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妖怪族の国37
腰骨湿地帯には大きな蓮の花が咲き乱れていて、極楽浄土を思わせるような光景になっている
さらにレンコン農家なのか、何人かの妖怪族がせっせと作業していた
泥や田んぼの扱いについては右に出る者がいない泥田坊族を始め、鳥を払ってくれる九十九族の化け案山子、害虫を食べるために集まってくれた大百足族、レンコンを掘るのを手伝ってくれる大オケラ族など多種多様な妖怪族が集まってるみたいだ
「みなさーん、精霊様がいらっしゃってくださいました。少し作業を止めて休憩にしませんかー?」
シャクナゲさんが大きな声で呼びかけると、湿地帯の中から相当数の妖怪族が現れて僕らを取り囲んだ
「ほぉえぇ、こちらが精霊王女様だかぁ。おらぁ泥田坊のダンゴっつぅんだぁ」
泥田坊族のおじさん、ダンゴさんはこのレンコン畑の管理をしているらしい
ここで取れるレンコンは煮つけにてんぷら、フライにからし連根などなど、広い用途につかわれる。すりおろすと粘り気が出てご飯にかけてしょうゆで食べても美味しいらしい
そんな話をダンゴさんたちとしばらく談笑して、お茶を飲んで休憩した後にレンコンの収穫が始まった。当然僕らも手伝う
あと、観光客の人達も体験できるみたいだから結構な人数になった
しばらくするとレンコンが山のようにうずたかく積みあがった
高さにして三メートルはあるね
でもさすが、巨人族と肩を並べれるほど大きな種族のガシャドクロ族の人達
一人で何十本と収穫するから早い早い
それにしてもこれだけ収穫したのにまだ十分の一も収穫できていないと言うから驚きだよ
「それではこちらを調理してまいりますのでしばらくお待ちくださいね」
シャクナゲさんを筆頭に女性陣がその場で一斉に調理を始めた
どこから出したのか調理器具がたくさん用意されてる
「まずは生そのもののお味を味わってください」
綺麗な水で泥を洗い流すと、真っ白に輝くレンコンが現れた
それを素早く輪切りにして皿に乗せ、しょうゆをサッとかけ、削りカツオをまぶして僕たちに渡してくれた
箸でつまんで口に運び、シャクッと齧ると、醤油の塩味とカツオの香りのあとにレンコンとは思えないほどの甘みが広がった
「次はフライとてんぷらにしてみました。こちらのてんぷらはレンコンのみで、こちらはからし連根です」
なるほど、てんぷらは二種類あるってことか
早速それぞれを味わって食べてみた
フライは外の衣のサクサク感とレンコンのシャクシャク感がたまらなくマッチしていて、かけてある野菜ベースのソースも素材の味を引き出してて美味しい
てんぷらはシンプルに塩で。レンコンの甘さ際立つ味だ
からし連根。これは辛い! すごく辛いけど癖になるような辛さだね
「お次はこちらです。レンコンとろろ麦ごはんです」
麦とお米の混ざったご飯にレンコンをすりおろしたとろろがかかってて、さらにだし醤油が上からまわしがけされている
ご飯のほかほかとした湯気に乗って甘い香りがして食欲を掻き立てられる
箸で一口食べてみると、ご飯にこんなに合うのかと言うくらいベストマッチしていた
自然薯などのとろろと違って口についても痒くならないし、このだし醤油によってご飯が進む進む
「最後はこちらです。雪女族の方に協力していただいて作ってみました」
今まで気づかなかったけど、シャクナゲさんの後ろには妖怪族の国中央に位置する氷雪山に住む雪女族の人が何人か立っていた
雪女族は女性しか生まれなくて、多種族と交わることでその子孫を増やすらしい
そのため、様々な特徴を持った人が多い
例えば、猫耳の生えた少女、この子は妖猫族の男性が父親だ
翼の生えた女性は翼人族の男性が父親、百足の下半身を持つ女性は大百足族の男性が父親と、妖怪族のみならず世界中の種族とのハーフが多い
それでも雪女族の血が途絶えないのは、3世代に一度必ず雪女としての特徴しか持たないいわゆる先祖返りがいるかららしい
さて、最後に出されたのはレンコンシロップのかき氷とレンコンアイスだ
これはこの白骨レンコンの糖度が高いから出来るスイーツで、ガシャドクロ族の里の一番人気の名産らしい
ここでしか食べれないというのもその人気に拍車をかけているっぽいね
「どれどれ」
まずかき氷を食べてみる
見た目は練乳をかけたかき氷みたいだけど、味はほのかにレンコンの香り香る甘いかき氷だった
レンコンっぽさはなくなってるけど、ちゃんとスイーツとして完成された味
次はレンコンアイス
ちゃんとコーンに乗ってるところがポイントが高いね
舐めてみると、昔ながらのアイスのような味わいで、舌がとろけているのかと錯覚するくらいにすぐ溶けてしまった
そこから口いっぱいに広がる味はバニラアイスよりも風味豊かで甘かった
「いかがでしたか? ここは食材が多く、様々な国に輸出もしているんですよ。転移装置も普及していますし、これからはよりいっそういろいろな方に食べていただけるので楽しみです」
そう言ってにっこり笑うシャクナゲさんは儚げで美しい。きっと男性に大人気なんだろうなぁ
現に今も顔を赤くしてあこがれの目で見てる観光客の男性が多いしね
ガシャドクロ族の里観光はこれで終わりみたいだ
次に目指すは占いで有名な件族の里
実は結構楽しみにしてたりする
さらにレンコン農家なのか、何人かの妖怪族がせっせと作業していた
泥や田んぼの扱いについては右に出る者がいない泥田坊族を始め、鳥を払ってくれる九十九族の化け案山子、害虫を食べるために集まってくれた大百足族、レンコンを掘るのを手伝ってくれる大オケラ族など多種多様な妖怪族が集まってるみたいだ
「みなさーん、精霊様がいらっしゃってくださいました。少し作業を止めて休憩にしませんかー?」
シャクナゲさんが大きな声で呼びかけると、湿地帯の中から相当数の妖怪族が現れて僕らを取り囲んだ
「ほぉえぇ、こちらが精霊王女様だかぁ。おらぁ泥田坊のダンゴっつぅんだぁ」
泥田坊族のおじさん、ダンゴさんはこのレンコン畑の管理をしているらしい
ここで取れるレンコンは煮つけにてんぷら、フライにからし連根などなど、広い用途につかわれる。すりおろすと粘り気が出てご飯にかけてしょうゆで食べても美味しいらしい
そんな話をダンゴさんたちとしばらく談笑して、お茶を飲んで休憩した後にレンコンの収穫が始まった。当然僕らも手伝う
あと、観光客の人達も体験できるみたいだから結構な人数になった
しばらくするとレンコンが山のようにうずたかく積みあがった
高さにして三メートルはあるね
でもさすが、巨人族と肩を並べれるほど大きな種族のガシャドクロ族の人達
一人で何十本と収穫するから早い早い
それにしてもこれだけ収穫したのにまだ十分の一も収穫できていないと言うから驚きだよ
「それではこちらを調理してまいりますのでしばらくお待ちくださいね」
シャクナゲさんを筆頭に女性陣がその場で一斉に調理を始めた
どこから出したのか調理器具がたくさん用意されてる
「まずは生そのもののお味を味わってください」
綺麗な水で泥を洗い流すと、真っ白に輝くレンコンが現れた
それを素早く輪切りにして皿に乗せ、しょうゆをサッとかけ、削りカツオをまぶして僕たちに渡してくれた
箸でつまんで口に運び、シャクッと齧ると、醤油の塩味とカツオの香りのあとにレンコンとは思えないほどの甘みが広がった
「次はフライとてんぷらにしてみました。こちらのてんぷらはレンコンのみで、こちらはからし連根です」
なるほど、てんぷらは二種類あるってことか
早速それぞれを味わって食べてみた
フライは外の衣のサクサク感とレンコンのシャクシャク感がたまらなくマッチしていて、かけてある野菜ベースのソースも素材の味を引き出してて美味しい
てんぷらはシンプルに塩で。レンコンの甘さ際立つ味だ
からし連根。これは辛い! すごく辛いけど癖になるような辛さだね
「お次はこちらです。レンコンとろろ麦ごはんです」
麦とお米の混ざったご飯にレンコンをすりおろしたとろろがかかってて、さらにだし醤油が上からまわしがけされている
ご飯のほかほかとした湯気に乗って甘い香りがして食欲を掻き立てられる
箸で一口食べてみると、ご飯にこんなに合うのかと言うくらいベストマッチしていた
自然薯などのとろろと違って口についても痒くならないし、このだし醤油によってご飯が進む進む
「最後はこちらです。雪女族の方に協力していただいて作ってみました」
今まで気づかなかったけど、シャクナゲさんの後ろには妖怪族の国中央に位置する氷雪山に住む雪女族の人が何人か立っていた
雪女族は女性しか生まれなくて、多種族と交わることでその子孫を増やすらしい
そのため、様々な特徴を持った人が多い
例えば、猫耳の生えた少女、この子は妖猫族の男性が父親だ
翼の生えた女性は翼人族の男性が父親、百足の下半身を持つ女性は大百足族の男性が父親と、妖怪族のみならず世界中の種族とのハーフが多い
それでも雪女族の血が途絶えないのは、3世代に一度必ず雪女としての特徴しか持たないいわゆる先祖返りがいるかららしい
さて、最後に出されたのはレンコンシロップのかき氷とレンコンアイスだ
これはこの白骨レンコンの糖度が高いから出来るスイーツで、ガシャドクロ族の里の一番人気の名産らしい
ここでしか食べれないというのもその人気に拍車をかけているっぽいね
「どれどれ」
まずかき氷を食べてみる
見た目は練乳をかけたかき氷みたいだけど、味はほのかにレンコンの香り香る甘いかき氷だった
レンコンっぽさはなくなってるけど、ちゃんとスイーツとして完成された味
次はレンコンアイス
ちゃんとコーンに乗ってるところがポイントが高いね
舐めてみると、昔ながらのアイスのような味わいで、舌がとろけているのかと錯覚するくらいにすぐ溶けてしまった
そこから口いっぱいに広がる味はバニラアイスよりも風味豊かで甘かった
「いかがでしたか? ここは食材が多く、様々な国に輸出もしているんですよ。転移装置も普及していますし、これからはよりいっそういろいろな方に食べていただけるので楽しみです」
そう言ってにっこり笑うシャクナゲさんは儚げで美しい。きっと男性に大人気なんだろうなぁ
現に今も顔を赤くしてあこがれの目で見てる観光客の男性が多いしね
ガシャドクロ族の里観光はこれで終わりみたいだ
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