精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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闇の落とし子3

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 闇人達はここに来てから今まで怒りなど感じたことがない、復讐心など元からなかったかのように穏やかな日々を送っていた
 メロとフィフィと共にアカシックレコードに近づくモノを排除し、時には狭間の世界に植物、生命を繁栄させようと試行錯誤していた
「なかなかうまくいかないものね。そっちはどう?アヤ」
「発芽まではうまくいくのですが、そこから直ぐに生命力を急速に失って枯れてしまいますね。やはりこの環境下での適応は難しいものなのだと思います」
「ちょっときて、ミヤ、アヤ」
 クウダが二人を自分の育てている果実の元へ案内し、指さす
「ほら見てこれ、やっとここまで育てたよ」
 そこには苗木のような状態まで育った黒いリンゴの木があった
「すごい! どうやってここまで育てたの!?」
「実はね、僕の中にある闇の力を少し分けてみたんだ。すると枯れることなくここまですくすくとね」
「なるほど、闇の力はこの空間に耐える力を持っています。もはや私たちには必要のない力でしたが、こんなところで役立つとは思いませんでした」
 早速ミヤとアヤも同じ要領で自分たちの作物を育ててみた
 すると、闇の力を帯びた作物は多少黒くはなるものの、成長速度も速くなることが分かった
「すごいわクウダ。あなたのおかげでこの世界に生命が実りそう。この調子で行けば動物も飼育できるんじゃないかしら?」
「その可能性はあるけど、闇化した動物は凶暴化する。その問題を解決しなきゃ」
「そっか、そうだったわね。一体どうすれば」
 動物をどう飼育するか話し合っていると、そこに一筋の光が差し込んで中から少女がニ人現れた
 一人は活発そうな少女、もう一人は全身が真っ白なほのかに光る少女だった
「お、あんたらが闇人か! メロとフィフィから話は聞いてるぜ。俺は剛腕の女神ミナキだ! よろしくな」
「闇人・・・」
 ミナキの後ろにいた白い少女は眉をひそめる
「そっか、お前はこいつらの先祖とガチでやり合ってたもんな。ま、こいつらから邪悪さは感じられないから大丈夫だって」
「でもミナキ姉さん」
「くどいっての。お前は頭が固いな。母親とは大違いだぜ。あ、紹介するぜ。こいつは現光の女神イナミリアだ」
 光の女神と聞いて闇人達は震えた
 もともと闇と光は争っており、光から大神が生まれた。そのうちの一人が光りの大神だった
 ただ闇はさらに深い混沌という者に操られていた
 彼女は一度目の操られた闇との戦争で力を使い、闇を封じたものの、神へと力を落としてしまった
 その後、二度目の戦争によって死に、その死の間際にイナミリアを産み落としていた
「ど、どうも、僕はイナミリア、です」
「わ、私はミヤ、こっちはクウダとアヤよ」
 ぎこちないが、お互いまだ知り合ったばかりだ。ミナキはこれから仲良くなればいいとイナミリアの肩を叩いてメロとフィフィの元へ向かった
 そしてイナミリアは久しぶりに会う友人の元へ向かう
「光の女神・・・。ねぇミヤ、どう思う?」
「どうもこうもないでしょ? 神様から私たちは生きる許可、いえ、共に生きようって言われたんだから・・・」
 神々は闇人に手を差し伸べた
 かつてのわだかまりを捨て、共に歩んでいく決意をしたのだ
「きっと、仲良くなれますよ。ご先祖様の恨みはここにはないんです。きっと私たちは、幸せになれます!」
 アヤの言葉に二人とも励まされ、作物の元へ戻った
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