精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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新世界より3

 回復した三人の男女、何が起こったかはこれから聞くことになるんだけど、亡くなった二人とこの三人はパーティを組んでいたらしい
 亡くなったのはリーダーのアポスという男性とその親友のヴィースという男性
 二人は前衛だったため他の三人をかばって全身を砕かれ即死だった
 その三人のうちの女性二人はアポスとヴィースの婚約者でもあったらしい
 ちなみにもう一人の男性は、心は女性らしい
 サニアさんが治療ついでに性別を心に統一、つまり女体化させた
 それはさておいておいて、話を聞くに依頼を受けていた新米冒険者のこの五人は依頼内容にあった魔物を倒していた
 しかし突如現れた人型の魔物に襲われ、何か危険な攻撃をしてきそうになったので二人がかばった
 全ての攻撃を防ぎきれたわけじゃなかったけど、そのおかげでこの三人は何とか一命をとりとめた
 僕達が間に合ってなかったら死んでいたところだったけど、その二人の行動が三人を救うことになったのだ
「あたしたちはあなた達のおかげで助かったけど、あれは最強って言われてるグラシオンさんも勝てない。あたしたちは確かに新人だけど、すぐに分かったわ。あいつは、人類が叶う相手じゃ・・・」
 なるほど、それほどに絶望的な体験をしたと
 まぁ駆け出しって言ってたし、ものすごく強い魔物に遭遇するって言うのもありうる話
 ただウルのメンバーがここにいるのかもしれないから油断はできない
 ウルは様々な世界から力ある者たちを集めてるらしいから、ここに来ているとして、さらに相当に強いやつが来ている可能性もある
「一度二人と合流しましょ。その後さっき聞いた場所に行ってみましょうか」
 サニアさんが小声でささやいてくる
 少しくすぶったさも感じながら僕はうなづいた
「おいお前たち、興味本位でも絶対に行くなよ。俺からギルドに調査を入れるよう言っておくから、お前たちは今日は帰るんだぞ」
「はい」
 当然そのつもりはない
 危険は排除しなければ。これは僕が神様となった時に生まれた自覚で、自分の世界だけじゃない、他の世界も守らなくちゃって思い始めたんだ
「気を付けて帰れよ」
 彼らは彼らでお互い話すこともあるんだろう
 彼らに別れを告げて白黒姉妹に合流した

「なるほど、危険な魔物ですか。確かに私達なら勝てるかもしれませんが、ウルはまだ全く実体が掴めていない組織です。それ相応の危険がある可能性もあります」
「でも僕たちはそいつらから世界を守るために旅だったんだ。僕は行くよ」
「当然私も行きます! リディエラちゃんは私が守ります!」
「ありがとうハクラちゃん」
 結局そのあとすぐに件の場所へ行ってみることになった
 その場所にはあの三人が言ってた通り何か大きな力が使われた痕跡がある
 魔法?とは違う気がする
 それよりももっと危ない力だ
「これは、呪力ですね。それも私に匹敵するかもしれない大きな力です」
「嘘、お姉ちゃんに匹敵ってそんなの勝てないかも」
 クロハさんの力はとんでもなく強い呪力、しかも間違った使い方じゃなくてまじないとしての本来の力
 ただ呪いとまじないは表裏一体。当然クロハさんも呪いとしての力も使える
「確かに強い呪力ですが、これなら私に相殺できると思います」
 クロハさんが言うなら間違いなさそうだ
 恐らくその魔物と戦うことになるだろうから周辺を調べてみることになった
 
 しばらく調べて見ると呪力の痕跡をクロハさんが見つけてきた
「これなら辿れそうです。行ってみましょう」
 クロハさんの後を歩き、木々の生い茂った深い森の中に入って行く
 綺麗な森林で空気も美味しい
 時折精霊の姿が見えるんだけど、僕を見て驚いたような顔をしてどこかへ去って行く
 話を聞きたかったから残念
「もう少しでこの呪力の持ち主にたどり着けそうです」
 呪力の持ち主、それとの遭遇にドキドキしながらその場所に向かう
 怖いかって? そりゃ怖いよ。戦えば無事じゃすまないかもしれないし、下手をすると誰かが殺される可能性だってある
 でも全力を尽くすさ
 そう思った時、目の前に突然なんの脈略もなく人型をした何かがずるりと現れた
「え、何の気配も感じ・・・」
 クロハさんは突然現れたそいつに呪力を流された
「ぐっ、あぎぃいいいい!!」
 クロハさんの体内で呪力が暴走している
 ビキビキと体内の呪力が暴れているらしい
「お姉ちゃん!」
 ハクラちゃんがクロハさんの体内を流れる呪力を自分の体内に吸収した
 これは恐らく双子だからできる技なんだと思うけど、今のハクラちゃんの小さな体じゃ危険だ
 ハクラちゃんに流れた呪力を僕が進行を食い止める
 体が砕けそうになるのを何とか食い止め、クロハさんがすぐにその呪力を自らの呪力にぶつけて相殺した
「何なのコイツ。知性がまったく感じられないのになんでここまで正確に動けるの?」
 なおも呪力をこちらに注ぎ込もうとする魔物を抑えつつ、ハクラちゃんを回復させることに成功
 こいつ何かがおかしい
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