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世界に選ばれし者たち10
マリーは非常に頭がよく、もともとは教養ある家庭で育ってきたのか読み書きも一通りできるようだ
ただ、この世界の言語や文字はまったくできない
それがこの少女を異世界からの流れ者だと指し示していた
そしてこの少女、身なりは孤児そのものだが綺麗にすると相当な美少女であることが分かった
やせ細ってはいたがエーテやレノンナ、ライナの懸命な治療のおかげで段々と回復してきた
そんなマリーから覚えている限りのことを聞いてみると、この世界に来る前までの記憶は大きな爆発、赤髪の少女、その子との別れ、そして気づいたらこの世界
その赤髪の少女が誰なのかも何の爆発だったのかも、どうしてこの世界に来たのかも全く分からない
自分の本当の名前すら忘れてしまっていた
そしてライナ達に優しくされたからなのか、今までの不安や苦しみが一気になだれ込んできて涙がポロポロと、次から次へと溢れてきて泣き始めた
自分で自分が分からない、言葉も通じない異世界
何もかもが不安でどうしようもなく、生きる気力もなくなってきていた時にライナが彼女を見つけたというわけだった
「やっと、言葉が通じて、すごくうれしくて・・・」
マリーはとにかく泣き続け、しばらくたつと今までの疲れからか眠ってしまった
ライナはそんな少女を優しく撫でる
「取りあえずこの子は保護するとして、爆発、異世界転移、記憶障害。問題は山積みってところだね」
「ええアモン様、しかしながらこの子を連れて行くことは必ずや私達の旅において重要なカギになると思います。何せこの子は」
「時に関することだろぅ?」
「よくわかりましたねエーテ、そうです、神々ですら操れない時、すでに時の神はおらず、時間は自由。それを操る力を持っているのです、この子は」
エーテは解析で、ライナは精霊眼という目でその力を見抜いていた
マリー自体はまったく自分の力を使わず、その力を把握してすらいないようだ
この力を知られれば恐らくウルに、アウルに狙われるだろう
そのため彼女のことは隠しつつ自分たちの冒険へと同行させることにした
翌朝のこと、マリーもすっかり元気になったようで、ライナにひしと抱き着いて離れない
ライナはかなり母性が強いようで、マリーを娘のようにまさに猫かわいがりで可愛がっている
面倒見もいいためライナのやりたいようにさせる一行だった
「さて、次は隣国モスラドの調査だねぇ。その大道芸人のような男を調べてみるさね」
ウルではなさそうが念のためだ
その男は本当にただただ人々を喜ばせるために大道芸をしているようであるため、危険性は無いと思われる
「モスラド、モスラド、えっと次の馬車は・・・。あ、ちょうど来たみたい」
馬車の待合所について次の馬車の時間を確認しているところに丁度乗合馬車がやってきた
モスラドまでの直通で、数人の旅人がすでに乗っていた
彼らに席を詰めてもらいながら一行は馬車に乗り込んだ
内部は意外と広く、全員が十分に座れるかなり大型の馬車だ
引いているウマも五メートルはあろうかという大型種で、かなり力強い
馬車の扉が閉じるとすぐに発車した
馬車に揺られること半日ほど、途中休憩もはさんだが予定より早く到着できたらしい
モスラドという国はのどかで平和、人々は安定した生活ができており、隣国との関係も良好な小国だ
特産は犬
というのもブリーダーがかなり多いらしく、この国で教育された犬たちは非常に人懐っこく、ペットとしての人気も高いらしい
そして犬はそこかしこにいた
野良犬が驚くほど多いのだが、国全体で飼っているようなものなのでよく教育されており、排泄物も指定の場所以外ではしない
エサも国民が栄養管理されたものを出しており健康状態も非常に良好だった
ちなみに野良たちは気に入った子がいれば連れて帰ることができる
その際は一応面談などで飼う資格があるかどうかを見極められ、合格の場合のみ譲渡されるようだ
「犬、すごい、可愛い!」
マリーとりえは綺麗に手入れもされている野良犬たちを見てすぐに飛びついて可愛がり始めた
道端の犬を撫でるなどはたから見るとはしたないかもしれないが、この国ではそんな人ばかりなので何の問題もないようだ
ひとまずりえとマリーをライナが面倒見ることにして残りのメンバーは大道芸人に会いに行くことにした
ただ、この世界の言語や文字はまったくできない
それがこの少女を異世界からの流れ者だと指し示していた
そしてこの少女、身なりは孤児そのものだが綺麗にすると相当な美少女であることが分かった
やせ細ってはいたがエーテやレノンナ、ライナの懸命な治療のおかげで段々と回復してきた
そんなマリーから覚えている限りのことを聞いてみると、この世界に来る前までの記憶は大きな爆発、赤髪の少女、その子との別れ、そして気づいたらこの世界
その赤髪の少女が誰なのかも何の爆発だったのかも、どうしてこの世界に来たのかも全く分からない
自分の本当の名前すら忘れてしまっていた
そしてライナ達に優しくされたからなのか、今までの不安や苦しみが一気になだれ込んできて涙がポロポロと、次から次へと溢れてきて泣き始めた
自分で自分が分からない、言葉も通じない異世界
何もかもが不安でどうしようもなく、生きる気力もなくなってきていた時にライナが彼女を見つけたというわけだった
「やっと、言葉が通じて、すごくうれしくて・・・」
マリーはとにかく泣き続け、しばらくたつと今までの疲れからか眠ってしまった
ライナはそんな少女を優しく撫でる
「取りあえずこの子は保護するとして、爆発、異世界転移、記憶障害。問題は山積みってところだね」
「ええアモン様、しかしながらこの子を連れて行くことは必ずや私達の旅において重要なカギになると思います。何せこの子は」
「時に関することだろぅ?」
「よくわかりましたねエーテ、そうです、神々ですら操れない時、すでに時の神はおらず、時間は自由。それを操る力を持っているのです、この子は」
エーテは解析で、ライナは精霊眼という目でその力を見抜いていた
マリー自体はまったく自分の力を使わず、その力を把握してすらいないようだ
この力を知られれば恐らくウルに、アウルに狙われるだろう
そのため彼女のことは隠しつつ自分たちの冒険へと同行させることにした
翌朝のこと、マリーもすっかり元気になったようで、ライナにひしと抱き着いて離れない
ライナはかなり母性が強いようで、マリーを娘のようにまさに猫かわいがりで可愛がっている
面倒見もいいためライナのやりたいようにさせる一行だった
「さて、次は隣国モスラドの調査だねぇ。その大道芸人のような男を調べてみるさね」
ウルではなさそうが念のためだ
その男は本当にただただ人々を喜ばせるために大道芸をしているようであるため、危険性は無いと思われる
「モスラド、モスラド、えっと次の馬車は・・・。あ、ちょうど来たみたい」
馬車の待合所について次の馬車の時間を確認しているところに丁度乗合馬車がやってきた
モスラドまでの直通で、数人の旅人がすでに乗っていた
彼らに席を詰めてもらいながら一行は馬車に乗り込んだ
内部は意外と広く、全員が十分に座れるかなり大型の馬車だ
引いているウマも五メートルはあろうかという大型種で、かなり力強い
馬車の扉が閉じるとすぐに発車した
馬車に揺られること半日ほど、途中休憩もはさんだが予定より早く到着できたらしい
モスラドという国はのどかで平和、人々は安定した生活ができており、隣国との関係も良好な小国だ
特産は犬
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ちなみに野良たちは気に入った子がいれば連れて帰ることができる
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