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黒の国24 前編
八十一階層
どこかで見たような街並みに発展した交通や建物
ここはまるで地球のようだった
「来たみたいだよ」
「ほんとだ。まさかシェイナちゃんが倒されるとはね」
「わたくしたちなら問題ないですわ」
「めんどくさい、早く帰って寝たい」
4人ほどの女性の声がする
声が聞こえるのは街の中心
そこまで走ってみると、一人の女の子が立っていた
女子高生らしい制服姿で、手には銃のような武器を持っていた
「やぁ、あたしは詩季ナンバー1のナツキ。ここからはあたしたちと戦ってもらうわ」
サバサバした赤い髪の少女で、見ただけでも相当な手練れだとわかる
「あ、構えてるとこ悪いけど、あたしたちは最後だから。シェイナちゃんを倒したのがどんな相手か見ておきたかっただけだし。最初の相手はこっちね」
詩季という少女の横から突如人が現れた
男の子なのか女の子なのか分からない中性的な顔立ち
「この子は司つかさちゃんって言ってね。あたしのお友達の一人。この子とここで戦ってもらうわね」
「初めまして。僕は司、最初の相手を務めさせてもらうね」
どうやらここからはそれぞれのフロアにいる詩季さんの仲間を倒していく仕様らしい
それにしてもこの人たち、不思議な力を感じる。魔力とは別の何か・・・
「じゃぁあたしたちは九十階で待ってるね」
そう言うと詩季さんは消えた
消える直前に髪の色が青くなったような気がする
それに、あたしたち? 九十階層で何人かと戦うのかな?
「それじゃ、始めよっか」
司さんは突然目の前から消え、エンシュの真後ろに現れた
「エンシュ! 後ろ!」
気づいた時には司さんはエンシュと一緒に消えた
そしてエンシュと共に上空へ出現して、司さんだけがまた消えた
空中で支えのないエンシュは当然地面へ落ちて来る
ここでは精霊の力が使えないため空が飛べない
ドスンと音がしてエンシュが一気に赤くなっていた
「この力、一体・・・」
すぐに立ち上がるエンシュに治療魔法をかける
「おや、回復の手立てがあるみたいだね。これは厄介だ」
また消える司さん
今度は僕の後ろに現れた
「君から戦闘不能にしよう。今度はもっと高くから落とすね」
僕は捕まれ、目の前の景色が一瞬で変わった
「う、わ、空が」
仮想空間の空だけど、外と変わりないほどに青くてきれいだ
そのまま僕は、落下した
「うわぁあああ!」
ドシャッという音と共に僕の体が黒くなって動けなくなった
僕が戦闘不能になるのは初めてだな、とのんきに思ってしまう
「リディエラ様!」
テュネが走って来るけど、そこを司さんが狙っていたかのように掴み、また上空へ
「ほら、僕を止めないと一人ずつ戦闘不能になっちゃうよ」
それを聞いてテュネがニヤリと笑った
「かかりましたね」
手に持っていたハープを鞭のに変えて一瞬のうちに司さんを拘束した
「フーレン! 今です!」
既に詠唱を終えていたフーレンが直線の軌道を描く雷魔法を撃った
それもかなり強力な上位魔法みたい
「アンガーゼウス!」
バチバチという音が激しく響き、司さんに直撃してテュネと一緒に落ちてきた
隙を突かれたせいか、司さんは一撃で黒くなっていた
「うそ、僕が、こんな簡単な手で負ける?」
司さんはすごく悔しそうな顔をしていた
「ごめん詩季ちゃん」
どうやらこれでクリアみたいだ
「すごいね君たち、さぁ、次に進むといいよ」
彼女の後ろにいつの間にか階段が出現していた
八十二階層
様々な人形が置かれた部屋で、かなり不気味だ
その部屋の中心には誰かが座っている椅子があった
「あ、つ、司ちゃん、倒されちゃったんだ」
その子は不気味なクマのぬいぐるみを抱えている
右手にはネイルガンという釘を撃ち込む工具を持っていた
「私は、霊花で、す」
自信なさげに話す霊花さん
「では、た、戦いましょうか」
椅子からふわりと降り立つと、ぬいぐるみを放った
そのぬいぐるみはスタッと立つと、攻撃の構えをとった
「え? ぬいぐるみが動いてる! もしかしてゴースト!?」
クノエちゃんが驚いた
それを聞いてエンシュの顔が青ざめる
「ゴースト? 幽霊のこと、ですか? 違います。これは、私の能力です」
能力? さっきの司さんの力と言い、この魔力じゃない感じの力の波導・・・
もしかして、超能力?
