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妖怪族の国29
六階層には空飛ぶ人面虎、フライハイタイガードという魔物の住処だった
人面なので人間の言葉をしゃべるんだけど、知能はかなり低くて、冒険者などがしゃべった言葉を繰り返して惑わしているだけだという
そして当然のように肉食
「ふにゅ、あいつは頭がよくないけど戦闘力だけはすごい魔物だにゃ。ネムはあいつ嫌いなのにゃ。顔が怖いのにゃ」
確かにタイガードの顔はその筋のおじさんみたいな顔だね
どのすじとは言わないけど
「オーラガード!!」
きぃいいやあぁああ喋ったあああ!!
あ、いや喋るんだった
それにしてもオーラガードって確か、気力を体に纏って防御力を上げるスキルだっけ
冒険者の言葉を覚えてるってことか
「冒険者も楽じゃねぇぜ」
うん、愚痴までまねてる。ちょっと面白いかも
「ガンガンいけお前ら!」
冒険者パーティのリーダーの言葉でも覚えたのかな?
その言葉に従うかのように本当にタイガードたちが襲い掛かって来たのは少しびっくりした
「にゅ、鬱陶しいからとっとと倒すにゃ。猫神式対空剣術、飛射猫!」
イネムリちゃんが拳を振ると、猫の形をした拳撃がタイガードに向かって放たれた
しかもその拳撃、自在に、まるで猫が狩りをするかのように動き回ってタイガードたちを次々に撃ち落としていった
妖術と格闘術の合わせ技ってところかな?
術同士のかけ合わせは合成魔法ほどじゃないけど難しくて、イネムリちゃんは天才なんだってテュネが言ってた
「にゅふふ、ネムのこと見直したかにゃ?」
「うん! すごいよイネムリちゃん!」
「ネムのことはネムリ、もしくはネムでいいのにゃ」
あそっか、僕だけフルで呼んでた。これからはネムリちゃんって呼ばせてもらおうっと
タイガードたちを全滅させると次の階層への階段が出現
七階層へと降りていく僕達
七階層ではフロストライガーという綺麗なライガー(ライオンと虎のハーフ)が立ちはだかった
見て分かる、このライガー、相当強い
恐らくAランクオーバーは確実
「にゃふ、お前かにゃ。でも誰であろうとネムの進撃の妨げはできないのにゃ。良き眠りのため、ここでお前にはネムの糧になってもらうのにゃ!」
どうやらこのライガーはネムちゃんとの因縁がある相手らしい
どんな因縁なんだろう?
「あの時、ネムは油断していたのにゃ。必ず勝てると思っていたのにゃ。その慢心があの悲劇を生んだのにゃ。お前にはその時の借りがあるのにゃ。絶対に、この戦い、負けられないのにゃ!」
「ふん、私もお前などには負けぬ。あの時私は恐怖した。まさかこれほどの逸材がいるとは思わなかったからな」
え? このライガーさん、しゃべるの?
