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利善とレイドの異世界旅12
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「まあこの通りクルさんは死なないっぽ。なぜなら不死鳥の獣人でもあるからっぽ」
鳳凰の獣人にして不死鳥の獣人
彼女の祖先は元々不死鳥で、その名の通り死しても灰から蘇る特別な神獣だ
しかしその大きなメリットの反面、当然大きなデメリットもある
この状態のクルルはただの子供で戦えず、しかも頭まで子供にもどっているためかなり扱いにくい
大人状態の時の記憶はあるが、子供状態のときの彼女はとにかくわがままで泣き虫である
「そう言うわけだから利善、クルさんを抱っこして運ぶっぽ」
「え、でも今そんなことやってたら敵に見つかった時逃げにくいじゃないですか」
「あえ? え? だっこ、抱っこしてくれないっぽ? ひぐっ、だって、抱っこして欲しいのに、うぐぅ、いいのか? 泣くぞ? ひっく、ほんとに泣くぞ」
「ああああ分かりました! 分かりましたから泣かないで下さい」
利善が抱き上げたことで満面の笑みを浮かべるクルル
本当にただの子供だった
「はぁ、生きててくれたのは嬉しいですけどこれは少し問題ですね」
「あら~ん、そんなことないわよねぇクルちゃ~ん」
「きゃっきゃっ」
アインドーバの変顔にハマったのか子クルルは大喜びしている
彼はかなり子供をあやすのが上手いようで、指先に灯したロウソクの火のようなものを人型に変化させたりしてクルルをあやしている
取り合えずは一息付けた一行はこれからどうするかを話し合う
「あいつら、追手を放ってることは確実だろうな。それにあの男が言っていたこの世界からは逃げられないってのはどういうことなんだ?」
「それなんだけど見て頂戴」
アインドーバが懐から出した転移用装置
それが全く反応しなくなっていた
「電池切れ、ですか?」
「そう言う単純な話ならよかったんだけどね、レイドちゃん。これは転移自体を阻害されているのよ」
アインドーバの説明によると、この世界は魔力の源となる魔素が濃すぎるのだそうだ
それだけでは別に転移の阻害をするわけではなく、むしろ魔力が強くなるので問題はない
ただその魔素はどうやら複雑に絡み合っているらしく、ここで魔法を使うにはコツがいるようだ
アインドーバはすぐにそのことに気づいて自らの能力を対応させたが、クルルは反応が遅れたためあの攻撃を喰らってしまったのだろう
肝心の転移装置だが、機械であるがゆえに魔素の流れがおかしいと起動しない
だから逃げれないのだった
「とにかく敵の数が分からないわ。応援も後から来るでしょうけど、危険ね」
「ええ、もし先ほどの場所に転移が開かれるとすれば、恐らくまたやつが待ち伏せて攻撃してくるでしょうね」
「応援は私達がここに転移してからきっかり二十四時間後、残り時間は・・・、あと八時間ってところね」
クルルを膝の上にのせて頭を撫でながらアインドーバは考え込んだ
そのクルルはすでに寝息を立て始めている
「とにかくここに引きこもっててもしょうがないわ。さっきの場所まで戻らないまでも近くにはいましょう。応援が来ればこの現状も打開する策が生まれるはずだわ」
もともと逃げたり相手を足止めするのにも利善の力を使うつもりだったのだが、なぜか利善の力を無効化する何かが向こうにはあるようだ
そのため元々立てていた作戦も全てが水泡に帰してしまった
「もう充分休めたわね。レイドちゃん、怖いでしょうけど大丈夫かしら?」
「はい、私も戦えます!」
先ほどはクルルが死んだと思い震えていたが、もう落ち着いたのかしっかりとした目でアインドーバを見返す
準備ができた一行は転移した地点へと気づかれないよう慎重に戻った
鳳凰の獣人にして不死鳥の獣人
彼女の祖先は元々不死鳥で、その名の通り死しても灰から蘇る特別な神獣だ
しかしその大きなメリットの反面、当然大きなデメリットもある
この状態のクルルはただの子供で戦えず、しかも頭まで子供にもどっているためかなり扱いにくい
大人状態の時の記憶はあるが、子供状態のときの彼女はとにかくわがままで泣き虫である
「そう言うわけだから利善、クルさんを抱っこして運ぶっぽ」
「え、でも今そんなことやってたら敵に見つかった時逃げにくいじゃないですか」
「あえ? え? だっこ、抱っこしてくれないっぽ? ひぐっ、だって、抱っこして欲しいのに、うぐぅ、いいのか? 泣くぞ? ひっく、ほんとに泣くぞ」
「ああああ分かりました! 分かりましたから泣かないで下さい」
利善が抱き上げたことで満面の笑みを浮かべるクルル
本当にただの子供だった
「はぁ、生きててくれたのは嬉しいですけどこれは少し問題ですね」
「あら~ん、そんなことないわよねぇクルちゃ~ん」
「きゃっきゃっ」
アインドーバの変顔にハマったのか子クルルは大喜びしている
彼はかなり子供をあやすのが上手いようで、指先に灯したロウソクの火のようなものを人型に変化させたりしてクルルをあやしている
取り合えずは一息付けた一行はこれからどうするかを話し合う
「あいつら、追手を放ってることは確実だろうな。それにあの男が言っていたこの世界からは逃げられないってのはどういうことなんだ?」
「それなんだけど見て頂戴」
アインドーバが懐から出した転移用装置
それが全く反応しなくなっていた
「電池切れ、ですか?」
「そう言う単純な話ならよかったんだけどね、レイドちゃん。これは転移自体を阻害されているのよ」
アインドーバの説明によると、この世界は魔力の源となる魔素が濃すぎるのだそうだ
それだけでは別に転移の阻害をするわけではなく、むしろ魔力が強くなるので問題はない
ただその魔素はどうやら複雑に絡み合っているらしく、ここで魔法を使うにはコツがいるようだ
アインドーバはすぐにそのことに気づいて自らの能力を対応させたが、クルルは反応が遅れたためあの攻撃を喰らってしまったのだろう
肝心の転移装置だが、機械であるがゆえに魔素の流れがおかしいと起動しない
だから逃げれないのだった
「とにかく敵の数が分からないわ。応援も後から来るでしょうけど、危険ね」
「ええ、もし先ほどの場所に転移が開かれるとすれば、恐らくまたやつが待ち伏せて攻撃してくるでしょうね」
「応援は私達がここに転移してからきっかり二十四時間後、残り時間は・・・、あと八時間ってところね」
クルルを膝の上にのせて頭を撫でながらアインドーバは考え込んだ
そのクルルはすでに寝息を立て始めている
「とにかくここに引きこもっててもしょうがないわ。さっきの場所まで戻らないまでも近くにはいましょう。応援が来ればこの現状も打開する策が生まれるはずだわ」
もともと逃げたり相手を足止めするのにも利善の力を使うつもりだったのだが、なぜか利善の力を無効化する何かが向こうにはあるようだ
そのため元々立てていた作戦も全てが水泡に帰してしまった
「もう充分休めたわね。レイドちゃん、怖いでしょうけど大丈夫かしら?」
「はい、私も戦えます!」
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