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闇の落とし子2
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ミヤは神々との力の差を痛感していた。それどころか自分たちはあの世界の住人や黒族と同程度の力しかない
それに、正直代々聞かされてきた神々がいかに自分たちの宿敵なのかや、復讐などどうでもよくなってきている
ここでの生活は快適だった
数千人に及ぶ闇人の食料などは全てメロが集めてきてくれた
何もないこの空間では食料などあるはずもないにもかかわらずである
彼女が言うには、自分の力は集合だからだそうだ
何かを集めるのにこの上なく便利な力らしい
「僕はね。アカシックレコードに記録されているあらゆるものを集めることができるんだ。ちなみにフィフィはどんなものでも散在させることができるよ」
言っている意味はよく分からなかったが、自分達の力など足元にも及ばないであろうことはわかる
それほどまでに力の差があった
「これでも僕らが守ってるあの人にはまだまだかなわないんだけどね」
「あの人?」
これだけ強いにもかかわらず、彼女らが守る者はそれ以上の存在だという
「そうだ、一度会ってみる? 彼女も喜ぶと思うよ」
「え、でも・・・」
「いいからいいから」
「フィフィ、君も行こう。最近会いに行ってないでしょ?」
「そうね。私もちょうど会いたいと思ってたの」
彼女とはアカシックレコードの管理者のことだ
メロとフィフィの二人はその管理者を守護する役目を担っている
「まず狭間の世界から出ないとね。フィフィ、いくよ」
「えぇ」
二人が手をつなぎ、メロは空中に縦に線を引いた
すると空間が裂け、様々な世界への通路が開いた
「ほら、ついてきて」
メロはミヤの手を引っ張り、その通路を通り抜けた
「ほら、ここがそうだよ」
そこは特に何かあるわけでもない先ほどいた狭間の世界と変わらないように見えた
「あの、ここはどこなのですか? 先ほどと変わらないように見えるのですが」
「そう見える? よく見てみなよ」
目を凝らすと何もないと思っていた空間ではなく、膨大な量の記録が埋め尽くしていた
あまりの量で目の前までびっちりと・・・。つまりそれが目の錯覚となって何もないように見えていたのだ
「これは、何て量の情報・・・」
(これだけの情報があれば、神々にも・・・)
「すごいでしょ? 私たちはこの場所と管理者をずっと守ってるの。あなたたちにも手伝ってほしいわ」
「それはいい考えだねフィフィ。ね、ミヤちゃん。一緒にここを守ってくれないかな?」
「で、でも私たちは闇の落とし子。それにこの情報、私たちが復讐に使うと思わないのですか?」
メロは首をかしげる
「なんで? 復讐しようと思ってるならそんなこと言わないよね? ほら、もう君は復讐心が薄れてきてるんだよ。素晴らしいことだよこれは」
メロは喜んでいるが、ミヤは複雑な気分だった
「不安そうだね? 大丈夫、僕は信じてるから」
心の底からの言葉は相手の心を打つ。メロは本当にミヤのことを信じているのが分かった
「わたし、私は・・・」
自分で自分のことが分からなくなっていく。でも復讐心、憎しみ、恨みが風化していくのは悪い気分ではなかった
「お、いたいた。おーい」
メロが呼んだのは小柄な少女。まるで科学者のような白衣を着、小さな鼻掛け眼鏡をちょこんと乗せているのが可愛らしい
「ん? おお久しぶりだぜな! メロ、フィフィ」
二人を見たとたん真面目だった彼女の顔は満面の笑みに塗り替えられた
「パリケル、どうだいアカシックレコードの様子は」
「ん、順調だぜな。過去、現在、未来、どれにも異常はないぜな。今のところはだけど」
恐ろしいほどのスピードで情報を処理するパリケルと言う少女。一瞬一瞬で変わっていく情報を整理し、タグ付けし、コピーし、バックアップし、凍結し、解凍し、圧縮し、保存し、消去し・・・。
それらすべての作業をずっと、たった一人でやっているのだった
それができるのも、彼女はアカシックレコードに選ばれた者だからだろう
「相変わらず大変そうだね?」
「そうでもないぜな。なれればこんな作業一瞬だぜな。まぁ一瞬一瞬で新しい情報に書き換わったり作られたりするから終わらないんだけど・・・。それより闇人の少女がいるじゃないかぜな。ふむ、俺様に紹介とな? なるほどなるほど、うん、いい子じゃないか。たまに顔を見せに来るといいぜな」
どうやらアカシックレコードから得た情報で全てを理解しているらしいパリケル
ミヤもその様子にあっけに取られている
「混乱しているみたいだけどこの作業は理解する必要はないぜな。俺様は充実してるから心配する必要もないぜな。あと、俺様は元々人間だぜな」
聞いてもいないのにミヤの全ての疑問に答えていく
「すごいでしょ? もし全ての世界の全てが彼女の敵に回ったとしても彼女には敵わない。神でも大神でも、闇でも光でも、始まりでも終わりでもね」
根源ともいわれるアカシックレコードは全てを育み、全てを終わらせてきた
パリケルはそのアカシックレコードの一部である。そのため世界自体を終わらせることも作り出すことも可能だ。その気になれば、何もかもを無にすることもできる
「さて、俺様は作業に戻るぜな」
そう言うとパリケルはまた真面目な顔になり、休まず動いていた手や瞳をさらにせわしく動かし始めた
「さ、邪魔になっちゃいけないからそろそろ帰るよ」
三人はパリケルに別れを告げると狭間の世界へと戻った
それに、正直代々聞かされてきた神々がいかに自分たちの宿敵なのかや、復讐などどうでもよくなってきている
ここでの生活は快適だった
数千人に及ぶ闇人の食料などは全てメロが集めてきてくれた
何もないこの空間では食料などあるはずもないにもかかわらずである
彼女が言うには、自分の力は集合だからだそうだ
何かを集めるのにこの上なく便利な力らしい
「僕はね。アカシックレコードに記録されているあらゆるものを集めることができるんだ。ちなみにフィフィはどんなものでも散在させることができるよ」
言っている意味はよく分からなかったが、自分達の力など足元にも及ばないであろうことはわかる
それほどまでに力の差があった
「これでも僕らが守ってるあの人にはまだまだかなわないんだけどね」
「あの人?」
これだけ強いにもかかわらず、彼女らが守る者はそれ以上の存在だという
「そうだ、一度会ってみる? 彼女も喜ぶと思うよ」
「え、でも・・・」
「いいからいいから」
「フィフィ、君も行こう。最近会いに行ってないでしょ?」
「そうね。私もちょうど会いたいと思ってたの」
彼女とはアカシックレコードの管理者のことだ
メロとフィフィの二人はその管理者を守護する役目を担っている
「まず狭間の世界から出ないとね。フィフィ、いくよ」
「えぇ」
二人が手をつなぎ、メロは空中に縦に線を引いた
すると空間が裂け、様々な世界への通路が開いた
「ほら、ついてきて」
メロはミヤの手を引っ張り、その通路を通り抜けた
「ほら、ここがそうだよ」
そこは特に何かあるわけでもない先ほどいた狭間の世界と変わらないように見えた
「あの、ここはどこなのですか? 先ほどと変わらないように見えるのですが」
「そう見える? よく見てみなよ」
目を凝らすと何もないと思っていた空間ではなく、膨大な量の記録が埋め尽くしていた
あまりの量で目の前までびっちりと・・・。つまりそれが目の錯覚となって何もないように見えていたのだ
「これは、何て量の情報・・・」
(これだけの情報があれば、神々にも・・・)
「すごいでしょ? 私たちはこの場所と管理者をずっと守ってるの。あなたたちにも手伝ってほしいわ」
「それはいい考えだねフィフィ。ね、ミヤちゃん。一緒にここを守ってくれないかな?」
「で、でも私たちは闇の落とし子。それにこの情報、私たちが復讐に使うと思わないのですか?」
メロは首をかしげる
「なんで? 復讐しようと思ってるならそんなこと言わないよね? ほら、もう君は復讐心が薄れてきてるんだよ。素晴らしいことだよこれは」
メロは喜んでいるが、ミヤは複雑な気分だった
「不安そうだね? 大丈夫、僕は信じてるから」
心の底からの言葉は相手の心を打つ。メロは本当にミヤのことを信じているのが分かった
「わたし、私は・・・」
自分で自分のことが分からなくなっていく。でも復讐心、憎しみ、恨みが風化していくのは悪い気分ではなかった
「お、いたいた。おーい」
メロが呼んだのは小柄な少女。まるで科学者のような白衣を着、小さな鼻掛け眼鏡をちょこんと乗せているのが可愛らしい
「ん? おお久しぶりだぜな! メロ、フィフィ」
二人を見たとたん真面目だった彼女の顔は満面の笑みに塗り替えられた
「パリケル、どうだいアカシックレコードの様子は」
「ん、順調だぜな。過去、現在、未来、どれにも異常はないぜな。今のところはだけど」
恐ろしいほどのスピードで情報を処理するパリケルと言う少女。一瞬一瞬で変わっていく情報を整理し、タグ付けし、コピーし、バックアップし、凍結し、解凍し、圧縮し、保存し、消去し・・・。
それらすべての作業をずっと、たった一人でやっているのだった
それができるのも、彼女はアカシックレコードに選ばれた者だからだろう
「相変わらず大変そうだね?」
「そうでもないぜな。なれればこんな作業一瞬だぜな。まぁ一瞬一瞬で新しい情報に書き換わったり作られたりするから終わらないんだけど・・・。それより闇人の少女がいるじゃないかぜな。ふむ、俺様に紹介とな? なるほどなるほど、うん、いい子じゃないか。たまに顔を見せに来るといいぜな」
どうやらアカシックレコードから得た情報で全てを理解しているらしいパリケル
ミヤもその様子にあっけに取られている
「混乱しているみたいだけどこの作業は理解する必要はないぜな。俺様は充実してるから心配する必要もないぜな。あと、俺様は元々人間だぜな」
聞いてもいないのにミヤの全ての疑問に答えていく
「すごいでしょ? もし全ての世界の全てが彼女の敵に回ったとしても彼女には敵わない。神でも大神でも、闇でも光でも、始まりでも終わりでもね」
根源ともいわれるアカシックレコードは全てを育み、全てを終わらせてきた
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「さて、俺様は作業に戻るぜな」
そう言うとパリケルはまた真面目な顔になり、休まず動いていた手や瞳をさらにせわしく動かし始めた
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