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無能の異世界人7
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アモン・デビライトはお調子者の少年でムードメーカーだった
幼少期から人を喜ばせることが大好きで、両親を笑わせるのが一番の趣味だった
そんな彼の将来の夢はエンターテイナー
何でもいいから人を喜ばせる仕事がしたいと奇術に手品、スタンドアップコメディと喜ばれ、笑わせ、そのための技術を身に着けて行った
そんな彼は舞台に立っていた時に異世界への亀裂に落ちてしまった
エンターテイメント以外に何もできず、何の力も持たなかったが、魔法も使わずに不思議なことをする技術に異世界人は驚いた
一躍人気となった彼だったがそれも長くは続かず、彼はアウルに目をつけられて禍々しい悪意を持った世界の種を植え付けられた
だが彼はくじけない
人々の笑顔が彼の何よりの喜びだったため、彼は悪意を制した
その結果彼に世界の種は答え、大きな力を得たのだった
ただいまの所活躍の場がないだけで、仲間たちも彼こそが最も強い力を持つと分かっている
そしてその力の使い方もしっかりと理解した素晴らしい少年であることも
「でもさ、転移にしてもなんにしても僕がやった方が早いと思うんだけどね実際」
「うんうんそれは私らもわかってるって。でもなんていうかアモンはいじりがいがあるというかなんというかね」
アモンはため息をつきつつも笑顔になる
それは皆の笑顔を守れているし、自分が信頼されているという喜びもあったからだ
「それで、この街にいるサカシタって勇者はどこなの?」
「さぁ? 聞けば見つかるでしょ」
五人は女子組と男子組に分かれて聞き込みを始めた
しかしあまり意味はなく、分かれた瞬間に勇者がなんと目の前を歩いていたのだ
勇者だと分かった理由はそう呼ばれていたからというすごく単純な理由
「あなたが勇者サカシタ?」
突然そう声をかけられた勇者は驚いて目を丸くしている
「あの、あたしとあなた達って初対面すよね? うーん・・・。やっぱり見たことないす」
「あれ? 女の子?」
「ああそうっすよ? なにっすか、なんか文句すか?」
「いやそう言うわけじゃないんだ。僕らは異世界から来た。君もだよね? だから話を聞きたくて」
「なんとそうなんすか! おお、おお、やったす! これであたしもようやく帰れるってことすね?」
「いやそうじゃなくてね」
「ふぅ、あたしが勇者なんて荷が重いと思ってたっすよ。でもこれでやっと帰れる。帰れるんす!」
勇者と呼ばれる少女の考えはとても勇者とは思えない考えだった
彼女は自分を卑下し、全く自信がない
一応彼女は勇者で、ちゃんとそれに伴った能力も持っている
しかし五人とは決定的に違う点があった
前向きになる心、強い心だ
「あたしが人助け? ハン、土台無理な話なんすよ。あたしなんてただの少女っすよ。それが急にこんなとこに飛ばされて世界を救え? バカみたいす」
少女はこれまでこの世界で一応は役割を果たしていた
それだけの力も十分あるが、積極的に救おうとはしていない
勇者の自覚がない。むしろそれを嫌がっている
無理もないだろう。何不自由ない生活をしていた現代っ子の彼女は人並みの倫理観はあるにしろ、勇者としては決定的に勇気が欠如しているのだった
「で、いつ帰れるんすかあたしは。もうこんな世界うんざりなんす。早く家に帰ってお風呂に入って暖かい布団で眠りたいんすよあたしは」
よほどうっぷんが溜まっていたのか、まくし立てるように五人にぶちまけるサカシタ
それだけ言うと期待に満ちた目で五人を見つめた
「結論から言うと無理だ。いや転移はできるけど君の世界を見つけるのが無理なんだ。一体いくつ世界があると思う? 万や億単位じゃきかないんだよ?」
