459 / 1,022
巨人族の国1
帝国での問題が片付いたのはいいんだけど、このエンシュに思いっきり懐いちゃったこの子をどうしよう
言葉もまだ覚えてない本当に生まれたばかりのような女の子
僕らと同じ精神生命体で恐らく精霊なんだろうけど、この子は元々あの全てを滅ぼしそうな巨人スルトだったんだ
いやまあ今はまったく別の生命体になってると言っていいんだけど・・・。とりあえずはエンシュに懐いてくれてるからこのまま彼女に面倒を見てもらおうかな
「え!? 私が出すか? はいまあ大丈夫ですが・・・。私に、娘・・・。これはなんともワクワクしますね! シルフェイン様もリディエラ様が生まれた時このような気持ちだったのでしょうね」
早速母性が芽生えてるからちゃんと子育てしてくれそうだ
それにエンシュだけじゃなくてしっかりしたテュネが・・・。いやアスラムの方がこういったことはしっかりしてるかも
テュネは結構抜けてるからね
にしてもエンシュがここまで子供に対する面倒見がいいとは思わなかったよ
目を輝かせながらちっちゃなスルトをあやしてる
そうだ、スルトって仮称だから名前を付けてあげないと
「エンシュ、その子に名前を付けて上げなよ」
「そ、そうですよね! いつまでも仮称ではだめですし」
エンシュは顎に手を当てて考え込む
「私の娘だからやはり、ブツブツ・・・。炎の子ブツブツ・・・。バーニングちゃん、いえそれは安直すぎですね。そうですね・・・。」
結構考えてるね。名前は一生のものだからしっかりと考えて着けないとね
テュネやアスラム、フーレンも一緒になって考えてる
その結果
「決めましたリディエラ様! この子はシュラです! 私の名前からとりました」
「うんうん、いいんじゃないかな」
シュラと名付けられたこの子は不思議そうにエンシュを見ている
小首をかしげてるのがすごく可愛い
「シュラ? シュラ・・・。シュラ!シュラ!」
「え、しゃべった」
シュラちゃんは名前をもらったことがちゃんと分かっているのか、飛び跳ねて自分の名前を連呼しながら喜んでる
なんてかわいいんだこの子
「この子、かなり知能が高いみたいですね。私達の言ってることもすぐに理解していますし、言葉を覚えるのも早いです」
一応精霊は生まれた時からある程度の知識を要して生まれる
この子ももしかしたらそうなのかもね
こうして僕らはエンシュにシュラちゃんを任せてまた問題の起きている国へ向かった
次は巨人族の国で、帝国を手助けするために呼んだ精霊の中の一柱、虹の精霊シエルに聞いたんだけど、巨人族の国ボガードでは現在巨人たちが戦闘の準備をしているらしい
彼女はたまたま虹の上から見ていたんだそうだけど、かなり切羽詰まった顔をしていたらしい
まったく、どこの国ももう少し精霊を頼りにしてほしい
自分達だけで解決しようとしすぎだよ
シエルによると巨人族の国にはニーズヘッグと呼ばれる巨大竜が封印されているんだとか
その封印が何者かの手によって解けかけてるらしい
あの黒い魔族はもういないから、やっぱり別の誰かが動いてるに違いない
もしかしたら何か手掛かりがつかめるかもしれないし、巨人たちのことも助けれると僕らはすぐにボガードへ向かった
帝国から西方向へ飛んで、高い山々を超えた先にあるボガード
巨人たちはそこでのんびり暮らしてるんだけど、彼らは一応戦闘種族だ
毎年巨人たちの間では格闘技の大会も開かれてるらしい
ちなみにこの大会は別の種族も参加可能なんだけど、今までは竜人くらいしか参加してないんだよね
何しろスケールが違いすぎる
竜人なら竜化ってのがあるから、巨人たちと同じくらいの大きさになれるんだけど、普通サイズの人達じゃ魔法でも使わない限り勝てないからね
その大会は魔法禁止だかまあ無理だよね
巨人族の国ボガードに着くとピリピリとした空気が張り詰めていた
一応巨人王に挨拶するため兵士がいる広場に降り立ってみたけど、いきなりこれは無いんじゃないかな?
