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新世界より1
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サニアさんに習って僕らはその扉をくぐった
大きな門のような扉はその先が見えず、真っ暗な闇が広がってて少し怖い
でも通ってみれば何のことはない、カーテンの向こう側のようにすぐに外に出れた
辺り一帯に広がる、広がる、溶岩ドロドロの景色
暑そう、これはまずいかも。何がまずいかってハクラちゃんがヤバいこと二
ただでさえ今小さくなったからだがさらに小さくなっていく
「もうハクラちゃん溶けちゃってるじゃない! 雪の精と基本体のつくりが一緒なのかな?」
「ふええええん、また小っちゃくなっちゃいましたぁ!」
今や五歳児くらいの見た目
クロハさんは目を輝かせて早速抱きかかえてるけど、そのままガンガン溶けているので僕は慌てて氷魔法でハクラちゃんを覆っておいた
するとまた十歳くらいまでの姿に戻った
「うう、溶けてなくなると思いましたよ」
ギリギリだったかも
ここは確かに熱すぎるし、ハクラちゃんにはつらい地形だ。何とか出口を探して地上にでないとね
「ああハクラ、もう少し抱っこさせてくれてもいいのに」
トテンと地面に着地したハクラちゃんが何だか可憐で癒される
「ほら遊んでないで行きますよ」
サニアさんはついて来るように手招きしてる
あっちも可愛いなぁ
サニアさんはどうやらこの溶岩溢れる洞窟の道を探知で把握したらしい
さすが女神様、一瞬で周囲の地形を理解しちゃうなんて
あと道すがら出て来る燃え盛る魔物を素手でポンポン倒してる
強い、強すぎる
というか熱くないのかな?
それこそその辺りの溶岩と同じくらいの熱さの魔物を素手で倒してる
そのまましばらく進んでると大きな道に出た
そしてその先に光が見えるってことはあれが出口だね
「ふへぇ、やっと、外、ですかぁ」
氷魔法でなんとかなってたけど、やっぱりハクラちゃんにあの地形はきつかったみたいだ
可哀そうに、こんなにぐったりして
「ほらハクラ、おいで、負ぶってあげるから」
おお姉妹愛炸裂
ハクラちゃんはグデッとクロハさんの背中にしゃがみついた
こうして見ると双子じゃなくてしっかりと姉妹だね
「ハクラちゃんはそのままやすんでなさいな。ウルのメンバーは私とリディエラちゃんで探すわ。クロハちゃん、しっかりと妹の面倒を見るんですよ」
サニアさんも双子の姉だけあって妹を愛する姉の気持ちが分かるんだろう
クロハさんとはすごく気が合うみたいだ
「はいサニア様」
こうしてみるとやっぱりクロハさんは頼りになるなぁ
でも内心はハクラちゃんにハァハァ言ってるんだろうなぁ
白黒姉妹を置いて僕たちは近くの町までやってきた
フフ、家族とこうして旅するというのも新鮮でいいね
そりゃ四大精霊も僕の家族だけど、血のつながり?のある家族とは初めてだ
僕の叔母にあたるサニアさん、彼女も僕と一緒に旅できるのは楽しいと言ってくれた
それと母性が強いのか、やることなすことお母さんなんだよね
ちょっと歩くと疲れてないか聞かれるし、お菓子を食べさせようとポケットから色々だしてくるし
これはこれで今までにない体験で楽しいなぁ。って楽しんでる場合じゃないね
聞き込みを始めないと
で、最初に話しかけた男性、彼はいわゆる冒険者らしく、腰にロングソードをさしている
もう典型的な姿だ
ただ聞いてみてもそんな変な奴らはいないとだけ言われてしまった
全く、こんなかわいい女の子が二人も話しかけてるのになんであんなにピリピリしてるのかね
「あ、いや、すまない。少しイライラしていてな」
「何か問題がありましたか? 困ったことがあるなら私達にお任せください」
「なんだ、君らも冒険者なのか? とてもそうは見えないが」
確かに言われて見ればそうかも。一応この世界に合わせた服装に街に入る前に着替えてはいるけど、見た目街娘って感じだけどね
「はい、実はそうなのです。新人ですけど」
「新人か、じゃあ危険な目に合わせるわけには・・・」
あ、これ駄目かも。教えてくれない雰囲気だ
「まぁ話だけならいいか。別に緘口令が敷かれてるわけじゃないからな。ただ話を聞いたとしても解決しに行ったりするんじゃないぞ。君らにはまだ危ないからな」
最初つんけんしてたから腹が立ったけど、話をしてみれば結構いい人だ
後輩と聞いてかなり心配してくれてるらしい
「実は数日前にこの街にあるギルドに所属している冒険者数人が何者かに襲われてね。二人が死亡、残る三人は体中の骨を粉々に砕かれてもう長くはないだろうってことだ。クソ! あいつらは俺が目を掛けていた後輩たちだったんだ! それが。なんで・・・」
どうやらその人たちが何か見ていそうだね
僕はサニアさんと顔を見合わせるとその人たちのお見舞いと称して様子を見に行ってみた
まだ生きているなら何とかなる
ギルド内にある病院。その終末期の患者が入る管理病棟にその三人がいた
そして僕たちが入ったとたん一人の容体が急変して確実に死に向かっているのが分かった
「私達に様子を見させてください!」
そう言ってすぐにその三人の治療を開始する
ギリギリ、本当にギリギリだった
でもグチャグチャに砕けていた体は元通り、意識はまだ戻ってないけど直に戻ると思う
取りあえず彼らの回復を待ってから話を聞くことにした
大きな門のような扉はその先が見えず、真っ暗な闇が広がってて少し怖い
でも通ってみれば何のことはない、カーテンの向こう側のようにすぐに外に出れた
辺り一帯に広がる、広がる、溶岩ドロドロの景色
暑そう、これはまずいかも。何がまずいかってハクラちゃんがヤバいこと二
ただでさえ今小さくなったからだがさらに小さくなっていく
「もうハクラちゃん溶けちゃってるじゃない! 雪の精と基本体のつくりが一緒なのかな?」
「ふええええん、また小っちゃくなっちゃいましたぁ!」
今や五歳児くらいの見た目
クロハさんは目を輝かせて早速抱きかかえてるけど、そのままガンガン溶けているので僕は慌てて氷魔法でハクラちゃんを覆っておいた
するとまた十歳くらいまでの姿に戻った
「うう、溶けてなくなると思いましたよ」
ギリギリだったかも
ここは確かに熱すぎるし、ハクラちゃんにはつらい地形だ。何とか出口を探して地上にでないとね
「ああハクラ、もう少し抱っこさせてくれてもいいのに」
トテンと地面に着地したハクラちゃんが何だか可憐で癒される
「ほら遊んでないで行きますよ」
サニアさんはついて来るように手招きしてる
あっちも可愛いなぁ
サニアさんはどうやらこの溶岩溢れる洞窟の道を探知で把握したらしい
さすが女神様、一瞬で周囲の地形を理解しちゃうなんて
あと道すがら出て来る燃え盛る魔物を素手でポンポン倒してる
強い、強すぎる
というか熱くないのかな?
