光を口に集約してレイを放った
まっすぐに奴の心臓を撃ちぬき、奴は悲鳴を上げて倒れた
俺は近づいて龍の顔を見る
「まだ生きてんのかよ。しぶてぇな」
「ぐ、ゴロズ、ゴロ、ス・・・。」
龍は息絶えた
何故こいつがここにいて、精霊や妖精たちを襲ったのか分からない
敵を討てたとは思えねぇ
討ったところで死んだ奴らは帰ってこねぇんだ
俺は誰にも気づかれないよう涙を流した
守ってやれなかった妖精たち
いつも俺の体に乗って遊んでたあいつらを思って
「終わりました女王様。こいつが犯人です」
俺は龍の死体を女王様に見せた
「龍、ですか・・・。なぜこのようなところに」
「分かりません。けど、こいつら本来は流ちょうに話せるはずなんですよ。俺みたいに。それなのにこいつは片言で殺すとしか言ってなかった。何かおかしいんですよ・・・。そんなことより、ムラサメは!? ムラサメはどうなったんです?」
「何とか傷はふさぎ下半身も再生させたのですが、エレメント体に深い傷がついていて、もう、長くないかもしれません」
「そんな・・・。俺が、俺がもっとちゃんとこいつを守ってやれてれば・・・」
「ガンちゃん・・・」
セツも泣いている
そうだよな、お前が一番仲良かったもんな
「なにか、何か方法はないんですか?」
「あるにはあります。私は神力を失い、蘇生魔法を使うことができませんが、私の妹、妖精の祖神であるエルリウラなら治せるかもしれません」
「そのエルリウラ様はどこに?」
「魔族国ジューオンのどこかに、私の娘に会いに行っているはずです」
「俺、行ってきます。必ずムラサメを助けて見せますよ!」
「時間はそう多くありません 私が命をつなぎとめておきます。できうる限り急いでください」
俺はうなずいた
女王様はまた襲撃があるかもしれないと、戦闘に特化した精霊達を呼び戻すことにしたらしい
その中には娘さんも交じっているようだ。あの子は確かに俺より強かった
それなら安心だろう
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俺の故郷、魔王様にも協力を要請しよう
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