精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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芽吹き16

「記憶はあるの?」
「それが、君の姉さんに呼ばれて、紅茶をふるまわれたのは覚えてるんだけど、そこから今までの記憶がぷっつりと途絶えてるんだ。それにこの腕・・・」
 バードの腕は元々の白い肌の色とは違い少し青みがかった肌色だ
 そして縫い痕がある
「バード、あなたは私の姉さん、ヴィータに殺されたんだ」
「僕が?!」
「ああ、お葬式もあげたんだ。君の死体はなかったけど、残っていた腕や血の跡から・・・」
「そうか、心配をかけたねエーテ。でも、僕らは晴れて夫婦になれるね」
「ええ! でもその前に私にはやることがあるの。だからバード、あなたはあの世界で待っていて欲しい」
「・・・。強くなったねエーテ。分かった。でも無茶はしないでくれ」
「もちろんよバード」
 二人はその場でキスを交わす
 りえはそれを見て顔を真っ赤に染め上げていた
「ところでりえ、体に何か異変はないかねぇ?」
 エーテは既に冷静にりえの体を調べ始めていた
 どう考えてもバードは死んでいた
 あのバードが変化した化け物からは生体反応というものが一切感じられなかった
 それなのに今はしっかりと生きている
 生体反応も元の彼のものだ
 そしてりえを見るエーテ
「やっぱり、りえ、芽吹いてるよ」
「へ?」
 どうやら種だったりえの能力が開花し、それがバードに新たな命を与えたようなのだ
「私が、バードさんを?」
「ああそうさねりえ。君が私の大事な人を救ってくれたのさ。本当に、ありがとう」
 エーテに抱きしめられ、りえは思わず泣いてしまった
「エーテリア、それは痛いと思うんだけど・・・」
「あっ、すまないりえ、泣かせるつもりは」
「いえこれは嬉しいんです。皆さんのお役に、やっと立てそうで」
 りえはずっと悩んでいた
 自分には他者を少しサポートできるほどの能力しかなかった
 それが今、死者を蘇生するというとんでもない力を手に入れていた
 だがエーテの鑑定はそれだけではない何かをりえに感じている
 自分の鑑定でも推し量れない何かを
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