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白黒 鬼姉妹の冒険17
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漢鍾離おじさんと道場の裏手にある修行場にやって来た
漢鍾離さんが言うには、それぞれの動きに適した修行場があるんだって
ここは池になっていて、その中には杭が何本も刺さっていた
「さてと、わしの修行はまず耐え忍ぶことから始める」
そう言うと漢鍾離さんは驚くほど身軽な動きで池の向こう岸へと飛び上がっていってしまった
「君たちは池の杭に立ちなさい」
言われるがままに杭の上に立ったんだけど、この杭、藻がついてて滑りやすい
ちょっとバランスを崩すと滑り落ちそう
「では始めるぞ」
漢鍾離さんは手に持ったウチワのようなものを私たちに向けて仰いだ
「んえ?」
いきなり風が吹いて私たちは池に落ちた
「な、何今の?」
「うひ~、冷たいっす」
「おろろ、意外と足腰が弱いんじゃのぉ」
冷たい水から上がると漢鍾離さんが熱風で私たちを乾かしてくれた
彼が持っている暗八仙は芭蕉扇と言って、様々な風を起こせるらしい
「乾いたかの? それじゃぁもう一度杭に立つのじゃ」
そっか、風が吹いても落ちないようにバランスを鍛えるんだね
確か父様が、どんな武術でも体幹、すなわちバランスが大切だって教えてくれたっけ?
とにかくバランスを鍛えればどんな体勢からでも攻撃ができるようになるんだって言ってた
「ふむ、やる気に満ちた目をしておるな。どれ、さっきより少し強めに行くぞ」
今度の風は突風
でも、さっき少しだけだけどコツのようなものが分かった気がする
「お、黒い子と白い子はなかなかいいね。ほら青い子、もっと足に気を配って」
ソウカが落ちそうだけど、何とか踏ん張ってる
翼を広げると風にあおられて飛ばされるからたたんでいるみたい
「ふむ、全員が耐えておるとは、意外に物覚えがいいの」
また芭蕉扇を振る漢鍾離さん
一層風が激しくなる
「う、ぐううう、落ちるっす~」
「く、うう、足がつりそう、です」
「ふえ~、翼の分余計に風が~」
ソウカは今にも落ちそう。って私もうかうかしてられない
お姉ちゃんは・・・
すごっ、全然バランスが崩れてない
よく見るとお姉ちゃんは風を受け流すようにゆっくりと動いてる
「みんな、お姉ちゃんの動きをまねして!」
一斉にお姉ちゃんを見てその動きを模した
すごい集中力でお姉ちゃんは風を裂くように手を動かしていた
「ほほ、これはこれは、すでに酔拳の動きになっておるわい」
どうやらお姉ちゃんが風を斬っている動きがそのまま酔拳の動きになってるみたい
それにしてもお姉ちゃんのマネをしただけでここまで風を受けなくなるなんて
「ではもっと強くするぞ」
もはや暴風と言ってもいいほどの風が私たちを襲う
それでもこの動きのおかげで風を受け流してバランスをとった
「はわわわ、私だけ、この動きじゃ受けきれないです~」
あ、ソウカがかなりやばそう
「ソウカ!手で風をそらすの!」
「やってます~!」
ホントだ、手の動きは完ぺきだった
と言うことは・・・
やっぱり翼が影響を受けてるのね
「ソウカ! 翼も同じように風を斬らせて!」
それを聞いたソウカは翼をまっすぐに伸ばして風に抵抗しないよう動かしてみた
「あらあ~、これは、さっきと違ってすごく楽になりました~」
