精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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女神と二天の冒険7

 ルニア様は私を転移で件の街まで運んでくれた
 もともと魔族な私がこんな風に女神様と冒険出来て、さらに天使にまでなれたのはすごくうれしいことだわ
 私は地球と言う世界では男だった
 その世界で死んだことで転生を果たしたんだけど、今では女性でいる時間の方が長かったために完全に心まで女性になってしまったわ。婚約者も男性だしね
 実を言うとその婚約者、前世で私の恋人だった女性(今は男性になってる)で、ここまで来ると運命でしかないと思う
 まぁ彼は危険だから私達の世界で待ってもらってるんだけどね
 それにしても天使になっちゃったから二人の子供ってどうなるのかしら?
 やっぱりハーフよね
 あの世界の社会にはまだ差別意識がある
 私達魔族にはなかったけど、人間族は選民思想が強すぎて困ったものなのよね
 そこらへんは魔王様と勇者となった私の婚約者が頑張ってくれてるんだけどね
 そう、人間族が他種族を虐げすぎたのと、魔王様が全ての種族が仲良くなれる世界を目指したために、勇者が魔族から生まれちゃったのよね
 そこもかなり特殊かも
 おっと、街が見えてきたわ
 それでその化け物ってどんな奴なのかしら
 私は街をキョロキョロと見回しながら探索を始めた
 その街の中心にはかなり大きな教会があって、そこから祈りの声のようなものが聞こえる
 多分街の人達はそこね。避難しているんだわ
 だってその協会の前に目も鼻も口もない、のっぺらぼうのうような化け物が扉をドンドンと叩いてるんだもん
 明らかに人を襲おうとしているその化け物を魔法で吹き飛ばした
「ブェエエエエ!!」
 うわ、すっごく不気味な叫び声
 ていうか口がないのに何で叫べるのよ
「ブルルルエエエエ!!」
 そいつは魔法があたった部分を手でパンパンと掃うとこっちを向いた
 効いてないみたいね
「う、気持ち悪・・・」
 何もない顔なのに不快感を与える印象
 そいつはこっちを敵と認識したのか腕をシュルシュルと伸ばして攻撃してきた
「遅いわね」
 速さはそれほどでもないから簡単に避けれる
 目がないのに見えてるのね。狙いは正確だけど遅い
 避けた腕が空を裂き、シュルシュルとまた戻って行った
 空を飛んでる分私にアドバンテージがあるから、魔法を連射してみた
 チュドドドドドという地面に魔法が当たる音が響いて地面が揺れる
 それに気づいて教会からちらほらと顔をのぞかせる住民たち
 やっぱりここに避難していたのね
「おおなんと、天使様だ! 我らの祈りが届いたのだ! 天使様が魔物を倒してくださっているぞ!」
 その声につられるように住民たちからの応援が一斉に響いた
 するとみるみると体に力が湧いてきて、魔法の威力がどんどん上がって行った
「これって・・・」
 心地いい声援、いえこれは恐らく信仰心ね
 彼らが私を信仰してくれることで力が増しているんだわ
 声援が力に、これならこの化け物も倒せる
 さっきは魔法があんまり聞いてなくて少し驚いたけど、魔法の威力が上がったためか自信も上がってきた
「一気に行くわよ!」
 私の声が響いたことで教会からできた人たちの声援がよりいっそう高まった
「聖なる炎、ホワイトフレア!」
 なんとなく聖なる炎って言っちゃったけど、本当は威力の高い炎魔法なのよね
 でもそのおかげか住人の信仰心がもっともっと高まって、いつもの威力から数段跳ね上がる
 その結果、地面は大きくえぐれたものの化け物は綺麗に焼却できた
 煙が晴れて化け物が消え去ったことで住民たちが歓喜する
「天使様、ありがとうございます!」
「これで街も救われました」
「さすが女神ファータ様の天使様にあらせられる!」
「その子私の天使じゃないわよ」
「そうそう、ファータ様の天使ではなく・・・。え?」
 住人たちが口々に私への感謝の言葉を言ってくれる中、突然女性の声が響いた
「はいどうもー女神ファータです!キラッ!」
 そこにはいかにも女神と言った出で立ちの女性が決めポーズで立っていた
 いつの間に降臨したんだろう?
「さてあなた、あなたはルニアちゃんの天使でしょ?」
「え、ええ」
「やっだもうかわいいわね! 良いなぁこんな可愛い天使を連れてるなんて、妹ながらに羨ましいわね」
「あの、あなたは?」
「私? 私は氷の女神ファータよ。ルニアちゃんのお姉さんってとこね、ていうかお姉さんよ、覚えときなさい!」
「はい」
 あまりのことに住人たちは口を開いたまま制止していた
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