「くまさん、私を守ってください」
ぬいぐるみは僕らに向かって走って来た
そのぬいぐるみの攻撃を避けていると、霊花さんがネイルガンをあらぬ方向である地面に向けて撃っていた
「どこを狙っているんです? 私たちはこっちですよ」
エンシュが笑った
違う、これはわざわざ地面に向けて撃ったんだ
「あ、れ? 動けないです」
テュネの動きが止まった
「成功、です」
釘が刺さっているのは地面と、テュネの影だった
影を地面に縫い付けることで相手の動きを封じたみたい
「まだまだ」
またネイルガンが撃たれた
今度はクノエちゃんとフーレンが捕まっている
「くまさん、攻撃してください」
ぬいぐるみの強烈な拳がテュネに叩き込まれた
このぬいぐるみ、フワフワじゃない!?
「う、ぐ、うかつでした」
テュネは動けない上に体が黄色になっていた
すぐに回復魔法をかけようとするけど、僕まで縫い付けられたみたいで動けなくなった
「私に任せてください!」
アスラムが手を地面に付けると地面が揺れて土が盛り上がった
それによって釘が抜けて僕たちは自由を取り戻した
「う、そんな抜け出し方が」
こうなると逆転だね
僕らはあっさりと霊花さんを倒して次の階層へ進んだ
83階層
様々なゴミやくず鉄、燃え上がる火柱、氷柱、ありとあらゆる物質が部屋を埋め尽くしていた
その中心に盾を持った少女が立っている
「どうも~、私~、才華っていいます~」
ぺこりとお辞儀をする才華さん
構えている盾は小さくて心もとない気がする
「では~、行きますよ~」
才華さんが走り出したのは僕たちと真逆のごみがある方角
そこで鉄くずを掴む
「えい~」
そこにあった鉄くずが才華さんに吸収された
「それ~」
盾が大きくなり、才華さんの体がカチカチの鉄になった
「な、何なのこれ」
「私の能力は~、手から物質を取り込んで~自分の体に融合させる力です~。私~、結構強いんですよ~」
才華さんが言っていたように、本当に強い
まず物理攻撃が全く通らない
取り込んだのは鉄だけじゃない
あらゆる金属を取り込んで、不可能と思われるような合金を体に作り出してその硬度はオリハルコンに近いほどになっていた
こうなると魔法も通らないみたい
「どうしよう。打つ手がない」
「ちょっと試したいことがあるのですが」
テュネに何か提案があるみたいだ
ここは彼女に任せてみよう
「ほらほら~、攻めてこないと~、私は倒せませんよ~」
ダイヤよりも硬い能力で作り出した刀をくるくるとまわしながら挑発してくる才華さん
「行きます!」
「お~、やる気満々~」
「バラライカ普通の子守歌!」
はい、あっさりと寝てしまいました
さすがに耳までカバーしきれないもんね
八十四階層
何もない真っ白な部屋
そこには綺麗な少女が立っていた
「早いわね。もう私の番になるなんて。私は鷹音よ。よろしくね」
クール―ビューティーと言った感じ
鷹音さんはすぐに動き出した
「亜空切断」
最初の一撃でテュネとアスラムがいきなり戦闘不能になってしまった
やばい、ヤバすぎるよこの人
一切の躊躇がない上に空間を切断してるから攻撃が目に見えない
「かかってこないなら全滅しちゃうわよ?」
また空間が切り裂かれた
今度のは牽制だったみたいで誰も攻撃されていない
でもそれで少しわかった
彼女が空間を切り裂くとき少し空間が歪むんだ
つまりそれを見て躱せば・・・
「亜空切断」
いまだ!