「何だこのチビどもは。踏みつぶされたいのか?」
「とっとと帰れ。俺らは忙しいんだよ」
「ちょうど子供のおもちゃが欲しかったところだ。俺が持って帰ってやるよ」
なんて絡まれてしまった
のんびり暮らしてるんじゃなかったのか
「こいつら精霊様になんと無礼な。ちょっとお仕置きが必要ですね」
「あ、まずい」
ハクラちゃんがクロハさんを止める間もなく巨人たちはノックアウトされていった
「な、なんだこいつ! チビの癖になんてつよさだぐべっ!」
あーあ、クロハさんやりすぎだよ・・・。兵士全員おねんねしちゃったじゃない
そこに慌てた様子で重装備の男性がドシンドシンと地面を揺らしながら走ってきた
「何事じゃお前たち! な!? 全員なぜ転がっておる。お前たちは一体何なのじゃ」
「失礼しました王よ。私はクロハ、鬼ヶ島の姫です。そしてこちらは私の妹ハクラ、そして、こちらの方は精霊王女さまです」
それを聞いて巨人王は開いた口が塞がらないようだった
言葉もまだ覚えてない本当に生まれたばかりのような女の子
僕らと同じ精神生命体で恐らく精霊なんだろうけど、この子は元々あの全てを滅ぼしそうな巨人スルトだったんだ
いやまあ今はまったく別の生命体になってると言っていいんだけど・・・。とりあえずはエンシュに懐いてくれてるからこのまま彼女に面倒を見てもらおうかな
「え!? 私が出すか? はいまあ大丈夫ですが・・・。私に、娘・・・。これはなんともワクワクしますね! シルフェイン様もリディエラ様が生まれた時このような気持ちだったのでしょうね」
早速母性が芽生えてるからちゃんと子育てしてくれそうだ
それにエンシュだけじゃなくてしっかりしたテュネが・・・。いやアスラムの方がこういったことはしっかりしてるかも
テュネは結構抜けてるからね
にしてもエンシュがここまで子供に対する面倒見がいいとは思わなかったよ
目を輝かせながらちっちゃなスルトをあやしてる
そうだ、スルトって仮称だから名前を付けてあげないと
「エンシュ、その子に名前を付けて上げなよ」
「そ、そうですよね! いつまでも仮称ではだめですし」
エンシュは顎に手を当てて考え込む
「私の娘だからやはり、ブツブツ・・・。炎の子ブツブツ・・・。バーニングちゃん、いえそれは安直すぎですね。そうですね・・・。」
結構考えてるね。名前は一生のものだからしっかりと考えて着けないとね
テュネやアスラム、フーレンも一緒になって考えてる
その結果
「決めましたリディエラ様! この子はシュラです! 私の名前からとりました」
「うんうん、いいんじゃないかな」
シュラと名付けられたこの子は不思議そうにエンシュを見ている
小首をかしげてるのがすごく可愛い
「シュラ? シュラ・・・。シュラ!シュラ!」
「え、しゃべった」
シュラちゃんは名前をもらったことがちゃんと分かっているのか、飛び跳ねて自分の名前を連呼しながら喜んでる
なんてかわいいんだこの子
「この子、かなり知能が高いみたいですね。私達の言ってることもすぐに理解していますし、言葉を覚えるのも早いです」
一応精霊は生まれた時からある程度の知識を要して生まれる
この子ももしかしたらそうなのかもね
こうして僕らはエンシュにシュラちゃんを任せてまた問題の起きている国へ向かった
次は巨人族の国で、帝国を手助けするために呼んだ精霊の中の一柱、虹の精霊シエルに聞いたんだけど、巨人族の国ボガードでは現在巨人たちが戦闘の準備をしているらしい
彼女はたまたま虹の上から見ていたんだそうだけど、かなり切羽詰まった顔をしていたらしい
まったく、どこの国ももう少し精霊を頼りにしてほしい
自分達だけで解決しようとしすぎだよ
シエルによると巨人族の国にはニーズヘッグと呼ばれる巨大竜が封印されているんだとか
その封印が何者かの手によって解けかけてるらしい
あの黒い魔族はもういないから、やっぱり別の誰かが動いてるに違いない
もしかしたら何か手掛かりがつかめるかもしれないし、巨人たちのことも助けれると僕らはすぐにボガードへ向かった
帝国から西方向へ飛んで、高い山々を超えた先にあるボガード
巨人たちはそこでのんびり暮らしてるんだけど、彼らは一応戦闘種族だ
毎年巨人たちの間では格闘技の大会も開かれてるらしい
ちなみにこの大会は別の種族も参加可能なんだけど、今までは竜人くらいしか参加してないんだよね
何しろスケールが違いすぎる
竜人なら竜化ってのがあるから、巨人たちと同じくらいの大きさになれるんだけど、普通サイズの人達じゃ魔法でも使わない限り勝てないからね
その大会は魔法禁止だかまあ無理だよね
巨人族の国ボガードに着くとピリピリとした空気が張り詰めていた
一応巨人王に挨拶するため兵士がいる広場に降り立ってみたけど、いきなりこれは無いんじゃないかな?
「何だこのチビどもは。踏みつぶされたいのか?」
「とっとと帰れ。俺らは忙しいんだよ」
「ちょうど子供のおもちゃが欲しかったところだ。俺が持って帰ってやるよ」
なんて絡まれてしまった
のんびり暮らしてるんじゃなかったのか
「こいつら精霊様になんと無礼な。ちょっとお仕置きが必要ですね」
「あ、まずい」
ハクラちゃんがクロハさんを止める間もなく巨人たちはノックアウトされていった
「な、なんだこいつ! チビの癖になんてつよさだぐべっ!」
あーあ、クロハさんやりすぎだよ・・・。兵士全員おねんねしちゃったじゃない
そこに慌てた様子で重装備の男性がドシンドシンと地面を揺らしながら走ってきた
「何事じゃお前たち! な!? 全員なぜ転がっておる。お前たちは一体何なのじゃ」
「失礼しました王よ。私はクロハ、鬼ヶ島の姫です。そしてこちらは私の妹ハクラ、そして、こちらの方は精霊王女さまです」
それを聞いて巨人王は開いた口が塞がらないようだった
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています