精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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守り人37

 しばらく進み、道中に出てきた魔物を、襲って来るモノは倒し、逃げるモノは追わない
 奥へ奥へと入り、分かれ道に来るとその都度右に入り、行き止まりなら戻って左へ行くということを繰り返した
 その結果、最奥と思われる開けた場所に来た
「失敗ってどういうことよカダ」
「どうもこうもない。何者かに解かれたようだ」
「っち、これだから魔術師は」
「私の魔術を馬鹿にすると痛い目を見るぞ」
「ふん、どうだか?」
「二人共やめろ。あの国は滅んだんだから目標は達してるんだ。次の国に行くぞ」
「ディーンは甘いねぇ。あの女騎士も殺しておかないと後々めんどうかもよー」
「いいから行くぞ、ラスカ、カダ」
 どうやらディーンと呼ばれた男がリーダーのようで、他二人はその部下のようだ
 その三人の前にスッと立つココエエ
「お前らがあの優しいティシアを操って、あんなひどいことをさせたんっさ?」
「なっ!」
「いつの間に立っていた?」
「何よこのガキ!」
 三者三葉の驚きを見せるウル
 三人はすぐに各々の武器を構えた
 ディーンは剣、カダは木の大杖、ラスカがナイフ
 そしてラスカが真っ先に切りかかった
 子供と思って甘く見たのだろう
 ココエエににらまれ、両腕が弾けとんだ
「あげぇっ! ウギャアアアアア!! わだしの、腕ぇえええ!!!」
 痛みで転げまわるラスカ
 その様子を見て二人は冷静になった
「カダ、強化を頼む。こいつはヤバイ」
「ああ」
 カダはディーンに身体強化の魔術を施すと、倒れ、泣き叫ぶラスカの腕を治療し始めた
 生えては来ないものの、出血を止めることくらいはできた
 ハァハァと失血のためか息が荒くなっている
「逃げるぞディーン! ラスカが死にそうだ!」
「ああ、でも逃がしてくれそうにないんだこの子が。お前らだけでも逃げろ! 俺が食い止める!」
「だ、だめ、ディーン、ディーンが死んじゃう」
「いいから早く!」
 カダは決意し、ラスカと共にウルの転移装置で消えた
「すまないお嬢さん、仲間が死にそうだから僕も逃がしてくれると助かるんだけど」
「いいっさよ。王国の人々も無事だった。あんたらわざと人々が逃げやすいような操り方をしてたっさね?」
「驚いたね。でも本当にいいのか?」
「はぁ、本当は駄目なんだろうけど、あんたから悪意が見えない。大方人質でも取られてるんっさ? いずれ助けたげるから、少し待ってればいいっさ」
「・・・。すまない恩に着る」
 ディーンは懐から装置を取り出し、転移して逃げた
「まったく、一体どれだけの犠牲者がいるんだろうっさね」
 ココエエは、深くため息をついた
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