「うんうん、それでいい。それぞれ風の受ける面積や形が違うからの。それぞれに合った動きを見つけることが大切なのじゃ」
このあと、台風並みの風、竜巻、神風とどんどん威力の上がっていく風を見事に受け流しきった私たち
「見事じゃ。神風まで受けきれるとは思わんかったぞ」
どうやら神風は普段の修行には組み込んでないみたい
調子に乗ってやってしまったらしい
「ではその動きを反復するのじゃ」
今度は無風の状態で先ほどの動きを試してみる
なんだか体が軽い気がする
「おお、仙力がいきわたってきているようじゃな」
「え? そうなんですか?」
自分達では仙力がみなぎってるのかいまいちわからない
でも確かに体は軽く、心は穏やかになってる気がする
しばらく動きを体に叩き込んでいると、漢鍾離さんが呼びかけた
「よしよし、かなり自然に動けるようになったみたいじゃな。次はその動きを拳法として戦えるように昇華させるぞ」
お腹をポーンと叩いて見本を見せてくれた
ゆっくりと動いているかと思えば流れるように掌手を放つ
掌手を放つたびにパーンといい音が響いた
「この動きはそれぞれで違うが、大まかな流れは同じじゃ。独自の型を見つけ出して酔拳として昇華させるんじゃぞ」
そこからが大変だった 私たちなりの戦い方を模索して、がむしゃらに動いた
その結果、見事に私たちは漢鍾離さんの修行を終えた
言われてた通り、私たちはそれぞれ違う型になり、体中に仙力がいきわたっていくのが分かった
「うんうん、いいぞ。わしの修行はここまでじゃ。あとは各々がさらに技を磨き上げるのじゃぞ」
漢鍾離さんにお礼を言ってまた八仙たちの元に戻った
「おっさん、おわったっちか? じゃぁ次はリョのばんっちね」
「ま、今日は遅いから明日にするし。ゆっくり休むといいし」
どうやら明日は呂洞賓さんというすらっとしたイケメンさんが修行を付けてくれるみたい
「やぁ、僕は呂洞賓、漢鍾離師匠の弟子だよ」
なんと、あのおじさんには弟子がいたみたい
しかも二人!
ひとりはこのリョさんで、もう一人は曹国舅さん
どっちも八仙の人だね
ソウさんもイケメンで、こっちはかなり無口で私たちには会釈しかしてくれない
ちょっと苦手なタイプかも
私達はリョさんにお願いしますと挨拶してその日の修行を終えた
漢鍾離さんが言うには、それぞれの動きに適した修行場があるんだって
ここは池になっていて、その中には杭が何本も刺さっていた
「さてと、わしの修行はまず耐え忍ぶことから始める」
そう言うと漢鍾離さんは驚くほど身軽な動きで池の向こう岸へと飛び上がっていってしまった
「君たちは池の杭に立ちなさい」
言われるがままに杭の上に立ったんだけど、この杭、藻がついてて滑りやすい
ちょっとバランスを崩すと滑り落ちそう
「では始めるぞ」
漢鍾離さんは手に持ったウチワのようなものを私たちに向けて仰いだ
「んえ?」
いきなり風が吹いて私たちは池に落ちた
「な、何今の?」
「うひ~、冷たいっす」
「おろろ、意外と足腰が弱いんじゃのぉ」
冷たい水から上がると漢鍾離さんが熱風で私たちを乾かしてくれた
彼が持っている暗八仙は芭蕉扇と言って、様々な風を起こせるらしい
「乾いたかの? それじゃぁもう一度杭に立つのじゃ」
そっか、風が吹いても落ちないようにバランスを鍛えるんだね
確か父様が、どんな武術でも体幹、すなわちバランスが大切だって教えてくれたっけ?