僕はその攻撃を空間の歪みから予測して避けた
「な!?」
鷹音さんは驚いている
隙ができた鷹音さんをクノエちゃんが一瞬で間合いを詰めて刀を振った
見事直撃し、一気に赤くなる鷹音さん
「クッ、今な短時間で私の攻撃が見極められるなんて・・・。あなたはいい目を持ってるみたいね」
また亜空切断で攻撃してきたけど、避け方が分かったため僕たちには一切当たらなくなった
鷹音さんはスタミナが切れたのか、クノエちゃんに倒されて僕たちは勝利した
八十五階層
土と草の香りが漂っているのどかな草原
そこに立っていたのは意外な人物だった
「ハクラちゃん!?」
そう、妖怪族の国カゲミヤにいるはずのハクラちゃんがたっていたのだ
「はい、確かに私はハクラですが? あなたは誰ですか? 初対面のはずなのですが・・・」
声も同じ、姿はまさしくハクラちゃん
でも、決定的な違いがあった
角がない
「よくわかりませんが、私に似た誰かと勘違いしているみたいですね。改めて自己紹介します。私はハクラ。能力は仙力と鬼化。いざ!」
鬼仙のハクラちゃんとあまりにも似てる
そういえば、母さんが言ってたっけ。別世界にも同じ人がいることがあるって
じゃぁこのハクラさんは別世界のハクラさんってことか
ハクラさんは力を開放したみたいだ
鬼化・・・
これによってまさしくこの世界のハクラちゃんと同じ姿になった
さらに仙力という力で自分を強化したみたい
「ハァアアア!!」
速い! この世界のハクラちゃんよりもはるかに速いよこれ
「てりゃぁ!!」
素手による攻撃
でもその指からは鋭い爪が生えていた
ちょっと触れただけで服が切り裂かれていく
エンシュが文字通り足止めをしてフーレンの攻撃呪文の詠唱を待つ
「プロメテウス!」
大きな炎が空中に現れてハクラさんを飲み込んだ
「やった!」
やってなかった
なんとハクラさんはどこからか刀を取り出して炎を切り裂いていた
「残雪《のこりゆき》」
その刀を持ったハクラさんは凶悪そのものだった
間合いを一瞬で詰められては斬られ、逃げようにもすぐに追いつかれてしまう
「くっ、攻撃ができません!」
エンシュもたじたじ
でも打開策を見出した
刀の攻撃はそこまで強くなくて、地味なダメージしか与えられていない
ならば
「召喚!」
ゴーレムのメダリオンを使って3体のゴーレムを呼び出した
「え?」
驚くハクラさん
そこからは圧倒的だった
ハクラさんの攻撃はゴーレムに通らない
ゴーレムは動きが遅いけどずんずんとハクラさんに間合いを詰め、とうとう追い詰めてその拳を振り下ろした
「い、いや、やめ」
ハクラさんは大きな拳骨を頭に受けて倒れた
「う、うう、次に、進んでください」
負けたのがショックなのか落ち込むハクラさん
地面にのの字を書き始めたので仕方なく次の階へ進んだ
どこかで見たような街並みに発展した交通や建物
ここはまるで地球のようだった
「来たみたいだよ」
「ほんとだ。まさかシェイナちゃんが倒されるとはね」
「わたくしたちなら問題ないですわ」
「めんどくさい、早く帰って寝たい」
4人ほどの女性の声がする
声が聞こえるのは街の中心
そこまで走ってみると、一人の女の子が立っていた
女子高生らしい制服姿で、手には銃のような武器を持っていた
「やぁ、あたしは詩季ナンバー1のナツキ。ここからはあたしたちと戦ってもらうわ」
サバサバした赤い髪の少女で、見ただけでも相当な手練れだとわかる
「あ、構えてるとこ悪いけど、あたしたちは最後だから。シェイナちゃんを倒したのがどんな相手か見ておきたかっただけだし。最初の相手はこっちね」
詩季という少女の横から突如人が現れた
男の子なのか女の子なのか分からない中性的な顔立ち
「この子は司つかさちゃんって言ってね。あたしのお友達の一人。この子とここで戦ってもらうわね」
「初めまして。僕は司、最初の相手を務めさせてもらうね」
どうやらここからはそれぞれのフロアにいる詩季さんの仲間を倒していく仕様らしい
それにしてもこの人たち、不思議な力を感じる。魔力とは別の何か・・・
「じゃぁあたしたちは九十階で待ってるね」
そう言うと詩季さんは消えた
消える直前に髪の色が青くなったような気がする
それに、あたしたち? 九十階層で何人かと戦うのかな?
