精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

文字の大きさ
650 / 1,022

大勇者と救世者4

しおりを挟む
 二人がウルの本拠地へ帰って行った同時刻、街の反対側でも大規模な戦闘が起きていた
 レイドと利善が向かっていたそこには幹部クラスの敵が三人来ており、その配下数百名によって街を破壊されている
 幹部たちはそんな様子を楽しげに見ていた
「なぁルド、あのでかいの俺が殺していいか?」
「好きにしなよ。僕はあっちの結界使いでもやろうかな? アッシュは?」
「あたしは適当にやるさ。できれば子供、子供がいいねえ。お、あそこのちっこいのいいねぇ、泣かせがいがありそうだ。そうだねぇ、まずは指先から切り刻んで行こうか」
 三人の幹部は三人とも人をいたぶるのが好きなようで、特にアッシュと呼ばれた赤髪の女性は子供の悲鳴が何より好きらしい
 数十人のウルの雑魚を相手に戦うレイド
 彼女の放つ水の振動波は相手の内部に浸透し、内臓器官にダメージを与える
 対抗する術は雑魚たちにはほとんどなく、二発も喰らえば起き上がれないほどのダメージを受けた
 そんなレイドの前に降り立つ剥げて太った下品な笑いを浮かべた男
 ズベルドという快楽殺人鬼で、女性を多数拷問し殺してきた最低の男だ
 変身したレイドが女性とわかるや嬉々として殺そうと立ち上がった
 体格差は圧倒的だが、ズベルドの能力にとって体格差などあってないようなものだ
「グヒヒヒヒ、どんな叫び声かなぁ?」
 涎を垂らしながらレイドの悲鳴を聞くため能力を発動する
 ぶわっと広がる布のようなもの
 それはレイドの顔以外を包み込んでしまった
「な、なにこれ?」
 巨人化が解け、元の人間形態へと戻る
「グフ、なかなか可愛いなぁ。よし、まずは腕だ」
 バキンッ!
 布が閉まってレイドの両腕があらぬ方向を向いた
「あ、アアアアアアアアアアアア!!! 痛い! 痛いいいい!!!」
 激痛が走る腕
 悲鳴を上げるレイドの顔を見て舌なめずりをしながら喜ぶズベルド
「んんん、いい、いい声だなあ。グフ、グフフフ」
 男はさらに布を締め上げる
 この布の能力はどんな能力を発動していたとしても包み込んで消してしまう
 自由自在に伸縮するため体を包んで潰し殺すこともできるのだが、悲鳴をより長く聞くためにゆっくりと締め上げるのが彼のポリシーだった
 ギシギシと骨や筋肉が悲鳴を上げる
 巨人化しようにも能力が発動しない
 その間も肋骨や足の骨がバキリと音を立てて折れていく
 折れた肋骨が内臓を傷つけたのか、レイドは吐血する
「グヒヒヒヒヒ、いいぞいいぞ、やっぱり女をいたぶるのはキモチイイイ!」
 恍惚とした表情で大笑いしているズベルド
 だがその時彼の肩が何かに切り裂かれて腕がボトリと落ちた
「ギェエエエエ!! いでぇ! 俺の腕! ぐうううああああ誰だ!」
 ズベルドが攻撃してきた者を確認しようと振り向くと首がコロンと転がり落ちてズベルドの体がどさりと倒れ込んだ
 それによりレイドの拘束が解け、気絶したレイドも倒れた
 そんな彼女を支え、一瞬で怪我を治すとゆっくりと床へ寝かせる
 レイドを救った何者かは他に戦っている者たちを見つめ歩き出し、敵へと狙いを定めた
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

処理中です...