精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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人間族の国再び8

 その精霊は僕とよく似た顔で、僕の一番大好きな精霊
 そう、母さんが召喚されたんだ
「あらあら、リディちゃんもようやくできるようになったのね。それにその姿。ああこんなに成長して」
 母さんは僕を思いっきり抱きしめた
 その後ろでほぼ全員が口を開けて目を見開き驚いてる
 そりゃそうだ。精霊の中でも頂点、精霊の祖神だった母さんを召喚したんだからね
「ええっと、祖神様が召喚されて私達はどうすればよいのでしょうか?」
 思考停止していたため母さんを認識するまで少し時間がかかったみたいだ
 フィアさんはどう反応していいのか戸惑いつつもなんとか言葉を絞り出してる
「まあまあまあ、あなた達も精霊ね。わたくしの世界にいる精霊達は全て把握しているのですが、他の世界で生まれた子たちは分からないの。自己紹介をしてもらえるかしら?」
「は、はい!」
 五柱の精霊達は緊張しつつも母さんに名前を憶えてもらうために必死で自分のことをアピールしていた
 母さんはそんな彼女たちを微笑ましく見守りながら時折うなづく
 他の世界の精霊とはいえ、全ての精霊は母さんが生み出したいわば僕のお姉さんたちで母さんの子供達だ
 直接母さんから生まれた僕とは少し違うけれど、母さんの精霊としての力を受け継いでいるのは間違いない
 母さんはそんな五柱を愛おしく一人一人を抱きしめていった
「はわわわ、これが、私達の母のハグ・・・。幸せです」
 五柱の嬉しそうな顔を見て母さんも満足したみたいだ
「では帰るわねリディちゃん、それにフィア、レイラ、ジュナ、フィリア、マリナ。私の魔力を分けておいたからいつでも連絡してきて頂戴ね」
 母さんの魔力を分けた理由は別世界にいても話ができるようになるかららしい。そんなこともできるんだ
 なら僕もと同じことをしておいた。異世界とは言え彼女たちは僕のお姉さんであるわけで、テュネたちと同じように話したいじゃない?
 とりあえず僕は精霊召喚の極みをマスターしたみたいだ
 その後も母さん以外の精霊を呼んでみたけど、まだ一体ずつしか召喚できないもののテュネ、エンシュ、フーレン、アスラムを無事呼び出せたよ
 四大精霊は一体ずつだったけど、上級精霊なら五体、中級以下なら百体以上は呼び出せるみたい
 これはもしかして精霊の大群が出せるんじゃないかな?
 そうなればみんなと一緒に戦える
 そしてこの精霊召喚にはもう一つのすごい面があった
 それは召喚した精霊が多いほど僕自身の力も増すということ
 四大精霊なら一体に付き五倍、上級なら一体に付き二倍、中級以下はその数に応じて力が上乗せされていく
 これはまさしくチートと言うべき力じゃないかな?
 今まで僕は少しずつ強くなってきたけど、ここにきて一気にレベルアップを図ったような感じだね
 精霊を出せる数には僕の精霊力が関係していて、今女神になったばかりの力じゃまだこれが限界だ
 でもこれから女神として成長していくことでどんどん精霊を出せる数が変わっていく
 ヨウコ様だった最初は少なかったけど、今ではテュネたちと同じくらいの力を持つ精霊を五体も召喚できるようになってるんだ
 ヨウコ様に成長のコツを聞いていると、ヨウコ様が召喚した精霊達が僕の傍まで来た
「もうヨウコも大丈夫そうね。私達は帰るわね。リディエラちゃん、シルフェイン様に会わせてくれてありがとう。それに別世界だけど私達の姉妹にまで会えたのは本当にうれしかったわ」
 マリナさんは僕の額にキスをして他の精霊と共に帰還していった
「さて、これで俺たちが教えれることは全部教えたっすよ。アコさんももう他に何もないっすよね?」
「ああ、リディエラ、これからお前には数多の危険や試練が訪れる。だがお前なら乗り越えられるだろう。それに、あの鬼神の子孫も共に行くのだろう? そうであれば問題はないだろうよ」
「それってハクラちゃんのことですか?」
「そういう名前だったかな?」
「そうっすよアコさん。ハクラちゃんとクロハちゃんって名前だったはずっす。ここに来る前に見てみたっすけどかなりの美少女たちでしたっすね」
「そういうとこしか見てないのかお前は」
「性分っすからねぇ」
 こうして僕は全ての試練を終えた。すべての十二獣神様に感謝しつつ僕はヨウコ様、アコ様、トコ様にお礼を言った
「うむ、気をつけてな。俺たちはお前のことが気に入っている。もしお前が危機とあらば駆け付けよう」
「ありがとうございますアコ様」
「様はいらない。お前も今では立派な女神だ。精霊神リディエラ。お前の試練は達成された。これからは得た力をより強く昇華させろ」
「はい!」
 僕は再びお礼を言いながら迷宮の外に出た
 このままハクラちゃんに合流してハクラちゃんがどんな調子なのか見てみよう
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