「それじゃ、始めよっか」
司さんは突然目の前から消え、エンシュの真後ろに現れた
「エンシュ! 後ろ!」
気づいた時には司さんはエンシュと一緒に消えた
そしてエンシュと共に上空へ出現して、司さんだけがまた消えた
空中で支えのないエンシュは当然地面へ落ちて来る
ここでは精霊の力が使えないため空が飛べない
ドスンと音がしてエンシュが一気に赤くなっていた
「この力、一体・・・」
すぐに立ち上がるエンシュに治療魔法をかける
「おや、回復の手立てがあるみたいだね。これは厄介だ」
また消える司さん
今度は僕の後ろに現れた
「君から戦闘不能にしよう。今度はもっと高くから落とすね」
僕は捕まれ、目の前の景色が一瞬で変わった
「う、わ、空が」
仮想空間の空だけど、外と変わりないほどに青くてきれいだ
そのまま僕は、落下した
「うわぁあああ!」
ドシャッという音と共に僕の体が黒くなって動けなくなった
僕が戦闘不能になるのは初めてだな、とのんきに思ってしまう
「リディエラ様!」
テュネが走って来るけど、そこを司さんが狙っていたかのように掴み、また上空へ
「ほら、僕を止めないと一人ずつ戦闘不能になっちゃうよ」
それを聞いてテュネがニヤリと笑った
「かかりましたね」
手に持っていたハープを鞭のに変えて一瞬のうちに司さんを拘束した
「フーレン! 今です!」
既に詠唱を終えていたフーレンが直線の軌道を描く雷魔法を撃った
それもかなり強力な上位魔法みたい
「アンガーゼウス!」
バチバチという音が激しく響き、司さんに直撃してテュネと一緒に落ちてきた
隙を突かれたせいか、司さんは一撃で黒くなっていた
「うそ、僕が、こんな簡単な手で負ける?」
司さんはすごく悔しそうな顔をしていた
「ごめん詩季ちゃん」
どうやらこれでクリアみたいだ
「すごいね君たち、さぁ、次に進むといいよ」
彼女の後ろにいつの間にか階段が出現していた
八十二階層
様々な人形が置かれた部屋で、かなり不気味だ
その部屋の中心には誰かが座っている椅子があった
「あ、つ、司ちゃん、倒されちゃったんだ」
その子は不気味なクマのぬいぐるみを抱えている
右手にはネイルガンという釘を撃ち込む工具を持っていた
「私は、霊花で、す」
自信なさげに話す霊花さん
「では、た、戦いましょうか」
椅子からふわりと降り立つと、ぬいぐるみを放った
そのぬいぐるみはスタッと立つと、攻撃の構えをとった
「え? ぬいぐるみが動いてる! もしかしてゴースト!?」
クノエちゃんが驚いた
それを聞いてエンシュの顔が青ざめる
「ゴースト? 幽霊のこと、ですか? 違います。これは、私の能力です」
能力? さっきの司さんの力と言い、この魔力じゃない感じの力の波導・・・
もしかして、超能力?
「くまさん、私を守ってください」
ぬいぐるみは僕らに向かって走って来た
そのぬいぐるみの攻撃を避けていると、霊花さんがネイルガンをあらぬ方向である地面に向けて撃っていた
「どこを狙っているんです? 私たちはこっちですよ」
エンシュが笑った
違う、これはわざわざ地面に向けて撃ったんだ
「あ、れ? 動けないです」
テュネの動きが止まった
「成功、です」
釘が刺さっているのは地面と、テュネの影だった
影を地面に縫い付けることで相手の動きを封じたみたい
「まだまだ」
またネイルガンが撃たれた
今度はクノエちゃんとフーレンが捕まっている
「くまさん、攻撃してください」
ぬいぐるみの強烈な拳がテュネに叩き込まれた
このぬいぐるみ、フワフワじゃない!?
