精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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想像で創造する女神25

 問題は完全に解決したわけではない
 この牛魔物は話を聞くに突然現れたものだった
 取りあえず切り取った肉はたべれそうだということで、世界中に配られ食料になったようで、もはやその問題は忘れ去られそうになっていたが、プリシラたちはその間も牛魔物についての調査を進めていた
「やっぱあのローデンクールとかいう国の前に突然現れたってのが正しい情報みたいっす」
「そう、ありがとうございますオディルス。ではそのローデンクールに行ってみましょう」
 少し大きくなったイグルスに二人は乗り込み、ローデンクールへと飛んだ

 ローデンクールは特に何の変哲もない小さな国で、他国との同盟も結ばれてはいない
 しかしながら魔術に優れた魔導士や魔法使いが数多くおり、他国からの侵攻などはほぼなかった
 閉鎖的で、魔術の研究ばかりしているような国、それがローデンクールだった
「すごい魔力です。国の外からでも異常だとわかりますね」
「俺も分かるっす。でもあの牛を召喚できるほどではないっぽいですけど」
 そう、この国の魔術ではどうあってもあれほど強力な召喚獣など召喚できない
 しかしこの国には何かあると二人は入国した
 閉鎖的ではあるものの、別に入国制限などがあるわけではなく、簡単な手荷物検査程度であっさりと入国できた
「以外っすね」
「ええ、でも油断はできません。私の心の警鐘が何かざわついているんです」
 この国に来てからどうにもおかしい
 胸騒ぎがずっとしているし、寒気までし始めた
「気のせいっすよ」
「そうだといいのですが」
 とりあえずこの国の魔術がどの程度のものか見て回ることにした
 街の奥には魔術塔と呼ばれる大きな建物が三つあり、それぞれ攻撃、補助、召喚に分かれていた
 そのうちの牛魔物に関係していると思われる召喚塔へ行ってみることにした
 どうやら他国の者でも見学できるようなので、書類にサインしてから入った
 見学のために案内人が一人ついたが、その者も特に怪しい気配はない
 しかしプリシラは油断せず、ずっと警戒を続ける
「やっぱり、何かおかしいです」
「え? 俺は何も感じないっすけど」
「ここは召喚の塔、ということは何かを召喚している気配があるはずです。どれだけ弱い召喚獣でもそれなりの魔力が溜まるはず。それがここにはありません」
「なるほど・・・。それがないってことは、何も召喚されていない? もしくは召喚できない状況にあるってことっすね」
 二人は案内人に聞かれないよう念話で会話する
 案内人はまったく気づいていないようで、施設の案内を続けているが、やはり何かを召喚しているところは見せない
 そのまま見学は終わり、塔の外へと出された
「召喚は見せてくれないのですか?」
「あ、ああ、今は時間じゃなくてね。そ、その、また後日来てくれれば、うん、多分やってると思うよ」
 何かを隠しているかのような慌てよう
 しかしそれ以上追求しようにも逃げるように塔の中へ入って行ってしまった
「さて、少し調べてみましょう。小型の機械生命体を出しますね」
 プリシラは小さなアリ型の機械生命体を十数匹創り出すと、それを塔に放った
「あとは報告を宿で待ちましょう」
 二人は取っておいた宿へ戻り、しばらくの間休憩を取ることにした
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