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妖怪族の国68
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階段を降りて第三階層に来ると、今度は細い綱が一面に張り巡らされた巨大な蜘蛛の巣のような場所で
足を踏み外すと下に真っ逆さま。恐らく外に排出されて攻略失敗になるんだろう
「リディエラ様、わたくしの後について歩いてください。縦糸は粘り気がないのですが、横糸は得物をからめとるための粘り気のある糸になっていますので」
シオリさんの後を歩きながら進むとやっぱりたくさんの蜘蛛魔物が襲ってきた
しかも今度のはすごく大きくて、牙がまるで刃物のように鋭い
大きいだけあって動きはそこまで速くないけど、奴らが動くたびに足場がたわんでバランスを崩しそうになる
転んじゃったらねばねばの糸に絡まって動けなくなり、蜘蛛たちの餌食に・・・
宙を浮けばいいやと思って浮遊しようとすると、何かにかき消されるようにして飛べなくなった
なるほど、対策はされちゃってるのか
確かに飛べちゃったら簡単に次の階層へ行かれちゃうもんね
「えいしょっ!」
突如僕の前に立っていたシオリさんが空間から何かを取り出した
「スパイダーストマックです。アイテムボックスなどと同じようなものですね。まぁアイテムボックスほど多くは収納できませんが・・・。そしてこれは、大鎌、円応です。この鎌の効果は」
シオリさんが円応を構えるとその刃が白い炎に包まれた
「円応とは転じて炎王、白き炎は浄化の輝き。焼き尽くしなさい!白鳳炎!」
その白い炎は足場を燃やすことなく蜘蛛魔物だけを焼いて行く
炎が弱点の蜘蛛魔物は焼き尽くされながら足場から落ちて行った
「このように任意のものだけを焼くことができます。苦しむことなく一瞬で焼くほどの高熱なので相手は焼け死んだことにも気づかないのです」
実はシオリさんの使用武器は小太刀じゃなくてこの大鎌みたい
素人には扱いにくい大鎌による舞いは滑るように蜘蛛たちを切り裂いている
綺麗だなぁ
おっと、見惚れてる場合じゃないな
「合成魔法、エアフレイム!」
風のように斬り裂く炎で蜘蛛を真っ二つにすると、その傷口が燃え上がる
「エアリアルブレード!」
今度は風で出来た剣を作り出した
「切り裂け!」
風によって真空の刃と化したその剣は蜘蛛魔物の硬い外殻すらたやすく切り裂く
僕とシオリさんは怒涛の勢いで第三階層を突破していく
でも、もう間もなく蜘蛛の巣が終わってまともな足場に到着すると言うときに、蜘蛛の巣が大きくたわんだ
それにバランスを崩して僕は足を踏み外した
「リディエラ様!」
間一髪でシオリさんの糸が僕の落下を防いでくれた
「あ、ありがとうシオリさん」
再び足場に上げてもらうと、蜘蛛の巣の中心に超巨大蜘蛛が牙をキシキシと鳴らしながら立っていた
その大きさは家ほどもある
「あんな魔物見たことないです。きっと異世界の魔物ですよ」
シオリさんも見たことがないと言うその巨大蜘蛛はこっちを見るや否や糸を射出してきた
それを炎の魔法で焼くと反撃に転じる
「白鳳炎!」
シオリさんの白い炎が巨大蜘蛛を包み込んだ
しかしあっさりとその炎を身震いで消し飛ばす巨大蜘蛛。どうやら炎に耐性があるみたい
「それなら、合成魔法、トライジェント!」
火、風、土の魔法を練り込んだレーザーのような魔法を巨大蜘蛛の目に向けて放つと、その目の一部を焼くことに成功した
でもそれは失敗だったかもしれない
大暴れした巨大蜘蛛によって蜘蛛の巣が崩れ、僕とシオリさんは巨大蜘蛛と一緒に真っ逆さまに穴の奥へ落ちてしまった
「う、うう」
