509 / 1,022
勇者の苦悩7
ポコから与えられた力は変化の術で、黄金の葉っぱを額にかざすと様々なものに変化できた
例えば可愛らしい動物、魔物、老若男女、さらには体の一部分だけを変質させることもできるようで、アイシスはかねてよりコンプレックスだった胸を大きくしてホクホクしていた
しかしそれで動こうとするとどうやら胸が邪魔になるようですぐに元に戻す
「なかなか一朝一夕にはいかないもんだな。胸が大きい人には大きい人の戦い方があるってことか。俺じゃあ向いてない、向いてないんだ・・・」
「ア、アイシス、元気出して」
胸が小さい者同士キーラとアイシスはお互いをひしと抱きしめた
そしてリドリリを二人で見る
「な、なんですか二人して」
おどおどするリドリリの胸元にはたゆんとはずむ大きな果実
二人ではぁとため息をついてまた力のコントロールをするための練習に励む
「少し休憩してはどうですか?」
リドリリは紅茶とお菓子を持ってきてそう言った
「うん、そうさせてもらうかな。キーラも休むだろう?」
「うん!」
リドリリがセッティングしたテーブルにつき、リドリリが丁寧に入れた紅茶と特製のケーキで二人は疲れを癒した
翌日
朝から力を馴染ませ、変化もスムーズにできるようになったころに突如アイシスは倒れた
特に苦しむでもなくただ眠りについたと言った感じだったが、キーラもリドリリも当然驚き慌てふためいた
アイシスを必死に運び、病室のベッドへと寝かせる
医者が言うには疲れがたまってたから電池切れのように眠っただけとの診断だった
ほっと胸をなでおろす二人
ひとまずアイシスが目覚めるまで看病することにした
夢の中、アイシスは目の前にいる龍の尾と角を持った少女とにらみ合っていた
「だーかーらー! 何でいきなり眠らせるんですか!」
「うるさい! 我の勝手であろうが! お前にせっかく力をやろうと思ったのにああもうやめたぞ! お前になんか絶対力なんてやらない! あとで謝っても遅いからな!」
「上等だこのチビ! お前なんかから絶対力なんてもらわねぇ! 二度と顔見せんな!」
「あー言ったな! 我のことチビって言ったな! 絶対後悔するからな! 我もう怒ったかんな!」
二人が言い争っているとその二つの頭に突如拳骨が振り下ろされた
「イタイ!」
「痛ぇ!」
二人がそろってその拳の持ち主を見ると、驚くほど美しい顔立ちの女性が立っていた
「何やってるんだリュコ」
「ひっ、ア、アコ、これはだなその、スキンシップ、そう! スキンシップなのだ! なぁ!」
「そ、そうそう、そうですよスキンシップです」
リュコは彼女に怯え、アイシスは感覚で逆らっては駄目だと分かった
それから二人はお互いに肩を組み合い、いかにも仲がいいですよとアコに見せつけた
目くばせしつつすぐにうなづきそう言った行動をとる辺り二人は似たもの同士で、それゆえの同族嫌悪だったのかもしれない
だがこれをきっかけに二人のわだかまりは直ぐに解けた
「まったく、すまなかったな大勇者、こいつは気難しいんだ。俺かアマテラス様にしか懐いていない。だが実力はあるし、何より本当は優しい。きっといい関係を築けると思うんだ」
「はい、こちらこそ頭に血が上りすぎました。すみませんリュコ様」
「む、うむ、我も悪かったのだ。力を与えるから手を出せ」
「はい」
二人が手をつなぎ、力の受け渡しが始まる
しかし力がアイシスへと流れた瞬間、アイシスはガクリと膝を地面につけ苦しみ始めた
必死で力を受け取ろうとしているのか手は離さないが、見ているだけでも苦しくなるほどの痛がり方
その様子を見てリュコは手を離そうとしたが、アイシスはそれを止めた
「だい、じょうぶ、です。このくらいこなさなきゃ、大勇者になんて、なれない。でしょうアコ様!」
「ああ、いいぞアイシス、その意気だ」
本当はアコも心配していたが、彼女はいずれ世界を救うために旅立たなければならない
そうなればこんな苦しみよりもつらいことがあるかもしれない
そう思いアコもアイシスを振るい建てた
「く、うおおおおお!」
時間にしては数分だったが、アイシスにとっては何時間にも感じられただろう
激痛を耐え、彼女は見事リュコの力を受け取り切った
「よく頑張ったなアイシス。リュコ、お前もな」
二人を激励し、アコもホッとした
今アイシスには物凄い力の流動があり、今にも爆発しそうなほどの力強さを感じていた
アイシスは立ち上がると手のひらをグッと握る
「ありがとございますリュコ様。この力、必ずやみなのために役立てます!」
「うむ、頑張るのだ!」
二人は再び握手を交わし、リュコはアコと共に消えた
そこでアイシスは目を覚ましたのだった
