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猿人族の国3
薄暗い中僕の布団に入り込んできた顔を見ると、正体はルカナさん
鼻息荒く顔を赤くほてらせながら僕に忍び寄ってくる
僕達精霊は特殊な場所以外では眠れない。寝ないんだ
だからこそルカナさんに気づけたんだけど、なにするつもりなんだろう?
その手が僕の胸にまで伸びてきて
「ひゃふっ!」
思わず声が出た
「せ、精霊様、起きてたネ」
「何をしてるんですかルカナさん」
「も、もしわけないネ。我慢できなかたヨ」
「あの我慢って?」
「精霊様と、エチなことしたいネ」
「ちょ、やめ、やめて」
ハァハァと息が自分にかかる
怖い
「ちょっと何してるんですか貴方!」
そこへ扉を開けて入って来たのがハクラちゃんだった
「精霊様から離れてください! 私だって一緒に寝たいのに! うらやま、けしからんですよ!」
「ハクラちゃん、今」
「気のせいです!」
「うう、失敗したネ」
ハクラちゃん、これは一緒に寝てるんじゃないんだよ。まぁ彼女にはこのまま純粋でいて欲しいけど
日が昇ってから縛っておいたルカナさんを連れてワスカさんの元へ
すっかりシュンと沈んでしまった彼女をワスカさんの前に突き出した
「もう! この人危ない人です!」
「な、何かありましたかな?」
「夜中に寝込みを襲われたんです! エッチなことしたいからって!」
「このバカ者! 何を考えておるんじゃお前は! 精霊様を襲うとは言語道断! お仕置きじゃ!」
「ひぃ、そればかりはカンベン願うネ。ごしょネワスカ様」
「どういたしますかな精霊様」
「はぁ、本人も反省してるみたいだし、許してあげてください」
「まったくお前は・・・。精霊様を愛するお前じゃから安心と思うて任せたのに、はぁ、本当に申し訳ありません精霊様」
「ま、まぁ彼女も反省してますから」
ワスカさんがものすごく怒ったおかげでルカナさんは本当に反省しているみたいだ
さて気を取り直して今日から迷宮に潜ろう
狒々王の迷宮は国を出て三キロほど先の山間にある
洞窟のような入り口を入ってすぐに扉があって、そこから迷宮に入れるらしい
「では入るネ。あないするヨ」
「あの、なんでルカナさんが?」
「汚名挽回ネ」
「それを言うなら汚名返上ね。本当にもう夜みたいなことはないんだよね?」
「はいネ。深く深く反省したヨ。もしわけない気持ちでいぱいヨ」
「私はまだ信頼できませんけどね!」
「まぁまぁハクラちゃん」
ハクラちゃんをなだめて僕らはその入り口を開いた
中は普通の洞窟っぽくて、かがり火のようなものが焚いてあって明るい
「私先頭行くネ。精霊様と鬼姫は後をついて来るヨロシ」
「うん、気を付けてね」
「精霊様に心配されたヨ! これはもう愛ネ! ウォアイニー」
「治ってないじゃないですか」
「まぁまぁ、襲ってはこないから大丈夫だって」
ひとまず落ち着いたルカナさんを先頭に歩き出して、最初のフロアのようなところにたどり着いた
そこの中心には変な猿のような置物があって、まるで触ってくれと言わんばかりにキラキラ光っていた
「これ触るとヨロシか? 私が触てみるネ」
「気を付けてね」
「だいじょぶヨ。何来ても私が倒すネ」
ルカナさんがその置物に触れると、置物がグネグネと動き出して恐ろしい顔の猿に変化した
その猿の顔は僕でも恐ろしくて、ハクラちゃんなんか腰を抜かしてへたり込んでしまった
肝心のルカナさんはというと、ジッと見てすでに戦闘態勢を取っていた
しめるべきところはしめるのね
「二人とも下がててネ。ここは私に任せるといヨ」
「いや、僕達も戦うよ。じゃないと修行にならないからね」
「そそそそそそそうでです! わわわ私だって、戦えます!」
ハクラちゃんも震える体から勇気を振り絞って立ち上がる
相手はギョロギョロと目を動かしてこちらを見た
「ひぃ!」
「ハクラちゃん落ち着いて。こいつ実体があるから倒せるよ」
「は、はい! え? 実態あるんですか? こんな呪霊のような見た目なのに!?」
「うん、今視てみたんだけど、やっぱり実体だよ」
「それなら行けます!」
僕らは一人と二柱でその猿の振り下ろした拳を受け止めた
重い、けど、三人なら大丈夫
「精霊様にいとこ見せて名誉取り戻すネ!」
張り切ったルカナさんは自分の拳に気力と魔力を溜めている
「剛力無双! 無手八朱撃!」
ルカナさんの手が赤く染まって、炎が燃え上がる
拳による八連撃で猿の拳が一気に砕け散った
それによって体制を崩した猿をハクラちゃんと僕で追撃する
「精霊魔法! レッドエヴェン!」
「白刀一閃!」
僕の魔法とハクラちゃんの神力による一撃が混ざり合い、桃色に輝く斬撃が猿を真っ二つに切り裂いた
「ぬわっち! 危うく本体まで斬られるところだったぜ」
「え、誰?」
「誰ヨ? 敵かヨ?」
「ちげーし、俺っちはエコ様が天使のスクラだぜ! 俺っちの実体を持った幻影を倒すとはなかなかじゃん。合格だから先進んでいいぜ」
幻影、あの猿はこの少年の作り出した幻影だったのか
それにしても実体のある幻影なんて、凄いものを作れるんだね、天使って
鼻息荒く顔を赤くほてらせながら僕に忍び寄ってくる
僕達精霊は特殊な場所以外では眠れない。寝ないんだ
だからこそルカナさんに気づけたんだけど、なにするつもりなんだろう?
