精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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三獣鬼と三妖鬼18

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 私は、確かハクラちゃんをかばって、胸にあいた穴から一気に血と力が流れ出て、それで死んだんだと思ってた
 でも今こうしてはっきりとした意識で仙人たちの世話になっている
 多分ハクラちゃんがここに連れてきてくれたんだろうけど、私には生きる資格なんてない
 もともと役立たずだったのに、皆を傷つけて迷惑をかけてしまった
 今でははっきり思い出せる。クロハ様や三鬼仙を攻撃して傷つけたんだ
 きっとみんなもう私を必要ないと思ってるはず
 だから私は一人ひっそりと、この土地で死のうと思った
 数日経って歩けるようになった
 これならあの切り立った山へ行ける
 でも、それは叶わなかった
「キキ! よかった、元気になったのね」
「ほんとに、心配かけてこの子は!」
「そうっすよ。キキがいなくなったらと思うと、あたし・・・」
 みんなが私に会いに来てくれた
 アカネとソウカは目に涙を浮かべ、ハクラちゃんに至っては号泣している
 なんで? 私は、あんなにみんなに迷惑をかけたのに、それなのにみんなは私のことを心配してくれていた
「当たり前じゃない! 友達なんだもん! んーん、家族だから!」
 ハクラちゃんが泣きながら私に抱き着く
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を私に押し付けて泣いている
 着物がぐっしょりと濡れたけど、ハクラちゃんはそれだけ私のことを思ってくれてたんだ
 ハクラちゃんだけじゃない。当然アカネもソウカも、他の三鬼仙だって私を・・・
 私は胸がいっぱいになった
「キキ、あなたは自分のことをどう思っているのか知らないけど、私達にはあなたが必要なの。あなたがいなきゃ、皆こうしてまとまることなんてできなかった。あなたがこうして繋げてくれているから・・・。今までこの我の強いメンツが仲違いすることなくやってこれたのも、あなたのおかげよ? みんな感謝してる」
「そうっすよ! キキ、あたしらはキキのことが大好きなんす。だから、もういなくなったりしないで欲しいっす」
「ぐじゅ、グスン、うんうん、ほんとに、絶対だよ!」
「その、みなさん、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。私が不甲斐ないばかりに。でも、みんなの言葉で、私、やっぱりここにいたい。みんなと同じ場所に」
 今の素直な言葉を述べて、その温かい雰囲気にいつまでも浸っていた
「ところでクロハ様、ハクラちゃん、その姿は?」
 そう、気になっていたことが一つあった
 クロハ様もハクラちゃんもなんだか姿が変わってしまっていて、顔は変わってないんだけど、角や着物?甲冑のような着物かしら? それがなんだかうっすら光ってる
「ああ、これはね、とうとう鬼神になったの! 私は光鬼子母神で、お姉ちゃんが」
「私は闇鬼羅刹女神ね。この姿になってから、自然のエネルギーが体に流れてるのを感じるわ。精霊様もこんな感じなのかしら?」
「うんうん、何て言うのかな? こう、ごごごごーーって感じ」
 相変わらずハクラちゃんは表現が下手ね
 でも二人はやっぱりすごい。私ももっと努力して鬼神に。いや、皆と一緒に、国を守れるようになりたい
「あたしらも負けてらんないっすね! キキ、完治したら早速修行するっす! あたしらだって鬼神になって見せるっすよ!」
「その意気よアカネ。ほらキキ、もう落ち込まない! それでこの件は終わりよ!」
 クロハ様の一言で話は終わった
 それにしても、私は幸せ者だ。こんなにいい仲間に囲まれて、本当によかった

 それから一週間がたった
 未だに私に魔物を取り憑かせた黒いフードの女の行方はつかめないけど、今はこの平和を満喫してたい
 資料整理なんかに関しては療養中ってことで全部チャダノがやってくれているし、兵たちの振り分けはアカネがやってくれてる
 ただアカネだと誰をどこに配属していいかわからないので、その指示だけは私がしているんだけどね
 そう言えば、療養中にソウカがいろんなお菓子を作って持ってきてくれたんだけど、毎回誰かが一緒に来ているので大体一つくらいしか食べれない
 アカネなんて毎回ついて来てる。あの子、ものすごくよく食べるのよね
 その栄養が多分全部胸に行ってるんだわ。ちょっと妬ましい
 
 療養もできてすっかり元気になった私は、いよいよアカネたちと修行の旅に出ることにした
 三妖鬼はまた桃源郷に戻ったみたい、三幽鬼と一緒にね
 またコクウさんの負担が増えそうなので、あとを任せれそうな鬼仙と鬼人を何人か部下につけておいたから多分大丈夫ね
 ということで、私達は旅立った
 ちなみにクロハ様とハクラちゃんはしばらくは鬼ヶ島にいるみたい
 でも神様から頼まれごとがあるみたいだから、またどこかに行っちゃうのかも
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