それこそその辺りの溶岩と同じくらいの熱さの魔物を素手で倒してる
そのまましばらく進んでると大きな道に出た
そしてその先に光が見えるってことはあれが出口だね
「ふへぇ、やっと、外、ですかぁ」
氷魔法でなんとかなってたけど、やっぱりハクラちゃんにあの地形はきつかったみたいだ
可哀そうに、こんなにぐったりして
「ほらハクラ、おいで、負ぶってあげるから」
おお姉妹愛炸裂
ハクラちゃんはグデッとクロハさんの背中にしゃがみついた
こうして見ると双子じゃなくてしっかりと姉妹だね
「ハクラちゃんはそのままやすんでなさいな。ウルのメンバーは私とリディエラちゃんで探すわ。クロハちゃん、しっかりと妹の面倒を見るんですよ」
サニアさんも双子の姉だけあって妹を愛する姉の気持ちが分かるんだろう
クロハさんとはすごく気が合うみたいだ
「はいサニア様」
こうしてみるとやっぱりクロハさんは頼りになるなぁ
でも内心はハクラちゃんにハァハァ言ってるんだろうなぁ
白黒姉妹を置いて僕たちは近くの町までやってきた
フフ、家族とこうして旅するというのも新鮮でいいね
そりゃ四大精霊も僕の家族だけど、血のつながり?のある家族とは初めてだ
僕の叔母にあたるサニアさん、彼女も僕と一緒に旅できるのは楽しいと言ってくれた
それと母性が強いのか、やることなすことお母さんなんだよね
ちょっと歩くと疲れてないか聞かれるし、お菓子を食べさせようとポケットから色々だしてくるし
これはこれで今までにない体験で楽しいなぁ。って楽しんでる場合じゃないね
聞き込みを始めないと
で、最初に話しかけた男性、彼はいわゆる冒険者らしく、腰にロングソードをさしている
もう典型的な姿だ
ただ聞いてみてもそんな変な奴らはいないとだけ言われてしまった
全く、こんなかわいい女の子が二人も話しかけてるのになんであんなにピリピリしてるのかね
「あ、いや、すまない。少しイライラしていてな」
「何か問題がありましたか? 困ったことがあるなら私達にお任せください」
「なんだ、君らも冒険者なのか? とてもそうは見えないが」
確かに言われて見ればそうかも。一応この世界に合わせた服装に街に入る前に着替えてはいるけど、見た目街娘って感じだけどね
「はい、実はそうなのです。新人ですけど」
「新人か、じゃあ危険な目に合わせるわけには・・・」
あ、これ駄目かも。教えてくれない雰囲気だ
「まぁ話だけならいいか。別に緘口令が敷かれてるわけじゃないからな。ただ話を聞いたとしても解決しに行ったりするんじゃないぞ。君らにはまだ危ないからな」
最初つんけんしてたから腹が立ったけど、話をしてみれば結構いい人だ
後輩と聞いてかなり心配してくれてるらしい
「実は数日前にこの街にあるギルドに所属している冒険者数人が何者かに襲われてね。二人が死亡、残る三人は体中の骨を粉々に砕かれてもう長くはないだろうってことだ。クソ! あいつらは俺が目を掛けていた後輩たちだったんだ! それが。なんで・・・」
どうやらその人たちが何か見ていそうだね
僕はサニアさんと顔を見合わせるとその人たちのお見舞いと称して様子を見に行ってみた
まだ生きているなら何とかなる
ギルド内にある病院。その終末期の患者が入る管理病棟にその三人がいた
そして僕たちが入ったとたん一人の容体が急変して確実に死に向かっているのが分かった
「私達に様子を見させてください!」
そう言ってすぐにその三人の治療を開始する
ギリギリ、本当にギリギリだった
でもグチャグチャに砕けていた体は元通り、意識はまだ戻ってないけど直に戻ると思う
取りあえず彼らの回復を待ってから話を聞くことにした
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