その手が僕の胸にまで伸びてきて
「ひゃふっ!」
思わず声が出た
「せ、精霊様、起きてたネ」
「何をしてるんですかルカナさん」
「も、もしわけないネ。我慢できなかたヨ」
「あの我慢って?」
「精霊様と、エチなことしたいネ」
「ちょ、やめ、やめて」
ハァハァと息が自分にかかる
怖い
「ちょっと何してるんですか貴方!」
そこへ扉を開けて入って来たのがハクラちゃんだった
「精霊様から離れてください! 私だって一緒に寝たいのに! うらやま、けしからんですよ!」
「ハクラちゃん、今」
「気のせいです!」
「うう、失敗したネ」
ハクラちゃん、これは一緒に寝てるんじゃないんだよ。まぁ彼女にはこのまま純粋でいて欲しいけど
日が昇ってから縛っておいたルカナさんを連れてワスカさんの元へ
すっかりシュンと沈んでしまった彼女をワスカさんの前に突き出した
「もう! この人危ない人です!」
「な、何かありましたかな?」
「夜中に寝込みを襲われたんです! エッチなことしたいからって!」
「このバカ者! 何を考えておるんじゃお前は! 精霊様を襲うとは言語道断! お仕置きじゃ!」
「ひぃ、そればかりはカンベン願うネ。ごしょネワスカ様」
「どういたしますかな精霊様」
「はぁ、本人も反省してるみたいだし、許してあげてください」
「まったくお前は・・・。精霊様を愛するお前じゃから安心と思うて任せたのに、はぁ、本当に申し訳ありません精霊様」
「ま、まぁ彼女も反省してますから」
ワスカさんがものすごく怒ったおかげでルカナさんは本当に反省しているみたいだ
さて気を取り直して今日から迷宮に潜ろう
狒々王の迷宮は国を出て三キロほど先の山間にある
洞窟のような入り口を入ってすぐに扉があって、そこから迷宮に入れるらしい
「では入るネ。あないするヨ」
「あの、なんでルカナさんが?」
「汚名挽回ネ」
「それを言うなら汚名返上ね。本当にもう夜みたいなことはないんだよね?」
「はいネ。深く深く反省したヨ。もしわけない気持ちでいぱいヨ」
「私はまだ信頼できませんけどね!」
「まぁまぁハクラちゃん」
ハクラちゃんをなだめて僕らはその入り口を開いた
中は普通の洞窟っぽくて、かがり火のようなものが焚いてあって明るい
「私先頭行くネ。精霊様と鬼姫は後をついて来るヨロシ」
「うん、気を付けてね」
「精霊様に心配されたヨ! これはもう愛ネ! ウォアイニー」
「治ってないじゃないですか」
「まぁまぁ、襲ってはこないから大丈夫だって」
ひとまず落ち着いたルカナさんを先頭に歩き出して、最初のフロアのようなところにたどり着いた
そこの中心には変な猿のような置物があって、まるで触ってくれと言わんばかりにキラキラ光っていた
「これ触るとヨロシか? 私が触てみるネ」
「気を付けてね」
「だいじょぶヨ。何来ても私が倒すネ」
ルカナさんがその置物に触れると、置物がグネグネと動き出して恐ろしい顔の猿に変化した
その猿の顔は僕でも恐ろしくて、ハクラちゃんなんか腰を抜かしてへたり込んでしまった
肝心のルカナさんはというと、ジッと見てすでに戦闘態勢を取っていた
しめるべきところはしめるのね
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「いや、僕達も戦うよ。じゃないと修行にならないからね」
「そそそそそそそうでです! わわわ私だって、戦えます!」
ハクラちゃんも震える体から勇気を振り絞って立ち上がる
相手はギョロギョロと目を動かしてこちらを見た
「ひぃ!」
「ハクラちゃん落ち着いて。こいつ実体があるから倒せるよ」
「は、はい! え? 実態あるんですか? こんな呪霊のような見た目なのに!?」
「うん、今視てみたんだけど、やっぱり実体だよ」
「それなら行けます!」
僕らは一人と二柱でその猿の振り下ろした拳を受け止めた
重い、けど、三人なら大丈夫
「精霊様にいとこ見せて名誉取り戻すネ!」
張り切ったルカナさんは自分の拳に気力と魔力を溜めている
「剛力無双! 無手八朱撃!」
ルカナさんの手が赤く染まって、炎が燃え上がる
拳による八連撃で猿の拳が一気に砕け散った
それによって体制を崩した猿をハクラちゃんと僕で追撃する
「精霊魔法! レッドエヴェン!」
「白刀一閃!」
僕の魔法とハクラちゃんの神力による一撃が混ざり合い、桃色に輝く斬撃が猿を真っ二つに切り裂いた
「ぬわっち! 危うく本体まで斬られるところだったぜ」
「え、誰?」
「誰ヨ? 敵かヨ?」
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