真っ暗な穴倉の中央あたり
そこにしおりさんが素早くネットを張ってくれたおかげでなんとかリタイアは避けることができた
「大丈夫ですかリディエラ様?」
ハッとした 僕はシオリさんに膝枕をしてもらう形で寝かされていた
シオリさんの膝は柔らかくて良い匂いもする
「ごめんねシオリさん」
「いえいえ、リディエラ様の頭が太ももにあたるなどむしろご褒美、いえ何でもないです。さ、上に戻りましょう」
シオリさんに抱っこされる形で糸を伝って上に戻る
この空間だと僕は宙に浮けないからしょうがないんだ。しょうがないんだよ
「どうやらあの蜘蛛も落下したことで倒せたみたいですね」
「うん、あんな大きな蜘蛛、もう見たくないよ」
でもその考えは甘かったみたい
穴の奥底から、カシャカシャという金属と石がこすり合わされるような音が聞こえてくる
「ま、まさか」
少し傷を負った巨大蜘蛛が飛び出し、次の階層への階段前にあるちょっとした広場に着地した
そう、僕らの目の前にだ
「しぶといですね。それにしてもこの広さはやっかいです」
巨大蜘蛛と僕達でいっぱいいっぱいになったこのスペースで戦うのは厳しいものがある
うう、どうしたものか
「取りあえずもう一度落としてしまいましょう」
「え? ちょ、え? 待って待って待って」
シオリさんは巨大蜘蛛を片手で持ち上げてる
「よっこいしょっと」
そんなちょっと重い荷物を降ろすみたいに巨大蜘蛛を、穴に、ポトン
「ふぅ、ゴミはゴミ箱に、です。あ、この言葉はですね、異世界人のヒダカハナコさんが教えて下さった言葉でして、ゴミを捨てる時に言わなきゃいけないらしいのです」
いや気になってるのはそこじゃなくて、シオリさんが何トンもありそうな蜘蛛を片手でポイしたところなんですけど
「フフフ、わたくしたちは非常に力持ちなのです。お忘れですか?」
どうやら今度こそ巨大蜘蛛は上ってこれなかったみたいだ
思わぬところでシオリさんの怪力を見れた
大した活躍もできなかった巨大蜘蛛さんには運がなかったとあきらめてもらうしかないねコレ
足を踏み外すと下に真っ逆さま。恐らく外に排出されて攻略失敗になるんだろう
「リディエラ様、わたくしの後について歩いてください。縦糸は粘り気がないのですが、横糸は得物をからめとるための粘り気のある糸になっていますので」
シオリさんの後を歩きながら進むとやっぱりたくさんの蜘蛛魔物が襲ってきた
しかも今度のはすごく大きくて、牙がまるで刃物のように鋭い
大きいだけあって動きはそこまで速くないけど、奴らが動くたびに足場がたわんでバランスを崩しそうになる
転んじゃったらねばねばの糸に絡まって動けなくなり、蜘蛛たちの餌食に・・・
宙を浮けばいいやと思って浮遊しようとすると、何かにかき消されるようにして飛べなくなった
なるほど、対策はされちゃってるのか
確かに飛べちゃったら簡単に次の階層へ行かれちゃうもんね
「えいしょっ!」
突如僕の前に立っていたシオリさんが空間から何かを取り出した
「スパイダーストマックです。アイテムボックスなどと同じようなものですね。まぁアイテムボックスほど多くは収納できませんが・・・。そしてこれは、大鎌、円応です。この鎌の効果は」
シオリさんが円応を構えるとその刃が白い炎に包まれた
「円応とは転じて炎王、白き炎は浄化の輝き。焼き尽くしなさい!白鳳炎!」
その白い炎は足場を燃やすことなく蜘蛛魔物だけを焼いて行く
炎が弱点の蜘蛛魔物は焼き尽くされながら足場から落ちて行った
「このように任意のものだけを焼くことができます。苦しむことなく一瞬で焼くほどの高熱なので相手は焼け死んだことにも気づかないのです」
実はシオリさんの使用武器は小太刀じゃなくてこの大鎌みたい