「何を驚いてるのにゃ。こいつは長い年月を経て妖怪化しているのにゃ。いわば妖猫族なのにゃ。種族名は雪獅虎、とでもいうべきかにゃ。新しい妖猫族なのにゃ」
「ふん、お前に名付けられてもうれしいとは思わん。そういえばあの時私はまだ名乗っていなかったな。我が名はユキノ。かつて信頼していた冒険者に付けてもらった名だ」
ユキノさんか、ぴったりだと思う
それにしてもこの二人、以前戦っていたなんて
しかもネムリちゃんが負けた? にわかには信じられないけど、それほどまでに強いんだってことはこの威圧感を見れば納得がいくね
勝負が始まるのか、ユキノさんは人型に変化した
ワイルドさと繊細さが共存するかのような美しい女性だ
「さぁ、あの時の席念を果たそう。イネムリ!」
「かかってくるのにゃユキノ!」
「「いざ尋常に、早昼寝勝負!」」
はい? 今なんて言いましたお二人とも
ハヤヒルネ? ちょっと何言ってるか分からないです
「にゃふふ、これを見るにゃユキノ!」
「そ、それは! 夢枕職人、小豆洗い族筆頭のハトメさんの作品! まさか伝説の枕をここで見ることになろうとは・・・。しかしイネムリよ。これを見てもまだ余裕でいられるかな?」
ユキノさんはゴソゴソと袋から枕を取り出す
僕には普通の枕との違いが全く分からない
「そ、それはぁああ!! 伝説の枕職人、獏族のベンシンさんのトリプルエス良夢! んにゃぁあああ!まさかそれを持っているにゃんて! ユキノ、お前なかなかやるのにゃ!」
「ふん、お前こそなイネムリ。実はだな、最近面白い布団を手に入れたのだ。ちょっと見てみないか?」
「それは興味あるのにゃ!」
「ほら、これだ」
「にゃほぉおお!! それは!最高級羽毛布団づくりで知られるキンモウモウ社の最新作! 世に数枚しか出回っていないキンウの布団! 入手困難な一品にゃ!」
「やはり分かるか! 実はこれ、二つ手に入ったのだが、よかったら譲ってもよいぞ」
「ほんとかにゃ!?」
「ああ、ただしだ。お前の持つテラマクラ社製の超レア商品、ノベツマクナック枕と交換でどうだ?」
「うにゅ、あれはネムのお宝の中でも一二を争う商品・・・。でもキンウの布団も捨てがたいのにゃ・・・」
じっと考え込むネムリちゃん
「よし乗ったのにゃ! ネムもあの枕二つ持ってるのにゃ! 交換なら五分五分なのにゃ!」
「よし、交渉成立だな。この先へ行っていいぞ。攻略したら外で待ち合わよう」
「んにゃ。ネムの屋敷前で待ってるといいにゃ」
「わかった」
あれ? 何か仲良くなってる
うん、まぁ類友ってやつかな? お互いに眠ることが好きみたいだし
あ、そうそう、この二人の因縁、数年前に開催された世界早寝コンテストで競い合ったってことみたい
ユキノさんが一位で、ネムリちゃんが二位。優勝商品は世界に一つしかない枕だったらしい
そんな因縁しかないのか君たち・・・
人面なので人間の言葉をしゃべるんだけど、知能はかなり低くて、冒険者などがしゃべった言葉を繰り返して惑わしているだけだという
そして当然のように肉食
「ふにゅ、あいつは頭がよくないけど戦闘力だけはすごい魔物だにゃ。ネムはあいつ嫌いなのにゃ。顔が怖いのにゃ」
確かにタイガードの顔はその筋のおじさんみたいな顔だね
どのすじとは言わないけど
「オーラガード!!」
きぃいいやあぁああ喋ったあああ!!
あ、いや喋るんだった
それにしてもオーラガードって確か、気力を体に纏って防御力を上げるスキルだっけ
冒険者の言葉を覚えてるってことか
「冒険者も楽じゃねぇぜ」
うん、愚痴までまねてる。ちょっと面白いかも
「ガンガンいけお前ら!」
冒険者パーティのリーダーの言葉でも覚えたのかな?
その言葉に従うかのように本当にタイガードたちが襲い掛かって来たのは少しびっくりした
「にゅ、鬱陶しいからとっとと倒すにゃ。猫神式対空剣術、飛射猫!」
イネムリちゃんが拳を振ると、猫の形をした拳撃がタイガードに向かって放たれた
しかもその拳撃、自在に、まるで猫が狩りをするかのように動き回ってタイガードたちを次々に撃ち落としていった
妖術と格闘術の合わせ技ってところかな?
