精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

文字の大きさ
417 / 1,022

蛇人族の国3

しおりを挟む
 内部はドーム型の構造みたいで迷路になってるみたいだ
 天井が丸くてかなり広そう
 一階層しかないのかそれともたどり着いた先に次の階層へ行く道があるのかは分からないけど、進んでみるしかない
 ハクラちゃんが警戒しつつ前を歩いてくれるみたい
「なんだか前よりも感知能力がさえわたってる気がするんです。これはこの迷宮も素早くクリアできそうですよ!」
「ふふ、張り切ってるね」
「はい! 鬼ヶ島に帰った時お姉ちゃんに強くなった姿を見せたいですから」
「そっか、じゃあそのためにも頑張らないとね。でもクロハさんは今何をしてるんだろうね」
「お姉ちゃんのことですからきっと自分を高めてると思います。それに島には私の友人達、アカネたちもいますから、多分あの子達を鍛えてると思いますよ」
「ああ、スパルタそうだね」
「そうでもないですよ? お姉ちゃん教え方が上手いから皆習いたがります。実はアカネの方がスパルタなんですよ」
「そうなんだ、まぁでもアカネちゃんはそういうとこ真面目だもんね」
「そうなんですよ。こと訓練に関しては鬼教官です」
 そうやって話しながら迷宮を歩いて行くと角に差し掛かる手前でハクラちゃんが歩みを止めた
「精霊様、何かいます」
「魔物かな?」
「この魔力は恐らくそうです。でもそこまで強くなさそうですね。迎え撃ちましょう」
「うん」
 角を曲がったとたんこん棒を振り下ろしてきた何か
 それは牛の頭を持つミノタウロスだった
 結構おっきい上に顔が怖い
 そいつのこん棒攻撃を軽々避けて顔に蹴りをお見舞いした
 うわ、全然効いてない
「精霊様、こいつの皮膚は鋼鉄のように固いみたいです」
「それなら魔法だ! 極大魔法を一点に集中させるから、その間時間を稼いで!」
「はい! 神力解放! 秘剣技、白弧月しろこげつ!」
 刀を抜いて神力を刀に込めるとハクラちゃんは高く飛び上がって弧を描くようにミノタウロスの頭を斬りつけた
 すごい、少しだけど角に傷がついてる
 ハクラちゃんはその傷を寸分の違いもなく回転しながら斬り続け、なんと角を切り飛ばしてしまった
「ブグガァアアアアアアア!!」
「よし! ハクラちゃん下がって!」
「はい!」
 ハクラちゃんが下がってすぐに角を折られて暴れるミノタウロスに向かって極大魔法の集中砲火を行った
「極大魔法、トワイライトディレリア」
 棍棒を振り回して迷路の壁を叩きまくるミノタウロス、その腹部にレールガンのような魔法が直撃した
 焦げた大穴が腹部に空いてミノタウロスは倒れた
 消えていく死体、やっぱりここの迷宮の魔物も神様が作り出したものみたい
「ふぅ、動きが遅かったから何とかなったね」
「はい、私の剣技どうでしたか?」
「すごかったよ。あの角の硬度、ダイアモンドくらい固くなかった? 刀も刃こぼれ一つしてないし」
「ああ、それなんですが、なんだかこの刀、脈打ってておかしいんです?」
「え!?」
 刀が持ち主の力を受けて変化するのはよくあるみたいだけど、脈打つってどういうことなんだろう?
 僕の刀も僕の力を受けて神刀にまで昇華してるけど、脈打ったことはない
 ハクラちゃんの刀も確か神刀で、大昔の名工が打った一振りらしい
「分からないからやっぱり鬼神さんに聞こう」
「そうですね。早く会いたいです」
 それからまた歩き続けてまた曲がり角で魔物と出くわした
 今度もハクラちゃんが事前に察知してくれたおかげで先制攻撃に移れた
 ここで遭遇したのはアシッドスライムという魔物が数体で、このスライムは獲物を取り込んで溶かして食べちゃう恐ろしい魔物
 当然物理攻撃は効かないから魔法だね
 ハクラちゃんの神力が宿った刀による攻撃も効かなかったのには驚きだけど、スライムの核の部分をうまく狙って攻撃してる辺りさすがだ
「精霊魔法! フレアボルト!」
 炎と雷を混ぜた魔法で一気に殲滅、そしてやっぱり魔物はスーッと消えた
 その後もところどころで魔物と出くわすけど、うまく潜り抜けて探索は続く
 それにしてもこの迷路、何かがおかしい
 今までの迷宮だったらその土地にいる種族に関する魔物が出ていたけど、ここでは蛇型の魔物が一切でないんだ
 まぁそういうこともあるのかな?
 それよりも今は前に進むことだけを考えよう
「あ、見て下さい精霊様、この一本道の先、扉が見えますよ」
「ようやく、かな?」
「でしょうね、他に道もないようですし」
 そのまままっすぐ歩いて扉の前へ
 ゆっくりと扉を開くと次の階層へと繋がっているのが見えた
「ここであってるみたいですね」
「うん、結構あっさり来れたね」
 次の階層への扉を通り、二階層へ
 次の階層はなんだか生臭い変なタイルが張られた床のある場所で、くねった道がずーーーっと続いてるのが見えた
 壁もなくて道だけで、落ちたら戻ってこれなそうなほど底の見えない空間
 でも道が結構広いから大丈夫かな
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

処理中です...