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獣人族の国再び6
早速探索を始めると、待ってましたとばかりに三つ首の狼魔物、地獄の番犬ケルベロスが現れて襲ってきた
いきなりのSランク魔物に驚いていると、ハクラちゃんが一刀に伏した
「つ、強いねハクラちゃん」
「はい! 精霊様のおかげで自信がつきました!」
「ありがとうハクラちゃん、おかげで安全に進めそうだよ」
「任せてください!」
僕が魔力で探知しながら現れた魔物をハクラちゃんが倒す
この要領で順調に少しずつ道を進んでいった
幸いにもここは迷路のようにはなっていなくて、曲がりくねっているけど一本道みたい
曲がり角とかで飛び出す魔物も一瞬でハクラちゃんが屠るから順調順調
でもここまで二時間、ずっと歩き通してるけど一向に終わりが見えない
道が曲がってて先が見えない不安って言うのもあるし
ハクラちゃんも心なしか疲れてる気がする
途中途中で休憩を挟みつつ、ようやく広めの空間に出た
そこには案の定この階層を守る魔物が鎮座していて、ゆっくりと立ち上がってこちらを見た
八つの頭を持つ狼型魔物で、その大きさは小山くらいありそうだ
その口からは炎が吹き出ていて、唸る度にその炎が揺らめいていた
相当な高温だと思う。周囲が熱で歪んで見えたからね
「精霊様、あの魔物」
「うん、多分神話級だと思う。でもあんな魔物知らない」
「とにかく、私やってみます!」
「あ、ちょ、危ないよ!」
制止も聞かずにハクラちゃんは自信の一番得意な属性である氷を体にまとい、飛び上がって神刀で斬りつけた
自身が神に近い力を持ったことでハクラちゃんの刀もその力に応じ、増幅させていた
「氷刃、煌の型二式、氷宝閃!」
八首狼の胸元を斬りつけた瞬間、その場所からみるみる凍って行って全体を包み込む
あっという間に八首狼は動けなくなってハクラちゃんの恰好の的になった
「今です精霊様! 二人で一緒に攻撃するんです!」
「うん!」
僕は魔力を、ハクラちゃんは仙力を練る
「精霊魔法、エンドフレア!」
「仙力解放! 鶯火!」
二人とも炎の力で完全に凍った八首狼を攻撃
一気に冷やされた後高温をぶつけられたため砕け散り、八首狼は消滅した
「早かったね。僕も結構力が増してるのかな?」
「精霊様の今の力、童子よりも上でしたよ!」
「ほんと?」
「はい! 実際童子だった私が言うんですから間違いないですよ!」
「よかった、僕もちゃんと強くなってるんだ」
「はい!」
ハクラちゃんに肯定されて安心した
実は僕、ここまで強くなってるなんて思ってなかったんだ
自分の力と、Sランクオーバーの魔物の力とを比べて勝手に負けた気になっていた
でも今の自分の魔法を見るに、セブンスエレメントを手にいれてから飛躍的に僕の力は高まったと言える
ハクラちゃんとの合わせ技とはいえ、まるで地獄の釜が開いたかのような超高温の炎
彼女が言うには彼女自身は炎の力があまり強くないので、ほとんどが僕の力によるものらしい
よし、二人でならきっとこの迷宮もクリアできる!
でも、それにしてもなんだけど、この迷宮ってSランクオーバーは出ないはずって聞いてたんだ
だって普通の人族もこの迷宮は挑める。Sランク相当の魔物なんて出てたら誰も挑戦しなくなるし
多分だけど、ワコ様がいじったんじゃないかな? 僕らの試練のために
「あ、見てください、次の階層へ行けるみたいですよ!」
「うん、どんどん進もうよ」
四階層はなんだか薄暗くて前があまり見えない
おかしいな、僕ら精霊は暗くても認識できるはずなんだけどなぁ
多分迷宮の特殊な効果なんだと思う
ハクラちゃんも暗くてよく見えないって言ってるし、光魔法で灯りをつけても無駄だった
灯りをともした瞬間消えちゃうんだ
仕方なく手探りで進むことにしたんだけど、歩きだした途端僕の手がぐにょりと何かに触れた
「キャッ! 精霊様どこ触ってるんですか!」
「あ、ごごごごごめん!」
「もう、胸を触るなら言ってくださればいくらでも」
「ななな何を言って・・・。ん? 胸?」
確かに柔らかかったけど、背中かと思った
本人の名誉のために言わないけど。それに、言ったら触らせるのかい君は・・・
性に疎すぎるくらいに疎いって聞いてたけど、あとで男性と一部の女性にその発言をしないよう教え込まないと
はぁ、クロハさん、なんでここまで・・・。いや分かってる。クロハさんはハクラちゃんを完全に恋愛対象として見ているからだと思う
この世界では兄妹でっていうのも多少はあるらしいし、女性同士も珍しいことじゃない
でも姉妹でって言うのは相当珍しいのか、部下兼親友たちもどうしたものかと悩んでるみたいだ
時は解決しないだろうし
そう考えると今こうしてクロハさんとハクラちゃんを引き離すと言うのはいい考えだったのかもしれない
人の恋愛にどうこう言うつもりはないけど、こればっかりは流石にいかんですよ
いきなりのSランク魔物に驚いていると、ハクラちゃんが一刀に伏した
「つ、強いねハクラちゃん」
「はい! 精霊様のおかげで自信がつきました!」
「ありがとうハクラちゃん、おかげで安全に進めそうだよ」
「任せてください!」
僕が魔力で探知しながら現れた魔物をハクラちゃんが倒す
この要領で順調に少しずつ道を進んでいった
幸いにもここは迷路のようにはなっていなくて、曲がりくねっているけど一本道みたい
曲がり角とかで飛び出す魔物も一瞬でハクラちゃんが屠るから順調順調
でもここまで二時間、ずっと歩き通してるけど一向に終わりが見えない
道が曲がってて先が見えない不安って言うのもあるし
ハクラちゃんも心なしか疲れてる気がする
途中途中で休憩を挟みつつ、ようやく広めの空間に出た
そこには案の定この階層を守る魔物が鎮座していて、ゆっくりと立ち上がってこちらを見た
八つの頭を持つ狼型魔物で、その大きさは小山くらいありそうだ
その口からは炎が吹き出ていて、唸る度にその炎が揺らめいていた
相当な高温だと思う。周囲が熱で歪んで見えたからね
「精霊様、あの魔物」
「うん、多分神話級だと思う。でもあんな魔物知らない」
「とにかく、私やってみます!」
「あ、ちょ、危ないよ!」
制止も聞かずにハクラちゃんは自信の一番得意な属性である氷を体にまとい、飛び上がって神刀で斬りつけた
自身が神に近い力を持ったことでハクラちゃんの刀もその力に応じ、増幅させていた
「氷刃、煌の型二式、氷宝閃!」
八首狼の胸元を斬りつけた瞬間、その場所からみるみる凍って行って全体を包み込む
あっという間に八首狼は動けなくなってハクラちゃんの恰好の的になった
「今です精霊様! 二人で一緒に攻撃するんです!」
「うん!」
僕は魔力を、ハクラちゃんは仙力を練る
「精霊魔法、エンドフレア!」
「仙力解放! 鶯火!」
二人とも炎の力で完全に凍った八首狼を攻撃
一気に冷やされた後高温をぶつけられたため砕け散り、八首狼は消滅した
「早かったね。僕も結構力が増してるのかな?」
「精霊様の今の力、童子よりも上でしたよ!」
「ほんと?」
「はい! 実際童子だった私が言うんですから間違いないですよ!」
「よかった、僕もちゃんと強くなってるんだ」
「はい!」
ハクラちゃんに肯定されて安心した
実は僕、ここまで強くなってるなんて思ってなかったんだ
自分の力と、Sランクオーバーの魔物の力とを比べて勝手に負けた気になっていた
でも今の自分の魔法を見るに、セブンスエレメントを手にいれてから飛躍的に僕の力は高まったと言える
ハクラちゃんとの合わせ技とはいえ、まるで地獄の釜が開いたかのような超高温の炎
彼女が言うには彼女自身は炎の力があまり強くないので、ほとんどが僕の力によるものらしい
よし、二人でならきっとこの迷宮もクリアできる!
でも、それにしてもなんだけど、この迷宮ってSランクオーバーは出ないはずって聞いてたんだ
だって普通の人族もこの迷宮は挑める。Sランク相当の魔物なんて出てたら誰も挑戦しなくなるし
多分だけど、ワコ様がいじったんじゃないかな? 僕らの試練のために
「あ、見てください、次の階層へ行けるみたいですよ!」
「うん、どんどん進もうよ」
四階層はなんだか薄暗くて前があまり見えない
おかしいな、僕ら精霊は暗くても認識できるはずなんだけどなぁ
多分迷宮の特殊な効果なんだと思う
ハクラちゃんも暗くてよく見えないって言ってるし、光魔法で灯りをつけても無駄だった
灯りをともした瞬間消えちゃうんだ
仕方なく手探りで進むことにしたんだけど、歩きだした途端僕の手がぐにょりと何かに触れた
「キャッ! 精霊様どこ触ってるんですか!」
「あ、ごごごごごめん!」
「もう、胸を触るなら言ってくださればいくらでも」
「ななな何を言って・・・。ん? 胸?」
確かに柔らかかったけど、背中かと思った
本人の名誉のために言わないけど。それに、言ったら触らせるのかい君は・・・
性に疎すぎるくらいに疎いって聞いてたけど、あとで男性と一部の女性にその発言をしないよう教え込まないと
はぁ、クロハさん、なんでここまで・・・。いや分かってる。クロハさんはハクラちゃんを完全に恋愛対象として見ているからだと思う
この世界では兄妹でっていうのも多少はあるらしいし、女性同士も珍しいことじゃない
でも姉妹でって言うのは相当珍しいのか、部下兼親友たちもどうしたものかと悩んでるみたいだ
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そう考えると今こうしてクロハさんとハクラちゃんを引き離すと言うのはいい考えだったのかもしれない
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