素人には扱いにくい大鎌による舞いは滑るように蜘蛛たちを切り裂いている
綺麗だなぁ
おっと、見惚れてる場合じゃないな
「合成魔法、エアフレイム!」
風のように斬り裂く炎で蜘蛛を真っ二つにすると、その傷口が燃え上がる
「エアリアルブレード!」
今度は風で出来た剣を作り出した
「切り裂け!」
風によって真空の刃と化したその剣は蜘蛛魔物の硬い外殻すらたやすく切り裂く
僕とシオリさんは怒涛の勢いで第三階層を突破していく
でも、もう間もなく蜘蛛の巣が終わってまともな足場に到着すると言うときに、蜘蛛の巣が大きくたわんだ
それにバランスを崩して僕は足を踏み外した
「リディエラ様!」
間一髪でシオリさんの糸が僕の落下を防いでくれた
「あ、ありがとうシオリさん」
再び足場に上げてもらうと、蜘蛛の巣の中心に超巨大蜘蛛が牙をキシキシと鳴らしながら立っていた
その大きさは家ほどもある
「あんな魔物見たことないです。きっと異世界の魔物ですよ」
シオリさんも見たことがないと言うその巨大蜘蛛はこっちを見るや否や糸を射出してきた
それを炎の魔法で焼くと反撃に転じる
「白鳳炎!」
シオリさんの白い炎が巨大蜘蛛を包み込んだ
しかしあっさりとその炎を身震いで消し飛ばす巨大蜘蛛。どうやら炎に耐性があるみたい
「それなら、合成魔法、トライジェント!」
火、風、土の魔法を練り込んだレーザーのような魔法を巨大蜘蛛の目に向けて放つと、その目の一部を焼くことに成功した
でもそれは失敗だったかもしれない
大暴れした巨大蜘蛛によって蜘蛛の巣が崩れ、僕とシオリさんは巨大蜘蛛と一緒に真っ逆さまに穴の奥へ落ちてしまった
「う、うう」
真っ暗な穴倉の中央あたり
そこにしおりさんが素早くネットを張ってくれたおかげでなんとかリタイアは避けることができた
「大丈夫ですかリディエラ様?」
ハッとした 僕はシオリさんに膝枕をしてもらう形で寝かされていた
シオリさんの膝は柔らかくて良い匂いもする
「ごめんねシオリさん」
「いえいえ、リディエラ様の頭が太ももにあたるなどむしろご褒美、いえ何でもないです。さ、上に戻りましょう」
シオリさんに抱っこされる形で糸を伝って上に戻る
この空間だと僕は宙に浮けないからしょうがないんだ。しょうがないんだよ
「どうやらあの蜘蛛も落下したことで倒せたみたいですね」
「うん、あんな大きな蜘蛛、もう見たくないよ」
でもその考えは甘かったみたい
穴の奥底から、カシャカシャという金属と石がこすり合わされるような音が聞こえてくる
「ま、まさか」
少し傷を負った巨大蜘蛛が飛び出し、次の階層への階段前にあるちょっとした広場に着地した
そう、僕らの目の前にだ
「しぶといですね。それにしてもこの広さはやっかいです」
巨大蜘蛛と僕達でいっぱいいっぱいになったこのスペースで戦うのは厳しいものがある
うう、どうしたものか
「取りあえずもう一度落としてしまいましょう」
「え? ちょ、え? 待って待って待って」
シオリさんは巨大蜘蛛を片手で持ち上げてる
「よっこいしょっと」
そんなちょっと重い荷物を降ろすみたいに巨大蜘蛛を、穴に、ポトン
「ふぅ、ゴミはゴミ箱に、です。あ、この言葉はですね、異世界人のヒダカハナコさんが教えて下さった言葉でして、ゴミを捨てる時に言わなきゃいけないらしいのです」
いや気になってるのはそこじゃなくて、シオリさんが何トンもありそうな蜘蛛を片手でポイしたところなんですけど
「フフフ、わたくしたちは非常に力持ちなのです。お忘れですか?」
どうやら今度こそ巨大蜘蛛は上ってこれなかったみたいだ
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