例えば可愛らしい動物、魔物、老若男女、さらには体の一部分だけを変質させることもできるようで、アイシスはかねてよりコンプレックスだった胸を大きくしてホクホクしていた
しかしそれで動こうとするとどうやら胸が邪魔になるようですぐに元に戻す
「なかなか一朝一夕にはいかないもんだな。胸が大きい人には大きい人の戦い方があるってことか。俺じゃあ向いてない、向いてないんだ・・・」
「ア、アイシス、元気出して」
胸が小さい者同士キーラとアイシスはお互いをひしと抱きしめた
そしてリドリリを二人で見る
「な、なんですか二人して」
おどおどするリドリリの胸元にはたゆんとはずむ大きな果実
二人ではぁとため息をついてまた力のコントロールをするための練習に励む
「少し休憩してはどうですか?」
リドリリは紅茶とお菓子を持ってきてそう言った
「うん、そうさせてもらうかな。キーラも休むだろう?」
「うん!」
リドリリがセッティングしたテーブルにつき、リドリリが丁寧に入れた紅茶と特製のケーキで二人は疲れを癒した
翌日
朝から力を馴染ませ、変化もスムーズにできるようになったころに突如アイシスは倒れた
特に苦しむでもなくただ眠りについたと言った感じだったが、キーラもリドリリも当然驚き慌てふためいた
アイシスを必死に運び、病室のベッドへと寝かせる
医者が言うには疲れがたまってたから電池切れのように眠っただけとの診断だった
ほっと胸をなでおろす二人
ひとまずアイシスが目覚めるまで看病することにした
夢の中、アイシスは目の前にいる龍の尾と角を持った少女とにらみ合っていた
「だーかーらー! 何でいきなり眠らせるんですか!」
「うるさい! 我の勝手であろうが! お前にせっかく力をやろうと思ったのにああもうやめたぞ! お前になんか絶対力なんてやらない! あとで謝っても遅いからな!」
「上等だこのチビ! お前なんかから絶対力なんてもらわねぇ! 二度と顔見せんな!」
「あー言ったな! 我のことチビって言ったな! 絶対後悔するからな! 我もう怒ったかんな!」
二人が言い争っているとその二つの頭に突如拳骨が振り下ろされた
「イタイ!」
「痛ぇ!」
二人がそろってその拳の持ち主を見ると、驚くほど美しい顔立ちの女性が立っていた
「何やってるんだリュコ」
「ひっ、ア、アコ、これはだなその、スキンシップ、そう! スキンシップなのだ! なぁ!」
「そ、そうそう、そうですよスキンシップです」
リュコは彼女に怯え、アイシスは感覚で逆らっては駄目だと分かった
それから二人はお互いに肩を組み合い、いかにも仲がいいですよとアコに見せつけた
目くばせしつつすぐにうなづきそう言った行動をとる辺り二人は似たもの同士で、それゆえの同族嫌悪だったのかもしれない
だがこれをきっかけに二人のわだかまりは直ぐに解けた
「まったく、すまなかったな大勇者、こいつは気難しいんだ。俺かアマテラス様にしか懐いていない。だが実力はあるし、何より本当は優しい。きっといい関係を築けると思うんだ」
「はい、こちらこそ頭に血が上りすぎました。すみませんリュコ様」
「む、うむ、我も悪かったのだ。力を与えるから手を出せ」
「はい」
二人が手をつなぎ、力の受け渡しが始まる
しかし力がアイシスへと流れた瞬間、アイシスはガクリと膝を地面につけ苦しみ始めた
必死で力を受け取ろうとしているのか手は離さないが、見ているだけでも苦しくなるほどの痛がり方
その様子を見てリュコは手を離そうとしたが、アイシスはそれを止めた
「だい、じょうぶ、です。このくらいこなさなきゃ、大勇者になんて、なれない。でしょうアコ様!」
「ああ、いいぞアイシス、その意気だ」
本当はアコも心配していたが、彼女はいずれ世界を救うために旅立たなければならない
そうなればこんな苦しみよりもつらいことがあるかもしれない
そう思いアコもアイシスを振るい建てた
「く、うおおおおお!」
時間にしては数分だったが、アイシスにとっては何時間にも感じられただろう
激痛を耐え、彼女は見事リュコの力を受け取り切った
「よく頑張ったなアイシス。リュコ、お前もな」
二人を激励し、アコもホッとした
今アイシスには物凄い力の流動があり、今にも爆発しそうなほどの力強さを感じていた
アイシスは立ち上がると手のひらをグッと握る
「ありがとございますリュコ様。この力、必ずやみなのために役立てます!」
「うむ、頑張るのだ!」
二人は再び握手を交わし、リュコはアコと共に消えた
そこでアイシスは目を覚ましたのだった
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています