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神と白黒鬼神24
二柱の精霊姉妹に巨大海竜について聞いてみた
「今から二カ月ほど前のことなのですが、街の衛兵の一人が隣町に買い物に行こうと出かけたときのことです。この街を出てすぐの場所に大岩があるのですが、その陰から赤く光る眼がジッと見ていたそうなのです。彼も一応衛兵、恐々ながらも確認しに行ったそうなのですが、すでにその影はなく、見間違いだと思ったそうです。ですが数日後、今度は街の住人が数人同じようにその影を目撃したのです。それからも数日おきにその巨大海竜の影は目撃され、その度に確認に行くのですが依然として正体は掴めていません」
「私も見に行ったよ。でも何もいなかったの」
二柱ともその目撃証言を元に周辺を探索したり探知したりしたし、そもそも海と水の精霊である彼女らならこの辺りの海の状況が手に取るようにわかる
それなのに海竜についてまったく認知できないんだ
これはおかしい。きっと何かあるはず
「僕らも調べてみるよ。サニアさんいいかな?」
「ええ大丈夫ですよ。私もその海竜というものが気になりますし」
「海竜って竜ですよね? 確か竜は頭がよくて話せるんですよね?」
「僕らの世界じゃそうだね。でもこの世界の竜がどんなものか分からないから気を付けよう」
「あ、この世界の竜もちゃんと話ができますよ。海竜が納める街もありますし」
ということはその不思議な海竜もちゃんと話せるのかな?
「取りあえず行ってみましょう」
ひとまず見に行くだけなので僕とクロハさんで行くことにした
クロハさんならハクラちゃん以外のことなら冷静に対処できるし、なにより戦闘能力がこの中でもずば抜けてるからね。ハクラちゃんが絡んでくると別の意味で抜けてるんだけど・・・
街を出るとすぐにその大きな岩が見えた
その岩は山ほどに大きくて完全に一枚岩だ
その岩にはたくさんの魚や海藻、サンゴなどが住み着いていてかなり生態系豊かだ
ここなら確かに海竜が住み着いていても不思議じゃないね
まず僕らはこの岩をぐるりと一周してみた
うん、大きな魚や五メートルくらいのウミヘビなんかはいるんだけど、海竜ほど大きなものはいなかった
次にさらに岩に近づいて穴が開いているところや洞穴なんかを見て回った
そこには五メートルから十メートルくらいの海竜はいたんだけど、目撃されたみたいな百メートルクラスのこの岩の半分くらいに大きな海竜はいない
話が通じるみたいだからここに住み着いている海竜たちにも聞いてみた
「んー、私達はここに住んでいますが、数週間に一度しか洞穴から出ませんし、そこまで巨大な海竜の知り合いはいませんね」
全員に聞いてみたけど誰も知らなかった
やっぱり見間違いなんだろうか?
でも目撃証言が多すぎるんだよね
仕方なく帰ろうとしたその時のこと
ふと岩の方を見てみると何かが岩陰からこちらを見ているのが見えた
顔の形は蛇のようで目は赤く光っている
「ク、ク、クロハ、さん、あああああれあれ、あれ見て!」
「なんですか? ひっ」
あまりの不気味さにあのクロハさんまでもが悲鳴を上げた
その海竜らしき顔はずっとこちらを見ている
証言からもしかしたら幻かもしれない
すぐにその海竜に近づくため素早く泳いだ
すると海竜の顔が蜃気楼のように歪み始める
「待って!」
僕はその顔に手を伸ばす
その拍子に顔に触れることができた
「おわっ、触っちゃった!」
歪んでいた顔が元に戻り始める
まるで今まで実態を持たなかった幻像が実体化するみたいに
「ようやく私に触れれる方が来てくれたのですね」
優しそうな女性の声
どうやらこの海竜の声らしい
「私はフラザニア。この世界とは別の世界から飛ばされた氷海竜です」
実体化した彼女は蛇顔でニコリと笑った
意外と可愛い
「今から二カ月ほど前のことなのですが、街の衛兵の一人が隣町に買い物に行こうと出かけたときのことです。この街を出てすぐの場所に大岩があるのですが、その陰から赤く光る眼がジッと見ていたそうなのです。彼も一応衛兵、恐々ながらも確認しに行ったそうなのですが、すでにその影はなく、見間違いだと思ったそうです。ですが数日後、今度は街の住人が数人同じようにその影を目撃したのです。それからも数日おきにその巨大海竜の影は目撃され、その度に確認に行くのですが依然として正体は掴めていません」
「私も見に行ったよ。でも何もいなかったの」
二柱ともその目撃証言を元に周辺を探索したり探知したりしたし、そもそも海と水の精霊である彼女らならこの辺りの海の状況が手に取るようにわかる
それなのに海竜についてまったく認知できないんだ
これはおかしい。きっと何かあるはず
「僕らも調べてみるよ。サニアさんいいかな?」
「ええ大丈夫ですよ。私もその海竜というものが気になりますし」
「海竜って竜ですよね? 確か竜は頭がよくて話せるんですよね?」
「僕らの世界じゃそうだね。でもこの世界の竜がどんなものか分からないから気を付けよう」
「あ、この世界の竜もちゃんと話ができますよ。海竜が納める街もありますし」
ということはその不思議な海竜もちゃんと話せるのかな?
「取りあえず行ってみましょう」
ひとまず見に行くだけなので僕とクロハさんで行くことにした
クロハさんならハクラちゃん以外のことなら冷静に対処できるし、なにより戦闘能力がこの中でもずば抜けてるからね。ハクラちゃんが絡んでくると別の意味で抜けてるんだけど・・・
街を出るとすぐにその大きな岩が見えた
その岩は山ほどに大きくて完全に一枚岩だ
その岩にはたくさんの魚や海藻、サンゴなどが住み着いていてかなり生態系豊かだ
ここなら確かに海竜が住み着いていても不思議じゃないね
まず僕らはこの岩をぐるりと一周してみた
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次にさらに岩に近づいて穴が開いているところや洞穴なんかを見て回った
そこには五メートルから十メートルくらいの海竜はいたんだけど、目撃されたみたいな百メートルクラスのこの岩の半分くらいに大きな海竜はいない
話が通じるみたいだからここに住み着いている海竜たちにも聞いてみた
「んー、私達はここに住んでいますが、数週間に一度しか洞穴から出ませんし、そこまで巨大な海竜の知り合いはいませんね」
全員に聞いてみたけど誰も知らなかった
やっぱり見間違いなんだろうか?
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仕方なく帰ろうとしたその時のこと
ふと岩の方を見てみると何かが岩陰からこちらを見ているのが見えた
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「ク、ク、クロハ、さん、あああああれあれ、あれ見て!」
「なんですか? ひっ」
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すぐにその海竜に近づくため素早く泳いだ
すると海竜の顔が蜃気楼のように歪み始める
「待って!」
僕はその顔に手を伸ばす
その拍子に顔に触れることができた
「おわっ、触っちゃった!」
歪んでいた顔が元に戻り始める
まるで今まで実態を持たなかった幻像が実体化するみたいに
「ようやく私に触れれる方が来てくれたのですね」
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