精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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十一色の鬼1

 三鬼仙の九人はサクラさんとの修行を始めたんだけど、すでに鬼神に成りかけていたアカネ、ソウカ、シエノの三人はあっさりと鬼神に成っちゃった
 どうやらサクラさんの力に引っぱられるように自身の中にあった鬼神の力が目覚めたみたい
 あとの六人ももう少しで鬼神に成れそうなんだけど、キキの中にある力がおかしいと桜さんは言っている
「鬼神の力は当然あるとして、他にも変な力があなたの中にあるの。あなた最近何か変わったことが無かった?」
「そういえば・・・」
 ソウカは少し前に自分の身に起きたことを包み隠さず話した
 あの時のことね
 黒いフードをかぶった女が私達の思い出の場所にある祠から古代の魔物を呼び覚ました事件
 その時はキキがそのフードの女によって古代の魔物と融合させられたから、その時の力がまだキキの中に残ってたのかも
 その話を聞いたサクラさんは少し考えこむとうんうんうなづいてキキだけを自分の前に立たせた
「そうね、これはいい傾向かもしれないわ。恐らくその古代の魔物は異世界から流入したモノなんだろうけど、あなたの力によく似た力を持っていたために、あなたと融合した際その力をかなり強化いしているわ。恐らくあなた達九人の中で最も力があると言ってもいい。でもあなた自身その力を恐れているでしょう?」
「は、はい」
「それでは駄目よ。その力はもうあなたのものなんだから認めて使いこなせるようにならなくちゃ」
 キキがああの日から黒い雷を操れるようになっていたことをみんなが知っている
 彼女自身が何も言わなかったからあえてこっちも言わなかったけど、あの黒い雷からは何も悪い気配がしなかった
 だからきっとキキは大丈夫。いざとなったら私達も彼女がこの力を使いこなせるように協力するし
 親友だもの、当然だよね
「とにかくその力、あなたによく馴染んでるわ。鍛えればすごい鬼神に成るかもね。とりあえずはその力をしっかりあなたに定着させる訓練をしましょう」
「はい! 頑張ります!」
 そう言われてキキもやる気が出たみたいでよかったわ
 
 それから数日ほどをかけて順々に鬼神に成っていったんだけど、キキだけがどうしても成れないのよね
 どうしたんだろう? もう鬼神に成れるだけの力は十分に付けているはずなのに、なにが駄目なのかな?
「あ、分かったわ。あなたその力を馴染ませた後みんなと同じように鬼神になろうとしてるでしょう? それじゃダメよ。その力を前面に押し出すような感じで鬼神になろうとしなさい」
「はい!」
 キキは呑み込みが異常に早くて、そのアドバイス一つで簡単に鬼神に成っちゃった
「やったねキキ!」
「はい、ありがとうございます皆さん」
 キキはなんだかゴージャスな鬼神に成ったわね。何というかキンキラ輝いてる
 そしてそれぞれ成った鬼神の名前は、赤犬鬼アカネが炎王朱鬼神、青雉鬼ソウカが龍水蒼静神鬼、黄猿鬼キキが雷帝三日月真鬼神、紫羊鬼シエノが紫毒皇女神霊鬼、桃牛鬼モモネが妖艶牛神王鬼、緑鼠鬼ミドリコが賢王群神鬼、茶蛇鬼チャダノが蛇竜鬼母堂神、灰兎鬼カイラが跳千大国神鬼、橙馬鬼マリハが煌襲君鬼神で、すでになっている私が光鬼子母神、お姉ちゃんが闇鬼羅刹女神
 鬼神になるとそれぞれに特別な種族名が付くみたいで、名は体を表すというようにそれそぞれの能力によく合った名前だと思う
 これで全員が鬼神にはなれたわけなんだけど、問題は誰もまだちゃんと力を使いこなせていないってところなのよね
 でもお姉ちゃんだけはあと少しみたい
 よし、お姉ちゃんに負けないようにがんばろうっと
「いい感じよ皆。さすが私の愛しい子達。こんなにも育ってくれたことを嬉しく思うわ」
 サクラさんも感慨深いのか涙をポロポロと流し始めた
「サクラさん、私達サクラさんにすごく感謝しています。でもまだまだ私達はサクラさんほど強くはありません。これからもご教授ご鞭撻のほどよろしくお願いします」
「ええ、それはもちろんよ。しっかりとあなた達を仕上げて私は鬼ヶ島に戻って余生を過ごそうと思うわ。とは言っても寿命では死ねないので相談役としてのんびり過ごすだけですけどね」
 鬼ヶ島はサクラさんの故郷なんだから当然戻ってきてもらうつもり。でも王座にはついてくれないみたい
 サクラさんなら皆納得するのに・・・
「この時代はあなた達の時代です。私は少し口を挟む程度にしておきます」
 王に戻るつもりはないまでも相談にはいくらでも乗ってくれるみたいだから安心したよ
 まあ今はそれよりも力を正しく使えるようになる方法を習わなくちゃね
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