術同士のかけ合わせは合成魔法ほどじゃないけど難しくて、イネムリちゃんは天才なんだってテュネが言ってた
「にゅふふ、ネムのこと見直したかにゃ?」
「うん! すごいよイネムリちゃん!」
「ネムのことはネムリ、もしくはネムでいいのにゃ」
あそっか、僕だけフルで呼んでた。これからはネムリちゃんって呼ばせてもらおうっと
タイガードたちを全滅させると次の階層への階段が出現
七階層へと降りていく僕達
七階層ではフロストライガーという綺麗なライガー(ライオンと虎のハーフ)が立ちはだかった
見て分かる、このライガー、相当強い
恐らくAランクオーバーは確実
「にゃふ、お前かにゃ。でも誰であろうとネムの進撃の妨げはできないのにゃ。良き眠りのため、ここでお前にはネムの糧になってもらうのにゃ!」
どうやらこのライガーはネムちゃんとの因縁がある相手らしい
どんな因縁なんだろう?
「あの時、ネムは油断していたのにゃ。必ず勝てると思っていたのにゃ。その慢心があの悲劇を生んだのにゃ。お前にはその時の借りがあるのにゃ。絶対に、この戦い、負けられないのにゃ!」
「ふん、私もお前などには負けぬ。あの時私は恐怖した。まさかこれほどの逸材がいるとは思わなかったからな」
え? このライガーさん、しゃべるの?
「何を驚いてるのにゃ。こいつは長い年月を経て妖怪化しているのにゃ。いわば妖猫族なのにゃ。種族名は雪獅虎、とでもいうべきかにゃ。新しい妖猫族なのにゃ」
「ふん、お前に名付けられてもうれしいとは思わん。そういえばあの時私はまだ名乗っていなかったな。我が名はユキノ。かつて信頼していた冒険者に付けてもらった名だ」
ユキノさんか、ぴったりだと思う
それにしてもこの二人、以前戦っていたなんて
しかもネムリちゃんが負けた? にわかには信じられないけど、それほどまでに強いんだってことはこの威圧感を見れば納得がいくね
勝負が始まるのか、ユキノさんは人型に変化した
ワイルドさと繊細さが共存するかのような美しい女性だ
「さぁ、あの時の席念を果たそう。イネムリ!」
「かかってくるのにゃユキノ!」
「「いざ尋常に、早昼寝勝負!」」
はい? 今なんて言いましたお二人とも
ハヤヒルネ? ちょっと何言ってるか分からないです
「にゃふふ、これを見るにゃユキノ!」
「そ、それは! 夢枕職人、小豆洗い族筆頭のハトメさんの作品! まさか伝説の枕をここで見ることになろうとは・・・。しかしイネムリよ。これを見てもまだ余裕でいられるかな?」
ユキノさんはゴソゴソと袋から枕を取り出す
僕には普通の枕との違いが全く分からない
「そ、それはぁああ!! 伝説の枕職人、獏族のベンシンさんのトリプルエス良夢! んにゃぁあああ!まさかそれを持っているにゃんて! ユキノ、お前なかなかやるのにゃ!」
「ふん、お前こそなイネムリ。実はだな、最近面白い布団を手に入れたのだ。ちょっと見てみないか?」
「それは興味あるのにゃ!」
「ほら、これだ」
「にゃほぉおお!! それは!最高級羽毛布団づくりで知られるキンモウモウ社の最新作! 世に数枚しか出回っていないキンウの布団! 入手困難な一品にゃ!」
「やはり分かるか! 実はこれ、二つ手に入ったのだが、よかったら譲ってもよいぞ」
「ほんとかにゃ!?」
「ああ、ただしだ。お前の持つテラマクラ社製の超レア商品、ノベツマクナック枕と交換でどうだ?」
「うにゅ、あれはネムのお宝の中でも一二を争う商品・・・。でもキンウの布団も捨てがたいのにゃ・・・」
じっと考え込むネムリちゃん
「よし乗ったのにゃ! ネムもあの枕二つ持ってるのにゃ! 交換なら五分五分なのにゃ!」
「よし、交渉成立だな。この先へ行っていいぞ。攻略したら外で待ち合わよう」
「んにゃ。ネムの屋敷前で待ってるといいにゃ」
「わかった」
あれ? 何か仲良くなってる
うん、まぁ類友ってやつかな? お互いに眠ることが好きみたいだし
あ、そうそう、この二人の因縁、数年前に開催された世界早寝コンテストで競い合ったってことみたい
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