精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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想像で創造する女神6

 ザーザーと雨が降る最悪の天気
 その大雨の中、可愛い傘を差して歩くプリシラと、プリシラに作ってもらった傘を差してその後ろを歩くオディルス
 はたから見ると不良の兄とその妹で、妹を守ろうと必死になっているように見える
「あの、近すぎるのでもう少し離れてください」
「でも離れると守れないじゃないっすか!」
「いいから」
「う、分かりましたよ。でも危険がせまったら俺、守るっす!」
 実際は妹と兄ではなく、女神とその舎弟、のようなものだ
 この大雨の中二人は街道を歩いていた
 時折走るライトをつけた車
 この世界は発展しているようで、その時々来る車を見てはオディルスは目を輝かせる
「プリシラ様! 俺あれに乗ってみたいっす!」
「オディルス、遊びに来たんじゃないんですよ? でも、そうですね、この雨だと人が多い場所に行くのに手間取りそうです」
 プリシラは自動で動く車を作り出す
「これで行きましょう」
「はいっす!」
 便利な権能である
「おおお、おおおおお!! 快適っす! しかもかっこいいっすね!」
 年相応の少年らしくオディルスはプリシラの作り出した車に目を輝かせる
 車は安全運転で進み、大都市らしい場所に到着した
 人目につかない場所で停車させ、その車を消すプリシラ
 それを恨めしそうな顔で見つめるオディルス
「消すなんてもったいないっす」
「大丈夫ですよ。一度創り出したものはいつでもまた呼び出せますから」
 これはプリシラの友達であるイグルス、ウルフェン、スネーリーも同じだ
 あの三体もいつでも呼び出せるが、この街で呼び出せば大混乱を引き起こすだろう
 何せこの世界には魔物がいないのだから
「魔力はかなりあるようですね。しかし科学の方が発展した世界ですか。魔物がいなければ科学の方が発展するのでしょうか?」
 自問する
 オディルスは話について行けないため街を走る車を眺めてプリシラの思考終了を待った
 数分後
「行きましょうオディルス。私の権能じゃ探知には向きません。地道に足で探すのです」
「ウルをですか?」
「ええ、あなたも元々ウルなのですから、心当たりとかはないのですか?」
「それは、その、俺下っ端だったから全く情報とか与えられてなくて、ただ暴れて来いっていろんな世界に派遣されてただけだったんっす。あ! 今ではもう反省してます! 迷惑かけたから、その分プリシラ様の元で挽回するっす!」
 そんなオディルスの決意にニコリと笑顔でうなづくプリシラ
 取りあえずは何か異変がないかを足で探すことになった
 張り切るオディルス
 問題を起こさないよう念を入れてから、二人は別れての行動を開始した
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