精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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大勇者と従者11

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 勇者タクルと握手を交わすと、その手から光が溢れ出た
「お、どうやらつながったみたいだな」
「つながった?」
「俺があんたを召喚できるようになったってこった。まあ呼びかけに答えなきゃ召喚されないから安心してくれ」
「いつでも応じますよ。貴方の手伝いをできるなんてこれほど名誉なことはない」
「そうか、まあ無理はすんなよ?」
「ええ、大丈夫です」
 タクルとの絆により彼を召喚できるようになった
 彼の力はこの先の戦いで大きな力になることだろう
「じゃあ俺たちはもう行かないとな。アンもこの通り、心の傷を克服したみたいだし」
「うん! もう大丈夫。それにお母さんの力、使えるようになったよ」
 雷の精霊レライアの力を持つアン
 まだ父親の方の力は開花してはいないが、それでも強力な力だった
 その雷の力で身体能力を強化し、それこそ神速で動くこともできる
 もともとが速いアンならばその神速すらも超えるかもしれない
「ありがとうございましたアイシスさん!」
 タクルと手を振って別れを言うとアイシスとアンは世界を後にした

 アイシスたちが世界を後にしたのを眺めていた人物がいる
 彼、または彼女はその後を追うかのように直後にこの世界から消えた
 誰に悟られることもなく、また、転移の余波も全く残さずに

 次に来た世界は花畑が広がる世界だった
「綺麗! ねーねーアイシス、綺麗だよ!」
「ああそうだな。キーラを連れてきたらすごく喜びそうだな」
 アイシスはキーラが好きそうな花を見つけてそうつぶやく
「キーラ?」
「ああ、俺の妹みたいなもんだ。すごくいい子だぞ」
「むー、私も、アイシスの妹になりたい」
「はは、いいぞ、そうするか?」
「やった!」
 和気あいあいと話していたが、突如花畑の地面が盛り上がって何かが飛び出した
 見たところワームという魔物のようだ
「おっと、花畑に似つかわしくない魔物登場だな」
 出てきた十数匹のワームをものともせず斬り伏せる
 ボトボトとバラバラになったワームが落ちた
「はぁ、花畑がめちゃくちゃだ」
 ワームによって土が掘り返され、花は潰れた
 しかしどういうわけか、その荒らされた箇所が勝手に治ってしまった
「な、なんだこれは。まるで時間が戻ったみたいに」
 気が付くとワームの死体もなくなっている
「なんか変。アイシス、気を付けて」
「ああそうだな」
 この花畑には何かある
 二人は警戒しながら花畑の中を歩いた
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