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竜人族の国10
アスラムがしぼんだ自分の筋肉を残念そうに見ているのは見なかったことにして、第六階層へ降りる
因みに第五階層の温泉ではそれぞれ剣技や何らかのスキルを獲得したよ
僕の場合だとエンドアルカナっていう特殊魔法で、普段の僕じゃ使えないような全くタイプが違う魔法だった
言うなれば、僕は大概の魔法を使うことができるようにはなってるんだけど、一定の種族しか使えないような魔法は当然使えない
このエンドアルカナって魔法は、人間族と姿が似ている星詠族という種族が使える魔法だ
この星詠族、件族と同じように占いが得意な種族で、星を詠んで未来を視るんだって
そして件族族長のミカヅキさんが“予言者ネットワーク”で連絡していた人たちの中にも、星詠族がいたらしい
で、この魔法の効果は、二十一の大アルカナが天に輝いて、星々となった魔力の塊が降り注ぐって言う星詠族最大の魔法らしい
テュネはウオラボルティガという魔法で、電力を帯びた水を怒涛の勢いで撃ちだす魔法
テュネに雷の魔法は使えないから、これも普段は使えない魔法だね
エンシュはフルドライブフレアっていう炎の魔法で、この魔法は生命力を込めて使うからかなり危険な魔法だ
普段のエンシュなら絶対に使わない魔法だけど、ここでは生命力を削る必要がない。使い放題?なんだろうか
アスラムは巨大化のスキル。なんだろう、第五階層の温泉ではみんな明らかにパワーアップしてるね
フーレンは透明化のスキルだって。強力そうだけど、おっとりしたフーレンがどう使うかだね
そしてラキアさんは、美剣技最終奥義と呼ばれる技を手に入れたそうだ
ただこの階層をクリアすればその技も僕らのスキルも消えてしまう
ラキアさんは最終奥義を忘れてしまうことを残念がっていたけど、一時的なものだから仕方ないね
努力して本当にできるようになってやるって意気込んでたから大丈夫だと思う
第六階層の中央には三体の魔導人形が立っていた
それぞれ剣、盾、杖を装備していて、どうやらパーティで動くみたいだ
「では早速行きましょう」
僕らはその魔導人形たちに近づいた
ウィーンという機械のような音がして魔導人形が動き出し、すぐに陣形を取ってこちらに武器を構えた
「いざ!」
ラキアさんは剣を腰から抜くと駆け出し、剣人形と打ち合いを始めた
僕は魔法でその剣人形を牽制しながら盾人形にも同時に魔法を放つ
結構な数の魔法を撃ち込んだにもかかわらず、剣人形も盾人形もそれらを剣や盾で防ぎつつ、ラキアさんやテュネたちに攻撃を加えていた
この魔導人形たち、相当な手練れだ
「アスラム! フーレン!」
エンシュが二柱に声をかけると、三柱で息を合わせて合成魔法を放った
「「「アースウィンドアンドファイア!」」」
これは僕が名付けた合成魔法だ
三柱の属性魔法を合成することでその威力はすさまじいものがある
ここにテュネの魔法も組み合わせようとしたけど、あまりに強力すぎて周囲に被害が及んじゃうんだよね
見事な三柱の合成魔法は魔導人形に直撃!したんだけど、盾人形がそれを完封してしまった
なんてことだろう、合成魔法がこうもあっさり防がれるなんて
盾人形の盾には少し焦げ目のような傷がついただけだった
「これは厄介な相手ですね。先ほどのタワーシールドの魔導人形と比べてこの盾人形は魔力で強化しているようです。しかも威力を分散させる盾スキルも持っているようですね」
テュネの説明でなるほど理解できた
要はこの盾人形の技術がすごかったんだ
「ならこちらも技術で攻めるまでです。美剣技秘技、桜渦!」
剣を渦のように操り、桜吹雪のような残像を映し出すラキアさんの美剣技
思わず見とれてしまう
この美剣技によって剣人形の体制が少し崩れた
このチャンスを逃さずエンシュが拳に炎を乗せて剣人形の脇腹めがけて殴りつけた
「何ですって!?」
エンシュが驚きの声をあげている
なんとエンシュの攻撃を杖人形が水魔法による結界で防いでいたのだ
