精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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法則外の妖精7

 自分の世界を名残惜しく離れてから新しく来た世界
 なんだかかなりくさい臭いが漂ってくる
 どぶのような、気分が悪くなりそうな臭い
「これは、たまらないな・・・。ちょっと待ってね」
 悶絶しているハクラちゃんから簡易式の臭いだけを遮断する結界をはっておいた
 あれ? フェアリスちゃんは平気そう
 いやこれ平気そうに見えて悶えてるのか
「うう、この臭い嫌い!」
 あ、怒ってたんだこれ
 ニッコニコだから分からなかった
「これでどう? もう臭わないかな?」
「うん! ありがとう!」
 可愛いなこの子
 さて、この世界の地面は少しヌメヌメしてる
 歩けないほどじゃないけどなんか歩くの嫌だなぁ
 グチョグチョと音を立てて歩く
 これはもう何かのお腹の中にいるような感じとしか思えない
 気持ち悪い
「うへぇ、足に変なのついちゃいました」
 ハクラちゃんの足にネチョッとした液体がついてる
 それをクロハさんが拭き取ってあげてる
 このお姉さん、ハクラちゃんが小さくなってからさらに世話焼きまくってる気がする
 さてこの変な道なき道をずっと進んで見てるけど、とにかく気持ち悪い以外に何もないな
 空を飛んで見てみても全然建物も何も見えない
 ずーーーっとこのぬちょぬちょが続いてる感じだ
「もうこの世界出ましょう。もう、無理です」
 意外にもサニアさんが音を上げた
「まぁまぁサニアさん、もう少しだけ探索してみましょうよ」
 グデッとした顔になってるサニアさんをなだめてもう少し周囲を見て回ることにした
 するとこのぬちょぬちょが湧き出ている変な穴を見つけた
 そこはボコボコと、詰まった排水溝のような音を上げてあぶくを出している
「気持ち悪!」
 とにかく気持ち悪いんだこれが
 そしてその穴から出ているぬちょぬちょも本当に気持ち悪い
 まるで膿が湧き出てるみたいだ
「ううう、もういいから行きましょう!」
 サニアさんの目がヤバイ
 本当に嫌なんだね
 でも突然穴から出てきた何かにそれは遮られた
「ひっ!」
 出てきたのはドロドロの液体が全身についた人間の形をした何かだった
「うわぁ、なにこれ・・・」
 気持ち悪いのデパートみたいな変な生き物
 一応コミュニケーションが取れるか試してみた
「あの」
 それは顔と思われるところをこっちに向ける
「ぶみょ、ぶみゅみゅ、だ、でゃれ、変な、の、お前たち、でゃれ?」
 あ、一応言葉が分かる
「あの、僕たちは別世界から来たんですけど、あなたは?」
「ぶみゅみゅ、ミーはデュルル。君は、でゃれ?」
「僕はリディエラ、一応精霊だよ」
「精霊! 精霊様! ぶみゅみゅゆゆゆ! これはめでてゃい! 新しい精霊様! おい皆! 精霊様来た!」
 デュルルさんが穴に向かって呼びかけると、次から次へと同じようなヒト?たちが飛び出してきた
 そして彼らに取り囲まれた瞬間、サニアさんが気絶してしまった
 取りあえずクロハさんにサニアさんを任せると僕は彼らの話を聞いてみることにした
 まず彼らはこの世界で言う人族だ
 ジュアル人と言って、体が粘液で覆われたナメクジを人にしたような種族らしい
 そして彼らが崇めるのが、この世界に君臨する粘液の精霊ニュール
 ただ一柱の精霊で、神様のように崇められてるらしい
 とても優しい男型の精霊なんだとか
 粘液の精霊か、僕の世界にはいない精霊だなぁ
 ひとまず彼らが崇めるそのニュールに会ってみることにした
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