精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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オーク族の国3

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 とりあえずの問題は解決できたと思うけど、どう考えても生き人形、魔族の男、スライムのような少年と立て続けに明らかにこの世界の住人じゃないやつらが紛れ込んできている
 確かにこの世界には異世界人や転生者と言った人たちが大量に来ている
 でもあいつらはこの世界に一切馴染んでいなかった
 良くも悪くもこの世界に飛ばされてきた人たちは次元の穴や裂け目などを通るため、この世界に適応した力や体を得る
 でもあいつらは絶対に違う
 自分から来たのか、誰かがこっちに連れてきたのか
 よくは分からないけどそういうやつらがこの世界にいるって言うのは分かった
 それにスライム少年も魔族の男もこの世界の封印された神話級魔物や神獣などを操っていた
 奴らがどうしてそんなことをしているのかまだわからない
 生き人形も魔族の男もスライム少年も、目的も何もかもが不明だったし、話の通じそうな感じはなかった
 ともかくまたそういったやつらが現れないとも限らないし、今は国々を飛び回って偵察してくれてるシノノ達の情報を待つしかないね
 それでエニミさんとおじいちゃんを安全な場所まで運んで話をすることにした
 話すことはまず危険なやつらが異世界から来ていることと、グリンブルスティおじいちゃんを精霊達で守ること、それからこれからは精霊がここに加護を与えることを約束した
 オーク族は皆優しい種族だって世界中に発信したいし
 それにしても閉塞的な環境が思わぬ弊害を生んでたね
「ありがとうございます精霊様、鬼神様、これで我らがオーク族も反映できますじゃ」
 おじいちゃんはにこやかにダンディに笑った
 うわぁすっごく魅力的
「取りあえず三柱ほど上位の精霊を呼んでおきますね」
 僕は精霊召喚で河川の精霊ハンザキと狐の精霊コンコ、それから泥の精霊マディを呼んだ
 ハンザキは水を呼ぶことができ、コンコは戦いが得意、マディは泥から泥へと移動できるから伝令役になってもらった
 
 その日はオークたちにかなり歓迎されて、たくさんの料理をふるまってもらった
 山菜たっぷりの野菜料理で、特にタケノコ料理がおいしかったよ
 コリコリとした食感にとてもいい香り
 それに山菜おこわもホクホク暖かくておいしい
 何でおこわなんて料理があるのか聞いてみたところ、数十年ほど前に異世界人がここを訪れて教えてくれた料理らしい
 もともと山菜を食べて暮らしていた彼らにとってはすごくいい料理方だったみたいで、それ以来山菜おこわはこの国の名物となった。いや名物となるだろうって言い方が正しいね
「ありがとうすごくおいしかったよ」
 これなら来てもらった精霊達も喜んでくれそう
 
 夕食を食べ終えた後はゆったりと温泉に浸かる
 ここは混浴みたいで女性も男性も一緒に入ってたけど、やましい気持ちの人達が全然いないから安心してみんなで入れたよ
 ハクラちゃんがとろけるような顔で浸かってて、さすがにその姿はちょっと可愛すぎて男女問わず微笑ましく見てしまってた
 それにしてもたくさんの温泉があるもんだね
 ここの山は一応休火山なんだけど、温泉はポコポコと湧き出てる
 しかも調べたところによると、ここ結構大きな龍脈が通ってて、魔力がかなりの量通ってる
 これなら精霊の加護があればここは驚くほどの発展が見込めそうだ
 そのことを告げるとオークたちは大喜びしてくれた
 で、早速お風呂から上がって僕は精霊王の、いや、精霊神の加護を振りまいた
 すると今まで以上にこの辺り一帯の魔力が膨れ上がり、なんと普通のオークたちがハイオークに、ハイオークたちがエンシェントオークという古代種に進化した
 うわ、エニミさんものすごく美人に!
 グリンブルスティおじいちゃんは何と若返ってかなりのイケメンになった
「これはなんとなんと、わしらまでこのような。それにこの力、わしが若いころ持っていた力の比ではないですじゃ」
「うええええええん、おじいちゃんが変なおじさんになっちゃったぁあああ!!」
 そこで泣くのかエニミさん。進化したのに泣き虫は相変わらずっぽいね
 でもまぁオークたちもこの世界にちゃんと馴染めるよう精霊達に手配して、国々に広めてもらわないとね
 そういえばゴブリン族も昔は醜悪な種族だって言われもない非難を浴びてたけど、今は馴染んでる
 彼らって計算が得意で商業が得意な種族だから、商人が多いんだよね
 オークたちはスタミナが鬼人や竜人よりも多いから、力仕事に長けてるかも
 
 そんなこんなで無事オーク族に関する通達も完了
 いずれここは各国との交易も増えてきっと栄えることだろう
 優しくて力強い彼らなら皆に受け入れられるはずだからね
 とまぁそんなことをしてたら一週間ほど経過していて、オーク族の国での滞在最後の日にシノノからの連絡が来た
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