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獣人族の国再び9
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もう一方のコボルトは一礼して剣を構える
やっぱり武人気質なんだ
それにしてもハクラちゃん、そっちでのびてるコボルトも相当な手練れに見えるのに一瞬だった
やっぱり剣術の達人だけのことはあるね
小っちゃいころからお姉さんのクロハさんと打ち込んでたみたいだし、重みが違うのかも
僕だって魔物とは剣でそれなりに戦えるけど、今のハクラちゃんのような動きができるのかって聞かれると、無理だ
それだけ洗練されて美しい動きだったんだ
構えるコボルトは、汗は流れていないけど明らかに緊張している
そりゃ一緒に挑んだパートナーが一瞬だったんだもん、恐怖が心に芽生えてもおかしくないだろうね
ハクラちゃんも、コボルトも、二人とも動かない
そう言えばハクラちゃんって間合いを詰めて攻撃するんだね
クロハさんはどちらかというと抜刀術が多い気がする
あ、そうだ、ハクラちゃんが言ってたな。「お姉ちゃんは抜刀術も凄いけど、本気を出したときの剣術が本当にすごいんです!」って
何それ見たいって思ったけど、クロハさんが本気を出すときって多分、ハクラちゃんがピンチになった時か、あの友達、三獣鬼の三人が危なくなったときくらいなんじゃないかな?
まぁおいそれと見せる奥義でもないだろうし
てなことを考えているうちにコボルトの方が動いた
速い、目で追うのもやっとのような速度でハクラちゃんと間合いを詰めるけど、その一瞬でハクラちゃんはコボルトの後ろに回って峰でコボルトの背中を打った
ゲシッという音が響いて、コボルトが倒れる
その直後に次の階層への扉が開いた
「うわぁ痛そう・・・」
そんなどうでもいい感想しか出ないくらいにハクラちゃんの動きはすごかった
達人ってこうも普通の剣士と違うんだね
あの動きを見てたら僕なんてひよこ、いや、まだ産んでもらう前の卵だよ
「やりました!」
「あ、うん、凄すぎて何が何やら」
「精霊様ならすぐできるようになりますよ!」
「い、いやぁどうかなぁ」
無理無理、こんなの何百年かかけてようやく到達できるかもって域のレベルだよ
僕には無理
「無理だって思ってないですか? やってないうちにあきらめては駄目ですよ精霊様。お姉ちゃんも私も最初は刀の握り方だって知らなかったんですから」
「そうだろうけども、ハクラちゃんたちにはセンスがあって」
「センスなんてないです! 努力! 努力ですよ精霊様!」
「出来るかな? 僕にも」
「できますとも!」
少しだけどやる気出た!
同じく剣の達人のテュネやエンシュにもっといろいろ習ってみるのも悪くないかも
いやむしろ師匠と仰いで教えてもらおう
魔法が使えない場面だってこれからもあるかもしれないし
そうなったら自分の力が本当の意味で試されるはずだ
よし、この迷宮から帰ったら聞いてみよう
「次に行こっか」
「はい!」
さて六階層に降りたけど、なんだか犬臭い?
あのなんだろう、洗ってない犬の臭いがする
いやまぁ嫌いな臭いじゃないからいいんだけどね
明らかに、犬系魔物いっぱいいるのが分かるんだよねぇこれが
で、案の定だった
ここは広場になってるんだけど、周りを壁に囲まれててまるでコロシアムみたいだ
というよりコロシアムまんまだね。ところどころから扉が開いて、大量の犬魔物が放たれた
そのどれもがAランクオーバーで、これは骨が折れる、骨ないけど
「精霊様、ここは背中合わせで戦いましょう!」
「うん! そうしよう!」
ハクラちゃんと背中を会わせると、ハクラちゃんから桃のいい香りが香って来た
その良い香りに浸っていたけど、もう目前まで魔物が迫って来てて、口から涎を垂らしながら牙をむいてきた
うわ口臭い!
「二刀、寒加羅」
「トリプルアースニードル!」
ハクラちゃんは二刀に変化させた刀で、僕は魔法を分裂させて攻撃を倍増させて魔物に応戦する
個々の強さがAランクを越えているため、仕留めきれない
それでもすぐに次の攻撃を繰り出して、その残りを屠っていく
今では数百匹にも増えた魔物は僕らを取り囲んで、その消耗を待っているようだった
でも僕には魔力を回復する術(ハクラちゃんがくれた仙薬)がある
ハクラちゃんは魔力を使ってないから、そこまで体力も消耗しないはず
この魔物がどれほどいるのか分からないけど、消耗する前に倒しきれると信じたい
それから約七時間ほどかな?