しかももう次の魔法を構築してて、それがエンシュを襲った
「くぅっ! まさかこの私が、傷を」
なんてことだ、あのエンシュがまさか傷つけられるなんて
この迷宮での攻撃には痛みは無くて、単にヒットポイントが減るだけだけど、それでもエンシュはショックを受けたみたいだ
次の剣人形による攻撃を避けられそうにない
「エンシュ様!」
ラキアさんがその攻撃をすんでのところで受け止めた
危ない危ない、今のはギリギリだったよ
「すみませんラキア、私としたことが不甲斐ないですね」
エンシュは立ち上がって気を引き締めるために自分の顔をはたいた
そして自分の持てる最高の魔力を絞り出す
「炎熱魔法最終奥義、フルドライブフレア!」
これがエンシュの最高峰魔法か
なんてきれいな白い炎なんだろう
キラキラと輝き、寒いと感じるような不思議な炎だった
それを魔導人形に向けて放つ
これはもう防げないだろうね
そして結果は
僕らは目を見開いて驚いた
剣人形一体がボロボロになりながらも立っていたんだ
他の二体はどうやら剣人形をかばったようで、すでに一部のパーツを残して消し飛んでいた
「まさかこれを耐えるとは思いませんでしたが、ここは敬意を表して、私がとどめを」
エンシュが剣人形に近づくと、剣人形はギシギシと音をたてながらぎこちなく剣を向けて来る
その剣もすでに半ばから折れていた
「魔導人形ながらその意気やよしです」
エンシュは拳に最大限の魔力を込めて、剣人形をその拳で撃ち抜いた
「ありがとうございます。最大の力をもってしても敵わない相手がいるとしれました」
崩れていく魔導人形にお礼を言い、六階層をクリアした
お湯が溢れて魔導人形の残骸が溶け始め、魔力がお湯に満ちていく
「さぁ入りましょうか。ラキアも私も傷を負いましたし」
ラキアさんの方はほんの少し切傷ができたくらいだけど、エンシュは脇腹に割と深めの傷を負っちゃったもんね
まぁ魔力さえあればすぐ回復するんだけどね
それと、六階層をクリアしたのに僕らの手に入れたスキルは無くならなかった
多分この先も必要になるんだと思う
因みに第五階層の温泉ではそれぞれ剣技や何らかのスキルを獲得したよ
僕の場合だとエンドアルカナっていう特殊魔法で、普段の僕じゃ使えないような全くタイプが違う魔法だった
言うなれば、僕は大概の魔法を使うことができるようにはなってるんだけど、一定の種族しか使えないような魔法は当然使えない
このエンドアルカナって魔法は、人間族と姿が似ている星詠族という種族が使える魔法だ
この星詠族、件族と同じように占いが得意な種族で、星を詠んで未来を視るんだって
そして件族族長のミカヅキさんが“予言者ネットワーク”で連絡していた人たちの中にも、星詠族がいたらしい
で、この魔法の効果は、二十一の大アルカナが天に輝いて、星々となった魔力の塊が降り注ぐって言う星詠族最大の魔法らしい
テュネはウオラボルティガという魔法で、電力を帯びた水を怒涛の勢いで撃ちだす魔法
テュネに雷の魔法は使えないから、これも普段は使えない魔法だね
エンシュはフルドライブフレアっていう炎の魔法で、この魔法は生命力を込めて使うからかなり危険な魔法だ
普段のエンシュなら絶対に使わない魔法だけど、ここでは生命力を削る必要がない。使い放題?なんだろうか
アスラムは巨大化のスキル。なんだろう、第五階層の温泉ではみんな明らかにパワーアップしてるね
フーレンは透明化のスキルだって。強力そうだけど、おっとりしたフーレンがどう使うかだね
そしてラキアさんは、美剣技最終奥義と呼ばれる技を手に入れたそうだ
ただこの階層をクリアすればその技も僕らのスキルも消えてしまう
ラキアさんは最終奥義を忘れてしまうことを残念がっていたけど、一時的なものだから仕方ないね
努力して本当にできるようになってやるって意気込んでたから大丈夫だと思う
第六階層の中央には三体の魔導人形が立っていた
それぞれ剣、盾、杖を装備していて、どうやらパーティで動くみたいだ
「では早速行きましょう」
