精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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女神と二天の冒険2

 あ、やっぱりラナは考え込んでる
 休ませて正解だったわね。心の整理には少しだけ時間がかかりそう
 二天はというと、二人で瞑想をしていた
 うんうん、この二人真面目だからすぐ次のステージにいけそうだわね
 さて私はまずこの世界にウルが来ていないかを確認しないと
 というかあいつら全然探知に引っかからない! どうやって気配を消してるのかしら
 そんじょそこらの隠匿や魔法程度じゃ私のような上位の女神に探知に引っかからないはずがない
 探知の神や監視の女神の兄姉達でも彼らは目視しないと分からないんだって
 はぁ、思いっきり疲れるけど、世界中に探知の目を張り巡らせるしかないのよね
 これはお姉ちゃんに付与してもらった能力だけど、制度は一応抜群
 見つけられればこっちのもんだしね
 早速私は瞑想をしてる二人の横で探知を始めた
 ラナは・・・。うん、考えさせてあげよう、さっきより頭を抱えてる気がするけど、自分で答えを見つけるしかないものね
 二天は瞑想中だけど一応こっちに来は張ってくれてるみたい
 器用なことできるのね

 探知を開始してから暫くするとここから数キロ離れた場所でなんだか禍々しいものが歩いてるのが見えた
 探知とは言っても目で確認してるようなものだから見えたで間違いない
 その何かはゆっくりとだけど着実にこっちに歩いて来てる
 もうこっちに気づいてる?
「二天、かなり禍々しい気配がこっちに来てるわ。いつでも戦えるよう準備を」
「「はい!」」
 ホント良い子達、出来れば守ってあげたいけど、今から来るやつは私も余裕がなさそう
 この間の奴と同じか、それ以上かもしれない
 本当にまったく、ついてないわね私
「ルニア様、やはり」
「ええ、分かるのね。いいわよ逃げて。あなた達ならすぐ転移も覚えれるでしょ。逃げる時間くらいは稼いであげれるから」
「そんなことするわけありません。ルニア様、一緒に戦わせてください」
 ああやっぱりそう言っちゃうのね。もしかしたらここで死ぬかもしれないのに
「私達は女神様に従う天使、死ぬときも一緒です」
 リィリアちゃんとアスティラちゃんは神々に、アマテラスお姉ちゃんに仕える天使
 本来ならアマテラスお姉ちゃんに仕えるべきなのに私を守ろうとしてくれている
 死なせたくないものだわ
 ひとまずラナがサニアお姉ちゃんの元へすぐいけるように転移の門を開いておいた
 魔力温存のために数分しか持たないけど、ラナ一人逃がすなら十分ね
 その旨を彼女に説明して一人残し、二天と共に相手を迎え撃つため飛び立った
「待ってください!」
 ラナが呼び止めてるけどまだ普通の魔導士のラナに相手させるわけにはいかない
 恐ろしい、こちらに向かってきている気配の強さにどんどん寒気がしてくる

 飛び立ってから数分、もうラナはお姉ちゃんの元へ行ったかしら?
 目の前には強力な力を持った恐らくウルの幹部らしき男
 真っ白なフードを目深にかぶってるから顔は見えないけど、声から男だと分かった
「何だたった三人、しかも、しかもしかも弱い! ああ弱くて悲しくなってくるな」
「ふん、精々ほざいてればいいわ。あんた程度私一人で充分」
 嘘、強がりだわ。正直足が震えるほど怖い
 何でこれほどの奴が敵対して目の前にいるのよ
 こいつ加虐趣味があるに違いない
 強いのにその力を私欲に、自分の糞みたいな趣向に使っているに違いないわ
「いやぁどの子も可愛い女の子でよかったわ。たぁあっぷり悲鳴をあげさせて俺の楽しみのために死んでくれや」
 恐ろしいけど、こんなやつを野放しにできない
 命に代えても他の世界になんて行かせない
 勇気を、私に
「さて、まずはそっちの一番ちっこい白髪のガキかな。趣味じゃねぇけどおれは好きなものは最後に食べる主義だからなぁ」
「どうでもいいわよ。リィリアはやらせない」
 男が動いた
 動きは見える。でも能力は?
「リスカ」
 男がそう口ずさむとリィリアちゃんの左手首から先がぽろっと地面に転がった
「ああああああ!! くっ、手、が」
「ネック」
「グゥウウ! グゲッ、あ、が」
 今度はアスティラちゃんが宙に浮かび、首を抑えて苦しそうにしている
「なにが、起こってるの?」
「くひゃははあ、ファイア」
「ひっ、あっつ! あああああつい!!!」
 今度は私の体が燃え上がった
 熱い、熱すぎる
 体が骨の髄まで燃えている
「あひゃぁ、いいね、いい悲鳴で俺満足。もっといい声聞かせてくれよぉ」
 リィリアちゃんの右手首が落ち、アスティラちゃんの首があらぬ方向へ折れ曲がり彼女は失禁する
 私はさらに炎が激しさを増していった
 体のところどころが炭化しているみたい
「あ、これ、だめだ」
 ここで私達三人は殺される
 ごめんなさいお姉ちゃん
 そう思って目を閉じると、突然大笑いして私達をいたぶる男が吹き飛んでいった
「女神様を、天使様達を、あなただけは許しません!!」
 男はむくりと起きあがる
 そいつと対峙しているのはラナだった
「許せない許せない! 私を救ってくれた女神様を、こんなに、ユルサナイ!」
 ラナの体から感じるのは魔力の塊、さらにそれが神力に変わって行く
「これ、これって、凄い力が湧いて来てる。いけそう・・・。カレトリシア」
 フォンという風の吹くような音が聞こえて男の首がポーンと飛んでいった
「エリフルヘライト」
 今度は私含めて二天の傷が完全に治った
「すごい、ラナ・・・。もう真人に・・・? いえこれは違う、まさか二段階も進化したというの!?」
 ラナからあふれる神力はまさしく神人によるものだった
 まさかここまでの成長を一気に?
 ラナは天才というか、突然変異種なのかも
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