「そ、そんな、あたしはこのままこの世界で・・・。そんなの嫌っす! パパとママに会いたいっすうわあああん!!」
心が弱い勇者、それがサカシタだった
幼少期から人を喜ばせることが大好きで、両親を笑わせるのが一番の趣味だった
そんな彼の将来の夢はエンターテイナー
何でもいいから人を喜ばせる仕事がしたいと奇術に手品、スタンドアップコメディと喜ばれ、笑わせ、そのための技術を身に着けて行った
そんな彼は舞台に立っていた時に異世界への亀裂に落ちてしまった
エンターテイメント以外に何もできず、何の力も持たなかったが、魔法も使わずに不思議なことをする技術に異世界人は驚いた
一躍人気となった彼だったがそれも長くは続かず、彼はアウルに目をつけられて禍々しい悪意を持った世界の種を植え付けられた
だが彼はくじけない
人々の笑顔が彼の何よりの喜びだったため、彼は悪意を制した
その結果彼に世界の種は答え、大きな力を得たのだった
ただいまの所活躍の場がないだけで、仲間たちも彼こそが最も強い力を持つと分かっている
そしてその力の使い方もしっかりと理解した素晴らしい少年であることも
「でもさ、転移にしてもなんにしても僕がやった方が早いと思うんだけどね実際」
「うんうんそれは私らもわかってるって。でもなんていうかアモンはいじりがいがあるというかなんというかね」
アモンはため息をつきつつも笑顔になる
それは皆の笑顔を守れているし、自分が信頼されているという喜びもあったからだ
「それで、この街にいるサカシタって勇者はどこなの?」
「さぁ? 聞けば見つかるでしょ」
五人は女子組と男子組に分かれて聞き込みを始めた
しかしあまり意味はなく、分かれた瞬間に勇者がなんと目の前を歩いていたのだ
勇者だと分かった理由はそう呼ばれていたからというすごく単純な理由
「あなたが勇者サカシタ?」
突然そう声をかけられた勇者は驚いて目を丸くしている
「あの、あたしとあなた達って初対面すよね? うーん・・・。やっぱり見たことないす」
「あれ? 女の子?」
「ああそうっすよ? なにっすか、なんか文句すか?」
「いやそう言うわけじゃないんだ。僕らは異世界から来た。君もだよね? だから話を聞きたくて」
「なんとそうなんすか! おお、おお、やったす! これであたしもようやく帰れるってことすね?」
「いやそうじゃなくてね」
「ふぅ、あたしが勇者なんて荷が重いと思ってたっすよ。でもこれでやっと帰れる。帰れるんす!」
勇者と呼ばれる少女の考えはとても勇者とは思えない考えだった
彼女は自分を卑下し、全く自信がない
一応彼女は勇者で、ちゃんとそれに伴った能力も持っている
しかし五人とは決定的に違う点があった
前向きになる心、強い心だ
「あたしが人助け? ハン、土台無理な話なんすよ。あたしなんてただの少女っすよ。それが急にこんなとこに飛ばされて世界を救え? バカみたいす」
少女はこれまでこの世界で一応は役割を果たしていた
それだけの力も十分あるが、積極的に救おうとはしていない
勇者の自覚がない。むしろそれを嫌がっている
無理もないだろう。何不自由ない生活をしていた現代っ子の彼女は人並みの倫理観はあるにしろ、勇者としては決定的に勇気が欠如しているのだった
「で、いつ帰れるんすかあたしは。もうこんな世界うんざりなんす。早く家に帰ってお風呂に入って暖かい布団で眠りたいんすよあたしは」
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「結論から言うと無理だ。いや転移はできるけど君の世界を見つけるのが無理なんだ。一体いくつ世界があると思う? 万や億単位じゃきかないんだよ?」
「そ、そんな、あたしはこのままこの世界で・・・。そんなの嫌っす! パパとママに会いたいっすうわあああん!!」
心が弱い勇者、それがサカシタだった
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