精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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妖怪族の国9

 大門の前に巨大なモニターのようなものが煙と共に現れる
「リディちゃん、あれ、妖術よ」
「あ、そうなんだ。いろんな能力があるんだね」
 モニターに文字が表示される
“第一問、バシリスクやコカトリスに石化させられた場合、石化を解くアイテムを答えよ”
「これは簡単ですね。キンウの針羽毛を粉にして振りかければいいのです」
“正解!”
 さすがテュネだ。早い
“第二問、ケルベロスの肝にはどのような薬効があるか答えよ”
「け、ケルベロスの肝!? 超高級食材じゃない! あ、でもこれ私知ってるわ。確かほとんどの病気を治すのと、健康な人が食べれば数日間のパワーアップ、だったかしら?」
“正解、正確には肉体強化です”
「ふむふむ、高級食材・・・。ちょっと食べてみたいかも」
 ちょっと失礼だけど、クノエちゃんが答えたのはびっくりした
 あいや、深い意味はないよ。クノエちゃん、勉強はできるって知ってたし
“第三問、仙術を操る人間が進化した種族を答えよ”
「これは仙人ですね。進化に至った人間、仙族は桃源郷と言うところで静かに暮らしているそうですよ」
 アスラムが素早く答えた
「桃源郷かぁ、僕も行ってみたいなぁ」と、つぶやくと
「行けますよ。精霊族はあの国でも受け入れられていますので」
「じゃ、今度行ってみようよ!」
 うん、その時が楽しみだ
“第四問、ここより東にある常に燃え盛っている山を答えよ”
「火崋山《かかざん》です!」
 お、ナゴミちゃんが元気に答えてる。可愛いなぁ
“正解”
“第五問、二十年前世界中で流行った病の名称を答えよ”
 う、こんなの知らないよ。僕産まれてないじゃない
「セグメテロ熱ですね。ネズミ型の魔物を媒介とした世界中にパンデミックを起こした危険な病です。今は仙人たちが作成してくれた薬が普及しているのでかかっても安心ですよ」
 テュネがスラスラと答える。エンシュとフーレンはポカーンとしているので全く分かってないんだろう
“正解”
“第六問、モノアイ族と妖怪族の一つ目族との違いを答えよ”
「これは簡単ね。妖術が使えるかどうかよ。妖怪族には妖術を操るための器官があるから、それがないモノアイ族に妖術は扱えないの。あ、でも、過去にモノアイ族と一つ目族のハーフが生まれたんだけど、そのハーフの子は妖術が使えたわ。今その子は学校に通ってるはずよ」
「詳しいね」
「うん、だって会ったことあるもの」
 ふむふむ、妖怪族と亜人族の間でも子供はできるのか。勉強になる
“正解”
“第七問、鬼人族の進化先を二つ答えよ”
「う、ハクラちゃんに聞いとけばよかった」
「あ、私、会ったことがありますよ。シュテンという鬼人で、とても強い鬼人でしたね。一度手合わせしたのですが、私もかなり苦戦しましたよ。確か、童子だったはずです」
 エンシュが懐かしそうに空を仰ぐ。童子だって、シュテン童子。前世でも有名な鬼だ
 でも、もう一つの進化先って何だろう?
「もう一つは鬼神ですね。今まで一人しか確認されていませんが、童子を超えた遥か先にある種族です。その名の通り神のごとき力を持ち、我ら上位精霊と肩を並べる・・・、いえ、強さですよ」
 うわ、そんなに強い種族がいたんだ。でも話しを聞くに、ここ何千年も出ていないらしい
 その唯一いた鬼神はかつての勇者だったんだって。魔王を倒すために鬼神になったという伝承があるらしい。というかテュネの証言だから本当のことか
“正解”
“第八問、ケツァルコアトルの特徴を簡潔に答えよ”
「翼ある白蛇~!」
 んえ!? フーレンが答えてる
 いつもゆっくりとのんびりとしてるからこんなに素早く答えるとは、なかなかやるじゃないか
“正解”
“第九問、約千年前に異世界から来た人間で、この世界で画期的な建築技術をもたらした者の名を答えよ”
 誰ですかそれ! 僕産まれてない頃だし、知らないよ!
「えーっと、確か、この国にも来たはず・・・。ん~と」
 ナゴミちゃんが困った顔で目をつむって頭を押さえながら考え込んでる可愛い
「あ!思い出しました! 小谷頼五郎さんです! 組木という建築技術を世界中に広めた人ですよ!」
 誰ですかそれ・・・
“正解”
“第十問、およそ250年前から九十九族の間で開かれている祭りの名前を答えよ”
「はいはいはい!ガラクタ祭よ! セトダイショウさんが転んだ時の音が良かったから開かれた祭りで、九十九族のみんながひっくり返りながら誰が一番いい音を出せるか競うの!」
 そんな祭りあるんだ。面白そうかも
“正解。おめでとうございます。先へ進めますが、十一問目からは正解するたびにボーナスアイテムが付与されます。挑戦しますか?”
 ボーナスアイテム? どんなものなんだろう
“船がパワーアップしていきます。残り全問正解で船に自動攻撃が付与されます”
「よし、やろう!」
 自動攻撃なんて欲しいに決まってる。挑戦しない選択肢なんてない
 みんなもそうみたいだし、ここはやっておこう
 それに、僕だって一問くらい答えたいし・・・
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