「う、ぐ、うかつでした」
テュネは動けない上に体が黄色になっていた
すぐに回復魔法をかけようとするけど、僕まで縫い付けられたみたいで動けなくなった
「私に任せてください!」
アスラムが手を地面に付けると地面が揺れて土が盛り上がった
それによって釘が抜けて僕たちは自由を取り戻した
「う、そんな抜け出し方が」
こうなると逆転だね
僕らはあっさりと霊花さんを倒して次の階層へ進んだ
83階層
様々なゴミやくず鉄、燃え上がる火柱、氷柱、ありとあらゆる物質が部屋を埋め尽くしていた
その中心に盾を持った少女が立っている
「どうも~、私~、才華っていいます~」
ぺこりとお辞儀をする才華さん
構えている盾は小さくて心もとない気がする
「では~、行きますよ~」
才華さんが走り出したのは僕たちと真逆のごみがある方角
そこで鉄くずを掴む
「えい~」
そこにあった鉄くずが才華さんに吸収された
「それ~」
盾が大きくなり、才華さんの体がカチカチの鉄になった
「な、何なのこれ」
「私の能力は~、手から物質を取り込んで~自分の体に融合させる力です~。私~、結構強いんですよ~」
才華さんが言っていたように、本当に強い
まず物理攻撃が全く通らない
取り込んだのは鉄だけじゃない
あらゆる金属を取り込んで、不可能と思われるような合金を体に作り出してその硬度はオリハルコンに近いほどになっていた
こうなると魔法も通らないみたい
「どうしよう。打つ手がない」
「ちょっと試したいことがあるのですが」
テュネに何か提案があるみたいだ
ここは彼女に任せてみよう
「ほらほら~、攻めてこないと~、私は倒せませんよ~」
ダイヤよりも硬い能力で作り出した刀をくるくるとまわしながら挑発してくる才華さん
「行きます!」
「お~、やる気満々~」
「バラライカ普通の子守歌!」
はい、あっさりと寝てしまいました
さすがに耳までカバーしきれないもんね
八十四階層
何もない真っ白な部屋
そこには綺麗な少女が立っていた
「早いわね。もう私の番になるなんて。私は鷹音よ。よろしくね」
クール―ビューティーと言った感じ
鷹音さんはすぐに動き出した
「亜空切断」
最初の一撃でテュネとアスラムがいきなり戦闘不能になってしまった
やばい、ヤバすぎるよこの人
一切の躊躇がない上に空間を切断してるから攻撃が目に見えない
「かかってこないなら全滅しちゃうわよ?」
また空間が切り裂かれた
今度のは牽制だったみたいで誰も攻撃されていない
でもそれで少しわかった
彼女が空間を切り裂くとき少し空間が歪むんだ
つまりそれを見て躱せば・・・
「亜空切断」
いまだ!
僕はその攻撃を空間の歪みから予測して避けた
「な!?」
鷹音さんは驚いている
隙ができた鷹音さんをクノエちゃんが一瞬で間合いを詰めて刀を振った
見事直撃し、一気に赤くなる鷹音さん
「クッ、今な短時間で私の攻撃が見極められるなんて・・・。あなたはいい目を持ってるみたいね」
また亜空切断で攻撃してきたけど、避け方が分かったため僕たちには一切当たらなくなった
鷹音さんはスタミナが切れたのか、クノエちゃんに倒されて僕たちは勝利した
八十五階層
土と草の香りが漂っているのどかな草原
そこに立っていたのは意外な人物だった
「ハクラちゃん!?」
そう、妖怪族の国カゲミヤにいるはずのハクラちゃんがたっていたのだ
「はい、確かに私はハクラですが? あなたは誰ですか? 初対面のはずなのですが・・・」
声も同じ、姿はまさしくハクラちゃん
でも、決定的な違いがあった
角がない
「よくわかりませんが、私に似た誰かと勘違いしているみたいですね。改めて自己紹介します。私はハクラ。能力は仙力と鬼化。いざ!」
鬼仙のハクラちゃんとあまりにも似てる
そういえば、母さんが言ってたっけ。別世界にも同じ人がいることがあるって
じゃぁこのハクラさんは別世界のハクラさんってことか
ハクラさんは力を開放したみたいだ
鬼化・・・
これによってまさしくこの世界のハクラちゃんと同じ姿になった
さらに仙力という力で自分を強化したみたい
「ハァアアア!!」
速い! この世界のハクラちゃんよりもはるかに速いよこれ
「てりゃぁ!!」
素手による攻撃
でもその指からは鋭い爪が生えていた
ちょっと触れただけで服が切り裂かれていく
エンシュが文字通り足止めをしてフーレンの攻撃呪文の詠唱を待つ
「プロメテウス!」
大きな炎が空中に現れてハクラさんを飲み込んだ
「やった!」
やってなかった
なんとハクラさんはどこからか刀を取り出して炎を切り裂いていた
「残雪《のこりゆき》」
その刀を持ったハクラさんは凶悪そのものだった
間合いを一瞬で詰められては斬られ、逃げようにもすぐに追いつかれてしまう
「くっ、攻撃ができません!」
エンシュもたじたじ
でも打開策を見出した
刀の攻撃はそこまで強くなくて、地味なダメージしか与えられていない
ならば
「召喚!」
ゴーレムのメダリオンを使って3体のゴーレムを呼び出した
「え?」
驚くハクラさん
そこからは圧倒的だった
ハクラさんの攻撃はゴーレムに通らない
ゴーレムは動きが遅いけどずんずんとハクラさんに間合いを詰め、とうとう追い詰めてその拳を振り下ろした
「い、いや、やめ」
ハクラさんは大きな拳骨を頭に受けて倒れた
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。