とにかくバランスを鍛えればどんな体勢からでも攻撃ができるようになるんだって言ってた
「ふむ、やる気に満ちた目をしておるな。どれ、さっきより少し強めに行くぞ」
今度の風は突風
でも、さっき少しだけだけどコツのようなものが分かった気がする
「お、黒い子と白い子はなかなかいいね。ほら青い子、もっと足に気を配って」
ソウカが落ちそうだけど、何とか踏ん張ってる
翼を広げると風にあおられて飛ばされるからたたんでいるみたい
「ふむ、全員が耐えておるとは、意外に物覚えがいいの」
また芭蕉扇を振る漢鍾離さん
一層風が激しくなる
「う、ぐううう、落ちるっす~」
「く、うう、足がつりそう、です」
「ふえ~、翼の分余計に風が~」
ソウカは今にも落ちそう。って私もうかうかしてられない
お姉ちゃんは・・・
すごっ、全然バランスが崩れてない
よく見るとお姉ちゃんは風を受け流すようにゆっくりと動いてる
「みんな、お姉ちゃんの動きをまねして!」
一斉にお姉ちゃんを見てその動きを模した
すごい集中力でお姉ちゃんは風を裂くように手を動かしていた
「ほほ、これはこれは、すでに酔拳の動きになっておるわい」
どうやらお姉ちゃんが風を斬っている動きがそのまま酔拳の動きになってるみたい
それにしてもお姉ちゃんのマネをしただけでここまで風を受けなくなるなんて
「ではもっと強くするぞ」
もはや暴風と言ってもいいほどの風が私たちを襲う
それでもこの動きのおかげで風を受け流してバランスをとった
「はわわわ、私だけ、この動きじゃ受けきれないです~」
あ、ソウカがかなりやばそう
「ソウカ!手で風をそらすの!」
「やってます~!」
ホントだ、手の動きは完ぺきだった
と言うことは・・・
やっぱり翼が影響を受けてるのね
「ソウカ! 翼も同じように風を斬らせて!」
それを聞いたソウカは翼をまっすぐに伸ばして風に抵抗しないよう動かしてみた
「あらあ~、これは、さっきと違ってすごく楽になりました~」
「うんうん、それでいい。それぞれ風の受ける面積や形が違うからの。それぞれに合った動きを見つけることが大切なのじゃ」
このあと、台風並みの風、竜巻、神風とどんどん威力の上がっていく風を見事に受け流しきった私たち
「見事じゃ。神風まで受けきれるとは思わんかったぞ」
どうやら神風は普段の修行には組み込んでないみたい
調子に乗ってやってしまったらしい
「ではその動きを反復するのじゃ」
今度は無風の状態で先ほどの動きを試してみる
なんだか体が軽い気がする
「おお、仙力がいきわたってきているようじゃな」
「え? そうなんですか?」
自分達では仙力がみなぎってるのかいまいちわからない
でも確かに体は軽く、心は穏やかになってる気がする
しばらく動きを体に叩き込んでいると、漢鍾離さんが呼びかけた
「よしよし、かなり自然に動けるようになったみたいじゃな。次はその動きを拳法として戦えるように昇華させるぞ」
お腹をポーンと叩いて見本を見せてくれた
ゆっくりと動いているかと思えば流れるように掌手を放つ
掌手を放つたびにパーンといい音が響いた
「この動きはそれぞれで違うが、大まかな流れは同じじゃ。独自の型を見つけ出して酔拳として昇華させるんじゃぞ」
そこからが大変だった 私たちなりの戦い方を模索して、がむしゃらに動いた
その結果、見事に私たちは漢鍾離さんの修行を終えた
言われてた通り、私たちはそれぞれ違う型になり、体中に仙力がいきわたっていくのが分かった
「うんうん、いいぞ。わしの修行はここまでじゃ。あとは各々がさらに技を磨き上げるのじゃぞ」
漢鍾離さんにお礼を言ってまた八仙たちの元に戻った
「おっさん、おわったっちか? じゃぁ次はリョのばんっちね」
「ま、今日は遅いから明日にするし。ゆっくり休むといいし」
どうやら明日は呂洞賓さんというすらっとしたイケメンさんが修行を付けてくれるみたい
「やぁ、僕は呂洞賓、漢鍾離師匠の弟子だよ」
なんと、あのおじさんには弟子がいたみたい
しかも二人!
ひとりはこのリョさんで、もう一人は曹国舅さん
どっちも八仙の人だね
ソウさんもイケメンで、こっちはかなり無口で私たちには会釈しかしてくれない
ちょっと苦手なタイプかも
私達はリョさんにお願いしますと挨拶してその日の修行を終えた
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