どのくらい時間が経ったかは正確には分かんないんだけど、そのくらいは有に戦い続けていたと思う
二人ともボロボロで魔力もほとんど残ってなかったけど、それでも僕らはこの第六階層を何とかクリアしたんだ
正直今までで一番きつかったかも
数百匹がまとめて出てきて、それを倒しきると三分ほどクールタイムがあってからまた同じように魔物が放り込まれてくるんだもん
憔悴しきった僕らはしばらくこのフロアで休憩してから次に進むことにした
少し前みたいにハクラちゃんがまた桃の砂糖漬けをくれた
これ本当に美味しくて好き
でもそのあと渡される仙薬は苦手。苦いから
やっぱり武人気質なんだ
それにしてもハクラちゃん、そっちでのびてるコボルトも相当な手練れに見えるのに一瞬だった
やっぱり剣術の達人だけのことはあるね
小っちゃいころからお姉さんのクロハさんと打ち込んでたみたいだし、重みが違うのかも
僕だって魔物とは剣でそれなりに戦えるけど、今のハクラちゃんのような動きができるのかって聞かれると、無理だ
それだけ洗練されて美しい動きだったんだ
構えるコボルトは、汗は流れていないけど明らかに緊張している
そりゃ一緒に挑んだパートナーが一瞬だったんだもん、恐怖が心に芽生えてもおかしくないだろうね
ハクラちゃんも、コボルトも、二人とも動かない
そう言えばハクラちゃんって間合いを詰めて攻撃するんだね
クロハさんはどちらかというと抜刀術が多い気がする
あ、そうだ、ハクラちゃんが言ってたな。「お姉ちゃんは抜刀術も凄いけど、本気を出したときの剣術が本当にすごいんです!」って
何それ見たいって思ったけど、クロハさんが本気を出すときって多分、ハクラちゃんがピンチになった時か、あの友達、三獣鬼の三人が危なくなったときくらいなんじゃないかな?
まぁおいそれと見せる奥義でもないだろうし
てなことを考えているうちにコボルトの方が動いた
速い、目で追うのもやっとのような速度でハクラちゃんと間合いを詰めるけど、その一瞬でハクラちゃんはコボルトの後ろに回って峰でコボルトの背中を打った
ゲシッという音が響いて、コボルトが倒れる
その直後に次の階層への扉が開いた
「うわぁ痛そう・・・」
そんなどうでもいい感想しか出ないくらいにハクラちゃんの動きはすごかった
達人ってこうも普通の剣士と違うんだね
あの動きを見てたら僕なんてひよこ、いや、まだ産んでもらう前の卵だよ
「やりました!」
「あ、うん、凄すぎて何が何やら」
「精霊様ならすぐできるようになりますよ!」
「い、いやぁどうかなぁ」
無理無理、こんなの何百年かかけてようやく到達できるかもって域のレベルだよ
僕には無理
「無理だって思ってないですか? やってないうちにあきらめては駄目ですよ精霊様。お姉ちゃんも私も最初は刀の握り方だって知らなかったんですから」
「そうだろうけども、ハクラちゃんたちにはセンスがあって」
「センスなんてないです! 努力! 努力ですよ精霊様!」
「出来るかな? 僕にも」
「できますとも!」
少しだけどやる気出た!
同じく剣の達人のテュネやエンシュにもっといろいろ習ってみるのも悪くないかも
いやむしろ師匠と仰いで教えてもらおう
魔法が使えない場面だってこれからもあるかもしれないし
そうなったら自分の力が本当の意味で試されるはずだ
よし、この迷宮から帰ったら聞いてみよう
「次に行こっか」
「はい!」
さて六階層に降りたけど、なんだか犬臭い?
あのなんだろう、洗ってない犬の臭いがする
いやまぁ嫌いな臭いじゃないからいいんだけどね
明らかに、犬系魔物いっぱいいるのが分かるんだよねぇこれが
で、案の定だった
ここは広場になってるんだけど、周りを壁に囲まれててまるでコロシアムみたいだ
というよりコロシアムまんまだね。ところどころから扉が開いて、大量の犬魔物が放たれた
そのどれもがAランクオーバーで、これは骨が折れる、骨ないけど
「精霊様、ここは背中合わせで戦いましょう!」
「うん! そうしよう!」
ハクラちゃんと背中を会わせると、ハクラちゃんから桃のいい香りが香って来た
その良い香りに浸っていたけど、もう目前まで魔物が迫って来てて、口から涎を垂らしながら牙をむいてきた
うわ口臭い!
「二刀、寒加羅」
「トリプルアースニードル!」
ハクラちゃんは二刀に変化させた刀で、僕は魔法を分裂させて攻撃を倍増させて魔物に応戦する
個々の強さがAランクを越えているため、仕留めきれない
それでもすぐに次の攻撃を繰り出して、その残りを屠っていく
今では数百匹にも増えた魔物は僕らを取り囲んで、その消耗を待っているようだった
でも僕には魔力を回復する術(ハクラちゃんがくれた仙薬)がある
ハクラちゃんは魔力を使ってないから、そこまで体力も消耗しないはず
この魔物がどれほどいるのか分からないけど、消耗する前に倒しきれると信じたい
それから約七時間ほどかな?
どのくらい時間が経ったかは正確には分かんないんだけど、そのくらいは有に戦い続けていたと思う
二人ともボロボロで魔力もほとんど残ってなかったけど、それでも僕らはこの第六階層を何とかクリアしたんだ
正直今までで一番きつかったかも
数百匹がまとめて出てきて、それを倒しきると三分ほどクールタイムがあってからまた同じように魔物が放り込まれてくるんだもん
憔悴しきった僕らはしばらくこのフロアで休憩してから次に進むことにした
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これ本当に美味しくて好き
でもそのあと渡される仙薬は苦手。苦いから
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