僕らはその魔導人形たちに近づいた
ウィーンという機械のような音がして魔導人形が動き出し、すぐに陣形を取ってこちらに武器を構えた
「いざ!」
ラキアさんは剣を腰から抜くと駆け出し、剣人形と打ち合いを始めた
僕は魔法でその剣人形を牽制しながら盾人形にも同時に魔法を放つ
結構な数の魔法を撃ち込んだにもかかわらず、剣人形も盾人形もそれらを剣や盾で防ぎつつ、ラキアさんやテュネたちに攻撃を加えていた
この魔導人形たち、相当な手練れだ
「アスラム! フーレン!」
エンシュが二柱に声をかけると、三柱で息を合わせて合成魔法を放った
「「「アースウィンドアンドファイア!」」」
これは僕が名付けた合成魔法だ
三柱の属性魔法を合成することでその威力はすさまじいものがある
ここにテュネの魔法も組み合わせようとしたけど、あまりに強力すぎて周囲に被害が及んじゃうんだよね
見事な三柱の合成魔法は魔導人形に直撃!したんだけど、盾人形がそれを完封してしまった
なんてことだろう、合成魔法がこうもあっさり防がれるなんて
盾人形の盾には少し焦げ目のような傷がついただけだった
「これは厄介な相手ですね。先ほどのタワーシールドの魔導人形と比べてこの盾人形は魔力で強化しているようです。しかも威力を分散させる盾スキルも持っているようですね」
テュネの説明でなるほど理解できた
要はこの盾人形の技術がすごかったんだ
「ならこちらも技術で攻めるまでです。美剣技秘技、桜渦!」
剣を渦のように操り、桜吹雪のような残像を映し出すラキアさんの美剣技
思わず見とれてしまう
この美剣技によって剣人形の体制が少し崩れた
このチャンスを逃さずエンシュが拳に炎を乗せて剣人形の脇腹めがけて殴りつけた
「何ですって!?」
エンシュが驚きの声をあげている
なんとエンシュの攻撃を杖人形が水魔法による結界で防いでいたのだ
しかももう次の魔法を構築してて、それがエンシュを襲った
「くぅっ! まさかこの私が、傷を」
なんてことだ、あのエンシュがまさか傷つけられるなんて
この迷宮での攻撃には痛みは無くて、単にヒットポイントが減るだけだけど、それでもエンシュはショックを受けたみたいだ
次の剣人形による攻撃を避けられそうにない
「エンシュ様!」
ラキアさんがその攻撃をすんでのところで受け止めた
危ない危ない、今のはギリギリだったよ
「すみませんラキア、私としたことが不甲斐ないですね」
エンシュは立ち上がって気を引き締めるために自分の顔をはたいた
そして自分の持てる最高の魔力を絞り出す
「炎熱魔法最終奥義、フルドライブフレア!」
これがエンシュの最高峰魔法か
なんてきれいな白い炎なんだろう
キラキラと輝き、寒いと感じるような不思議な炎だった
それを魔導人形に向けて放つ
これはもう防げないだろうね
そして結果は
僕らは目を見開いて驚いた
剣人形一体がボロボロになりながらも立っていたんだ
他の二体はどうやら剣人形をかばったようで、すでに一部のパーツを残して消し飛んでいた
「まさかこれを耐えるとは思いませんでしたが、ここは敬意を表して、私がとどめを」
エンシュが剣人形に近づくと、剣人形はギシギシと音をたてながらぎこちなく剣を向けて来る
その剣もすでに半ばから折れていた
「魔導人形ながらその意気やよしです」
エンシュは拳に最大限の魔力を込めて、剣人形をその拳で撃ち抜いた
「ありがとうございます。最大の力をもってしても敵わない相手がいるとしれました」
崩れていく魔導人形にお礼を言い、六階層をクリアした
お湯が溢れて魔導人形の残骸が溶け始め、魔力がお湯に満ちていく
「さぁ入りましょうか。ラキアも私も傷を負いましたし」
ラキアさんの方はほんの少し切傷ができたくらいだけど、エンシュは脇腹に割と深めの傷を負っちゃったもんね
まぁ魔力さえあればすぐ回復するんだけどね
それと、六階層をクリアしたのに僕らの手に入れたスキルは無くならなかった
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