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大勇者と救世者1
東の街外れ、そこには大きな教会が建っており、そこからは祈りの声が聞こえる
「大いなる神々よ、私に力を下さい。みんなを守れる力を」
教会の聖堂前で漆黒のフードを被った小柄な人影が祈りをささげているのが見えた
「あれがそうか?」
「はい、あいつは危険です。私達の両親を目の前で! 行きます!」
「待て!」
アイシスの制止を振り切って二人は教会に飛び込んで魔法を放った
しかしすぐに気づいたローブにその魔法を消される
「く、やっぱり消されるのね」
「あなた方にも救いが必要です。大丈夫、私が皆さんを守りますから」
「最初からそれ言ってたわよね。何が守るよ、私達の両親を、友達を返して!」
「大丈夫です、大丈夫、あなた達も私が救ってあげますから」
話が通じないのかローブは救う救うの一点張りだった
そしてローブのフードをゆっくりと脱ぐと顔が見えた
「その顔・・・。嘘だろ、なんで、だ」
アイシスの目が驚愕に見開かれる
そして背筋に冷や汗がツーっと流れた
その顔、その少女の顔にはよく見おぼえがあった
「キーラ! 何故君がこんなところに!」
その少女は間違いなくキーラの顔を持ち、声までもが彼女の声だった
ただよく見ると魔族としての角がない
「キーラ? 誰ですか? 私はイーラです」
少女は手をこちらに向けた
「あなたも救います。さぁ行きましょう、救いをあなたに」
「え?」
アイシスに向かって光が放たれるが、そこをアインドーバがかばう
そしてアインドーバがまず消された
イーラの手が光っている
「まずっ」
アイシスは消される、そう思ったが目の前の景色は変わらなかった
だが一人いない
「そんな、ポラ、リス? 嘘だろ、おいポラリス」
リャックが震える
ポラリスは身を挺してアイシスを守ったのだ
「すまない、俺が油断したせいで」
「・・・。ポラリスも覚悟はできていた。次は、俺が覚悟を見せる番だ!」
リャックは涙を流しつつ棒を叩きつけるようにしてキーラに似た少女イーラの頭に振り下ろした
「ああ、あなたも彼女と同じく救いを求めているのですね。いいでしょう、救いはあなたにも平等に与えられます。全ては我が神の名のもとに行われる正しき行為なのですから」
イーラが振り下ろされた棒を消し、そのままリャックも消した
「クソ! どういう理屈なんだ! だいたいなんでこいつはこんなにキーラに似てる!」
イーラはアイシスの方を向いた
「あなたは救いはいらなそうですね。それだけの力があれば皆さんを救えるでしょう。どうか正しき心を、理解を。彼らは必ず私が守りますから」
そう言ってイーラは自分に手を翳して自らを消した
「・・・。すまないリャック、ポラリス、守れなかった・・・」
アイシスは落ち込みながらもイーラが言ったセリフを頭の中で整理し、彼女の能力を反芻していた
(救い? あの力はただ消すだけじゃないのか? 自分に向けて使っていた・・・。それに私が守ると言っていたな)
「く、今は戻って合流するか」
キーラと同じ顔を持った少女のイーラ
アイシスは彼女のことが気になってしょうがなくなっていた
戻って来たはいいがレイドたちにどう話せばいいのか分からない
とぼとぼと肩を落として集合場所に歩いていると何かが高速で走り抜けていくのが見えた
動体視力のいいアイシスにはそれが少女だと分かったが、今は上の空だったためそのまま歩みを止めず歩き続けた
集合場所にはレイドたちもおり、何事もなく座っていた
「帰ったか・・・。あれ? アインドーバさんや他の二人は?」
「すまない、俺が油断したばかりにやられた」
「敵はそれほどの相手と言うことか」
誰もアイシスを攻めることはしない
それほどの相手と戦っているという自負は誰もが理解していた
「大いなる神々よ、私に力を下さい。みんなを守れる力を」
教会の聖堂前で漆黒のフードを被った小柄な人影が祈りをささげているのが見えた
「あれがそうか?」
「はい、あいつは危険です。私達の両親を目の前で! 行きます!」
「待て!」
アイシスの制止を振り切って二人は教会に飛び込んで魔法を放った
しかしすぐに気づいたローブにその魔法を消される
「く、やっぱり消されるのね」
「あなた方にも救いが必要です。大丈夫、私が皆さんを守りますから」
「最初からそれ言ってたわよね。何が守るよ、私達の両親を、友達を返して!」
「大丈夫です、大丈夫、あなた達も私が救ってあげますから」
話が通じないのかローブは救う救うの一点張りだった
そしてローブのフードをゆっくりと脱ぐと顔が見えた
「その顔・・・。嘘だろ、なんで、だ」
アイシスの目が驚愕に見開かれる
そして背筋に冷や汗がツーっと流れた
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「キーラ! 何故君がこんなところに!」
その少女は間違いなくキーラの顔を持ち、声までもが彼女の声だった
ただよく見ると魔族としての角がない
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少女は手をこちらに向けた
「あなたも救います。さぁ行きましょう、救いをあなたに」
「え?」
アイシスに向かって光が放たれるが、そこをアインドーバがかばう
そしてアインドーバがまず消された
イーラの手が光っている
「まずっ」
アイシスは消される、そう思ったが目の前の景色は変わらなかった
だが一人いない
「そんな、ポラ、リス? 嘘だろ、おいポラリス」
リャックが震える
ポラリスは身を挺してアイシスを守ったのだ
「すまない、俺が油断したせいで」
「・・・。ポラリスも覚悟はできていた。次は、俺が覚悟を見せる番だ!」
リャックは涙を流しつつ棒を叩きつけるようにしてキーラに似た少女イーラの頭に振り下ろした
「ああ、あなたも彼女と同じく救いを求めているのですね。いいでしょう、救いはあなたにも平等に与えられます。全ては我が神の名のもとに行われる正しき行為なのですから」
イーラが振り下ろされた棒を消し、そのままリャックも消した
「クソ! どういう理屈なんだ! だいたいなんでこいつはこんなにキーラに似てる!」
イーラはアイシスの方を向いた
「あなたは救いはいらなそうですね。それだけの力があれば皆さんを救えるでしょう。どうか正しき心を、理解を。彼らは必ず私が守りますから」
そう言ってイーラは自分に手を翳して自らを消した
「・・・。すまないリャック、ポラリス、守れなかった・・・」
アイシスは落ち込みながらもイーラが言ったセリフを頭の中で整理し、彼女の能力を反芻していた
(救い? あの力はただ消すだけじゃないのか? 自分に向けて使っていた・・・。それに私が守ると言っていたな)
「く、今は戻って合流するか」
キーラと同じ顔を持った少女のイーラ
アイシスは彼女のことが気になってしょうがなくなっていた
戻って来たはいいがレイドたちにどう話せばいいのか分からない
とぼとぼと肩を落として集合場所に歩いていると何かが高速で走り抜けていくのが見えた
動体視力のいいアイシスにはそれが少女だと分かったが、今は上の空だったためそのまま歩みを止めず歩き続けた
集合場所にはレイドたちもおり、何事もなく座っていた
「帰ったか・・・。あれ? アインドーバさんや他の二人は?」
「すまない、俺が油断したばかりにやられた」
「敵はそれほどの相手と言うことか」
誰もアイシスを攻めることはしない
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